「YMO」と一致するもの


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【⽇ 時】2025年9⽉19⽇(⾦)19:30の回上映後

【場所】VS. (⼤阪府⼤阪市北区⼤深町6番86号 グラングリーン⼤阪 うめきた公園 ノースパーク VS.)

【登壇者】⽥中泯(ダンサー・俳優)、進⾏:加美幸伸( FM COCOLO DJ )



Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-1.JPG11 月28日(金)からの全国公開に先立ち、9月19日(金)に本作で朗読を務めた田中泯登壇の舞台挨拶付特別先行試写会が行われた。会場は現在、坂本龍一の大阪で初となる大規模企画展「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」を開催中のVS.(グラングリーン大阪うめきた公園ノースパーク VS.)。特別な空間で行われた先行試写会に、本作で朗読を務めた田中泯が登壇。親交の深かった坂本龍一への思いや、ドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』の朗読をする経緯について語った。


上映後の余韻に包まれるなか登壇した田中泯(以下、田中)は、大きな拍手で迎えられるも「色々思い出しちゃってちょっと言葉が出ないですね。さっきまで裏(楽屋)では笑って話してたのに、変だな。」と素直な気持ちを吐露した。

坂本龍一(以下、坂本)が田中の公演を観にくるなどかねてより親交もあり、一緒にお酒を飲むと必ず気がつけば朝になってるような関係だったと話す。 MC・加美から改めて坂本龍一の魅力を尋ねられると、 「コンプレックスというわけじゃないが、ずっと感じ続けているのは、僕が”言葉”にして出してない事を(坂本は)どんどんどんどんやってきたわけです。それは森林保全や原発問題だったり様々ですが、ある時、『泯さん、このままいくと人類みんなおかしくなっちゃいますね』って言うんです。僕が口に出さないでいることをポッと口に出してくる。僕はダンスをやっていたから“言葉”を信じなくなっていたんです。自分の中で“言葉”を培養して純粋に使えているのか。それが人間だから、人生だから、世間だから…とか、皆さんも小さな時から散々(大人から)理屈っぽいこと言われたでしょう?」と“言葉”がもつ常識の違和感を観客に問いかけた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-500-1.jpg「彼の好奇心を動かしていたのは“人間”そのものなんだと思う。音楽を考え続ける、音楽というものに触れ続けることが “人間”に対する好奇心と同じだったんじゃないか」と語り、「“踊り”を考えることが僕にとっては“人間”であることを考えることなんです。それはちっとも難しいことではなく、当たり前のことだと思っています。僕はずっと“言葉”を喋れなかった人間で、はじめて映画に出て人前でセリフをしゃべったもの50代ですよ。」と、2人がもつ好奇心が似ていると続けた。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-3.JPG“言葉”と距離をとってきたという田中が、本作で朗読を務めるにあたりどう挑んだかを聞かれると、「“言葉”をしゃべる常識というのを、むしろ疑ってみようと。なるべく”感情”と”言葉”の距離を取っていられるようにしてしゃべろうとか、思い出せばいっぱいあるんだろうけど、…必死でしたね。」と、坂本と親交の深かった田中だからこその当時の想いを振り返り、「彼が残した手書きの日記から携帯のメモ書き、鉛筆の走り書きのようなものまで、日記とはいいながらきっとものすごい不定多数の人間に向かって言葉を吐いてると思います。つぶやいてないんですね。つぶやいているかのように見せて、おそらく(彼は)読まれることを知っている。……当たってないかもしれないけど(笑)。彼の口からでる“言葉”は基本的に(目の前の)相手だけじゃない。そこに一人しか居ないけど大勢の人がそこに居る、というのが彼の思想だと思います。」と語った。


MC・加美が「雲の動きは音のない音楽だ」という、映画にも登場する坂本の日記に書かれた言葉について触れると「僕はダンサーなので、ダンスをしているように見えてくるんです。小さな雲があると、その雲って太陽が出てきたら必ずなくなる。結構な時間がかかるんです。消えるまで見てやろう!って。でも、やっぱり音楽のようにも見えますよね。でもこれって子どもの好奇心ですよ!大人は時計みちゃうから。」と会場を和ませ、子どもらしさを持つ坂本に共感した。


坂本と初めて一緒にお酒を交わしたとき、「この人やっぱり“本当”で生きていきたいんだと思いました。“本当の気持ち”とか、“本当の事”をやりたいとか、“本当の奴”と一緒にいたい、とか。今ってうわべや表面だけの方って結構わかりますよね。わかっていても通り過ぎたり適当に答えているときがありますよね。僕もあります。なぜ、それでやり通しちゃっているんだろうかという疑問を、やっぱり坂本さんって持ってるんですよね。」続けて、「でも本当に、大人の社会ってよく見れば嘘ばっかりじゃないですか。子どもっぽい話をして笑われるかもしれないけれど。・・・でも、笑っていられるかな?(坂本は)ずっと辞めずに、最後の最後まで音楽をやっていたわけですね。伝統芸能もそうなんですけど、ピアノに向かうということはひょっとしたら同じことの繰り返し。でも同じようにしない。繰り返し毎日毎日同じことをやっていたとしても、同じではないんです。これは子どもが同じ遊びを毎日よく飽きもせずやるということと同じことで、子どもにとっては同じじゃないんですよね。同じことやってないんですよ。毎日新しい何かがきっと見つかるんですよ。(それを)大人は同じ事をやっていると決めつけちゃう。」と追及した。


Ryuichi Sakamoto_ Diaries-9.19-240-2.JPG「すごく悲しいけど、坂本さんが支えた身体、引きずっていた身体と全く違うコンディションの中で私たちは生きているが、彼が話した事ややってくれた事に対して、観よう、わかろう、聴こうとしている。それはとても無理なことかもしれないし、失礼なことかもしれない。でも、最後の最後まで彼は見せるわけですよね。これは奇跡に近いです。最後の姿を知らない方のほうが世の中では圧倒的に多いわけですが、(坂本の)亡くなる瞬間までおそらく映像に残っていると思います。とんでもないことだと思いますよ。でも、これは元の元を立たせば、子どものような好奇心を絶対に捨てずに、大事に大事に持ってきたことも証拠だと思います。僕も絶対にそうします。」と語った。


子どもから年配まで色んな方を誘って観に行って欲しいと願う田中は、一足先に映画を観た観客に向けて「皆さん自分の中でこの作品がどういう立ち位置なのかと考えてると思います。絶対に応援してください。
絶対伝えなきゃいけないってことです。ぜひよろしくお願いします。」と強くアピールした。

 


映画『Ryuichi Sakamoto: Diaries』は 11 月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開。

展覧会「sakamotocommon OSAKA 1970/2025/大阪/坂本龍一」は9月27日(土)まで開催。


【Synopsis】
Ryuichi Sakamoto_ Diaries-550.jpg命が尽きるその瞬間まで音楽への情熱を貫き、創作し続けた坂本龍一。本人が綴った「日記」を軸に、遺族全面協力のもと提供された貴重なプライベート映像やポートレート、未発表の音楽を交え、稀代の音楽家の最後の3年半の軌跡を辿る。今なお国も世代も超えて我々の心を掴み続ける坂本龍一は、命の終わりとどう向き合い、何を残そうとしたのか──。誰しもの胸に迫るドキュメンタリー映画が完成した。


坂本龍一

朗読:田中泯
監督:大森健生
製作:有吉伸人 飯田雅裕 鶴丸智康  The Estate of Ryuichi Sakamoto
プロデューサー:佐渡岳利 飯田雅裕
制作プロダクション:NHKエンタープライズ
配給:ハピネットファントム・スタジオ コムデシネマ・ジャポン
2025/日本/ カラー/16:9 /5.1ch/96分/G
© “Ryuichi Sakamoto: Diaries” Film Partners
公式サイト:https://happinet-phantom.com/ryuichisakamoto-diaries

2025年11⽉28⽇(⾦)~TOHOシネマズ シャンテほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)

日本の伝統美に潜む狂気と、家族の恐怖を描く

【古代縄文ミステリー】にして【ファンタジーホラー】降臨

主演:遠藤雄弥/共演:彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里

映画『男神』9/19(金) 初日舞台挨拶


otokokami-9.19-550.JPG(左二人目から、井上雅貴監督、須田亜香里、岩橋玄樹、遠藤雄弥、彩凪翔、アナスタシア)


otokokami-pos.jpg『辰巳』『ONODA 一万夜を越えて』で鮮烈なインパクトを残した遠藤雄弥を主演、『ソローキンの見た桜』の井上雅貴監督による映画『男神』が、9月19日(金)より全国公開となりました。

この度、初日舞台挨拶を実施いたしました。当日は、本作のキャスト・スタッフが、イベントに登壇。『ONODA 一万夜を越えて』(21)など、話題作への出演が絶えない実力派俳優の遠藤雄弥、元宝塚歌劇団雪組の男役のスターの彩凪翔、アーティストとして日本にとどまらず、世界で活躍、本作で映画初出演にして、自身初の映画テーマ曲を手掛けることとなった岩橋玄樹、バラエティ番組やラジオなどでマルチに活躍中の 須田亜香里らが登壇。さらに、アナスタシア井上雅貴監督も、舞台挨拶に駆け付けました。


初日を迎えた喜び、ついに公開を迎えた感謝の気持ちなどを語っていただきました。

さらに、タイトル内の【神】に絡め、各キャストによって【神様みたいな存在】を初告白!また、【神様といったら…願い事】ということで、【神様へお願いしたいことは?】についても、ステージ上で発表していただきました。どんな回答が返ってくるのか、全く予測不可能!大盛り上がりのイベントとなりました!
 


■日時:9月19日(金) 17:20~17:50  ※上映後舞台挨拶

■会場:TOHOシネマズ日本橋 スクリーン6
   (中央区日本橋室町2-3-1 コレド室町2 3Fロビー奥) 

登壇者(敬称略): 遠藤雄弥、彩凪翔、岩橋玄樹、須田亜香里、アナスタシア、井上雅貴監督



otokokami-9.19-遠藤雄弥様.JPG上映後の舞台挨拶ということで、「今だから話せるあのシーンについて!」と題して、貴重な裏話を明かしていくことに。トップバッターで回答した和田役の遠藤は自身初の「乗馬のシーン」に触れ、「カトウシンスケさんは、一度経験あり。僕は初乗馬。愛知牧場で練習しました」と振り返る。練習を共にした馬はとても優しい性格で、乗りやすい子たちだったそうで、「言うことも聞いてくれるし、本当にいい子たち。だけど、乗馬のシーンの本番は夕方。待ち時間ができてしまって。今まで優しかった馬が、すごく興奮してご機嫌が斜めになっていたんです」と苦笑いの遠藤。続けて「跨った瞬間に、ナポレオンのような格好になって」とその時の馬の興奮状態と、遠藤の状況を再現しながら解説。少しびっくりしたという遠藤だったが、「今後、激しい馬の乗馬シーンが来ても大丈夫なくらい自信になりました。貴重な体験でした。すごく楽しかったです」と前向きに受け止め、大きな拍手を浴びていた。


otokokami-9.19-須田亜香里様.JPG愛子役の須田は「グミをパクパク食べるシーン」に裏話があると告白。「愛子は興味がないから、グミを食べながら地鎮祭の様子を見ています」とグミを食べていた理由を解説した須田は、どのタイミングでカメラが愛子の姿を捉えるのかが分からないため、ずっと食べ続けていたところ「途中から、お腹がいっぱいになっちゃって…」とニヤニヤ。「実は…」と切り出した須田は「途中からもぐもぐしているだけ。食べていません」と明かす。さらに、愛子が地鎮祭に興味がない理由について「劇中でははっきりと明かされていないいのですが、クリスチャン説があって」と語り、「一瞬だけ、十字架が揺れるシーンがあります。あれは愛子のペンダントなんです!」と打ち明ける。地鎮祭に参加しない理由について、監督から「愛子と裕斗はクリスチャン説」であることを聞かされていたとも補足し、観客を驚かせていた。


otokokami-9.19-アナスタシア様.JPG考古学者の娘であり通訳の役割をする少女ソフィア役のアナスタシアは「パン屋さんでの撮影シーン」に裏話があると話し、「実はすごくお腹が空いていて…。パンを食べたかったです」と照れながら報告。おしゃれなパン屋さんで、いい香りも漂っていたそうだが、撮影は閉店後だったため、パンを食べることができなかったとしょんぼりするアナスタシアに、「食べさせてあげたかったけど…ごめんなさい」と監督がお詫びする場面もあった。


 

 

 


otokokami-9.19-岩橋玄樹様.JPG裕斗役を務め、本作のテーマ曲「Bless me」も手がけた岩橋はクランクインでの裏話を披露。「初日の朝はとても早かったのですが、工事現場の衣装のタンクトップを着て、ちょっと泥だらけになった感じで、待機していました。待機場所の近くには、本物の工事現場の方も結構いて。朝早くから牛丼を食べに行ってました。実は、僕もマスクなしでみんなに紛れて牛丼を食べに行ったのですが、全然バレなくて。本物の現場の人に馴染む感じで、役作りは完璧でした!」と胸を張ると、会場から大きな拍手が湧き起こっていた。

 

 


 

 


otokokami-9.19-彩凪翔様.JPG夏子役の彩凪が「クライマックスを撮影するまでの流れがとても印象的でした」と話し、「撮影の合間に遠藤さんと監督とずっと結末について話をしていました。その時間がすごく有意義。貴重な時間をいただきました」と感謝すると、遠藤は「彩凪さんはとにかく真面目。ずっと夏子役についていろいろと考えていて。僕もちゃんとやらないといけないなと思いました」と彩凪の姿勢に刺激を受けていたと伝えていた。


お気に入りシーンは「やっぱり走るシーン!」とアピールした遠藤は「とにかく膝をあげて一生懸命走りました!」と自信たっぷりに語る。「護摩焚き」のシーンがお気に入りだという彩凪のコメントに、監督は「映画用ではない、本物の護摩焚き。40分近く(カメラを)回していました。火の撮影は本当に大変。いっぺんに撮らなきゃいけないから、ずっと護摩焚きをする中での撮影でした」と振り返る。遠藤が護摩焚きシーンでの加藤雅也の衣装について「あれ、自前なんですよね」と監督に問いかけると、監督はうれしそうに続き、「撮影の1週間前に(加藤)雅也さんから連絡があって。本格的な経験をしに来ていると(笑)」と加藤が撮影のために護摩焚きの修行に入っていたことを明かしつつ、感謝する場面もあった。


「乗馬のシーンが好き」だという須田は、「お馬が好きなのか、乗馬が好きなのか。多分両方好きなんだと思います!」とニッコリ。続けて「馬のご機嫌というか、感情やコンディションがある中で、みなさんがお芝居をしているところに感動する、すごく素敵なシーン」とお気に入りポイントを指摘した須田は、「現場で見ていた時もずっと感動していましたし、愛知牧場は地元で私が小さい頃いつも遊んでいたお馬さんもご健在です」と個人的に深いつながりがあることに触れつつ、「やっぱりお馬さんが頑張っているシーンは大好きです!」と馬の頑張りにも心が動かされたと明かしていた。


otokokami-9.19-井上雅貴監督.JPG「須田さんとのシーンがお気に入り」と話したアナスタシア。このシーンは撮影しにくい場所だったと監督が補足。「高台だったけれど、三回くらい撮ってすんなりと撮影が終了しました」と付け加えた監督の言葉に須田が「緊張感、切なさ、いろいろな思いがこもっているシーンですよね」としみじみしていた。


岩橋は自身が演じた裕斗が仲間や重機を連れてやってくるところが印象的だったそうで、「正義感あふれる裕斗らしいシーン。トラックで運転している方は、本物のベテランの方。本物の工事現場のおじさんと二人で『映画って大変だね』みたいな会話をしながら、謎の絆が深まっていました」とうれしそうに話し、「サイコーの時間でした。運転もしてみたかったけれど、そこは師匠に任せる形で。楽しかったです!」と裕斗の役ならではの貴重な経験ができたと充実感を滲ませていた。


イベントでは作品にちなみ、自身にとっての神様みたいな存在と、その神様にお願いしたいことをそれぞれが発表することに。「神様とは見えないものを信じるようなこと。見えないものに翻弄されるのが人間で、自分の中にあるものが神様なのかな…」と話した遠藤は、「俳優として人生を送っていて、映画は私生活にも仕事にも欠かせないもの。僕にとっては映画が神様。映画の神様に振り向いてもらうためにこの人生を全うしています」と熱く語り、大きな拍手を浴びる。遠藤が映画の神様にお願いしたいことはひとつだそうで、「公開した『男神』をたくさんの方に観ていただきたい。『男神2』『男神3』と続編ができるように、たくさんの方に観てほしいです!」と呼びかけた。


「人間の力が及ばないところが神様だと思う」と話した監督は「お願いするとしたら、たくさんの映画を観て、人生の糧にしてほしいと思います」と願いを込める。


アナスタシアは「神様は家族」と微笑み、「平和、ピースが一番です!」と短いコメントながらも印象的な回答で思いを伝えていた。


「自分にとっての神様は自分です」とキリッとした表情を見せた岩橋は、「自分の人生は全部自分で決めるもの。今日の夜何を食べようか、この後何をしようか、も全部自分次第。自分次第で全てのライフ、人生が決まります」と解説し、「神様って自分なのかなって思います」と改めて語り、願いは「もうちょっとモテたい…かな」とニヤニヤ。すると遠藤からは「またまたー!!」と、須田は会場を見渡し「みんなメロメロですよ」とすかさずツッコミが入る場面も。ツッコミにもめげずに「もうちょっとかっこよくなりたいです」と続けた岩橋が、「神様として、みんなを幸せにできるように頑張ります!」と宣言すると会場は大きな歓声に包まれた。


「芸能活動を始める時に、『お客様は神様だ』という教育を受けました」とアイドル時代を振り返った須田は「ライブの煽りも命令してはいけない、お前らとも言っちゃいけないから、『みなさーん、声出していただけますか?』『盛り上がっていただけますか?』って。今思うとすごく真面目だったと思います」と懐かしそうな表情を見せ、「『もっとお前ら、声出せ!!』みたいなのもやってみたかったです!」とちょっぴり心残りがあるとも話していた。


彩凪は宝塚時代に触れ、「舞台袖には神棚があって。神様と聞くとその神棚を思い出します」と明かすし、「映画の神様、舞台の神様。芸事の神様がいると思います。もし芸能の神様にお願い事をするなら、せっかく映画に出演させていただいたので、一人でもたくさんの方に観ていただければうれしいと思います!」とこちらもしっかりと映画をアピールし、綺麗にテーマトークコーナーを締めくくっていた。


イベント終盤では「第25回オレンブルグ国際映画祭」「第3回日本クロアチア映画祭」にて、本作がそれぞれのコンペディション部門に入選したことが発表された。「賞レースにかかわるノミネートにはなかなか入れない。招待は上映だけだったりするけれど、コンペティションはその中でも選ばれた作品です。コンペに選ばれたのはありがたいし、できれば何か賞をいただけたら、と思っています」と意気込みを語る。遠藤は「ロシアとクロアチアで和の作品である『男神』にどういうリアクションがあるのか、どんな評価をいただけるのか、すごく楽しみ。『あのRUN(走り)が良かったよ』って言われたいです!」と世界での反応を楽しみにしていると話していた。


最後の挨拶で「感想を大切な方々に語っていただいて、つぶやいていただいて。少しでも多くの方に、伝えていただけると続編につながります!」と話した遠藤は「続編を見たい方は、よろしくお願い致します!」と念押しで拡散をリクエストし、イベントを締めくくった。

 


【ストーリー】

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全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。

【CAST・STAFF】
遠藤雄弥 彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ 沢田亜矢子 加藤雅也(特別出演) 山本修夢 塚尾桜雅 アナスタシア すずき敬子 大手忍 チャールズ・グラバー 藤野詩音 齋藤守 清水由紀(友情出演) 永倉大輔(友情出演)
監督・脚本:井上雅貴 原案:「男神」(八木商店)
ロケ地:愛知県日進市、岐阜県下呂市 協力:高山市、飛騨・高山観光コンベンション協会
2025年/日本/93分/カラー/シネスコ/5.1ch
配給:平成プロジェクト/配給協力:東京テアトル
©2025「男神」製作委員会

公式サイト: https://otokogami-movie.com/

2025年9月19日(金)~全国にて絶賛上映中!


(オフィシャル・レポート)

 
 
 
 


hyakuemu-9.19-main550-1.JPG(左から、岩井澤健治監督、高橋李依、松坂桃李、染谷将太、笠間淳)


hyakuemu-pos.jpg絶賛上映中の劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』。原作は、「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊の連載デビュー作『ひゃくえむ。』(講談社刊)。陸上競技の世界で、「100m」という一瞬の輝きに魅せられた者たちの情熱と狂気を描いた物語は、「心が熱くなる」「スポーツ漫画で感じたことない感覚」と多くの共感と驚きを呼び、完結後も熱狂的な人気を集めている。監督は、長編1作目の『音楽』で「アニメ界のアカデミー賞」と名高い米アニー賞ノミネートをはじめ、国内外の多数の映画賞で高い評価を受ける気鋭のクリエーター・岩井澤健治が手掛ける。


声の出演には、生まれつき足の速い“才能型”のトガシを松坂桃李、トガシとの出会いから、100m走にのめり込んでいく“努力型”の小宮を染谷将太。さらに、「100m」の熱き世界で主人公のトガシと小宮を取り巻くキャラクターに内山昂輝、津田健次郎ら総勢12名の豪華声優陣が命を吹き込む。主題歌はOfficial髭男dismの8か月ぶりのリリースとなる書き下ろし最新曲「らしさ」。メンバーが原作に感銘を受けたことからコラボレーションが実現し、最大の熱量で作品を彩る。豪華キャストとスタッフによる、今年一番の興奮がトップスピードでスクリーンを駆け抜ける!
 


【日時】9月19日(金)

【会場】TOHOシネマズ日比谷 スクリーン12(千代田区有楽町1-1-3 東京宝塚ビル地下 )

【登壇者】松坂桃李、染谷将太、笠間淳、高橋李依、岩井澤健治監督


手塚治虫文化賞マンガ大賞を史上最年少受賞した新鋭・魚豊によるコミックをアニメーション映画化した、劇場アニメ『ひゃくえむ。』がついに全国公開!公開初日の9月19日にはTOHOシネマズ 日比谷にて初日舞台挨拶が実施され、声優を務めた松坂桃李、染谷将太、笠間淳、高橋李依、そして岩井澤健治監督が、駆けつけた大勢のファンの拍手に迎えられながら、登壇した。

 

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満員御礼で実施されたこの日、生まれつき足が速い“天才型”の主人公・トガシを演じた松坂は「色々な映画が公開される中、本作を選んでくれてありがとうございます!上映前とのことですが、まもなくとんでもない至極の10秒が始まります。最後まで体感してください」と挨拶。“努力型”のスプリンター・小宮を演じた染谷も「大きなスクリーンとスピーカーから臨場感が迫って来ます」と予告した。

 

背景のスクリーンには本作に寄せられた様々な絶賛感想コメントが。「陸上の知識が1ミリもなくても楽しめた」との感想に松坂は「陸上の根本がわからなくても登場人物や物語に引き込まれて面白かったというのは、作った側としても嬉しい」と喜色満面。染谷は「岩井澤監督が作り上げる唯一無二のアニメーション」との絶賛に「自分もそう思いました。実写をアニメに落とし込むロトスコープという技法で撮られた場面は、実写でもないしアニメでも観たことのない映像で、走るシーンでのカメラの手持ち感が臨場感を訴えてきました」と岩井澤監督の尋常ならざる表現力に舌を巻いた。

 

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100m元日本代表の親を持つ中学陸上界のスター選手・仁神役の笠間は「10秒という時間の中に生き様、根性を詰め込んで一気に発散させるパッションが物凄い!その描き方によってただの10秒が今まで感じたことのない10秒になった。時間の描き方に痺れました」と絶賛。トガシの通う鰯第二高校陸上部の先輩部員・浅草役の高橋は「声優が良過ぎる!」との評価に触れて「確かにそれぞれのキャラクターの表情と人相に声がピッタリ!過去を描かずとも、そのキャラクターの人生が滲んでいるお声をしている!あ、これじゃ自分で自分を褒めているみたい!?」と自画自賛に照れていた。

 

競技場面のアフレコでは、独特な息遣いに驚いたという。松坂は「陸上関係の方に実際の呼吸法を教えて頂いた。走っているシーンは今まで吐いた事のないような息の吐き方をして、後半辛かった」と苦笑い。これに笠間も「吸って吐いての息継ぎで一番辛い呼吸をしました」とリアルなこだわりを回想した。

 

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陸上競技に熱中する学生の姿を描いた内容にちなんで、学生時代に熱中したことを松坂と染谷が発表。松坂は「ミニ四駆」と独特な回答を披露し、「手の平サイズの車をただただ走らせて、どれくらい速くできるかを追求しました。本体に穴を開けて軽くしたり、モーターの種類を変えたり、タイヤをスポンジにしてみたり、色々と熱中しました」と童心に返って熱弁。走らせるコースについては「買ってもらえなかったので、コロコロコミックやコミックボンボンなどの分厚いコミックを重ねて並べてコースを作っていました」と嬉々として解説した。一方、染谷は「散歩」と明かして松坂から「なんだかもう歳をとっている…。大人の趣味ですねえ」と驚かれながら「電車で20分くらいの所を歩いて映画を観て、そして歩いて帰る。3、4時間ぶっ通して歩いて帰る事に熱中していて楽しかった」と染谷らしさ全開の趣味を懐かしんでいた。

 

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たった10秒という一瞬に懸ける男たちの物語にちなんで、10秒体感チャレンジ企画に挑戦。10秒に最も近いと思ったタイミングでストップウォッチを止めて、体内時計の正確さを競った。本格的な陸上競技を思わせるタイマー、さらには「オン・ユアマークス」「セット」の合図でリアルな真剣勝負が開始される中、松坂は「9秒68」、高橋は「9秒75」、染谷は「10秒65」、笠間は「18秒…!」ということで、高橋が岩井監督からトップ賞の金メダルを授与された。高橋は「今日が人生で一番良い日!メダルをもらうって大人になってなかなかない事だから」と喜ぶと、松坂は「確かに~。我々の仕事でメダルをもらう事ってないので」と羨ましそうだった。
 

 

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最後にキャストを代表して、W主演の松坂と染谷から言葉が贈られた。染谷は「誰が観ても心に刺さる言葉があり、臨場感がありますし、ぜひ味わって欲しいです。哲学的でありながら実はシンプルでたくさんの素晴らしいものを持ち帰ってもらえるはずです。ぜひ周りの方にも勧めてもらえれば嬉しいです!」とアピール。現在開催中の『東京2025世界陸上』の男子100m決勝を観戦したという松坂は「それと同じくらいこの作品は凄いです!静寂と興奮と情熱が詰まった10秒を本作で体感する事が出来ますし、ぜひ味わっていただきたいです。映像と音を存分に体感していただき、その臨場感から自分が実際に劇中にいるかのような感覚になれると思います!」と力強く語っていた。

 


『ひゃくえむ。

<STORY>

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生まれつき足が速く、「友達」も「居場所」も手に入れてきたトガシと、辛い現実を忘れるため、ただがむしゃらに走っていた転校生の小宮。
トガシは、そんな小宮に速く走る方法を教え、放課後2人で練習を重ねる。打ち込むものを見つけ、貪欲に記録を追うようになる小宮。
次第に2人は100m走を通して、ライバルとも親友ともいえる関係になっていった。
数年後、天才ランナーとして名を馳せるも、勝ち続けなければいけない恐怖に怯えるトガシの前にトップランナーの一人となった小宮が現れるー。


松坂桃李 染谷将太
笠間 淳 高橋李依 田中有紀
種﨑敦美 悠木 碧
内田雄馬 内山昂輝 津田健次郎
原作:魚豊『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)
監督:岩井澤健治
脚本:むとうやすゆき
キャラクターデザイン・総作画監督:小嶋慶祐
音楽:堤博明
主題歌:Official髭男dism「らしさ」(IRORI Records / PONY CANYON)
美術監督:山口渓観薫 色彩設計:松島英子 
撮影監督:駒月麻顕 編集:宮崎 歩 
音楽ディレクター:池田貴博 サウンドデザイン:大河原 将 
キャスティング:池田舞 松本晏純 音響制作担当:今西栄介
プロデューサー:寺田悠輔 片山悠樹 武次茜
アニメーション制作:ロックンロール・マウンテン
製作:『ひゃくえむ。』製作委員会(ポニーキャニオン/TBSテレビ/アスミック・エース/GKIDS)
配給:ポニーキャニオン/アスミック・エース 
 ©魚豊・講談社/『ひゃくえむ。』製作委員会

公式サイト:https://hyakuemu-anime.com
公式X: https://x.com/hyakuemu_anime

2025年9月19日(金)~全国公開

<原作情報>

『ひゃくえむ。』(講談社「マガジンポケット」所載)著:魚豊
コミックス全5巻、新装版全2巻:好評発売中


(オフィシャル・レポートより)

 


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主演・長澤まさみ、共演に永瀬正敏、髙橋海人を迎え、大森立嗣が監督を務めた映画『おーい、応為』が、2025年10月17日(金)に東京テアトル・ヨアケ共同配給にて全国公開。


破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在。本作は、豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を、長澤まさみ主演で描き出す。


この度、主演・長澤まさみをはじめ、永瀬正敏、髙橋海人らキャストの熱演の裏側や、監督の演出風景を収めた現場レポートとメイキング写真が解禁!


oioui-makimg-oumorikantoku.JPG 2023年10月から11月、京都を中心に行われた本作の撮影。主人公・葛飾応為を演じた長澤まさみは、本作が初の時代劇主演。順撮り(*物語の順番通り)となった撮影初日は夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面から始まり、特報でも使用されていた「北斎の娘で悪かったな!」という怒声が現場の空気を一変させていた。大森立嗣監督は啖呵を自ら実演し、役者を煽りながらすぐに本番へ切り替えるなど、初日から熱を帯びた現場となっていた。


北斎の門人・善次郎役のKing & Princeの髙橋海人は、本作で初の大森組にして、時代劇初挑戦。長髪で崩れた色気を漂わせつつも、応為にとっては弟分のように描かれる役どころ。初日からドラマで共演経験があった長澤と笑顔で会話を交わし、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然体で応えるなど、瑞々しい存在感を発揮。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい、「すみません!普通に食べちゃってました」と照れ笑いする場面もあり、現場を和ませていた。


oioui-makimg-nagase.jpg一方、応為の父であり、弟子たちからも破天荒な天才絵師として畏れられた葛飾北斎を演じたのは永瀬正敏。散らかった長屋で一心不乱に絵を描く姿を全身で体現。絵以外には無頓着な親子だが、愛犬・サクラを溺愛するなど、親しみやすい一面も見せた。そんな現場でもアイドル的存在だったサクラと戯れる永瀬の優しい眼差しからも、撮影合間の和やかな空気が垣間見えていた。長澤は、撮影を振り返り、「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」と語っている。天才絵師・北斎の側で、豪胆に、自由に、そして不器用ながらも絵に向き合い続けた応為。その知られざる生き様をスクリーンでぜひご覧ください。映画『おーい、応為』は2025年10月17日(金)より全国公開。
 


監督・脚本:大森立嗣  
キャスト:長澤まさみ 髙橋海人 大谷亮平 篠井英介 奥野瑛太 寺島しのぶ 永瀬正敏
原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊) 杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ 
©︎2025「おーい、応為」製作委員会  
公式サイト:https://oioui.com 
映画SNS:[X] https://x.com/oioui_movie 
映画SNS:[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
推奨ハッシュタグ:#おーい応為

2025年10月17日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)


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(左から、真利子哲也監督、西島秀俊、グイ・ルンメイ)

ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族を描いたヒューマンサスペンス『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(英題:『Dear Stranger』)が9月12日(金)より全国公開中です。
 

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主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優2人が夫婦役で共演します。


監督は、社会問題を鋭くえぐり、予測不可能な展開で観客を魅了する映画監督・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』 でロカルノ国際映画祭の最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』 とともにフランスで劇場公開され、好評を博しました。


新作が待ち望まれていた真利子監督の6年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマンサスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映しています。


【日程】 9月12日(金) 14:00 ※上映後

【場所】 TOHOシネマズシャンテ SCREEN1(千代田区有楽町1-2-2)

【登壇者】西島秀俊、グイ・ルンメイ、真利子哲也(敬称略)


<以下、レポート全文>

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本日9月12日に公開初日を迎えた『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』。まず西島は「お足元の悪い中ありがとうございます。今日はルンメイさんも来ているので、たくさんお話したいと思います」と笑顔であいさつ。8月の完成報告会見に引き続き来日したルンメイは「新しい作品を携えて皆さんにお会いできてとてもうれしいです。皆さんの感想をお聞きするのがとても楽しみ」と声を弾ませ、真利子監督も「大変な挑戦だったので、今日上映できることが本当にうれしい。仲間を一人ずつ見つけながら、ようやくこの日を迎えられた」と感慨深げに言葉を重ねた。


初日を迎えた心境について、西島は「本当に嬉しいです。しかもこの劇場(TOHOシネマズシャンテ)でいうのがとても嬉しい。先月もここに映画を観にきたんですが、ちょうど『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』の予告編も流れていて」と話し、ルンメイは「まるで学生が宿題をようやく提出したような気持ちです。もし気に入っていただけたら、ぜひ周りの方々にお薦めしてほしいと思います。」と呼びかけた。日本・台湾・アメリカの合作で、オリジナル脚本かつ日本人監督がニューヨークで全編ロケを行ったというチャレンジングな制作で公開を迎えたことについて真利子監督は、「どうなるかわからないスタートではあったので、西島さん、ルンメイさんをはじめキャストが集まってくれて、ようやくこうやって上映ができることになって本当に嬉しく思っています」と振り返った。


Dear Stranger-9.12-真理子哲也監督.jpg本作は「言語の壁」が物語のテーマの一つとなっている。その理由を問われると、真利子監督は「自分が見てきた映画や生活などいろんなことが糧となり、この映画に至ったと思います。1年ほどアメリカに滞在していて、帰国した直後にコロナによる非常事態宣言が出て、日常が一変してしまいました。でもアメリカにいた友人とコミュニケーションを取り合って作っていきました。本作で大事にしていたのは賢治とジェーンの関係性。肉体的な暴力や激しい出来事ではなく、日常の中で積み重なる小さなズレを描きたかった。」と語り、西島も「日常にある小さな感情の波、相手への思いやりと苛立ちが混ざり合う瞬間、誰もが経験するような感覚が脚本に詰まっている」と共感を込めて話した。ルンメイも「脚本の中の哲学性というものをすごく感じました。お互いに愛し合っているという前提のもとで、言語が通じない、コミュニケーションが取れない中で、どうやってこの関係を維持していくかということが大きなテーマになっていると思います」と振り返る。


また約9割が英語のセリフという本作について、西島は「監督は決して英語を綺麗に発音することを求めていたわけではなく、感情があふれて、うまく言えないところを喜んでくれたのが印象的でした。またルンメイさんが目の前でリアルな感情を表現してくださるので、自然と自分の内面的なものが引き出されました」と語る。それに対してルンメイは「西島さんは私にすごく大きなエネルギーを与えてくれて、そのおかげで演技というものに対する考え方が大きく変わったと思っています。私にとって西島さんは大きな木のような存在でした。私はその下で転ぶのも恐れずに楽しく遊んでいる子供のような感覚でした。」とユーモアを交えて語ると、西島は少し照れた様子で会場に笑いが起きた。


Dear Stranger-9.12-グイ・ルンメイ様.jpg続いて本作のタイトル“Dear Stranger”=直訳すると“親愛なる他人”に込められた想いをどう解釈するかという質問について、西島は「1番愛情を持っている人だからこそ、自分自身の愛情も見失ってしまう瞬間というのはあると思うんです。つまり最も身近な人だからこそ、全くの他人のようなわからない存在という意味なのかなと思いました」と語り、ルンメイは「たとえ親子や夫婦、親しい友人同士でも、心の奥に隠した秘密や言えない言葉は存在し、完全に分かり合うことはできない。しかし愛の力によって関係をつなぎ、新しい愛を育む環境を作ることは可能で、“Dear Stranger”という言葉には、親しみと他者性の両面が含まれているのだと思っています」と話した。


さらに本作は釜山国際映画祭と台北金馬映画祭への出品のほか、台湾とフランスでの上映も決定している。西島は「日本だけでなく海外の観客にも観てもらえるのはとても嬉しいです。観客の皆さんが鑑賞することで完成する映画だと思っているので、どんなふうに感じてもらえるか楽しみです」と期待を寄せた。またルンメイも「いろんな国や文化を持った観客の皆さんが、どんなものを持って帰ってくれたか、どんな感覚を持ったかが気になりますし、それこそが映画を撮る上で1番素晴らしいところだと思います」と話し、真利子監督は「この作品を通して、いろんな方に触れ合えるのが自分の中でとても楽しみです」と笑顔を見せた。


そしてトーク終盤。劇中で夫婦が抱えてきたある“秘密”が明らかになる展開にちなみ、「今まで秘密にしてきたことは?」という質問に対して、西島は「最近は、けん玉にハマってます」と話すと、「ぜひルンメイさんにもプレゼントしたいので、釜山映画祭に持って行きます」と宣言し、会場からは拍手が。ルンメイも「楽しみにしています」と喜びを露わにした。一方のルンメイは、撮影中の西島の“秘密”を暴露。「西島さんは現場でずっとおやつを食べていて、机の上にいっぱいお菓子が置いてあるんです。しかも劇中の引き出しの中にもお菓子を隠してました」と暴露し、会場は大きな笑いに包まれた。


最後に西島は「深い愛情は必ず試される瞬間があると思います。悩みや苦しみを乗り越えた先にまた新しい試練が訪れる。そんな経験をしている方にこそ、この映画を観てほしいです。ラストに残るわずかな光や希望を感じてもらえたら嬉しいです」と観客に呼びかけ、ルンメイは「この映画は私の人生の中でも、素晴らしい思い出と経験を残してくれました。皆さんも本作を観ていろんな考えを持って、生活の中で素晴らしい反応を起こしてくれることを期待しています」と語った。真利子監督は「ようやくこの場所に辿り着けたという心境です。本作はやるべきことを丁寧にやった映画。ラストシーンでは皆さん思うところがそれぞれあると思いますが、答えは1つではなく、何かが間違っているわけでもない。映画を観た後に誰かと喋って楽しめる経験にしていただけたらいいなと思います」と深々と頭を下げ、大盛況の中初日舞台挨拶は終了した。
 


【物語】

ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と、台湾系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇に翻弄される中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?

【作品情報】
作品タイトル:『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』 (英題:『Dear Stranger』)
公開日:9.12 Fri TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
出演: 西島秀俊 グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
配給:東映
公式サイト: https://d-stranger.jp/   
公式Xアカウント: @d_stranger_mv   
公式Instagram:@d_stranger_mv

2025年9月12日(金)~ TOHOシネマズ シャンテ、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、京都シネマ、シネ・リーブル神戸ほか 全国ロードショー


(オフィシャルレポートより)


 



ロックの英雄、そしてアメリカの魂と称され、50年にわたって第一線を走り続けるブルース・スプリングスティーンの若き日を描く感動の音楽ドラマ『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が11月14日(金)に日本公開されます。


springsteen-pos.jpgスコット・クーパー監督がウォーレン・ゼインズの「Deliver Me from Nowhere」を 基に脚本を執筆し、若き日のブルース・スプリングスティーンの魂の旅路を描く『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が完成し、8月29日(現地時間)、アメリカのコロラド州、第52回テルライド映画祭でオープニング作品として世界初披露された。同映画祭は、ロッキー山脈の標高2,400メートルの位置にあるテルライドで行われている。レッドカーペットや賞、タキシードで正装することもなく、純粋に映画を上映し続け半世紀を超える歴史を有する。2009年以降、テルライド映画祭を経由せずにアカデミー賞®作品賞を獲得した作品は僅か5本だけという目利きたちが集う映画祭である。


第52回テルライド映画祭には、スコット・クーパー監督、主演のジェレミー・アレン・ホワイト、マネージャー役のジェレミー・ストロング、 マネージャーのジョン・ランダウ本⼈、そしてブルース・スプリングスティーンが駆けつけた︕ 
 


スコット・クーパー監督が世界初上映の舞台にテルライド映画祭を選んだ理由

舞台に立ったスコット・クーパーは、「このフェスティバルはとても温かく支えてくれて、レッドカーペットのような華やかさとはまったく違います。暗闇の中、多くの人と一緒に座りながら、みんなで物語に心を奪われるひとときを過ごしています。」と、観客に挨拶した。続けて、「私にとって、この場所はまるで故郷に帰ったような気持ちになります。この映画を初めて披露するのにテルライド以上の場所はありません。この週末に上映されるすべての映画を支えてくださったことに感謝します」とし、映画祭関係者と20世紀スタジオのサポートメンバーへの謝辞を述べた。そして、原作者「ウォーレン・ゼインズにも感謝したい。彼は『Deliver Me from Nowhere』という本の著者です。ウォーレンは私を導き、ブルースに紹介してくれました。彼がいなければ今日ここにいることはできなかったでしょう」と続けた。以下、舞台挨拶に登場したメンバーの紹介をダイジェストでお伝えする。
 

ジェレミー・アレン・ホワイト:ブルース・スプリングスティーン

「ブルース・スプリングスティーンを演じる俳優を考えたとき、これはどんな俳優にとってもとても難しい挑戦だと思いました。私たち全員が知っているあのブルースを、ただの物まねではなく、強さ・本物の存在感、生命力、そして同時に脆さを表現できる人を探しました。何より必要だったのは、謙虚さ、自信に満ちた格好良さです。とスプリングスティーンを演じたジェレミー・アレン・ホワイトを紹介した。


ジェレミー・ストロング:ジョン・ランダウ

マネージャーのジョン・ランダウを体現したジェレミー・ストロングには、「次に紹介するゲストとは長い付き合いです。彼は私の映画『ブラック・スキャンダル』にも出演してくれました。彼は一流の俳優で、『メディア王 ~華麗なる一族~』のケンダル・ロイ役や、冷徹なロイ・コーンを演じた(『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』)のを皆さんもご存知でしょう。しかし私の知っているジェレミー・ストロングは、計算高く冷たい人物ではありません。彼はブルースの長年のマネージャー、ジョン・ランダウを演じています。ジョンの知性、誠実さ、強さ、そしてウィットを見事に表現してくれました。素晴らしい俳優、ジェレミー・ストロングを歓迎してください」と紹介した。


ジョン・ランダウ(スプリングスティーンのマネージャー)

二人のキャストを紹介した後、「映画の核心である二人の人物に移ります」と前置きした後、「ブルース・スプリングスティーンを語るなら、ジョン・ランダウを語らずにはいられません。彼はマネージャーであるだけでなく、親友であり、相談相手であり、時には父親のような存在であり、セラピストのようでもありました。ロックの歴史において、この二人の関係は唯一無二です映画の中心には彼らの関係という愛の物語があります。私たちも皆、人生にジョン・ランダウのような存在がいたらどれほど幸せでしょう」と敬意を込めて紹介した。


ブルース・スプリングステイーン

舞台挨拶の結びでは、「そして、ブルース。私たち全員がここにいるのは彼のおかげです。『ヒーローには会うな、失望するから』と言われますが、ブルース・スプリングスティーンは私の期待をすべての場面で遥かに超えてくれました。撮影最終週、難しいシーンを撮影しているときに、私の家が山火事で焼け落ちたという知らせを受けました。妻ジョスリンと娘のエイヴァとステラをホテルに避難させたのですが、ブルースは『ホテルじゃなくて、ロサンゼルスの私の家に滞在すればいい』と言ってくれました。私たちは彼の家で暮らし、生活を立て直すことができました。それがブルース・スプリングスティーンという人です。謙虚で、寛大で、常に支えてくれる」と、撮影時の秘められたエピソードを明かした。『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』が完成したことに、「この映画は私の人生で最も深く、最も大きな創作体験でした。私は変わり、ブルースと私は火をくぐり抜けて永遠に結ばれました。彼を家族のように愛しています」と、監督から心からの感謝と敬意を捧げられたスプリングスティーンが登場、「さて、そろそろ俺の番かな?とジョークを飛ばすと場内には割れんばかりの歓声が巻き起こった


「アーティストの魂を探求する、知的で緻密な旅路を描いた傑作」—アカデミー賞®に向けて、激賞レビューが続々!

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』がテルライド映画祭で世界初披露されたこを受けて、全米の有力メディアから賞賛の声が続々と発信されている。

映画レビューサイト“Rotten Tomatoes”では、驚異の100%というハイスコアをマークしている。(9月2日現在)

Deadline”は、「アーティストの魂を探求する、知的で緻密なテンポの旅路を描いた傑作」とし、主演のジェレミー・アレン・ホワイトに対して「ホワイトは真似をすることなく、彼の本質を捉えている。しかし、その変貌ぶりはまさに驚異的だ」とし、父親役のスティーヴン・グレアムの演技に「「エミー賞に複数ノミネートされた『アドレセンス』でキャリア最大の成功を収めているグレアムは、父親役としてこれ以上ないほどの演技を見せている」と絶賛のレビューを寄せている。

THE WRAP”は、「ホワイトのしょんぼりとしたカリスマ性はまさに完璧だ」「スプリングスティーンのファンにとっては、道中、満足感を得られるエピソードが数多くある」「だからこそ、この映画は他に類を見ないほど感動的で、満足感に溢れたロックンロール映画となっている」と、ジェレミー・アレン・ホワイトの演技、隠されたエピソードを語る映画、そしてスプリングスティーンの曲を堪能できる三拍子揃った作品だと太鼓判を押している。

Variety”は、「この作品は、ありきたりな伝記映画ではない」と強調した上で、「ジェレミー・アレン・ホワイトは、スプリングスティーンのトレードマークだった、着古したデニムとノースリーブのTシャツを軽やかに着こなしている」と、自然体な演技が観客の共感を呼ぶだろうと指摘している。

Indiewire”は、「まるで目に見えない蛇が気管に巻き付いているかのように首をかしげ、肩をすくめたホワイトは、模倣よりもむしろ喚起に重きを置いている。そして、自らを偽者のように見せることで、言葉では言い表せないほど説得力のあるスプリングスティーンを作り上げている。ボスのペルソナは長らく、自由と重荷を同時に表現する能力に頼ってきたが、『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は、ブルースがその二つを両立させる術を学ぶ前の姿を私たちに紹介する。だからこそ、ホワイトは、常に嘘をつかれたと感じている男の誠実さをもって、彼を演じるのだ」と、スプリングスティーンの魂の旅路を見事に演じきったジェレミー・アレン・ホワイトの演技に最大級の賛辞を贈っている。


♪主演はジェレミー・アレン・ホワイト、ジェレミー・ストロング、スティーヴン・グレアムら演技派俳優が結集!

ブルース・スプリングスティーン役を託されたのはジェレミー・アレン・ホワイト

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TVシリーズ「一流シェフのファミリーレストラン」(ディズニー+)でゴールデングローブ賞テレビ部門主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を3年連続、エミー賞主演男優賞(コメディ・シリーズ部門)を2年連続受賞、同賞で4年連続主演男優賞ノミネートの快挙を成し遂げた、全世界が最も注目する俳優だ。ギター、ハーモニカ、歌唱トレーニングを続け、若き日のスプリングスティーンを体現している。

マネージャー、ジョン・ランダウには、『アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方』(2024)で悪辣な弁護士ロイ・コーンを怪演し、2025年のアカデミー賞®、ゴールデングローブ賞助演男優賞にノミネートされたジェレミー・ストロング。ガールフレンドのフェイ・ロマーノにオーストラリア出身の注目女優オデッサ・ヤング、2025年エミー賞リミテッドシリーズ部門作品賞にノミネートされたNetflix「アドレセンス」の切実な演技で同賞主演男優賞にノミネートされたスティーヴン・グレアムが父親を演じている。そして「ブラック・バード」でエミー賞・ゴールデングローブ賞テレビ部門最優秀助演男優賞受賞のポール・ウォルター・ハウザーがサウンドエンジニアのマイク・バトランに起用されている。
 

ブルース・スプリングスティーンの魂の旅路があなたの心を震わせる。
『ボヘミアン・ラプソディ』の20世紀スタジオが贈る感動音楽映画

『スプリングスティーン 孤独のハイウェイ』は11月14日(金)より全国ロードショー


【作品情報】

監督・脚本:スコット・クーパー(原作:ウォーレン・ゼインズ著「Deliver Me from Nowhere」)
主演:ジェレミー・アレン・ホワイト(ブルース・スプリングスティーン)
共演:ジェレミー・ストロング(ジョン・ランダウ)、ポール・ウォルター・ハウザー(マイク・バトラン)、スティーヴン・グレアム(父ダグ)、オデッサ・ヤング(フェイ)、ギャビー・ホフマン(母アデル)、マーク・マロン(チャック・プロトキン)、デヴィッド・クラムホルツ(アル・テラー)
プロデューサー:スコット・クーパー、エレン・ゴールドスミス=ヴァイン、エリック・ロビンソン、スコット・ステューバー
製作総指揮:トレイシー・ランドン、ジョン・ヴァイン、ウォーレン・ゼインズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©2025 20th Century Studios
公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/springsteen

         #スプリングスティーン孤独のハイウェイ

ブルース・スプリングスティーン/ソニー・ミュージック・オフィシャル:https://www.sonymusic.co.jp/artist/BruceSpringsteen/


(オフィシャル・レポートより)


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1969年、一枚のアルバムに全世界が震えた!伝説的ロックバンドの知られざる起源がここに!メンバー自らが語る奇跡のドキュメンタリー『レッド・ツェッペリン:ビカミング』が、9/26(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開となり、全国のIMAX®劇場でも同時公開となります。


メンバー自身による貴重な証言やアーカイヴ映像満載!

4人のメンバーとともに当時を再体感する没入型映画オデッセイ


RTB-pos.jpg60年代末、イギリスで産声を上げたロックバンド「レッド・ツェッペリン」。ジミー・ペイジ、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジョン・ボーナム、ロバート・プラント。およそ12年間の活動の中で、彼らが起こした現象はまさに事件であり、予言であり、そして未来であった。デビューアルバムでいきなり世界を熱狂の渦に巻き込んだバンドの出発点にはいったい何があったのか。未公開のジョン・ボーナムの生前音声のほか、メンバーの家族写真や映像、初期のライブシーンなど貴重なアーカイヴ映像とともに、その知られざる歴史を語る証言者はオリジナルメンバーのみ!


さらに、部分的ではなく1曲まるごと演奏シーンを映し出すことで、私たちはまるでその場に居合わせたかのようにメンバーの声を聞き、当時のライブをリアルタイムで目撃した感覚になるだろう。4人のメンバーとともに当時を再体感する、まさにユニークにして最高の没入型「映画オデッセイ」である。
 


この度、2021年9月4日にベネチア国際映画祭でジミー・ペイジが記者会見で語ったことをお届け致します。

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2017年の冬にプロデューサーのアリソン・マクガーティより、革装丁の書籍のように仕上げられた物語の始まりから終わりまでを一望できる絵コンテを手渡されたジミー・ペイジは「その正確さ、そして非常に深いリサーチの成果が随所に表れていた。ページをめくるたびに、私の記憶に残る重要な出来事が次々と現れ、「彼らは本当に理解している、本質を捉えている」と確信したよ」と語る。これまでもバンドの映画を製作したいというオファーは何度もあったとそうで、「どれも期待には遠く及ばず、中には、音楽そのものではなく、周辺の要素ばかりに焦点を当てたものもあり、距離を置いていたんだ。今回の作品は、まさに音楽そのものに焦点を当てていた。音楽がどのように生まれ、どのように演奏されるのか。その魅力に深く踏み込んでいて、楽曲も断片的にではなく、完全な形で提示されている。よくあるような、楽曲の途中でインタビューに切り替わる形式ではなく、音楽を中心に据えた構成がなされており、これは従来の音楽映画とは一線を画す、まったく新しいジャンルの作品だと感じたんだ」と映画製作を了承した経緯を明かす。


メンバー4人はそれぞれが卓越したミュージシャンで、まさに“星の巡り合わせ”とも言えるような奇跡的な出会いによって、一つのバンドとして結集したんだ。物語を追っていくと、4人それぞれが異なるキャリアやアプローチを持っていたことがわかると思う。しかし、一度集まった瞬間、その融合はまるで止まることのない爆発のようで、その勢いはツアーへ、そしてレコーディングへと繋がっていった。アメリカとイギリスを行き来するツアーの合間に録音や映像撮影を行いながら、その勢いはとどまることを知らなかった。まるで時速100万マイルで駆け抜けているような感覚だった。その熱量こそが、この映画で見事に表現されており、観てもらえれば、きっとその迫力と本質を感じていただけるはずだよ」と本作の出来を絶賛する。
 


監督・脚本:バーナード・マクマホン(「アメリカン・エピック」) 共同脚本:アリソン・マクガーティ 
撮影:バーン・モーエン 
編集:ダン・ギトリン
出演:ジミー・ペイジ ジョン・ポール・ジョーンズ ジョン・ボーナム ロバート・プラント
2025年/イギリス・アメリカ/英語/ビスタ/5.1ch/122分/日本語字幕:川田菜保子/字幕監修:山崎洋一郎/
原題:BECOMING LED ZEPPELIN
配給:ポニーキャニオン 
提供:東北新社/ポニーキャニオン
©2025 PARADISE PICTURES LTD.     
[公式HP]https://ZEP-movie.com 
[公式X]@zepmovie

2025年9月26日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほかIMAX®同時公開


(オフィシャル・レポートより)

 


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●日時:2025年8月30日(土)15:00~

●場所:大阪・関西万博2025関西パビリオン

●登壇者:菊川怜、篠原哲雄監督、斎藤元彦兵庫県知事(敬称略)



菊川怜の女優としての新たな魅力に注目!

篠原哲雄監督は兵庫県担当!?

シリーズ2度目の舞台となった兵庫県の斎藤元彦知事も登場!

 

皆の心に幸せの種をまく旅人――日本各地の第一次産業に携わる人々の人生に寄り添い、諸々の問題を解決して去っていく、まるで「シェーン」のような農林水産省の役人の活躍を描いた映画『種まく旅人』シリーズは本作で5作目となる。しかも淡路島が舞台となるのはシリーズ第二作『種まく旅人~くにうみの郷~』(2015)以来2回目で、引き続き篠原哲雄監督がメガホンをとったオリジナル企画。前作では養殖海苔と玉ねぎ生産に従事する兄弟の物語だったが、今回は伝統的な酒造技術の継承や経営に苦労する親子の物語。淡路島の美しい自然や豊潤な銘酒の香りが安らぎを与える心温まるヒューマンドラマである。


tanemakutabibito5-pos.jpg久しぶりのスクリーン復帰となった菊川怜が農林水産省の役人となって淡路島にある酒蔵の危機を救う。熱く日本酒を語り美酒に浸るシーンや、本気で酒造りを学ぼうと低姿勢で臨む姿、また、確執を抱えた親子に割って入っては壁を取り除こうとする姿など、エリート官僚という役柄ながら、以前の菊川怜のイメージを覆すような熱意ある人間臭さに親しみを感じた。篠原監督をして「菊川怜の女優としての新たな魅力に注目してほしい」と言わしめるほどの変貌ぶりに驚かされた。


10月10日(金)からの公開を前に、8月30日(土)に大阪・関西万博2025内の関西パビリオンでイベントと記者会見が開催された。主演の菊川怜と篠原哲雄監督の登壇に加え、淡路島を2度も舞台にしてくれたお礼にと兵庫県の斎藤元彦知事が駆けつけて、映画と兵庫県の豊かさのPRにつとめた。


〈詳細は下記の通りです〉


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―なぜ再び淡路島が舞台になったのか?

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篠原監督:『種まく旅人』シリーズは、日本の第一次産業を応援するために農林水産省の役人が各地へ赴き、そこでの問題点を見つけるのが第一目的として物語が始まります。淡路島は海の幸山の幸が豊富で、僕はこのシリーズの第二弾『種まく旅人~くにうみの郷~』でも撮っています。その時に淡路島に「千年一酒造」という古き良き素晴らしい酒造屋さんがあるの知って、今度はお米からお酒が造られる過程を丁寧に撮りたいと思っていたのです。兵庫県はその原料となる酒米の山田錦の重要な産地だったので、農産物に結び付く映画が作れるんじゃないかということで、今回も淡路島を舞台に撮らせて頂きました。

 

――何年前からの企画ですか?

篠原監督:10年前に淡路島の海苔と玉ねぎ生産者の物語を撮った時から、「千年一酒造」のことは印象に残っていました。また淡路島に行けるんだったら是非撮りたいと思っていたのです。その間『種まく旅人』シリーズは各地で撮られていたので、今回の企画自体は10年前からということになりますね。

 

――昨年9月の2週間に及ぶ撮影時の印象やエピソードは?

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菊川:淡路島はとても有名な所ですが、今回初めて撮影で訪れました。自然が素晴らしさは勿論ですが、とにかく居心地が良くて、安らぐというかホッとするというか、ちょっとわくわくもしつつ…そういう環境で撮影できたことは映画の中でも反映されていると思いますし、とても嬉しいことでした。

今回は日本酒の製造過程も丁寧に描きたいという監督のこだわりもあって、「千年一酒造」さんの本物の酒蔵で撮影できたことにとても感謝しております。本物の材料を使って本物の発酵をリアルに見て感動しました。本当に素晴らしい体験でした。

苦労話といえば、とても狭い醗酵室にキャストやスタッフがひしめき合って撮っていた時は、とても暑かったですね。でも、そんな中でも皆の結束力が高まったかなと思います。氷嚢を当てながら演じてました。

 

――とても美味しそうにお酒を飲んでおられましたが、お酒はお好きなんですか?

菊川:元々大好きで、お酒が飲める年齢になって大学の先輩に渋谷のお店に連れていって頂いた時にいろんなお酒を試させて頂きました。お酒ってこんなに味がバラエティ豊かで違うんだと初めて知りました。初めての体験でした。それ以来ずっとお酒は大好きで、日本各地のロケへ行く楽しみのひとつになっています。

 

――そんなにお酒がお好きなら撮影中わくわくされたのも無理もありませんね?

菊川:でも撮影中お酒は飲めないので残念でしたね。お酒を飲むシーンでは水を飲んで、普段のお酒の味を思い出しながら演じていました

 

――斎藤兵庫県知事をお迎えしております。

斎藤知事:このような素晴らしい映画を撮って頂いて改めてお礼申し上げます。兵庫県はお酒の原料となる山田錦の発祥の地であり最大の産地でもあります。日本酒は地場産業のひとつでもありますので、それをテーマに撮って頂いて光栄です。『種まく旅人』シリーズで淡路島を舞台にされるのは2回目ということで、前回は水産業と農業に従事する人々の苦労を題材にしておられましたが、今回は酒造りという兵庫県にとっても大切なものを撮って頂いています。地方は人口減少で産業も深刻な問題を抱えており、こうして映画に取り上げて頂くことは、各地の皆さんにとっても大変励みになります。多くの方に観て頂けるよう我々も頑張ります。

 

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――映画の感想は?

斎藤知事:「千年一酒造」を舞台に酒造りや米造りの大切さ、そして官僚という視点から兵庫県の代表的産業の一つでもある日本酒に焦点を当てて頂き本当にありがたいなと思いました。

 

――兵庫県の酒造りについて?

斎藤知事:私もお酒は大好きです。兵庫県は灘の酒が有名ですが、酒米の王者である山田錦の一大産地である播磨や、淡路島但馬兵庫北などの各地の酒蔵で心をこめて生産しております。それを是非多くの皆さんに知って頂きたいです。

 

――菊川さんの一番印象に残ったシーンは?

菊川:『種まく旅人』の第一産業を応援するというとても意義深いテーマの作品に携わらせて頂き光栄に思っております。とてもやりがいのある作品でした。そして、改めて食べるということは凄い喜びだし、凄いエネルギーだし、それが明日への活力になるということを、自分自身が原点に立ちかえって認識しました。普段私たちがお店や家庭で飲んでいるお酒ですが、そこに至るまで沢山の人々の手間暇かけて、愛情込めて、美味しく作られていることに想いを馳せて頂くことでより美味しくも感じられるし、感謝の気持ちも生まれるし、これらを守って続けてほしいという願いにも繋がっていくと思いました。

食を通していろんなことが学べるなと思ったので、それをメッセージとして感じて頂けたら嬉しいです。

 

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――淡路島滞在中に食べた物で特に美味しかった物は?

菊川:過密スケジュールで朝昼晩ロケ弁当ばかりだったのですが、早目に撮影が終わった時に美味しい魚介類を食べられるお店に行きました。淡路島の美味しい海の幸を堪能したり、道の駅へも食べに行ったりしました。

 

――今度また兵庫県で映画を撮るとしたらどこがいい?

篠原監督:兵庫県はとても広いので、北には城崎温泉がありますし、日本海側のお話もできるんじゃないかなと思っています。でもこのシリーズは各地を回って映画を撮っているので、直ぐには無理でしょうが、僕は兵庫県担当なんで(笑)、また兵庫県が舞台となれば是非撮ってみたいです。

今回酒造所で代々継承している父親の世代と息子の世代で作り方の違いでいろいろ確執が生じていくのですが、そこには親子の断絶があって、父親にはこういう語り方、息子にはこういう語り方でと、彼等に対する菊川さんの話の機微が面白くて、菊川さんのこれからの女優さんとしての魅力が表れているのではないかと、僕なりに思っているところです。その辺りも是非観て頂きたいです。

 

――監督から兵庫県には素晴らしい所がいっぱいあるというお話がありましたが、それについて知事は?

斎藤知事:素晴らしいお言葉、どうもありがとうございます。兵庫県は東西南北とても広い県で、それぞれに魅力あふれる県でもありますので、もしまた情報発信して頂けるなら、是非にお願いしたいと思います。

 

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――最後に。

篠原監督:この映画は10月10日から全国公開されます。兵庫県ではかなり多くの映画館で公開されると決まっております。農林水産省のお役人のお話で結構硬そうなイメージがあるかも知れませんが、実はエンタテイメントな心温まるお話になっておりますので、是非お楽しみ頂きたいです。

菊川:タイトルの『種まく旅人~醪のささやき~』とありますが、種をまくのは私が演じた役・理恵なんですね。理恵はどういう風にしてその土地の人々と交流して、どういう風にして心に種をまいたのか、そしてどういう形で実ったのか、心温まるヒューマンドラマとしてエンタテイメントに仕上がっておりますので、その辺りを楽しんで頂けたら嬉しいです。
 


監督:篠原哲雄
エグゼクティブプロデューサー:北川淳一
出演:菊川怜、金子隼也、清水くるみ、朝井大智、山口いづみ、たかお鷹、白石加代子、升毅、永島敏行
製作:北川オフィス
制作プロダクション:エネット
配給:アークエンタテインメント
©2025「種まく旅人」北川オフィス

公式サイト: https://tanemaku-tabibito-moromi.com/

2025年10月10日(金)~大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ(なんば、二条、西宮OS、くずはモール)、イオンシネマ(京都桂川、加古川、明石)、元町映画館 ほか全国ロードショー


(河田 真喜子)

 
 



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予期せぬ出来事と出会う人生の幸福を陽気なユーモアと想像力で描く、

すべての登場人物が愛おしい、ちょっとおかしな人生讃歌!


umibemichi-pos.JPG映画『海辺へ行く道』の脚本・監督は、『ジャーマン+雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』『俳優 亀岡拓次』『いとみち』 でその度ごとに話題を巻き起こして来た、横浜聡子。最新作は、知る人ぞ知る孤高の漫画家・三好銀の晩年の傑作「海辺へ行く道」シリーズをまさかの映画化。主演をつとめるは、約800人のオーディションを経て主演を射止めた15歳の俳優・ 原田琥之佑。麻生久美子、高良健吾、唐田えりか、剛力彩芽、菅原小春、諏訪敦彦、村上淳、宮藤官九郎、坂井真紀ら個性豊かな大人たちに加え、蒼井旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせなど、実力派の若手俳優たちが見事集結。 さらに、様々なシーンから熱烈な支持を受ける至高のラップトリオ Dos Monos のフロントマン荘子 it が、初の映画音楽を担当。


本作は、第 75回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門Kplus にて正式上映され、特別表彰を獲得した。また、現在開催中の日本最大級の芸術祭・瀬戸内国際芸術祭 2025に映画としては初参加。映画ながら、現代アート作品のひとつとして芸術祭に参加する稀有な作品となった。  

 


■日程:8月30日(土)15:35~

■場所:新宿ピカデリー スクリーン3 (新宿区新宿3-15-15)

■登壇者(敬称略):原田琥之佑、高良健吾、唐田えりか、菅原小春 蒼井旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせ、宮藤官九郎、坂井真紀、横浜聡子監督


漫画家・三好銀による原作漫画を実写映画化した『海辺へ行く道』がついに公開!初日翌日の8月30日には新宿 ピカデリーにて公開記念舞台挨拶が実施され、主演の原田琥之佑、共演の高良健吾、唐田えりか、菅原小春、蒼井旬、中須翔真、山﨑七海、新津ちせ、宮藤官九郎、坂井真紀、そして横浜聡子監督が参加した。


umibemichi-bu8.30-原田琥之佑さん.JPG満員御礼で迎えたこの日。主人公・南奏介を演じた原田は「2 月にベルリンで上映され、先月には小豆島で上映され、 そして昨日から全国公開を迎えました。本日は 11 名と凄い人数での登壇ですが、本日は宜しくお願いいたします!」としっかり挨拶。絵を描くラストシーンに触れて「奏介は考えて描くより、描きながら考えるタイプだと思ったので、僕も描きながら考えようと思って演じました。ただ横浜監督は僕の演出以上に猫を演出する事が多くて…。ラストシーンなのに猫に全部持っていかれたと思って悔しかった」と猫にジェラシーを感じたと笑わせた。


中須演じる立花が特殊能力でおじいさんの腰を曲げる場面も話題。これに中須は「考えて演じるというよりも、直感でこんな感じかな?と力んでいました」と回想。知り合いのおばあさんのために作ったマスクが騒動となり、高校を中退するテルオを演 じた蒼井は「テルオは色々な視点で見られるキャラだと思ったので、彼の二面性三面性をどう表現しようかと考えて演じました」 と演技プランを教えてくれた。


独自の嗅覚で各所を取材する新聞部・平井役の山﨑は「私は平井のように明るいタイプではないけれど、演じていく中で彼女の持つ正義感や様々なことに興味を持つ姿勢に共感しました」と回想。テルオの妹の加奈を演じた新津は「加奈は才能の赴くままに創作していく男子たちに怒る気持ちと何かに夢中になっている事への羨ましさもある。なので加奈がお菓子を食べ るシーンは、その両方の気持ちを持ちながらムシャムシャ食べる事を意識しました」と役作りを紹介した。


そんな子どもたちを瑞々しく演出した横浜監督は「子どもってよくわからないものなので、近づきすぎず適度な距離感を取ろうと思った。彼ら同士が自分たちの力で絆を育む姿が撮れればそれでOK」と自然な姿を撮り重ねたと述べた。


一方、高良は横浜監督の魅力について「もはや作るジャンルが横浜聡子。そこに自分が役として入れたことが嬉しい。 台本をもらって『エセ関西弁でいい』と言われたりして、自分に委ねてくれるところも多かった」と述懐。唐田も「横浜さんならではの世界観があって、私は横浜さんの撮る子どもたちの顔が好き。本作を観た時にメッチャ横浜さんの映画だと思って、大好きになりました」とすっかりお気に入りだった。


ダンサー出身の菅原は「普段踊りを踊っている印象から、動ける人だと思われて、頂く役もそのようなものが多かった。そんな 私に横浜さんは『借金取りの役ってどう?』と。動ける役ばかりの私に、動きを封じてくれたことが嬉しかった。横浜さんはラブリーでユーモアに溢れる人。横浜さん自身の細胞がそのまま映画に反映されています」と絶賛した。


umibemichi-bu8.30-横浜聡子監督.JPG宮藤は「横浜さんは解き放たれるとこんな感じになるのか…と台本を読んで驚いた。キッシュを食べるシーンでは横浜さんから『食べる時はプププと音が出ますよね』と言われて、この人は何を言っているのかと…。何度やってもプププと音を出すことが出 来ずにいたら、最終的に『忘れてください』と言われて、流石だなと思いました。完成した映画でもプププとは鳴っていないので、いまだに正解がわからない」と笑いを誘った。


坂井は「横浜さんは優しくて温かくて、静かな狂気があって。高良くんが仰ったように、まさにジャンル横浜聡子。静かなカリスマです」と絶賛。これに横浜監督は照れながら「撮影ぶりにこうして皆さんと再会できたのが嬉しい。ありがたい事です」としみじみ。


最後に原田は「この作品の魅力は子どもたちよりも大人たちがはしゃいでいて、その対比が魅力のひとつです。自分の新たな代表作が増えたと思うととても嬉しいです」と手応え十分。横浜監督も「個性たっぷりの魅力的な強者の皆さんの中で原田くん演じる南奏介はどのように見えるのか心配したこともあったけれど、原田くんは素晴らしい皆さんの間に抗うことなく泳ぎ渡って 向こう岸に辿り着いていて本当に素晴らしかったです」と賞嘆し「本作は1年半前に完成してだいぶ長い時間が経って公開を迎えましたが、映画とはお客さまに観ていただいて初めて完成するものなので、SNS 等で色々な言葉を発していただいて、私たち製作陣に気づきを与えてもらえたら嬉しいです。 本作をこれからも育ててください」と観客に呼び掛けた。
 


『海辺へ行く道』

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アーティスト移住支援をうたう、とある海辺の街。のんきに暮らす 14 歳の美術部員・奏介(原田琥之佑)とその仲間たちは、夏休みにもかかわらず演劇部に依頼された絵を描いたり新聞部の取材を手伝ったりと毎日忙しい。街には何やらあやしげな“アーティスト”たちがウロウロ。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が次々に飛び込んでくる。ものづくりに夢中で自由奔放な子供たちと、秘密と嘘ばかりの大人たち。果てなき想像力が乱反射する海辺で、すべての登場人物が愛おしく、優しさとユーモアに満ちた、ちょっとおかしな人生讃歌。


原作:三好銀「海辺へ行く道」シリーズ (ビームコミックス/KADOKAWA 刊)
監督・脚本:横浜聡子
出演:原田琥之佑
麻生久美子 高良健吾 唐田えりか 剛力彩芽 菅原小春
蒼井旬 中須翔真 山﨑七海 新津ちせ
諏訪敦彦 村上淳 宮藤官九郎 坂井真紀
製作:映画「海辺へ行く道」製作委員会
配給:東京テアトル、ヨアケ
©2025映画「海辺へ行く道」製作委員会
2025 年/日本/スタンダードサイズ/5.1ch/140 分/G
公式サイト:https://umibe-movie.jp/


(オフィシャル・レポートより)

 
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