制作年・国 | 2011年 日本 |
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上映時間 | 2時間24分 |
原作 | 脚本:和田竜 (小学館「のぼうの城」) |
監督 | 犬童一心、樋口真嗣 |
出演 | 野村萬斎 榮倉奈々 成宮寛貴 山口智充 上地雄輔 山田孝之 平 岳大 西村雅彦 平泉 成 夏八木勲 中原丈雄 鈴木保奈美 前田 吟 中尾明慶 尾野真千子 芦田愛菜/ 市村正親/佐藤浩市 |
公開日、上映劇場 | 2012年11月2日(金)全国超拡大ロードショー |
~“のぼう様”の逆襲?豊臣軍のお膝元・大阪に進軍!~
1590年、豊臣秀吉が北条氏征伐のため関東に進軍した際、北条氏勢力下の城が次々と不戦開城する中、唯一抵抗した城があったという。現在の埼玉県行田市にあった忍城(おしじょう)である。しかも、石田三成率いる2万の豊臣軍に対しわずか500人の軍勢で対抗。さらに総大将・成田長親は、勇猛果敢な戦国武将とはかけ離れた、武力もなければ馬にも乗れないのろまなでくの棒、略して“のぼう様”と呼ばれていたというからびっくり!
この“のぼう様”、武士の威信をかざすのではなく、あまりの不甲斐なさに「しょうがないな~」と周りが放っておけない人物だったようで、領民には大そう慕われていたようだ。ただのウツケなのか策士家なのか、人心を掴む脱力感いっぱいの“のぼう様”を、野村萬斎が狂言師として本領発揮しての大活躍で魅了する。長親を補佐する漆黒の魔人・正木丹波守を演じた佐藤浩市の騎乗ぶりも、勇猛果敢な武将ぶりでカッコイイ。「浮き城」と呼ばれた忍城攻防戦の再現や水攻めの迫力あるシーンなど、時代劇巨編としても大いに堪能できる作品だ。
構想8年、製作中から台風や大雨で撮影が中断・延期とトラブル続きの『のぼうの城』。さらに、昨年の東日本大震災の影響で、劇中の水攻めのシーンが津波の恐怖をもたらすということで、昨年秋公開が1年延期され、ようやく今年11月2日(金)に公開されることになった。スタッフやキャスト、関係者の皆さん同様、私たち映画ファンにとっても、待ち望んだ全国拡大公開である。(河田 真喜子)
★野村萬斎、山口智充、上地雄輔舞台挨拶レポートはこちら
★公式サイト⇒ http://nobou-movie.jp/
(C)2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ