レポートインタビュー、記者会見、舞台挨拶、キャンペーンのレポートをお届けします。

2012年3月アーカイブ


 318-7.jpg『捜査官X』 (武侠/WU XIA)
ゲスト:ピータ・チャン監督

(2011年 香港・中国 1時間55分)
監督:ピーター・チャン
出演:ドニー・イェン、金城武、タン・ウェイ、ジミー・ウォング
2012年4月21日(土)~新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際会館、ほか全国ロードショー
公式サイト⇒
http://sousakan-x.com/
 (C) 2011 We Pictures Ltd. Stellar Mega Films Co., Ltd. All Rights Reserved.


   第7回大阪アジアン映画祭のクロージング作品「捜査官X」が18日夜、中之島のABCホールで上映され、満員の盛況で映画祭を見事に締めくくった。これに先立ち、来日したピーター・チャン監督が記者会見した。

 sousakanx-1.jpg●中国伝統の武侠映画へのオマージュが感じられるチャン監督
(武侠)映画には小さいころから影響を受けてきた。中国で「武侠」というタイトルが物議を醸した。中国では6~7割がこのジャンルだから「ちょっと違うんじゃないか、と言われた。
 (武侠映画は)若い頃は好きなジャンルだったが、最近はあっちこっち飛んだりするだけ。実際の武術はどんなものだったのか、私は(拳が)当たった時にどうなるか、考えてみた。違う取り上げ方をした。
『武』は文字通りアクションだが『侠』には犠牲的精神の意味がある。この映画では主人公は犯罪者だし、犠牲心はどこにあるのか、と言われた。白黒はっきりしない、すべてがグレーだから。中国ではマーケティングでミスしたかな、と。
アクションとして武術の美しい動きはあり、ファンにはスーパーヒーロー的な側面があったと思う。私は武術が美しく見えるよりも打撃が体にどういう影響を与えるかを描いた。
私はこれまで、一見商業的な映画を主に作ってきたが、すべて人間ドラマを作ってきた。「武侠」というタイトルでもその点は同じ。日本の「捜査官X」はいいタイトルだと思う。

 318-8.jpg● 共演の(ドニーの妻役)タン・ウェイが印象的だった。
チャン監督 中国の美人女優の中で彼女はテンポがずれている人、奇妙な女優さんでね。常に不安感を抱えている。彼女が台所で働いているところにフラっとドニー・イェン が現れる。彼女は「どうしたらいい」と聞いてきたので「自分の好きなようにやってみたら」と言ったらうまくいった。(ドニーは)彼女の知らない人なのに、 夫として暮らし知らないのに知ってるような不思議な演技、スリラーっぽい演技になった。


●最後に日本でもなじみの深いジミー・ウォングが登場して死闘を繰り広げるところは感慨深かったが。
チャン監督 ドニーも私も「片腕ドラゴン」を経験していた。セリフでは何度も(黒幕として)登場するが本人は最後だけ。映画出演は13年ぶりだったが「出てほしい」とお願いしたら快諾してもらった。

● 最後のドニーとの戦いでドニーが片腕なのは「片腕ドラゴン」ジミーへのオマージュか?
チャン監督 結果的にオマージュになった。ドニーとは毎日ブレインストーミングした。最後をどう盛り上げるか、ドニーは困っていた。その結果「ジミー・ウォングしかいない」と結論した。遊び心もある。楽しさを満喫出来た。


● 監督は金城武とは何度もやっているが、やりやすいのか?
チャン監督 彼は出演するに当たり(役柄について)何度も質問される。それによって役が深まっていく。いつも映画が仕上がった時に満足出来る役になっている。もっと彼の演技が評価されていいと思う。


【STORY】
 山奥で起こった殺人事件の調査に当たった天才捜査官シュウ(金城武)は殺されたのが凶悪犯2人だったことから疑問を抱き“村の英雄”になっていた男ジン シー(ドニー・イェン)を取り調べを始める。彼の“正当防衛”には不可解な謎があることに気付く。丸腰の職人がなぜ苦もなく無頼漢を倒せたのか、彼には深 く謎めいた過去があった…。 (安永 五郎)

(C) 2011 We Pictures Ltd. Stellar Mega Films Co., Ltd. All Rights Reserved.
 


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大阪アジアン映画祭のオープニング作品『道 ~ 白磁の人 ~ 』で高橋伴明監督(右)と主演の吉沢悠。
(C)2012「道~白磁の人~」フィルムパートナーズ

 michi-1.jpg   『道~白磁の人~』

(2012年 日本・韓国 1時間58分)
監督:高橋伴明
出演:吉沢悠、ペ・スビン、塩谷瞬、黒川智花、近野成美、
    チョン・ダス、チョン・スジ、市川亀治郎、堀部圭亮、
    田中要次、大杉蓮、手塚理美
2012年6月9日(土)~新宿バルト9、梅田ブルク7、T・ジョイ京都、TOHOシネマズ西宮OS ほか全国ロードショー
公式サイト⇒ http://hakujinohito.com/


 ●第7回大阪アジアン映画祭スタート
 大阪アジアン映画祭が9日夜、大阪・梅田ブルク7で日韓合作映画「道~白磁の人~」の上映からスタート、高橋伴明監督と主演の吉沢悠が初日舞台あいさつを行った。


 michi-3.jpg 「~白磁の人」は激動の大正初期、朝鮮半島に林業技師として渡り、朝鮮の伝統工芸・白磁に惚れ込んでその芸術的価値を多くの人に知らせた浅川巧の生涯を描いた“現代へのメッセージ”。
 上映前に会見した高橋監督は「アジアがもっと強くならなきゃならないと思ってた時にオファーがあった。日本と韓国が手を結んでいくことが大事。8割以上 韓国人スタッフで、撮影から仕上げまでほぼ全部韓国でやった。新たなことが出来た」と韓国で映画を完成させたことに満足げ。


 韓国人俳優・ペ・スビンと熱い友情を育む主役を務めた吉沢も「“道”で韓国のスタッフ、キャストと仕事するという有意義な経験が出来た。浅川さんの活動に共感出来るし、アジアにこれだけ素晴らしい 人がいたんだとアピール出来たと思う」。
 裁判映画「BOX袴田事件」、京都造形芸大の学生とのコラボ映画「MADE IN JAPAN こらっ」など一作ごとに意欲的な映画作りが話題を集める高橋監督にとって、アジアン映画祭オープニングは「自信を持って投げ込んだストレート作品」と自信 を見せた。

 michi-s4.jpg――  韓国での撮影は困難が多かった?
高橋監督: 「いきなりセットが豪雨で流され、別のオープンセットを使わなければならくなる試練がに見舞われ たが、日韓のスタッフがいろんな工夫をすることでひとつになれた。韓国は絵コンテで撮影を進めていくけど、僕は(絵コンテを)書かないのでそれを説明する のに時間がかかったかな。現場は1日で慣れた。天候は不順で雨にたたられたけど、雨の時はこうしよう、といつも考えていた」。

――伝説的な実在の人物・浅川巧の映画化だが
高橋監督:かつて芸術系の雑誌(芸術新潮)で読んでどんな人かは知っていた。(浅川さんの作品は)候補に上がった時に見せてもらって、自然の中に置きやすい、自然との共存が感じられるナチュラルな人だと思った。
吉沢:浅川さんは知らなかった。小説読んで、素晴らしい活動をした人だと知り、日記も読んでお茶目なところもあると知ったり、僕自身が浅川さんに近づいていこうと思った。ロケで感じるところもありました。監督からは“吉沢とペ・スビンが友情を育んでくれたら”と言われていた。
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 ――役作りは?
吉沢:浅川さんは好奇心があった人。朝鮮半島の文化をあの時代に受け入れた。映画は韓国で公開されることも決まっているので、こういう日本人がいたことを日本でも韓国でももっと知ってほしい。

――韓国人スタッフやキャストについては?
高橋監督:プライドの高さ、謝らないことなど、日本人が見習うべきことも多い。ごめんなさいと言わないこともあるが、自分の意見をきちっというのは大事なこと。細かいことまで監督にジャッジを求めてくる。

 ――大阪アジアン映画祭のオープニング作品だが
 
吉沢:大阪の友人に会って、大阪の人が行きやすいイベントに、韓国も中国も入っていて、ラインアップに『道』が入っている。そのオープニングなんて光栄です。
高橋監督:そういう意識は持ってなかったが、アジアン映画祭で初めて見ていただける意義は感じています。コンペ部門で反応を知りたいぐらいです。

●舞台あいさつで
高橋監督:結婚して30年、監督やめようと思ったこともあるが、(恵子夫人から)“私は映画監督と結婚した”と言われて続けてきた。今回はストレート投げました。どのように感じてもらえるか、楽しみです。
吉沢悠:言葉の壁は最初はあった。CDで韓国語を勉強していったが、スタッフ間では映画人の心と心のつながりがありました。ペ・スビンとは英語で話した。 彼は釣りが趣味で、夜に内緒で釣りに行ったりもしました。
 



※第7回大阪アジアン映画祭は10日から18日まで、大阪・梅田ガーデンシネ マ、ABCホール、シネ・ヌーヴォ、HEP HALLなどで行われ、台湾、韓国、中国、香港、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、日本などアジ ア各国の映画が上映される。問い合わせは06-6373-1225アジアン映画祭運営事務局へ。 (安永 五郎)                        
 


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 “赤裸々トーク!!” (左から)リリー・フランキー(48)、MEGUMI(30)、杉原杏璃(29)、松本さゆき(26)

(C) 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute  

    『SHAME-シェイム-』トークイベント
◆日時 3月18日(日) 18:10[映画上映後]
◆場所 シネクイント(渋谷区宇田川町14-5渋谷パルコパート3・8F)
◆登壇者 リリー・フランキー(48)、MEGUMI(30)、杉原杏璃(29)、松本さゆき(26)


(2011年 イギリス 1時間41分)
監督:スティーヴ・マックイーン 『Hunger』(未)  出演:マイケル・ファスベンダー『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 /キャリー・マリガン『17歳の肖像』
2012年3月10日シネクイント、シネマスクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
公式サイト⇒http://shame.gaga.ne.jp/


 本年度受賞レースを席巻したにも関わらず、激しいセックス描写により、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17(17歳以下の鑑賞が全面的に禁止)というレーティングがつけられ、日本では多くの修正を入れなければ<R-18+>(18歳未満は鑑賞禁止)ですら上映が許可されなかったという、内容映像ともに衝撃の問題作、『SHAME-シェイム-』。現在公開中のシネクイントにて、本作の宣伝クリエイティブ・ディレクターを務めるリリー・フランキー氏と共に、リリー氏が旗振り役となって結成した応援隊「シェイム‘s」のメンバーMEGUMIさん、杉原杏璃さん、松本さゆきさんらと共にトークイベントが開催された。

  セックス依存症の男の性(さが)をリアルに描く物語である本作を観たリリー・フランキー氏は、この衝撃の映画を今の日本で一人でも多くの方々に知らせるべく宣伝クリエイティブ・ディレクターに就任。リリー氏は「人間が誰しも『シェイム(恥)』な部分を持っている」ことを切り口に、芸能人、著名人で応援隊「シェイム’s」を結成。シェイムなことは決して恥ずかしいことではなく、人間として生まれた、人間としての性(さが)であることを肯定的に発信していき、世間の共感を獲得していく。」という活動を展開している。
映画上映直後の興奮冷めやらぬ場内に現れたリリー氏らは、映画に負けないエロス&シェイム(恥)全開なトークをさく裂。場内を沸かせた。


【トークショーの様子】


shame-1.jpgMC:映画『SHAME-シェイム-』の感想は?


リリー:全編セックスシーンだ!みたいなフレコミで、期待していらっしゃった方もいるかと思うんですが、俺もそれをかなり期待して、今日ちんぽ丸出しにしてDVDで見直してみたんですけど、抜けるシーンって3Pのとこぐらいじゃなかったですか?今日は3人の巨乳と巨根が集まってるってことでよろしくお願いします。
MEGUMI:シェイム'sのMEGUMIです。この映画は私の周りのおかまの人たちにものすごく評価が高くて、勿論おかまだけではないんですけど。私としては自分が満たされるものが世の中の人に受け入れられないのはなかなか厳しいなというのを一番感じましたね。
杉原杏璃:じーっと見つめてGカップグラビアアイドルの杉原杏璃です。私はこの人の過去が一番気になったというか、その部分って描かれてなかったじゃないですか。でもそこがこの映画のいいとこだと思うんですけど。
リリー:そうですよね。でもこの人(主人公)の性欲って桁はずれって感じしなくないですか?よく分かりますもんこの主人公の気持ち。セックス好きでも全然は恥ずかしいことじゃない。彼の場合、妹にオナニー見られたのが一番のシェイム(恥)ですね。
松本:グラビアやっている松本さゆきです。やっぱり人それぞれ見たくないものがあるなかで生きているわけじゃないですか。この映画を見て、そんな見られたくない部分をこっそり見ちゃったような気持ちになりました。そもそもセックスはいいけどセックス依存症はダメなのかとか依存症がつくだけでダメっていう解釈になっちゃうってどうなんだろうって。
リリー:どっからが依存症かなんて分かんないよね。俺この人の生活見てて大差ないなと思うもん。これくらいオナニーしてるなと。今朝からもう3回してますからね。ちょっと生き方考え直さないと。
MEGUMI:明るい依存症はいいんじゃないですか。そんなにへこむことでもないんじゃないかと。
リリー:明るい依存症って一番やばくないですか(笑)こいつ(主人公)がへらへらしてたらもう…

 shame-2.jpgMC:この映画への一番の共感ポイントは?


リリー:やっぱり絶倫同士の苦悩ですかね。俺ハタチの時、48になってこんなオナニーしてるって思わなかったですもん。減っていくって思ってたんですけど、むしろどんどんですからね。
MEGUMI:それ80くらいにどうなってるんすか。
リリー:もう歩けなくて這っているのにチンコだけ立ってるとかね。

MC:シェイム'sの人選はリリーさん自らされたそうですが、今日美女お三方を前にしてどうですか?


リリー:いやもう完璧じゃないですか。

MC:今のリリーさんの御言葉を受けてどうですか?


MEGUMI:どう受けていいのか…
リリー:とにかく良い映画なんですよ。どうでもいい説明とか、人間のカタルシスを排除してるから逆に生生しさがあるというか。

MC:女性のお三方は本作の主役ブランドンのような肉食系の男性がもし恋人だったらいかがでしょうか?


MEGUMI:ありがたいですけね。あんまり最近こういう男性って20代、30代にいないじゃないですか。ちょっと女子の方がノリノリって言いますかね。ちょっと味わってみたいかなというのはありますね。私的には出会ってみたいですね。
杉原杏璃:理性とか感情を解き放ってもう何でも見せられるような人が好きなので、がっつり全部をさらけ出してくれる人って貴重だと思いますね。
リリー:確かにさらけ出せるって幸せですよね。
松本:私も全然受け入れちゃう方だと思います。社会に適合してない訳じゃないですし、+アルファのマニアックな部分だったら、ないよりかはある方が人間として魅力があるなと思うし、そういう男性の方が好きですけどね。

MC:じゃあ仕事以外のすべての時間をセックスに費やしてるような人でも受け入れられますか?


リリー:男はほとんどそうじゃないですか?映画でこの人の日常を追ってるから異常に見えるけど、多分世の中の男の人は何かしら類似した行動とってますよ。女の人に会わなければエロサイトみるだろうし、オナニーするだろうし。
MEGUMI:それはリリーさんじゃなくても?皆さんそうなんですか?
リリー:俺なんてパソコン2台持ってますけど、いまだに原稿は手書きですし、で、パソコンは何に使っているのかというと、エロの画像をダウンロードして解凍して解凍して…って解凍ルビーって呼ばれてるくらいですからね(笑)パソコン他のことにほぼ使ったことない。

MC:じゃあ女子は男はこういうもんだって思った方がいいんですかね?


MEGUMI:うーんきっとシリアスになることないんですよね。別に大丈夫やでっていう。

MC:皆さまは何かやめたくてもやめられないものってありますか?


杉原杏璃:私は愛犬ですね。犬のことで頭がいっぱいなんで。
リリー:今、この下ネタからきている流れだと、会場にいる半分くらいの人が犬を使って…。とか考えちゃうから。話の流れ的に今犬が出てくるのはよくないと思いますけどね(笑)
松本:私はマンガ喫茶ですかね。
リリー:最近のAVはマンガ喫茶で個室で見るんですね…
松本:違います(笑)
MEGUMI:さっきから話に出てますけど、周りにおかまが多すぎるんです。20年くらい前から気付いたら周りにいますね。もう共に死んでいきたいと思ってますけどね。
リリー:オナニーもそうですけど、パチンコとかですかね。オナニーしてないときは大体パチンコしてますからね。パチンコのハンドル握ってないときはチンコ握ってると思って頂いて。
MEGUMI:握り癖がね。
リリー:そう、握り癖がね。もう寿司屋になればいいんですよね。

MC:シェイムというのは恥という意味がありますが、皆さんにとっての一番シェイム(恥)なことってなんでしょうか?


松本:この前、鼻血が固まったようなものがいっぱい鼻についたままで、渋谷歩いてたんですよね。それは恥ずかしかったですね。
リリー:よっぽどたまってると思われますよ。
杉原杏璃:私はグラビアとかやってると裸になることが恥ずかしくなくなってくるんですよね。なりません?親とかの前でもお風呂がりとかそのまま出ちゃったりして、これって恥なことなのかなと。
リリー:親も育てて良かったと思いますよね。
MEGUMI:人と比べると異常なのかもね。私はグラビアずっとやってて、たまになんか企画なんかでへんてこなことやったりして、昔みうらじゅんさんがプロデュースしてくれたグラビアで天狗のお面を股間につけて撮影したことがあったんですよね。それが、たまにどっかで出たりしてて、家族に見られたりするとちょっと恥ずかしいですね。
リリー:皆さんはそれでも主役ですからね。そのグラビアを勝手に俺とみうらさんは(SPAのグラビアン魂のこと)「この谷間はどうだとか」言ってる俺らが一番恥ずかしいですけどね。月に一回六年間やってるんですからね。

MC:リリーさんにはこれからもそのままのまま進んで行って欲しいとみんな思ってると思いますよ。


MEGUMI:そうですよ。
リリー:ほんとですか!?今どう進んでる話になってるんですか。
( リリース)


 


★『SHAME-シェイム-』トークショー



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“男のセックス”を一刀両断!! 倉田真由美さん(左)、岩井志麻子さん(右)

(C) 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute  R-18+


     『SHAME-シェイム-』トークショー
登壇者:倉田真由美さん(40)、岩井志麻子さん(47)
場所: シネマート六本木

(2011年 イギリス 1時間41分)
監督:スティーヴ・マックイーン 『Hunger』(未)出演:マイケル・ファスベンダー『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』 /キャリー・マリガン『17歳の肖像』
2012年3月10日シネクイント、シネマスクエアとうきゅう他全国順次ロードショー
公式サイト⇒http://shame.gaga.ne.jp/


 shame-3.jpg 本年度受賞レースを席巻したにも関わらず、激しいセックス描写により、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17(17歳以下の鑑賞が全面的に禁止)というレーティングがつけられ、日本では多くの修正を入れなければ<R-18+>(18歳未満は鑑賞禁止)ですら上映が許可されなかったという、内容映像ともに衝撃の問題作、『SHAME-シェイム-』。本作の公開を記念して漫画家の倉田真由美さん(40)と小説家岩井志麻子さん(47)による女性限定試写会つきトークショーを実施いたしました。女性だけの試写ということもあり、とても和気あいあいとした雰囲気で、自分についてもセキララに話す二人のあけっぴろげなトークに場内は爆笑が起こっていました。

MC :一言ずつご挨拶をお願いいたします。
岩井:エロおばさんとしてのほうが有名かもしれませんが、小説家の岩井志麻子です。この場に呼んでいただいて、張り切らないとなと思っております。
倉田:40歳を迎え、再婚もしセックスも恋愛もすっかり遠ざかってしまった感のある倉田真由美です。最近すっかり抜けてしまったあぶらっ気を取り戻したいなと思っております。
 

MC  :映画はいかがでしたか??
岩井:ものすごいエロい映画で、「今晩どうしよう」とか思って観たのですが、すごくまじめな作品で、それは失望とか、がっかりとかいうわけではなく、ものすごくいい映画みせてもらったわーと思いました。ひとつ思ったのがとんでもない殺人鬼とか、犯罪者とか、ものすごいトラウマとか持っていると思われているけど、意外に過去に何もなくて私たちと同じように平凡に生きてきてる普通の人ということが良くあって、この映画はそういうことも描いているのかなと思いました。
倉田: ヤリチンって私の漫画によく出してて、取材で何人にもあったことがあるんですけど、その人たちが過去に女にすごくひどい事された経験があったとか、女にトラウマがあるとか、そういうわけではないんです。たぶん、もともとそういう人なんですね。
岩井:ナチュラル・ボーンヤリチンということですね。
倉田:だからたぶん、それがリアルなんでしょうね。
岩井:私春から大学生の息子がいるんですが、順調にヤリチンの道を歩んでおりまして、でもうちの息子は母親が岩井志麻子というトラウマを抱えておりまして、なにかあったら母親のせいにするかもしれません。
倉田: あと、ヤリチンにはコレクターという側面もありますよね。
岩井:熟女ともしたい若い子ともしたい、スチュワーデスともしたい

MC :二人はこの作品の主人公ブランドンのような男性に会ったことがありますか?
岩井:(倉田さんに向かって)だんなさんがそうじゃない!
倉田: 今は枯れ果てちゃってますけど。過去の話を聞くとそうですね。でもこの映画をみて、自分を振り返って行きずりのセックスってしたことないので、しておけばよかったなと思いました。加齢とともになかなかできなくなっていくじゃないですか。
岩井:たしかに旦那が18歳年下なんですけれど、出会ったときは私41歳だったんですね。わずか数年ですけど、あの時私若かったなーと思います。今、18歳年下の男なんて、よういきませんもん(笑)そんな目で18歳年下の男をそういう目で見られないですもん。
倉田:本当に、ここ2,3年で本当に枯れたというか、男に対して野心がなくなりましたね。10キロくらいふとったし。
岩井:でも倉田さんがそんなこというのに、木嶋佳苗とか、すごいじゃん。あんな体でガッツンガッツン男に体当たりしていくじゃない。
倉田: 彼女は体に自信があるんですよ。
岩井:自分のセックスに自信があるんでしょ?
倉田:いえ。体だそうですよ。私の機能は普通の女よりも優れているようです。と言っていると。
岩井:そういえば、私の担当某編集者が木嶋佳苗とそっくりの女、本人としか思えないような女とやったことがあると言っていましたが、とんでもない名器だったそうですよ。名器なんて、あるんですかねと思ったんですがね・・・・
でも自分のセックスに自信があるからって、いけるものですかね?・・・どこまで話していいかわからんですけど、最近某Nさんのところにいる占い師、岩井さんのところにもいませんでしたか?ってよくいわれるのよ。私も色々話を聞いて「ええ?」ということが多くて。というのは私もあの手の人にちょっと引っかかったあるんですが、ものすごいほら吹くんですよ。ブラピ(ブラット・ピット)とジョニデ(ジョニー・デップ)と付き合ったことがあるとか、嵐とSMAP、東方神起、メンバー全員と付き合ったことがあるとか。私、本気にしたんですよ。大人が真顔でそんなウソつかないだろうと。それで「なんでそんなに虜にできるの?」と聞いたら、フェラです。フェラ!私のは海を越えるんです!」と言われて、私ポカーンとすると同時に、妙に納得しちゃったのよね。その女って言いにくいんだけど叶井くん(倉田さんの旦那さん叶井俊太郎)に猛アタックしてたのよ。でも叶井くん、まったく相手にしてなかったらしいのね。それを聞いて叶井くんはだてにヤリチンではないなと思いましたよ。センサーでもついているんじゃない(笑)
倉田:それはあると思いますよ!私の夫ってたしかに何百人て経験しているんですけれど、性病にかかったことが一度もないんですよ。
岩井:たいしたもんだ。それはセンサーがついているね!でも、セックスのうまい下手ってわからないからね。検定とかないんですかね。ソープ嬢とかに教室開いてほしいよね。結構来るとおもうんだよ。

MC :そうなんですね。セックスの技というのは、磨くべきものなんでしょうか??
倉田:男ばかりが磨けと言われるセックスのテクニックですが、女も磨いている人は磨いているんですよ。私も取材で会って知っています。
岩井:そういえば、知り合いが言っていたんですが、すごい女にあったことがあると。どうも、セックスの最中に(手を使わずに)コンドームを剥がすらしいんですよ。でも訓練でできるようになるんですよ。
倉田:それはすごいですね!!
岩井:私たち、物書きと漫画家ですが、本に書いた知識よりも、やはり体験した人の話はすごいものがありますね。やっぱり勝てんわ。と思いますね。本の知識もそりゃ大事ですが。仲良しのAV女優さんが言っていたのは「若い子でAV女優志願はお金。熟女はセックスしたい。長年続けられる人は、露出狂。露出するのが好きな人が結局最後までのこるんですよ」これは体験していなければなかなか到達できない考えですね。


     ~以下、観客からの質問~
Q  :出産後にセックスレスになってしまいました。出産後お二人は旦那さんとの関係で何か変わったことはありますか?
倉田: うちもセックスレスですよ。
岩井:「家族」になってしまうと、特に日本人は家族になってしまうとなかなかしづらくなりますよね。でも、セックスレスでも別にいいんですよ。「夫婦はしなければいけん!」というような風潮ができて、気にするかもしれないけれど、それは全然いいんです。私の夫も私のことを「かあちゃん」って言ってますからね。
倉田:岩井さんのところはどうなんですか?
岩井:うちは夫が若いからね。レスってことはないけれど、回数はぐっと減りましたね。ほんと、何が何でもいちゃいちゃしていなければいけないということはないんだよ。
倉田:そう思います。

Q  :お二人が隠しているシェイム(恥)なことって何かありますか?
倉田: 若いころ絶対人に言えなかったようなことって今結構漫画に描いたり、言ったりしていて、ネタにしています。恥ずかしいことがなくなるっておばちゃんになったなと思います。
岩井:私価値観がおかしいのか、自分のはめ撮りが流出するよりも、中学性のころのポエムをつづった日記が流出するほうが恥ずかしい。死ぬかもしれん(笑)過去関係を持った男よりも、初恋の男が出てきたほうが恥ずかしいかもしれない。。。
倉田:でも一番恥ずかしいことは人には言わないですよね。私昔付き合ていた男の人がAVを棚に並べているような人だったんですが、隠していたAVがあってそれが顔射ものでした(笑)一番は隠しておきたいんですね。
  それから、この映画「SHAME-シェイム-」の主人公は一番の恥はかくしてセックスしまくるということだと思うんだけど、確かに一番恥ずかしいものというのは隠すよね。よく、理想の異性の条件を3つ上げてもらって、あともう一つあえて挙げるとすれば?という心理テストがあるけれど、最後に挙げたものが一番の条件だというのはよく言いますね。

Q  :私は25歳ですが、まったく性欲がありません。
倉田: そういう人もいますよね。
岩井:何が何でも性欲持たなくてはいけないし、一生処女童貞でもいいんですよ。欲望がない人に向かって欲望を持てというほうがおかしな話なのでは?と思います。なきゃないでいいんじゃないかな?でも恋愛ものの映画とかみると、「ないといけないのかな?」と思ってしまうのかな?この間性同一性障害の人に「女になって男とセックスしたいのか?」と聞いたら「女になりたいだけでそこから先に興味はない」と言っていました。むりくり性欲を持たなきゃいけないことはないんですよ。
 


 【STORY】
 NYに住み、仕事もスマートでソツのない独身男ブランドン(マイケル・ファスベンダー)。彼は、仕事以外のすべての時間を〈セックス〉に注ぎ込んでいる。繰り返される空疎な会話、うわべを繕うだけの感情表現。無意味に消費するだけの性交に溺れる男の日常を見続けているうちに、あなたは皮膚感覚で、得体のしれない不穏な空気を感じるだろう。それは「何故これほどまでにセックスを求め、それに依存することで何から逃れようとしているのか」といった重大な事由が、一切語られていないことにある。そこに、転がり込んだ妹が男の人生のギリギリの均衡を崩していく ( リリース)

(C) 2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute
 

kogeonna-s1.jpg (2010年 日本 54分)
監督:瀬川浩志
出演:新井美穂、高木公介、よこえとも子、谷尾宏之、
    真柳美苗、松本高士、西山真来、前川桃子、片倉わき
2012年3月17日~シアターセブンにて1週間限定公開
公式サイト⇒http://kogeonna.com/
★ シアターセブンにて連日舞台挨拶、特別イベントを開催!
詳細⇒http://www.theater-seven.com/2012/movie_kogeonna.html


  なんとも不敵で不格好な恋愛模様が、懲りない男女の本質をえぐり出す瀬川浩志監督作品『焦げ女、嗤う』が17日よりシアターセブンで1週間限定レイトショー公開される。
  第1回CO2映画祭で主演女優賞を獲得した新井美穂、内田伸輝監督作品『ふゆの獣』での熱演が記憶に新しい高木公介、堀内博志監督『私の悲しみ』で第12回TAMA NEW WAVE女優賞を獲得したよこえとも子、木村文洋監督『へばの』、一昨年の桃まつりで上映された加藤麻矢監督『FALLING』の西山真来など、インディーズ界で活躍する個性的な俳優たちを迎え、むしろ彼らの知られざる一面が露わになっている。
 地元が関西の瀬川浩志監督が、凱旋公開に先駆け来阪し、本作の狙いや俳優たちに期待したこと、自身のおばけ論について語ってくれた。

kogeonna-1.jpg━━今回併映される『蛾意虫』はホラーテイストだが、今回恋愛映画に仕上げた意図は?

前作の『蛾意虫』は、ホラーと若い男女の恋愛を組み合わせて描きましたが、ホラーの部分がより取り立たされてしまったので、本作ではお芝居をちゃんと撮りたいと思っていました。普段人間が隠したい部分を見せるために、恋愛という素材を使っています。人間の格好悪い部分を描くことで、人間の愛おしい部分を描きたかったのです。

━━━本作は、若い俳優たちの演技が光っているが、キャストとのどんな部分に期待したのか。

冬子の高校時代の元彼を演じてもらった高木君とは、長野県上田市で開催されている城下町映画祭で出会いました。実は半分高木君を想定して書いたんです。彼は、見た目爽やかで、女の子にすごく思い入れがあるのに空回りする役が多いのですが、ただのいいヤツというイメージを崩したい。彼の不安定な弱さや、ちょっと腹黒いところを見せたいと思いました。 谷尾さんは、体育の先生の免許を持っているぐらい真っ直ぐないい人なのですが、オーディションでお会いしたときに目がすわっていたんです。心の奥が見えないというか、白黒はっきりつかないところが人間の面白いところで、そこを表現してもらいたいと思いました。
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━━━西山さんは『へばの』や『FALLING』での役に比べておとなしめだったが。

加藤麻矢監督とは映画美学校の同期で、『FALLING』の手伝いをしていたときに西山さんと出会いました。オーディションで役者としての魅力は感じたものの、今回はピタリとくる役がなかったので、出番は少ないですが今後ぜひ出てもらいたいという意味も込めて出演してもらっています。2シーンしか登場しないから何をやってもいいということで、スピンオフ企画として東京で上司した際もパフォーマンスをやってくれました。大阪でも「週刊小宮由紀 大阪編」として西山さんがパフォーマンスを披露してくれますよ。

kogeonna-3.jpg━━━タイトルの『焦げ女、笑う』はかなりインパクトがあるが、どんな意味を込めているのか。

しっかり意味があります。”焦げ女”は人を思う心、恋こがれる心が強すぎて焦げてしまうといった意味で、本作を見ていただいたお客様からは「全員焦げ付いてるね。」と言われたこともありましたね。”わらう”は、ちょっと上からあざ笑うという意味ですが、知り合いが調べてくれたところによると、生まれ変わるという意味もあるようです。ラストのシュウコの姿はまさにそうですね。恋愛でゴタゴタしている彼らから、過ぎ去っていきますから。

━━━シュウコを演じるよこえさんの存在感が強烈だが、特別な演技指導をしたのか。


よこえさんは、感情のスイッチがすぐ入ってしまう人で、普段から我慢しない性格なんです。今回のシュウコ役は後半まではずっと我慢をしている設定だったので、演出は結構大変でした。まだ泣く場面ではないところでも涙が溢れてきてしまって、涙が収まるまで撮影がストップすることもありました。それだけ表現力が豊かなところは本当に素晴らしいと思います。『ふゆの獣』の内田監督最新作にも出演していて、今注目されていますね。

━━━群像劇でありながらも、最後はシュウコが主役のような印象も受けるが、脚本はどのように作っていったのか。

人間ドラマを作ろうと思った時に、まずある男女のカップルで、女が男に捨てられるという設定が浮かびました。最初にシュウコの設定はなかったのですが、どんどん変容していきましたね。観客を裏切りたいという気持ちでじっくり構想を練ってから、一気に書き上げました。

━━━今回冒頭に登場するおばけは、後のストーリーとは無関係だが、おばけにどんな意味を持たせているのか。

 私は映画美学校で高橋洋さんに習ったので、Jホラーを尊敬している反面それに反発もしています。一般的にJホラーでは死んだ人間を矮小化して描かれていますが、自分の経験でも祖父や祖母が亡くなって死んだ人間となっても怖くなかったんです。

今回のおばけも、例えば冒頭におばちゃんに道を聞くシーンがあって、そのおばちゃんが以降一切登場しなくても誰も何とも思わない。でも、それがおばけだったら、その後何も起こらないと疑問が生じる。それは、おばけだったら何かやるだろう、怖いことが起こるだろうという固定観念があるからなんです。そういう「おばけは怖い」という固定観念を取り払って、怖くないおばけを撮りたいという気持ちがありましたね。


 kogeonna-s2.jpg━━━作品の中で好きなシーンやセリフは?

冬子に「別れよう。」と言われた圭吾が、「傲慢なヤツだな。人の心なんて思い通りになるわけないだろ。」と言った後に、「他人なんて自分がどうしようと傷つくときは傷つくんだ。」と言うんですが、このセリフが好きです。圭吾のある種の諦めであり、逆にそこに谷尾さんが演じる圭吾の強さが出ています。

━━━瀬川監督ご自身が影響を受けた監督は?

『バッドマン』のティム・バートン監督が大好きで、映画を作りたいと思うきっかけになりました。自分が映画を作り出したときにはミヒャエル・ハネケ監督の『ピアニスト』に影響を受けたし、映画美学校に入ってからは、川嶋雄三監督や増村保造監督作品を見て映画の濃度を学びましたね。

━━━今後、どのような作品を手掛けたいか。

滑稽な人間は描いたことがあるけれど、もう一歩踏み込んで、ちゃんと人を想う気持ちを伝えられるような作品を作りたいですね。恋愛を切り口に描いていくと思います。
 



  童貞系恋愛映画や純愛映画が登場する中、久々に肉食系男女の自己中心的な恋愛群像劇を見た気がする。状況的にはドロドロとしているのに、どこかバカバカしくて笑えるのは「人間の格好悪い部分を描くことで、人間の愛おしい部分を描きたかった。」と語る瀬川監督の成せる業なのだろう。それでも恋をせずにはいられないのが人間なのだ。
  今回の上映では第12回水戸短編映像祭入選作の『蛾意虫』が併映される。『焦げ女、嗤う』と合わせて、おばけや恋愛を題材に滑稽ながら愛おしい人間模様を描く瀬川ワールドを味わってみてほしい。 (江口 由美)

(C)「焦げ女、嗤う」製作委員会
 

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『STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス3D』コスプレイヤーが梅田に大集結! コスプレイヤー全員で記念撮影

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 SW-EP1-1.jpg 『STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス3D』
(Star Wars: Episode I - The Phantom Menace 3D)
~STAR WARSコスプレイヤーが梅田に大集結!~

(2012年 アメリカ 2時間16分)
監督:ジョージ・ルーカス
出演:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド、イアン・マクダーミド
2012年3月16日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー


去る16日(金)より公開した映画『STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス3D』(配給: 20世紀フォックス映画)。15日に実施した前夜祭から多くのスター・ウォーズファンが劇場へ詰め掛けておりますが、公開2日目となった本日、TOHOシネマズ梅田(大阪市北区)には、熱狂的なスター・ ウォーズファンたちがそれぞれに思い入れのあるキャラクターのコスプレで大集結いたしました。

ポップコーンください! エレベーターから降りてきた お客さんもビックリ! 『スター・ウォーズ』観よか! オトナ1枚…ポチっと。


SW-EP1-ss2.jpg 午前11時45分、TOHOシネマズ梅田ロビーに激震が走った! 劇場ロビーに突如、ジェダイの騎士たちを筆頭に、次々と『スター・ウォーズ』のキャラクターたちが現れたのだ。あまりに突然の出来事に来場者は何が起こったのが分からず、呆然と立ちすくむ。次第に増えてくる『スター・ウォーズ』のキャラクターたち。そしてついに現れたのが彼だ。「ダース・ベイダーや!」その瞬間から、来場者たちは携帯電話やデジタルカメラで一斉に撮影を開始、ジェダイや帝国軍の面々は、来場者たちとの記念撮影に気さくに応じていた。

SW-EP1-ss3.jpg 『スター・ウォーズ』はそのファンが様々なキャラクターのコスプレをし、作品世界へ「参加して楽しむ」ことで知られている。映画の劇場公開ともなれば、多くのファンがそれぞれが思い思いのキャラに扮し、映画館へ集まることはいまや、映画業界の風物詩とも言える現象となっている。

 今回も『エピソード1』3D版の劇場公開を記念し、20名ものファンがTOHOシネマズ梅田は大結集した。角興継(かど・おきつぐ)さん(大阪府、40歳)は「自分たちが愛してやまないスター・ウォーズが映画館へ帰ってきたことが何より嬉しい」と話す。既に前夜祭で本作を観た、という長谷川貴洋(はせがわ・たかひろ)さん(大阪市、35歳)は3D版をこう話す。「とにかく画質がキレイ。デジタル化することで、背景などが細やかに作り込まれているので、奥行きもすごく自然だった」。同じく3D版を観ている小池知之(こいけ・ともゆき)さん(48歳)は東京都からの参加。「ポッドレースのシーンは特にオススメですね。当時の撮影では観客をマッチ棒で作っていたのですが、それがバレてしまうかも?と思うぐらいに映像が鮮明でした」。劇中に「隠れキャラ」として登場するE.T.も当時よりも鮮明に見えると彼らは話す。


SW-EP1-ss4.jpg 『スター・ウォーズ』はなぜにここまで彼らをひきつけるのだろうか。「一言では話せないし、話し始めると何時間もかかりますよ、どうします?」と角さんは笑う。そして「これは私の深読みかも知れませんが」と前置いて小池さんはこう話した。「ローマ神話やギリシャ神話、新約聖書などに通じるものがあり、シリーズ全体を読み解いていくと、それらがパズルのようにつながるのです。そんな見方をさせてくれるのも『スター・ウォーズ』の魅力」。

『スター・ウォーズ』の話を始めると揃って目をキラキラとさせていたコスプレイヤーたち。午後からも各々の思いをもって、また来場者へ『スター・ウォーズ』の魅力をアピールしていた。
 


SW-EP1-3.jpg 【本日参加のコスプレキャラクター】
<帝国軍>
ダース・ベイダー、ダース・モール、
銀河皇帝、ストームトルーパー(5名)
<ジェダイ>
オビ=ワン・ケノービ(5名)、
アナキン(大人2名、子供1名)、
クワイ=ガン・ジン(1名)、
プロークン(1名)
<その他>
レイア姫(1名)、アミダラ姫(1名)
(20世紀フォックス リリースより)


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『STAR WARS エピソード1 ファントム・メナス3D』通天閣をジャック!


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SW-EP1-s4.jpg     寒風吹き荒れる中、「スパワールド世界の大温泉」の大階段最上部にダース・ベイダーら帝国軍のメンバーが突如現れました。その物々しい姿に、新世界を訪れていた観光客らはビックリ! また、「帝国軍が通天閣を占領するらしい」と聞いた地元の人々は口々に「なんやて! えらいこっちゃ!」と笑い混じりに驚いていました。

多くの家族連れやカップルに加えて、ベイダーらを待ち受けていたマスコミ陣を合わせて300人もの人たちであふれかえっていた南本通商店街を悠然と進むベイダーたち。その姿に圧倒されたのか、一旦は距離を置いていた人々も次第に携帯やカメラで写真を撮り始め、帝国軍の行進についていく始末。その中にはツイッターで情報を得た、狂的なスター・ウォーズファンの姿も多数ありました。

SW-EP1-s5.jpg 通天閣到着後、館内を進む帝国軍のメンバーが突然現れたため、訪れていた来場者からは歓声とも悲鳴とも取れる声が…。騒然とした空気を感じ取った子供たちが泣いてしまうハプニングも。突然のことに状況が分からなかった来場者の方々も、次第に事態を受け入れたのか、手に持っていたカメラや携帯電話でダース・ベイダーらの撮影を始めました。

社長室をジャックした後、通天閣のシンボルでもあるビリケン像の元へ。「ビリケンさんをダークサイドへ落とす」というミッションを果たすべく、ベイダーの指示でビリケンさんもダース・ベイダー仕様に。ビリケンさんもダークサイドへ落ちてしまい、ついに通天閣は帝国軍に占拠されたのでした。
一方、通天閣に帝国軍が襲撃すると聞きつけた男の子が、自前のライトセイバーを持って現れ、ストームトルーパーらと記念撮影。ベイダーを見た女性からは「めっちゃカッコいい!」と言った黄色い歓声も。その他、幸運にもベイダーやストームトルーパーと一緒に記念撮影した方々からも「何も知らずに来たので、とってもビックリしました」「ダース・ベイダーさんたちと一緒に撮影が出来て、すごくいい記念になりました」といった喜びの声がたくさん聞こえてきました。

 SW-EP1-s3.jpg不吉な予告通りに通天閣が占拠され、ビリケンさんまでもがダークサイドへ落ちてしまった…という、大阪人にはあまりに衝撃的なストーリーのイベントでしたが、実際はとてもにぎやかに楽しく、観光客も地元の人々にも受け入れられ楽しんでいただけた内容となりました。
(20世紀フォックス リリースより)

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bokura-k1.jpg (2012年日本 前篇:2時間3分 後篇:2時間1分)
監督:三木孝浩
原作:小畑 友紀『僕等がいた』小学館フラワーコミックス
出演:生田斗真、吉高由里子、高岡蒼佑、本仮屋ユイカ、
    小松彩夏、柄本佑、比嘉愛未、須藤理彩、麻生祐未他
前篇2012年3月17日~
後篇4月21日~全国東宝系ロードショー
公式サイト⇒http://bokura-movie.com/

累計1000万部を突破した大人気恋愛コミックを映画化した『僕等がいた』の三木孝浩監督と春名慶企画プロデューサーに二部作に仕上げた意図や、ブレのない恋愛映画になった秘訣についてお話を伺った。
 


 ━━━前篇での釧路の風景が印象的だが、撮影で工夫したところはあるか。
 三木監督:釧路は霧が多い町で、晴れているけれど白く霧がかかっている空気感がむしろおもしろいと思いました。前篇は釧路が舞台ですが、思い出を思い返すときの少し美化された感じとか、心の中にある映像のイメージを出せればと、少し明るく撮れるように工夫しました。 他の北海道の場所とは違う北欧っぽさ、ちょっとしっとりした感じが、キラキラした物語の中にある少し影の部分にかなりフィットしていた気がします。

 bokura-1.jpg━━━最初から二部作にするつもりだったのか。
 春名:本音を言うと三部作にしたいぐらいでした。原作で16巻分あるエピソードを、単発の2時間前後の器にエピソードを入れても表層をなぞったダイジェスト版になるのは否めません。珠玉のエピソードや恋愛の機微や深い部分を描きたいというのがまずありました。

 原作自体も8巻で矢野が七美が別れて東京に行き、その後いきなり大人になって時間のブランクがありました。高校時代の部分 はいわゆるボーイミーツガールの純愛ものだと思っていて、9巻目以降が『僕等がいた』ならではのヒューマンストーリーなのです。これをどう映画で描くかを 考えたときに、原作にあるポンと大人に飛んだ時間のブランクそのものを映画にしてしまおう。そこで一旦区切りをつけて、数週間空けて上映するという距離感 が、絵のタッチそのものや、あのキラキラから一気に影の部分に光を当てることになるのです。

 今回Mr.Childrenを主題歌に起用したのも、眩しさと切なさ、もどかしさとやるせなさ、といった青春の4要素が彼らの歌詞の世界観に全部詰まっていたからなんです。
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 ━━━二部作を興行面で説得するのに苦労した点はあるか。
 春名:5~6年前ならこの手のラブストーリーを二部作で上映するの はかなりのリスクがあると考えたでしょうが、邦画が成熟市場になってきてシネコンでプログラミングを自由に組み立てられる。そうすると、後編を公開してい ても、前編も劇場でかけていただける。そういう風に一気見することもできるサービスも新しい邦画の見せ方になるのではないでしょうか。


 ━━━年齢を問わずに感動できる作品だと思うが。
 三木監督:少女マンガだし、女性目線のファンタジーと思って作って はいますが、僕が高校時代を思い返して心を重ねた瞬間とか思い出に残っている色々な場面を全編に散りばめたつもりです。学園祭シーンや夏休みのお祭り、花 火や、放課後の屋上や、そこは世代を問わず誰でも思い出の端っこにその風景が思い浮かぶ映像ではないかと思うので、僕があの頃を思い出したように上の世代 の方にもひっかかってくれるのではなかと思う。

 bokura-k2.jpg━━━原作との違いはどこにあるのか。
 三木監督:映画も第一部、第二部と原作を踏襲して作ってはいるけれど、原作は時制に沿って描かれています。で も今回は大回想録にすることが軸になる映画にしました。だから最初に大人の七美をだしているのが大きく原作と違うところではないかと思います。そうするこ とで、そこを通り過ぎてきた人にこそ、ひっかかって欲しい。あの頃を思い出して欲しいというつもりで作っていましたね。

 ━━━後半が面白いので、それを楽しむために前篇を見ておかないとその感動は倍増しないのではないか。
 三木監督:それです(笑)。もう一度高校生からスタートして、前篇であの頃を思い出してもらって、その頃の思 い出が暖まっているうちに後篇を見てもらう。大人になったときに、そのとき好きになった想いを今どう抱えて生きていくのか、どう向き合うのかを後篇で一番 描きたかった部分です。まさしく後篇のその感じを見てもらいたいからこそ、前篇から二人の長い恋愛を体感してもらって彼らの苦悩を感じてもらえればと思い ます。


 ━━━二人の恋愛を描くのに、全くブレないように作っていると感じるが。
 三木監督:原作はエピソードが豊富にあって、竹内との三角関係のエピソードもたくさんあるのですが、映画として作る上でこの二人の恋愛にフォーカスしたいという共通のイメージがあったので。

bokura-3.jpg 春名:編集でかなり竹内のエピソードを減らしています。それがあれば原作ファンはとても喜ぶし、話が肉厚になりますが、一本線を通そうと決めました。
 七美が会えてもいないのにどうして好きでい続けられるのか。作っている自分自身にもどうやって納得させるのか脚本づくりや編集の中でずっと考えていたこと です。最近思ったのは、想い続ける原動力は記憶にあるのではないかと。それは前後篇で分けたことが功を奏していると思います。鮮烈な矢野とのまばゆい思い 出がある日ぽんと立ち消えてしまう。それによって矢野との思い出がより鮮明に刻印され、それをずっと持ち続けているからこそ愛し続けるエネルギー源に七美 はしていた。そういう物語だと納得しています。

 (キャンペーンの)壇上で監督もおっしゃってましたが、逆バリのキャスティングといってパブリックイメージとは逆のキャスティングをしました。生田斗真は 魅せる芝居で、三枚目でふわっと入ってくるキャラクターですが、今回は傷ついた王子様でとお願いしました。吉高由里子には「今まではコブつき、ワケありと いう役が多かったけど、今回あなたにそういった武器はあたえません。」と最初に言いました。王道のヒロインをやってほしかったんです。

 bokura-2.jpg━━━前篇最後、駅での別れのシーンの二人の表情がとてもよかった。
 三木監督:今回役者はすごく難しかったと思うんですよ。前篇を先に撮ってから、東京で後篇を撮ったのですが、どうしても時間軸が前後することもありました。それでも そのときどきのキャラクターの想いをちゃんと演じ分けて、見えないところでプランニングしてくれました。編集していると逆にこちらが気づかされて、主演の 二人は本当に素晴らしかったですね。


恋愛の喜びも苦しみも、真っ直ぐに伝わってくる本作を作ったお二人だけあって、作品への想いや伝えたいことが溢れている印象を受けた。邦画の恋愛映画史 上初となった二部作で上映することによって、より原作の世界観を体感できる作品に仕上げた三木孝浩監督。「初々しい恋愛を通り過ぎた大人にこそ見てほし い」というその言葉は、大人にも懐かしさを甦らせる珠玉のラブストーリーにふさわしい。過ぎし日に戻って、美しく輝く恋を思い返せる静かな感動に心揺さぶ られるだろう。
 (文:江口由美、写真:河田真喜子)

(C)2012「僕等がいた」製作委員会 (C)2002小畑友紀/小学館
 


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(C)2012「僕等がいた」製作委員会 (C)2002小畑友紀/小学館
 

 『僕等がいた』大阪キャンペーン(2012.3.8)  主演:生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督が高津宮で大ヒット祈願!

bokura-1.jpg (2012年日本 前篇:2時間3分 後篇:2時間1分)
監督:三木孝浩
原作:小畑 友紀『僕等がいた』小学館フラワーコミックス
出演:生田斗真、吉高由里子、高岡蒼佑、本仮屋ユイカ、
    小松彩夏、柄本佑、比嘉愛未、須藤理彩、麻生祐未他
前篇2012年3月17日~
後篇4月21日~全国東宝系ロードショー
公式サイト⇒http://bokura-movie.com/


 

~壮大な二部作であの日にかえって胸がキュンキュン!純愛ラブストーリー決定版~

 bokura-s3.jpg 累計1000万部を突破した大人気恋愛コミックを『ソラニン』の三木孝浩監督が実写映画化した『僕等がいた』。
太陽のようにいつも明るく変わらぬ愛を与え続ける七美と、容姿端麗、何でもできる女性の憧れの的ながら、恋人を亡くした過去を背負い続ける矢野を主人公 に、邦画恋愛映画史上初の二部作で壮大に綴っている。高校時代の文化祭、学園祭、屋上での語らいなどキラキラ輝く青春と絶対を信じていた純愛を描いた前 篇。時が経ち、社会人となってそれぞれに待ち受ける思わぬ運命と、愛を貫く強さを描いた後篇。 二作を通じて主人公七美と矢野の揺るぎない愛を焼き付け、今青春を謳歌する世代から、青春を通り過ぎた世代まで誰もがその純愛を体感できる珠玉のラブストーリーだ。


  bokura-s4.jpg 『僕等がいた』公開に先立ち、主人公の矢野役の生田斗真、七美役の吉高由里子、三木孝浩監督が、縁結びの神社として有名な大阪、高津宮(谷町九丁目)で100名の女性ファンを招待し、大ヒット祈願のキャンペーンを行った。
 生田斗真と吉高由里子は、「男女が両側から同時に登り、頂点でピタリと出会うと相性が良い」と言われる『相合坂』を息ピッタリで登り切り、まずはツー ショットでのフォトセッション。そこからは招待された女性ファンが待ち構えるレッドカーペットに二人笑顔で登場し、場内は一気に歓声があがった。黒のベー スに白のトリミングが特徴的なスーツでスターオーラ溢れる生田斗真と、白のキュートなジャケット&スカートで女性にも大人気の吉高由里子に「カッコイ イ!」や「カワイイ!」と引っ切りなしに声がかかる。
 本堂に到着した二人は、三木孝浩監督と共に本殿へ上がり、『僕等がいた』大ヒット祈願のご祈祷が行われた。ご祈祷終了後は、いよいよお待ちかねのトーク セッション。目をキラキラ輝かせたファンを前に、生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督によるトークが繰り広げられた。


 bokura-s5.jpg(最初のご挨拶)
生田:こんにちは。生田斗真です。素晴らしい映画なので、映画公開されるまで楽しみにしていてください。
吉高:とても素敵な映画になってうれしかったです。公開されたら好きな人と一緒に見に来ていただけたらうれしいです。
監督:直球のラブストーリーなので、劇場で楽しんでいただけると思います。

━━━今日は、『相合坂』からお二人に息を合わせて登場していただきましたが、感想はいかがですか。
生田:二人が同じタイミングで辿りつかないといけないので、ものすごく(吉高の)目を見ながら帳尻合わせしました。
吉高:縁結びだそうなので、監督と三人で手をつないでいきますか!みたいな。
監督:映画を作る前にも祈願していただたので、また祈願していただき、観ていただく日が近づいているんだなと実感しています。

bokura-s8.jpg ━━━大純愛ストーリーですが、主人公の矢野と七美はどんなキャラクターですか。
生田:矢野は、自分で言うのもおこがましいけれど、容姿端麗、スポーツもできて女性が憧れるような人です。でも、彼が抱えている痛みや苦しみは男性に共感してもらえると思います。
吉高:七美は、一見どこにでもいるおっとり、おっちょこちょいで、天然だけれど、芯がしっかりしていて、ひたむきに一人の人を愛する女性です。とても貴重な経験をさせてもらいました。


 ━━━キャストをこのお二人に決めた決め手はどういった点でしょうか。
監督:原作がとても人気のあるマンガなので、ビジュアルはファンの期待を絶対に裏切らないようにと思っていました。二人で演じているのがピッタリです。 それに今までこの二人が演じていた役とはギャップがあります。生田君は今まで元気なイメージだったし、吉高さんは小悪魔的なイメージがありますが、今回二人が演じた矢野と七美をファンの皆さんも楽しみにしてほしいですね。

bokura-s7.jpg ━━━最後に、みなさんにメッセージをお願いします。
生田:本日はありがとうございます。どの世代の方が見ていただいても必ず胸に届く自信作になっています。恋をしたくなる映画です。よろしくお願いします。
吉高:今日は女の人ばかりで、ここから見ると皆さんのキラキラした笑顔に励まされます。そういう笑顔が見たくなる映画です。気になっている人の誘い手口に使っていただけるのではなかと・・・。キュンキュンしちゃってください!
監督:目の前で二人を見ていたら分かると思いますが、現場でもいい空気を醸し出していて、それが作品にも出ています。ぜひ劇場で観てほしいです。
 


  bokura-s9.jpgトークセッション終了後は、『僕等がいた』大ヒット祈願特大絵馬を手にした生田斗真、吉高由里子、三木孝浩監督がハート形の風船を手にしたファンと一緒に 記念写真に収まり、場内のテンションも最高潮に。その様子を見ていた近所の幼稚園児グループから声がかかり、生田斗真が園児たちに愛想を振りまく一幕も あった。写真撮影終了後はレッドカーペットでファンへの握手にも応じ、もみくちゃになりながらもファンとの交流を楽しんだ生田斗真と吉高由里子。終始和や かな二人の姿は、三木孝浩監督が言うように映画の中の矢野と七美そのものに見えた。

相手を信じ抜く真の愛を見事に演じきった七海演じる吉高由里子 と、過去の影に苦しみながらも真の愛に気付いていく矢野を演じた生田斗真、それぞれの新しい魅力が大きな輝きを放つ。ブレることなく恋愛映画の王道を貫き 通す潔さが、恋愛の甘やかさや、切なさ全てを追体験させてくれることだろう。前後篇ならではの青春の光と影を浮かび上がらせ、忘れかけていた「キュンキュ ン」した気持ちが甦る純愛ラブストーリー決定版だ。
(文:江口由美、写真:河田真喜子)
 


 

chiisanaeigakan-4.jpg(2012.3.3 元町映画館)
ゲスト:森田恵子監督

(2012 日本 1時間55分)
監督: 森田恵子
協力:大黒座、蠍座、びばいシネマ、シネマ尾道
2012年2月25日~シネ・ヌーヴォX、3月3日~元町映画館、3月31日~京都みなみ会館、4月14日~シネマルナティック他全国順次公開
公式HP→http://www.chiisanaeigakan.com/


町から映画館が次々に消えていって久しい。町の映画館といった光景がもはや貴重体験となりつつある今、商店街の映画館として一昨年誕生した元町映画館で、北海道にある映画館のドキュメンタリーが上映される。

北海道の襟裳岬に近い人口1万4千人の浦河市にある大黒座。大正7年創業の93年目を迎える老舗映画館だ。廃館の危機にさらされながら、町の人や、大黒座を愛する人たちのサポートを得て、町になくてはならない存在として今も映画の灯をともし続けている。元町映画館公開初日となった3月3日上映後に本作の森田恵子監督が舞台挨拶を行った。その模様をご紹介したい。

chiisanaeigakan-1.jpg■いつもと変わらない大黒座を撮る。

90周年になっても特に何もしていない、いつもと変わらない大黒座を撮ってほしいというところからスタートしました。2008年9月から撮影を開始したのですが、ちょうどそのときに上映していたのが『潜水服は蝶の夢をみる』で、私はとても好きな映画だけれど、ここで上映してお客さんが入るのかなと思っていました。

浦河は千歳から3時間かかる不便な港町ですが、ぺてるの家という精神障害者の生活拠点を95年に撮影したことがあるので、そこに大黒座があることは話に聞いて知っていました。たまたま大黒座を応援する映画を作ってほしいという依頼があり、私は埼玉に住んでいるので道内の方に頼んだ方がいいのではとお返事したものの、是非とのことで1年半ぐらい撮影していたんです。

chiisanaeigakan-2.jpg■浦河の町の豊かさを再認識して、映画作りを続行。

ところが、依頼者の方がやめると言われました。すでに20人ぐらい浦河の町の人に話を聞いていて、浦河の町の豊かさを再認識したので、自分で映画を引き続き作ることにしました。国の助成金を急遽もらうことになり、その手続きをしたときに、助成の条件が映画館で2週間上映することだったのですが、大黒座の映画なのでそれはすぐにクリアできると。

■映画館はあって当たり前。「何が珍しいの?」と聞かれる。

どこも小さな映画館は大変です。浦河の人からすれば、映画館は生まれたときからあって、あるのが当たり前のものなので、私が撮っていると「何が珍しいの」と聞かれました。でも、地方で自分の住んでいる町に映画館がなくなった人はやはり寂しいとおっしゃっています。

chiisanaeigakan-s1.jpg■今の若い人に映画館ならではの体験を。

今の若い人には、映画館で映画を見ることを是非してほしいです。作品中で映画館主の奥さんである和子さんが「エイリアン2」を見て、外にでたらいつもの町の光景が広がって不思議な感じがしたと言っていましたが、そんな体験ができるのも映画ならではです。

シネコンと町の映画館は、ショッピングセンターと個人商店みたいなもので、町の映画館では店主の目利きや説明があります。そういう説明があったら、今まで見たことないけれど試してみようかなと思えます。それにスタッフの思いや気配りがあります。

こうやって、関西の人が北海道の小さな映画館の話を見ていただけるなんて、作った当初は思ってもいませんでしたが、偶然でも北海道の小さな映画館の映画を見ていただけて、うれしいです。


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舞台挨拶後は、場所を移して森田恵子監督を囲んでの食事会が開催された。この食事会には元町映画館スタッフや神戸映画サークルメンバーの方をはじめ、三木労音や三木町づくり協議会の方、そして愛媛より本作を上映予定のマネキネマの方など映画上映に携わるさまざまな立場の方が参加。舞台挨拶でも監督が触れた、若い人に映画体験をしてもらうにはどうしたらいいかといった話題や、学校現場で芸術鑑賞会の中に音楽、演劇関係は含まれても映画鑑賞の機会がなくなっている現実についても話が及んだ。

chiisanaeigakan-3.jpg森田恵子監督からは、本作や以前撮影した「ぺてるの家」で浦河の人たちと触れ合うときに、生まれたときからずっと町に映画館があること、精神障害者の拠点があることに慣れている町の人たちの精神的な豊かさを感じるとお話いただいた。短い時間ではあったが、監督を囲んで自らの映画実体験(「子供の頃は映画館のトイレの窓から忍び込んで映画を観た!」「学校鑑賞会を生徒会で運営し、アメリカンニューシネマの『イージーライダー』を上映した。」)も交えながら映画や映画館について語り明かした後は全員で記念撮影。映画館のドキュメンタリーが与えてくれた貴重な場に心から感謝したい。

この日の舞台挨拶や食事会を通して、映画館がある町に住んでいることがいかに幸せなことであるかを実感した。若い頃の映画体験は、間違いなくその人の人生を豊かにする。その機会を逃している世代にどうやって映画を観る機会を与え、映画の魅力を伝え、実体験してもらうか。『小さな町の小さな映画館』で映し出された大黒座と大黒座を支える人たちから、映画という文化によって心の豊かさが育まれる姿を目の当たりにし、まさに奇跡を見たような喜びが湧き上がる。町の映画館にとって冬の時代が続くからこそ、自分ができることで大黒座を支え続ける人たちの真っ直ぐな気持ちが、新しい大黒座ファン、しいては町の映画館ファンを作っていくことを切に願いたい。(江口 由美)