「瀬戸康史」と一致するもの

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(2019年9月15日(日) @大阪ステーションシティシネマ )

ゲスト:小栗旬、蜷川実花監督


ningensikkaku-550.jpg“蜷川実花”マジックで蘇る、才気あふれる太宰治の色男ぶり!

小栗旬だから成立する、女たちを魅了し、そして小説の糧にした作家の生き様

 

生涯で4度の自殺未遂、5度目に愛人と心中して果てた太宰治。映画は21歳の時に起こした2度目の心中事件から始まる。相手の女性だけが亡くなって、自殺ほう助罪に問われている。後に心中未遂事件の顛末を酒席で面白おかしく語っては喝采を浴びる太宰。彼の周辺には常に出版業界人がたむろし、当代きっての売れっ子作家の新作が期待されていた。だが、苦心の小説は売れても当時の文豪たちには認められず、流行作家に甘んじていたのだ。妻の美知子(宮沢りえ)は夫の女性関係は小説を書くためのものと耐え、時に叱咤激励。太宰に憧れて近寄る女たちは、太宰が発する言葉に酔いしれ、究極の恋愛対象として、優柔不断でダメな男に溺れていく。

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ハリウッド進出で大注目の小栗旬は、大幅な減量で陰のあるセクシーさを、持ち前のチャーミングさで才気あふれるモテ男・太宰治を熱演。「“あれほどセクシーでカッコ良かったら、仕方ないよね”と誰しもが納得できる存在でなければ、この映画は成立しない。それが重要なキーだった」と語る蜷川実花監督の期待に、見事に応えている。太宰が発するセリフも、太田静子(沢尻エリカ)の書簡や最後に太宰と心中する山﨑富栄(二階堂ふみ)の日記から抜粋したものだという。「口にするのも勇気が要るようなセリフばかりで、自分が発する言葉によって身動きが取れなくなるようだった」という小栗の感想に対し、「言葉が秀逸だから心に刺さることが多い」と蜷川監督。

 

 


dazai-bu-N-240-2.jpgさらに、太宰に恋する女性たちの恋愛観について蜷川監督は、「昔の人の話だが今の私達にも共通するところがある。実際に人を好きになってしまうとのめり込むあまり盲目的になって、富栄と同じように、結婚もしていないのに夫婦気取りで男の総てを把握し管理しないと気が済まなくなってしまう」と分析。さらに、「富栄の日記を読んで、“自分の気持ちと地続き”と感じて、これは絶対イケる!と思った」。構想7年、本作を撮りあげた監督の思い入れの強さを感じた。


ラブシーンについて蜷川監督は、「小栗君は初めはぎこちなかった。冒頭の海辺のシーンは最後の撮影だったが、もう慣れてきて初対面の女優さんとでもすんなりキスシーンを演じていた」。小栗も、「相手の女優さんが全開で来てくれたので助かった」と振り返り、「回を重ねるごとに普通になっていく小栗君を見るのは面白かった。モニターの前で最初に観る観客としてニコニコ・ウフフしていた」と告白した監督。

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大阪について――今回の来阪はキャンペーンのためゆっくりできないようで、大阪の後名古屋へ移動。大阪には仕事でよく来ているという小栗旬は、「先日も『罪の声』の撮影で2週間ほど滞在し、好きな串カツ屋さんへ行った」という。蜷川監督は「子供連れでユニバーサルスタジオへよく行っている。この秋にも行く予定」。前日の東京での舞台挨拶後、沢尻エリカと二階堂ふみと小栗旬と蜷川監督の4人で食事した際、「このまま大阪行っちゃう?」の監督の誘いに、二人の女優も大いに乗り気だったとか。「でも衣装がない!」の返事に監督は、「ドンキで買ってあげるよ。ナースとか婦人警官の衣装をね(笑)」。小栗も「本当に来たそうだった。もう一押しでしたね」と、大阪の人気が高いことを披露。

 

 


dazai-bu-O-240-5.jpg他に観客からの質問で、結核が悪化する太宰が咳き込むシーンについて、「大変でした。吐血シーンもあり咳しすぎて吐きそうになった」と。また、どうしたら色気が出せるようになるかについては、「まず痩せることが重要かも。シャープな方が色っぽく見られるのでは?」という小栗の返答に、「あと、人生経験も重要だよね」と蜷川監督がフォロー。


発表する作品毎に進化を遂げる蜷川実花監督。今までの日本映画にはない異次元の世界観で圧倒する。本作で真骨頂を発揮した小栗旬の今後のワールドワイドな活躍に期待したい。

 



■監督:蜷川実花
■出演:小栗旬、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみ、成田凌、千葉雄大、瀬戸康史、高良健吾、藤原竜也他
■配給:松竹 アスミック・エース (2019年 日本 2時間 <R-15>)
■コピーライト: © 2019 「人間失格」製作委員会  
公式サイト: http://ningenshikkaku-movie.com/

 

2019年9月13日(金)~丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、あべのアポロシネマ、MOVIX京都、TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都、神戸国際松竹、109シネマズHAT神戸、OSシネマ神戸ハーバーランドほか全国ロードショー


(河田 真喜子)

 

 
 
 
 
 

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大阪色がいっぱい!『寝ても覚めても』東出昌大さん、濱口竜介監督 舞台挨拶
(2018年8月22日(水)なんばパークスシネマにて)
 
今年だけでも『OVER DRIVE』『パンク侍、斬られて候』『菊とギロチン』『ビブリア古書堂の事件手帳』と多彩な役柄で魅了し続けている東出昌弘さん。本作では、自由奔放で謎の多い男・麦(バク)と実直で誠実な男・亮平という一人二役という新キャラに挑戦。監督は、演技未経験の4人の女性を主役にした5時間17分という長編『ハッピーアワー』で数々の国際映画祭で高い評価を受けた新進気鋭の濱口亮介監督。本作でも、「濱口メソッド」なるワークショップを重ね、心を突く鋭いセリフと役を生きるリアルさで想定外の緊張感を生み出し、観る者を釘付けにする。“濱口マジック”にはまったような不思議な感覚に陥ってしまう。
 
 
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そんなお二人の新作『寝ても覚めても』は、同じ顔をした二人の男の間で揺れる朝子を通して、「人は、人のどこを好きになるのか?なぜ、その人でなくてはならないのか?」――「愛すること」の意味に迫るスリリングなラブストリー。9月1日(土)の公開を前に、なんばパークスシネマにてプレミア上映会が開催され、主演の東出昌弘さんと濱口亮介監督が登壇されました。
 

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★東出:「関西弁は、リズム感があり温かさもあり、とてもステキです」

「ただいま!」という東出昌弘さんの挨拶に会場から一斉に「おかえりなさい!」。NHK連続TV小説「ごちそうさん」の撮影のため10カ月間大阪で生活した東出さんにとって、大阪は第二の故郷。映画のキャンペーンで来阪する度に「ただいま!」と挨拶。本作でも大阪ロケあり大阪弁あり播磨弁ありとかなり難しいイントネーションのセリフを違和感なくクリア。

東出:「この映画は、大阪で始まり大阪で終わります。原作者も大阪出身ですし、とても大阪に馴染み深い作品です。本読みの時にもニュアンスを抜いた関西弁でセリフを言わされ、初めてのことで熱が出るかと思いましたよ」。
濱口監督:「変なことやらせてすみません!方言指導の方が一音一音的確に指導なさる方でしたから…。私も神戸に3年程住んで『ハッピーアワー』という映画を撮りました。それ以来ですので“おかえりなさい”と言われたがってます…(笑)」。
 

★東出:「熱闘甲子園の感動に応えてくれたのは渡辺大知だけ!?」

この猛暑の中熱戦を繰り広げた高校野球について、「決勝戦の日、終日仕事をしていたのですが、結果は言わないでくれ!と周囲に口止めして、家に帰ってから夜中録画観戦。いや~両校素晴らしかった!この映画で作ったグループLINEでその感動を伝えたのですが、「本当に清々しかったね!」と返してくれたのは渡辺大知だけでした(笑)」。
濱口監督:「すいません、僕ついていけてなくって…」
 

★《第71回カンヌ国際映画祭》コンペティション部門正式出品について?

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「キャストもスタッフも誰もカンヌへ行ったことがないのに、大阪ロケ中、この映画でカンヌへ行けたらいいねと話していました。それは草野球チームがメジャーを夢見るようなもの。でも、とにかく濱口監督の映画愛が凄いんです。この監督の純真無垢な映画愛につかまってこのまま突き進んで行ったらもしかして?と漠然と思っていたら《カンヌ国際映画祭》に招いて頂けたので、夢が叶って本当に驚きました」。
 
一方、濱口監督は、「製作費も潤沢ではない現場でしたので、突出しているものと言えば俳優さんだけ。カンヌではフワフワした気分でしたが、2000人の大観衆と一緒に観ていて、つくづく俳優さんにつれてきて頂いたなと実感しました」と謙虚なお言葉。
 
 
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★一人二役は初めての経験?

東出:「初めての挑戦でしたがプレッシャーはありませんでした。監督が「演じ分ける必要はない」と言われたので、監督もスタッフも共演者も同じの二つの現場を同時期に行き来しているような感じで演じました」。
濱口監督:「カメラが回っている時は勿論、回ってない時でもそれぞれの役になりきっていました。それは東出さんから自然と醸し出されるものがあったからだと思います」。
 
観客からの質問を受けて、
Q:一番言いにくかった大阪弁は?
東出:「感情がのる言葉は難しかったです。他には「もっと前に」という言葉でも、場所を表すのと時間軸を表すのとではイントネーションが違うことに愕然としました。大阪の方はそれらを使い分けておられて凄いなと感じました」――大阪の人間は誰もそんなことを考えながら喋ってる人はいないと思うが…!?
 
Q:オススメのシーンは?
濱口監督:「だんだん後半になるにつれて、こんなことになるの~!?と驚かれると思います。ずばり、ラストシーンです」。そこで濱口監督に何か耳打ちをしていた東出さんは、「僕はラストのカットです。エンディング直前のカットです」。
 
 
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★観る人によって意見は分かれ、観る人の人生観が反映される映画。

濱口監督:「観終っていろいろ語り合って頂きたいし、それを私も聴きたい。去年の夏撮った思い出深い作品です。駆け抜けた1カ月間でした。映画は一応完成しておりますが、これから皆様に受け止めて頂いて初めて完成すると思っております。受け止めて意外と痛いかも知れませんが(笑)。本日はどうもありがとうございました!」。
東出:「僕は一回目見終えて咀嚼しきれない感覚が残りました。ある人が「一回目観ていい映画だと思ったが、二回目観て凄くいい映画だと思った」と仰って下さいました。心にうずくものが残るかもしれませんが、それも娯楽だと思って楽しんで頂きたいです。“濱口メソッド”と呼んでいる独特の演出法で作られた一風変わったお芝居を初めてご覧になる方もおられると思います。大阪・東京・東北と全国をめぐる、ストーリーも含めて問題作だと思っています。でも僕はこの問題作が大好きです。ご覧になって何がしかのものを感じ取って頂けたら幸いです」。
 

『寝ても覚めても』
【STORY】朝子(唐田えりか)は、麦(東出昌弘)という自由奔放で不思議な魅力の男と大阪で運命的な出会いをして恋に落ちる。たが、突然姿を消してしまった麦。思い出の大阪を去り東京のカフェで働くようになった朝子は、ある日麦にそっくりの亮平に出会う。外見はうりふたつなのだが、内面は正反対の実直なビジネスマンの亮平。朝子への想いをストレートに伝えてくる亮平に対し戸惑いながらも惹かれていく朝子。亮平が麦にそっくりだから惹かれるのか――麦のことを秘密にしたまま亮平と親密になっていくが……。
 
【出演】:東出昌大 唐田えりか 瀬戸康史 山下リオ 伊藤沙莉 渡辺大知(黒猫チェルシー)/仲本工事/田中美佐子
【監督】:濱口竜介 
【脚本】: 田中幸子、濱口竜介 
【原作】:「寝ても覚めても」柴崎友香(河出書房新社刊)
【配給】:ビターズ・エンド、エレファントハウス/2018/日本=フランス/119 分
【公式サイト】 http://www.netemosametemo.jp/
【コピーライト】(C)2018 映画「寝ても覚めても」製作委員会/ COMME DES CINEMAS
2018年9月1日(土)~テアトル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、シネ・リーブル神戸 他にて全国公開
 
第71 回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品

narataju-butai2-550.jpg映画『ナラタージュ』10.8大ヒット御礼大阪舞台挨拶

登壇者: 有村架純、坂口健太郎、行定勲監督

 


2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた、島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」を嵐・松本潤主演、ヒロインに有村架純、共演に坂口健太郎を迎え、恋愛映画の名手・行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』)がメガホンを取り映画化、10月7日(土)に全国公開いたしました。

narataju-500-main.jpg大ヒットを記念いたしまして、10月8日(日)、TOHOシネマズ梅田にて大ヒット御礼舞台挨拶付試写会が実施されました。本編上映後の舞台挨拶ということで、映画の余韻に包まれた会場に有村架純さん、坂口健太郎さん、行定勲監督が登壇すると大歓声が沸きあがりました。


narataju-butai2-arimura-240.jpgまずは有村架純さんから「こんにちは!泉を演じました有村架純です。地元の関西で舞台挨拶ができて嬉しいです!」とご挨拶。

続けて坂口健太郎さんから「こんにちは!おおきに!小野玲二役を演じました坂口健太郎です。温かい声援をいただいてほんまに嬉しいです。」と関西弁でご挨拶すると、お客さんから「おおきにー!」「大好きー!」と次々に返事がきました。

更に行定監督も第一声に「おおきに!(笑)」とご挨拶し「今日は映画館に足を運んでいただいてこの映画を選んでいただき嬉しいです。楽しめましたでしょうか?」と言うと客席から温かな拍手が沸き起こりました。


映画について、MCより「有村さんは『工藤泉』という女性を演じてみていかがでしたか?」と聞かれると「しんどかったし、苦しかったですけど、愛おしい時間でもありました。」と答えました。次に「坂口さんは今回の役を演じてみていかがでしたか?」と聞かれると「僕は少し小野君の気持ちが分かる気がしました。何度も何度も台本を読んでるうちにすごく救いたくなるような印象でした。」と答えました。

narataju-butai2-yukisada-240.jpgそんな二人のシーンはどのように撮影を進められたか聞かれると、行定監督は「坂口君はのびのびとポテンシャルが高くて、架純ちゃんは芯が強く信頼度の高い芝居をしてくれたので、将来楽しみだなと思うし、一緒にやってて楽しかったです!」と答えました。


有村さんと坂口さんは過去に共演経験もあることから普段から仲が良い話になり、坂口さんの印象を聞かれると有村さんは「一見無口そうに見えるけど、すごくひょうきんで陽気で楽しい人。」と言うと坂口さんは満足げな表情で頷きました。一方有村さんの印象を聞かれると坂口さんは「監督もおっしゃっていましたが芯がある。でもはかなげにも健気にも見えるから、本当の架純ちゃんはまだ未知数なところがある。」と答えました。


narataju-butai2-sakaguchi-240.jpgMCより関西の印象を聞かれると坂口さんは「楽しい!こういう舞台挨拶などでお伺いすると温かく迎え入れてくれるような印象。」と好印象を口にしました。

一方有村さんは関西の出身であることからMCより「帰ってこられていかがですか?」と尋ねられると「ホームって感じがします!関西弁で喋ろうと思ったらいくらでも喋れるんですけど…」と標準語から関西のイントネーションに変わると、客席から「可愛いー!!」の声が飛び出しました。


そしてマスコミ向けのフォトセッションに移ると、客席からは次々に「架純ちゃーん!」「健ちゃーん!」の声に交じって「監督―!」と次々に呼びかけられ大盛り上がり!


narataju-500-2.jpg最後に有村さんから「皆さん本当に温かく迎え入れてくれてありがとうございます。今後この映画がたくさんの方に届くように祈っています。」

坂口さんから「この作品は人間の綺麗なところだけでなく、苦しみだったり悲しみだったり、そういうところも正直に描いた作品だと思います。見た方それぞれ受け取り方が変わる作品だと思うので、『ナラタージュ』の話を皆さんでしていただけると嬉しいです。」

行定監督から「この作品は10年以上かけて企画をした作品で、松本君、架純ちゃん、坂口君が揃わなかったらできなかった作品だと思います。なので10年以上かけて本当によかったと思います。この映画が大ヒットするように、是非とも口コミで広げていただけたらと思います。」とご挨拶をし、舞台挨拶は無事終了しました。



『ナラタージュ』は、TOHOシネマズ梅田他にて大ヒット上映中です。

■出演:松本潤、有村架純、坂口健太郎、大西礼芳、古舘佑太郎、神岡実希、駒木根隆介、金子大地、市川実日子、瀬戸康史
■監督:行定勲
■原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊)
narataju-500-1.jpg■脚本:堀泉杏
■音楽:めいなCo.
■製作:「ナラタージュ」製作委員会
■制作プロダクション:東映東京撮影所制作
■協力:ザフール企画
■協力:KADOKAWA

■配給:東宝=アスミック・エース
■(C)2017「ナラタージュ」製作委員会
■公式サイト: http://www.narratage.com/


(オフィシャル・レポートより)

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 梅田・ブリーゼブリーゼに“アンブレラ・ルーフ”(傘の屋根)が出現!『ナラタージュ』松本潤・有村架純が最後の1本をかけて見事完成!
 
2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」を、恋愛映画の名手・行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』)がメガホンを取り映画化、10月7日(土)に全国公開される。映画の公開を記念し、10/5(木)大阪・梅田のブリーゼブリーゼにて、特別イベントが実施された。
 
 
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「雨」が映画のストーリー上で重要な要素となっている『ナラタージュ』。主人公・葉山貴司(松本潤)とヒロイン・工藤泉(有村架純)の二人の思い出の日には、傘をさすシーンもたびたび登場。「雨」と「傘」は、二人を取り巻く環境や人生の行く末、あるいは二人の感情の表現ともなっていることから、映画を象徴するこの「傘」を大量にディスプレイする“アンブレラ・ルーフ”(傘の屋根)が作成された。約100本もの傘を使用し、色とりどりの傘が織りなすフォトジェニックな空間に松本潤と有村架純が登場し、二人の手により最後の1本が加えられ、アンブレラ・ルーフを完成させた。このイベントの詳細をご紹介したい。
 

映画『ナラタージュ』特別イベント
■登壇者:松本潤、有村架純
■日時:10月5日(木)10:20~10:40
■場所:BREEZE BREEZE(ブリーゼブリーゼ)(大阪市北区梅田2丁目4-9)
 
MCの呼び込みで、松本潤さんと有村架純さんが登場。初めに松本さんは「大阪に久しぶりに来られて嬉しいです!よろしくお願いします。」とご挨拶。次に有村さんは「私は先日(朝ドラの)バトンタッチで来たぶりです!9月の下旬に来ました。」と言うと松本さんは「割と最近だね(笑)」とつっこみました。
 

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お二人の頭上には映画『ナラタージュ』の重要なキーワードのひとつの“雨”をイメージして作られた“アンブレラ・ルーフ”(傘の屋根)がディスプレイされており、MCに感想を聞かれると松本さんは「すごいですね!徹夜の成果が出ていますね!」と言い、有村さんも「本当にすごいです!」と答えました。続けて松本さんは「このようなイベントは初めてなので嬉しいです。こんなに傘に囲まれることもないですし(笑)、映画がすごく雨のシーンが印象的なので、映画のことが思い出されます。」と言い、有村さんも「映画を見てくださった方やこれから見てくださる方にも、この写真を撮ってたくさん拡散してもらえると嬉しいです!」と呼びかけました。
 
MC より、映画の役柄について、「松本さんは監督からこの映画のお話があったとき、どんな風に演じてほしいというようなリクエストはありましたか?」と聞かれると、松本さんは「僕が今まで演じさせてもらった役とは全然違った新鮮な役で、今までは感情を表に出す役が多かったけど、今回は感情を出さない表現をということだったので、演じててすごく楽しかったです。」答えました。MC よりさらに「松本さんは目にブラインドをかけてほしいと言われたようですね?」と聞かれると、松本さんは「そうなんです。普段の僕が100%だとしたら、葉山先生は40%ぐらいがイメージなんだよねと監督に言われて、40%ってどんな感じだろうというところから役作りを始めました。」と言いました。続けてMC より「有村さんはいかがでしたか?これまでの役とは違い、結構衝撃的なシーンもありましたが。」と言われると「そうですね。撮影前に監督と脚本の方と3人で、自分たちが想像する『ナラタージュ』という作品だったり、役柄を探っていくことから始めました。」答えました。
 
次に撮影について、「雨のシーンや水に濡れるシーンが多かったと思いますが、大変ではなかったですか?」と聞かれると、有村さんは「スタッフさんがきっと大変だったよね?」と松本さんに問いかけると「架純ちゃんも大変そうだったけどね!」と労いました。MC より、「中でも特に印象的なのがシャワーのシーンでした。あのシーンは監督から何か指示があったりとか、思い出に残っていることはありますか?」と聞かれると、松本さんは「割と細かくこういう風に動いてほしいという指示はありましたね。葉山と泉の唯一感情で動くシーンだったので、アクションシーンですあれは(笑)」と言い笑いを誘いました。「有村さんはいかがでしたか?どちらかというと女性の有村さんが積極的なシーンでしたが。」と言われると「そうですね。受け身だと楽というか、待っている身なので、自分からどんどんしかけていくというのが、自分の性格がガツガツいくタイプではないので難しかったです。」と答えました。
 

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更に大阪について「大阪で行きたい場所、気になる場所はありますか?」と問われると、松本さんは「USJ に行きたいです。1回仕事でオープン前に入らせていただいたのですが、ある敷地以外は絶対に出ないでくださいと言われ、中を全然見れていないんです。なので行ってみたいなぁ。」と言うと、有村さんも「わたしもUSJ に行きたいなぁ!」と続けました。
実はまだ完成系ではなく、傘が1 本足りずに未完成であるアンブレラ・ルーフ。MC の呼びかけとともに、松本さんと有村さんが1 本のパープルの傘を足し、見事に色とりどりの傘で作られたアンブレラ・ルーフが完成しました。完成したアンブレラ・ルーフの感想を聞かれると松本さんは「いいですね!紫は1本だけなんですね。」と言うと、MC が「お二人の傘ということです!」と紹介しました。最後に有村さんより「もうすぐ公開になるので、なんだか嬉しいような寂しいような…本当にたくさんの方々に届けばいいなと思っているので、ぜひよろしくお願いします!」とご挨拶し、松本さんも「本当にいよいよ始まるんだなという感じがしてきています。最近にはないラブストーリーになっているかと思いますし、共感していただけるような素敵で切ないラブストーリーになっていると思います。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。」とご挨拶をし、イベントは無事終了しました。
※アンブレラ・ルーフはブリーゼブリーゼにて10/12(木)まで展示される予定。

<作品情報>
『ナラタージュ』
(2017年 日本 2時間20分)
監督:行定勲
原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 脚本:堀泉杏 音楽:めいなCo. 
出演:松本 潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 神岡実希 駒木根隆介 金子大地/市川実日子 瀬戸康史 
製作:「ナラタージュ」製作委員会 制作プロダクション:東映東京撮影所 制作協力:ザフール 企画協力:KADOKAWA 
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017「ナラタージュ」製作委員会 
公式サイト←⇒http://www.narratage.com/
10月7日(土)TOHOシネマズ梅田他全国ロードショー 
 

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松本潤、有村架純は「心が太く、マッチョになった」と成長ぶりを絶賛!『ナラタージュ』舞台挨拶
(17.10.5 TOHOシネマズ 梅田)
登壇者: 松本潤、有村架純  
 
2006年版「この恋愛小説がすごい!」1位に輝いた島本理生原作の恋愛小説「ナラタージュ」が行定勲監督(『世界の中心で、愛をさけぶ』)により映画化。主人公葉山貴司役に松本潤、葉山を全身全霊で愛する工藤泉役に有村架純と人気俳優の共演が話題の、一生に一度しか巡り会えない究極の恋を描いたラブストーリーが、10月7日(土)より劇場公開される。
 
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全国ロードショーを前に、10月5日(木)TOHOシネマズ梅田にて行われた舞台挨拶付試写会では、上映前に主演の松本潤と有村架純が登壇。ゲストを迎える前の静けさから一転し、主演二人の登壇に、コンサート会場のような大きな歓声が送られた。
 
まずは松本潤が「こんばんは。松本潤です。前回映画に出させていただいた時に、この劇場に来させていただいたことを廊下に来た時思い出し、懐かしいなと思いました。また映画に出ることができ、この劇場に戻ってくるこができたことをうれしく思います」と感慨深げに挨拶すると、有村架純は「みなさん、こんばんは。キャンペーンで来るのは一年ぶりなので、久しぶりの地元にワクワクしています。よろしくお願いします」と緊張の面持ちを見せながら挨拶した。
 

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大阪の印象を聞かれた松本は「元気!」と即答。続けて「熱が高いという印象ですかね。 ライブの印象が強いです。大阪でライブをやらせてもらうと僕らのテンションをあげてくれる。お世話になっています」と大阪のファンと会話をしているようなトークに。
一方、兵庫県出身の有村は、地元に帰ってきたと思える瞬間を訊ねられると、「関西弁を聞くと、帰ってきたんやなと思います」と、地元の言葉に戻り、会場からは思わず「かわいい」との声が飛んだ。
 
 
本編では雨のシーンが多いことが話題に上ると、「プールに落ちたり、雨に打たれたりすることが結構多かった気がします。濡れるシーンの前に、最初からずぶ濡れにならなければいけない時、雨に打たれている有村さんが神がかっていました」と松本が有村の役者根性を絶賛。さらに、兄弟役で共演経験のある有村と、今回は先生と生徒という関係で共演し、以前との違いについて話が及ぶと、「2年半ぶりぐらいにお会いして大人っぽくなったなと思いましたし、いろいろな作品でいろいろな経験をされて、心が太く、まっちょになっています」と共演の感想を明かした。 
 
 

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一方、2度目となる松本との共演を経て、有村は「松本さんは当初と印象は変わらず、プロ意識が高く、現場のスタッフさんのことを常に考えて作品を作られている印象があります。作るということに対するストイックさは変わらず持っていらした。私もこの3年間で色々経験させていただき、当時は緊張もあってしゃべれなかったけれど、今はそんなに緊張しないで、一歩先の話ができるようになり、うれしいです」と松本との現場を振り返ると、「緊張すると言われることが多いので、うれしい」と松本が返す、微笑ましい場面もあった。
 
松本が演じる葉山については、 「行定監督に最初に言ってもらったことでもありますが、脚本に葉山というキャラクターがあまり描かれておらず、一緒に作っていきたいと言われたんです。見ている人が葉山はこういう人ではないかと、一緒に作っていけるキャラクターになればいいなと思いました。監督からは、目力が強いということで普段が100なら40%ぐらいまでぼやかしてと言われました」
 
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体当たり演技も多かった泉役の有村は、「葉山先生と会話のキャッチボールができなくて、どこか違うところによけられてしまうのがしんどかったです。何を考えているんだろうと、ずっと思っていました。何なんだろうって」と松本演じる葉山とのシーンを振り返ると、松本も「一緒にお芝居をしていく中で、そういうアプローチで芝居をするのは新鮮で、新しい引き出しを作ってもらったなと思います」と、今までにない芝居に戸惑いながらも、手ごたえを感じていることを明かした。
 
 
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最後は、
「見たことのない葉山先生がたくさん画面に映っていると思いますし、とても美しい作品なので、堪能して帰ってください。ありがとうございました」(有村)
 
「架純ちゃんが演じる泉に女性の方はすごく共感できるのではないかと思います。今まで皆さんがしてきた恋愛の引き出しを無理矢理あける時間があるかもしれません。大事な人を思い出しながら観る濃密な2時間20分を楽しんでご覧ください。久しぶりに大阪の劇場に来れて良かったと思います。お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます。この作品がみなさんに愛されることを祈っています」(松本)
と締めくくり、劇場に駆けつけた観客に最後まで感謝の意を伝え、大きな拍手が送られた。
 
行定勲監督と松本潤、有村架純らが紡いだ、この秋一番の愛の物語。美しくも禁断の世界を心ゆくまで堪能してほしい。
(江口由美)
 

<作品情報>
『ナラタージュ』
(2017年 日本 2時間20分)
監督:行定勲
原作:島本理生(「ナラタージュ」角川文庫刊) 脚本:堀泉杏 音楽:めいなCo. 
出演:松本 潤 有村架純 坂口健太郎 大西礼芳 古舘佑太郎 神岡実希 駒木根隆介 金子大地/市川実日子 瀬戸康史 
製作:「ナラタージュ」製作委員会 制作プロダクション:東映東京撮影所 制作協力:ザフール 企画協力:KADOKAWA 
配給:東宝=アスミック・エース (C)2017「ナラタージュ」製作委員会 
公式サイト←⇒http://www.narratage.com/
10月7日(土)TOHOシネマズ梅田他全国ロードショー 
 

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写真左より『ゾウを撫でる』佐々部清監督、大塚千弘さん、『昼も夜も』瀬戸康史さん、吉永淳さん、塩田明彦監督

『ゾウを撫でる』佐々部清監督、大塚千弘、『昼も夜も』塩田明彦監督、瀬戸康史、吉永淳インタビュー@神戸三宮映画祭
 
5月30日(金)、31日(土)の2日間、OSシネマズミント神戸、神戸芸術センター、カフェ ネスカフェ 三宮、国際会館 会議室の4会場で開催される『神戸三宮映画祭』。
上映作品の「ネスレシアター on YouTube」で公開された作品の中で、長編2作『ゾウを撫でる』の佐々部清監督および出演者の大塚千弘さん、そして『昼も夜も』の塩田明彦監督および主演の瀬戸康史さん、吉永淳さんに、作品の魅力や、映画館より先にWEBで無料配信する「ネスレシアター on YouTube」と映画館上映との相乗効果、オリジナル作品に込めた狙いについてお話を伺った。
 
―作品紹介―

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『ゾウを撫でる』(公開:2013年11月14日)
監督:佐々部清
出演:小市慢太郎/高橋一生/大塚千弘/羽田美智子/菅原大吉/中尾明慶/大杉漣/月影瞳/金児憲史/山田裕貴 他 
15年ぶりに映画を撮る伝説の映画監督神林晋太郎、新作映画のタイトルは『約束の日』。 
その映画製作に携わる人間模様を描く。往年の映画や制作現場へのオマージュを捧げながら、監督から裏方まで個人個人に光を当てた映画愛にあふれる群像劇。
 

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『昼も夜も』(公開:2014年4月10日)
監督:塩田明彦
出演:瀬戸康史/吉永淳/碓井将大/須賀健太/篠原ゆき子/小林実由/栁俊太郎/SAORI/足立理/中村昌也 他
2年前父親を亡くし、若くして父親の中古自動車販売会社を継いだ真野良介。家を出た母親の代わりに小さな妹の世話までする良介の前にある日、ひとりの女が現れる。名前も素性も分からない彼女に振り回される内に、良介は彼女に心を開き自分の話をしていく。2年前父を亡くしたことや、恋人の事故のこと…。どこにも行けない良介と、どこにも居場所がない女の魂が静かに共鳴する、それでも生きる若い2人を感じる詩的な一作。
 

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―――今回「ネスレシアターOn You Tube」で作られた映画は短編が多かったですが、佐々部監督、塩田監督は長編を手掛けておられます。先にWEBで配信し、後から劇場公開という形式を念頭に置いた映画製作で工夫した点は?
佐々部:高岡氏(ネスレ日本株式会社代表取締役兼CEO)を交えての打ち合わせ会合で、一番最初の約束事として映画を作るスパンで「ネスレシアターOn You Tube」作品に取り組むことをお話していたので、長編しか考えていませんでした。You Tubeというコンテンツは理解できるけれど、やはり私は映画監督なので、最終的には劇場で公開することにこだわりました。後はオリジナル作品なので、脚本家と相談し、8分で1つのドラマを完結させるけれど、その8分が積み重なって95分になった時に1つの大きな物語が見える仕掛けしました。そうすれば、You Tubeと映画というコンテンツを両方兼ね備えた作品ができると思ったのです。
塩田:僕は迷いました。1話完結の連作にした方がWEB上では見やすいかもしれませんが、長編として1本の流れを持つ作品を撮りたかったのです。WEBで公開するので、劇場で公開する映画のスタイルとは違った形を模索しました。僕は60分ぐらいの中で、普通の映画では若干説明不足だけれど、全体がポエムやエッセイのような、ある断片がつながって一つの長編になるような話が作れればと考えました。『スパイ特区』(12年放送のテレビドラマ、神戸三宮映画祭で上映あり)で瀬戸康史さんや吉永淳さんと一緒に作ったので、もう一度同じチームで2人の全く違う面を引き出せたらと、それだけを考えながら作っていましたね。
 
―――『ゾウを撫でる』というタイトルの意味は?
佐々部:「群盲、象を撫でる」というインドの慣用句から付けました。象の足を触った盲人は「太くて固い」と言い、耳を触った盲人は「柔らかくて薄っぺらい」、そして鼻を触った盲人は「すごく長い」と言うのです。全部間違ってはいないけれど、全体を俯瞰して見ると象の真の姿が表れます。同様にこの作品も、8分ずつのドラマは、それぞれで完結しているけれど、全体を見ると『ゾウを撫でる』という大きな物語がみえてくるのです。
 

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―――役者の立場からみて、映画を先にWEBで無料配信する企画はどんなメリットを感じましたか?また、周りの反響はいかがでしたか?
大塚:ネット社会なので、たくさんの方に「観たよ」と言っていただけたことがうれしかったです。脚本を読み、本当に面白かったので、「この作品をスクリーンで観たい」と思いましたし、You Tubeでは最後の部分を見せないというサプライズがある(『ゾウを撫でる』)のも素敵ですね。
瀬戸:映画を観ることに対しての今の若い世代のハードルが少し下がったのかなと思います。本当に映画を身近に感じてもらえるような企画ですね。CMが入ると、思わずつなげてみたくなりますし(You Tubeでは6章に分けて配信)、つなげてみる方が作品の魅力が伝わると思いますので、ぜひ多くの方に全編をつないだ形で観ていただけたらと思います。
吉永:私も映画を観ることが好きなので、例えば小津監督の作品や相米監督の作品をWEB上で観るのかと言われれば、それはもったいない気がします。でも、今回の塩田監督作品や、佐々部監督作品のようにこだわりがあり、作り込まれているいい作品を身近に私たち世代に届けるツールとしてWEBが使われ、神戸三宮映画祭で全編が上映されます。いいものに触れる機会が増えたと私は感じています。
 

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―――瀬戸さんは『スパイ特区』で2役され、さらに『昼から夜まで』でもまた違った雰囲気の役柄を演じましたが、塩田監督の魅力は?
瀬戸:塩田監督の世界観は本当に独特で、脚本を一度読んだだけでは全てを理解できません。でも何度も読むことで、謎を解きながら脚本を読めるところが塩田監督の魅力だと思います。
 
―――大塚さんは記者会見でのご挨拶で「佐々部組で再びやれるのがうれしい」とおっしゃっていましたが、その魅力は?
大塚:私は『東京難民』(14)で佐々部監督とご一緒し、本作で2本目となるのですが、佐々部組は本当に家族みたいで暖かく、すごくお芝居がしやすいです。私は第4章の奇跡を聞く女を演じているのですが、台詞はないけれど、緊張感を保ちながらお芝居ができました。本当に大好きな現場ですね。
 
―――『昼も夜も』で吉永さん演じるヒロイン、しおりが何度も「海は腐った魚の臭い」と言うのが非常に印象的で、東日本大震災の情景を想起させました。出身地はあえて語られていませんが、意図的に挿入しているのですか?
塩田:作る側としては言葉で確定させたくない部分はあります。これまでと違った2人のイメージをどうやって出そうかと考えながら、居場所を失った女性の話を書いていました。なぜ居場所を失ったのかと考えるうちに、海の光景が浮かんできました。脚本を作っているうちにここ数年で僕の周りであまりにも多くの人が亡くなってしまったことが、無意識の僕の作品の中に入ってきたんです。どこかで色々なことをまとめて追悼したくなりました。そういうことは撮影前に瀬戸さんと吉永さんに伝えましたね。
 
―――『ゾウを撫でる』で大塚さんが演じる女性も、震災ボランティア体験者という設定でした。
佐々部:おそらく映画監督をやっていると、3.11をどこかで伝える、風化させないという想いがあると思います。『ゾウを撫でる』でも、奇跡の木の話が出てきますが、54本の苗木というのは日本の原発の数と同じです。塩田監督がおっしゃるように、(震災のことを)声高に伝えようとしなくても、どこかに入れなければ、表現者として物を作ることに携わっていけなくなってしまう気がします。
 

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―――最後に作品の見どころをお聞かせください。

佐々部:最終章をWEBでは見せないと言い切ってしまったので、Facebookや私のHPでも『ゾウを撫でる 完全版』として告知宣伝しています。You Tubeでの配信が終了する今秋以降に劇場公開を考えていますので、明日オープニング上映としていち早く観ていただける機会に、ぜひご覧いただければと思います。
大塚:『ゾウを撫でる』は大好きな作品です。今回は声だけの出演もあり、色々なことをやらせていただきました。たくさんの方に観ていただきたいです。
塩田:『昼も夜も』はWEBを意識して作っていますが、僕も不器用ながら映画監督として作っている部分があり、大きい画面で観れば観るほど、細やかな感情な揺れや登場人物が抱えているものの深さが伝わるような気がします。滅多にない機会なので、ぜひ大スクリーンで観ていただきたいと思います。
瀬戸:『昼も夜も』で僕が演じた自動車工場の良介は、本当に何気ない毎日を送っていて、突然変な女が表れるところから始まります。3.11も何気ない日常を送っていたところに突然地震や津波が襲ってきて、失うものもたくさんありましたが、そこから得るものも少なからずあったと思います。3.11を風化させないメッセージも込められているので、観た方が何か感じ取っていただければうれしいです。
吉永:阪神大震災で三宮が被災したことを小さい頃から見てきていたので、神戸三宮映画祭で上映できるというのは、土地と映画がつながるという部分でも、観客の方と映画をつなぐという部分でも、つながりが深くなり、うれしいです。作品は観た方のものだと思っています。『昼も夜も』は、塩田監督や瀬戸さんと一緒に頑張ったので、色々な方に観ていただきたいと思います。
(江口由美)

神戸三宮映画祭、上映スケジュール、チケットはコチラ
 

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豪華出演者が神戸に集結!神戸三宮映画祭いよいよ開幕~前夜祭レポート

 
 神戸に新しい映画祭が誕生する。5月30日(金)、31日(土)の2日間、OSシネマズミント神戸、神戸芸術センター、カフェ ネスカフェ 三宮、国際会館 会議室の4会場で開催される『神戸三宮映画祭』。現在、YouTube限定で公開し、半年で累計1,000万回視聴突破を目前にした「ネスレシアター on YouTube」で大好評を博した日本を代表する映画監督による質の高い新作が、日本の映画発祥の地である神戸三宮の劇場スクリーンで初公開される。 
 
 映画祭では「ネスレシアター on YouTube」で公開中の作品の上映だけでなく、佐々部監督、本広監督をはじめ、それぞれの作品の監督や各キャストも登壇予定。ネスレ日本と昔から縁の深い岩井俊二監督も招いてのプレミアムトークショー他、監督自らがファシリテーションを務め、映画について真剣トークを繰り広げるカンファレンスや、映画製作にまつわる裏話トークなど、映画の裏側や生の声が存分に楽しめる企画も用意されている。
 
 前日の29日(木)神戸オリエンタルホテルで開催された前夜祭では、神戸映画祭実行委員長高岡浩三氏(ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO)が「You Tubeの中で日本最大のシネコンを目指した全く新しい試み。映画館との相乗効果で、日本のお客様に対し新しく画期的なビジネスモデルにしていきたい」と挨拶。神戸市副市長玉田敏郎氏からは、キネトスコープやフィルムコミッション国内第一号となった映画発祥の地神戸の紹介が行われた。
 
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 続いて行われた佐々部清監督、本広克行監督、岩井俊二監督によるトークセッションでは、「今、日本の映画界ではなかなか自由なものが撮れない。日本映画監督協会に530人在籍しているが、昨年は91本しか製作しておらず、ほとんどの監督が映画を撮れていない状態。ネスレシアター on YouTubeで映画を活性化し、オリジナルの脚本で映画を撮ることで、監督や現場もモチベーションを高く持つことができる」(佐々部清監督)、「最初1分観たら、最後まで見たくなるような短編を作った。日頃はエンターテイメント監督だが、今回は自分の体験談を映像化しており、若いスタッフにもチャンスを与えることができた。映画は人の人生を変える力がある」(本広克行監督)、「日本は東京中心で映画製作をしているが、地方発全国映画の拠点に神戸がなればいいのではないか」(岩井俊二監督)と、ネスレシアター on YouTubeや、神戸三宮映画祭に寄せる期待を語った。
 
 最後に行われたフォトセッションでは、佐々部清監督・本広克行監督・岩井俊二監督・長澤雅彦監督・SABU監督・塩田明彦監督・月川翔監督・永田琴監督・鈴木太一監督・末満健一監督・真壁幸紀監督・木村好克監督が登壇。また、キャスト陣では原田泰造・瀬戸康史・柳下大・桜井美南・山田裕貴・吉永淳・鈴木裕樹・中山義紘・小橋めぐみ・大塚千弘が登壇し、一気に映画祭ならではの華やかな雰囲気に包まれた。5月30日(金)・31日(土)の上映後は各会場で舞台挨拶が予定されている。ぜひ、大スクリーンで個性豊かな作品たちの魅力に触れてほしい。(江口由美)
 

< ~開催概要~ > 
〇主催   :神戸三宮映画祭実行委員会 
〇開催日  :2014年5月30日(金)・31日(土) 
〇開催場所 :OSシネマズ ミント神戸(上映・舞台挨拶)
        神戸芸術センター(上映・舞台挨拶・カンファレンス)
        カフェ ネスカフェ 三宮(イベントスペース・infoセンター)
        国際会館 会議室(カンファレンス) 
〇映画祭来場予定ゲスト:大塚千弘、山田裕貴、瀬戸康史、ダイアモンド✡ユカイ、渡辺大知(黒猫チェルシー)、 原田泰造、小橋めぐみ、中山義紘、吉永淳、柳下大、古川雄輝、マキタスポーツ、遠藤雄弥、渡辺大、遠藤久美子、山本舞香、桜井美南、鈴木裕樹、 佐々部清監督、月川翔監督、本広克行監督、岩井俊二監督、塩田明彦監督、SABU監督、真壁幸紀監督、永田琴監督、三島有紀子監督、入江悠監督、鈴木太一監督、木村好克監督、長澤雅彦監督、山内ケンジ監督、青山真治監督、末満健一監督、前田弘二監督 
○公式サイト:http://kobefes.com/ 
 
 
 
 
 

sadako3D2-550.jpg大阪へ大ヒット御礼!『貞子3D2』主演の瀧本美織と英勉監督舞台挨拶

(2013年9月7日(土)11:30~TOHOシネマズ梅田)

ゲスト:瀧本美織、英勉監督

 

(2013年 日本 1時間36分)
原作:鈴木光司(「エス」角川ホラー文庫)
監督:英勉(はなふさ つとむ)
出演:瀧本美織/瀬戸康史/大沢逸美/平澤宏々路 大西武志/石原さとみ(特別出演)/山本裕典/田山涼成

2013年8月30日(土)~TOHOシネマズ梅田 他全国ロードショー
【3D/スマ4D同時上映】

公式サイト⇒ www.sadako3d.jp
(C)2013『貞子3D2』製作委員会

 


 

sadako3D2-1.jpg 3Dを超えたと話題の“スマ4D映画”として人気を集めるホラー『貞子3D2』主演の瀧本美織(22)が7日、大阪・TOHOシネマズ梅田で英勉監督とともに舞台挨拶、満員のファンの前で「何が起こるか、分からない怖い映画だけど、アトラクションとして楽しんで」とアピールした。8月30日からスタートし、出足好調の同作品、全国でもNo.1の成績で“ホラー好き”“新しいもの好き”を証明した大阪へ、英勉監督が「御礼のために」訪れた。

 ジャパニーズ・ホラーが生んだ最恐ヒロイン・貞子を主人公にした第2弾。上映中にスマホ専用のアプリを起動させながら鑑賞すると予測出来ないことが起こる“映画史上初の試み”が話題を呼んでいる。前夜、阪神―巨人戦が行われた甲子園球場で2度目の始球式を務め“阪神快勝”をもたらした好調・瀧本は大歓声の中、ごきげんな笑顔で登場した。

 


sadako3D2-b2.jpg瀧本:こんにちは。今日は大阪に来てよかった。スマ4Dなんて怖い映画をよく見れますね。でも楽しんでいって下さい(笑)。

英監督:大阪がNO.1ということで今日はお礼にやってまいりました。この映画のノリが分かってもられて喜んでいます。

 

――― 昨日は甲子園で映画『貞子2』のPRとともに始球式も?
瀧本
:ええ、やらせて頂きました。(始球式は)2回目でしたが、今度もちゃんと(ホームに)届きました。甲子園は歓声が大きくて凄かった。飛び上がって喜んでしまいました。
英監督:甲子園球場は、全国4000校以上の高校球児が一生懸命頑張ってようやく上がれるところ。そんな夢の舞台に2回も投げるんだから大したもんです
瀧本:後で聞いたら巨人さんも私のことを見て下さっていたそうで、私も(巨人側を)見ればよかった。
英監督:あのね、大阪で「巨人さん」というと漫才のオール阪神、巨人になってしまうよ(笑)。

 

――― 瀧本さんはホラー苦手だったそうですが?
瀧本:
ホラー映画は『着信あり』とか『リング』、『呪怨』など、けっこう見ていますが、自分が演じるなんて「絶対無理。死んじゃうんじゃないか」と思っていました。「出来たら他の人で」とマネージャーさんにそれとなくお断りしたんです。そうしたら「もう決まっている」と言われて。

――― 監督、瀧本さん起用の理由は?
英勉監督:
笑顔が可愛くて素直ないい人。そういう人をキャーキャー言わせたかった。

sadako3D2-b3.jpg――― 前作のヒロイン(石原さとみ)は強かった?
瀧本:
そうなんです。見てびっくりしました。
英勉監督:いいところのない役だったね。セットもやたら青白かったし、兄貴(瀬戸康史)も(前作の)茜との間に出来た子供・凪を妹の楓子(瀧本)に預けて行ってしまうし、ホントひどくて…。
瀧本:でも瀬戸さんはやさしかったんですよ。特異な役どころなの現場でものすごく集中されていて、「こんなんでごめんね美織さん」と言っていただきました。
英勉監督:可哀そうで、(彼女は)壊れそうだった。怖がることがお客さんに伝わる感情なんだから、と。怖がれば怖がるほど彼女は可愛いんですよ。3D版じゃなくて、スマ4Dでスクリーンとスマホが連動するようになっている。劇場で電源オン、マナーモード解除したらどうなるか、私たちも分からないほどです。
瀧本:スクリーンとスマホ、どちら見ていいか分からないんですよ。
英勉監督:また、批判的なこと言う。でも、確かに、得体のしれないものが映る面白さがあります。

――― デートで映画見に行ったら「後で彼女の知らない女性から着信があって大変なことになった」という投書もありました。
英勉監督:
何が起きるかは誰にも分からない。今ここにいる皆さんはもう遅いですね。諦めといて下さい(笑)。

――― いよいよこれから上映ですが、最後に「ここを見てほしい」ところがあれば。
瀧本:
ベッドの下で震えている場面ですね。ここはワンカットで撮りました。長いシーンですが、全部、自分のタイミングでやれました。けっこう怖いと思う。スマホだともっと怖いでしょうが、アトラクションとして楽しんでください。
英勉監督:そうですね。あの場面では彼女、女優とは思えない声が出ています。まじめに見ると「後ろの席、うるさい」と思うかも知れないけど、そういう時はもっとうるさく騒いで、気をラクに持って見てやって下さい。

(安永 五郎)

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