「JPOP」と一致するもの

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「ロ-リング・ストーンズの女」アニタ・パレンバーグ。

始まりはブライアン・ジョーンズとの恋、ブライアン没後はキース・リチャーズと運命的な絆を結び3人の子をもうける。

映画で共演したミック・ジャガーをも虜にしてしまう魔性の女。

しかし彼女は単なる彼らの「女」ではない。

創造の源となり、ファッションを一変させ、音楽そのものにかかわり、誰の影にもならず自分を生きた。

スカーレット・ヨハンソンの声で蘇る、反逆の女神。

 

第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門で上映されたローリング・ストーンズのミューズとして知られるアニタ・パレンバーグのドキュメンタリー映画『アニタ 反逆の女神』が、本日10月25日(土)より新宿K’s cinema、UPLINK吉祥寺他にて公開初日を迎え、新宿K‘s cinemaでは、12時20分の回上映終了後に、プロデューサー、ディレクターの立川直樹さん(76)と、画家、モデルの浅野順子さん(75)によるトークイベントが行われた。


anita-10.25-550.jpg立川さんと浅野さんは1歳違いの同世代。立川さんが「あれを(映画の中のような事を)やっていたら、写真週刊誌がすぐ撮ったり、今なかなか不自由な時代になっているので笑。そう考えたら、その時代をここまで見事に切り取った映画ってすごいなと思う。たぶん女性監督2人が撮っているからか、質問の答えとか、男性の監督だったらこうは撮れないなと思うところがあった。それは見どころです。そして編集が針仕事をするように細かいと思う。どうでしたか?」と浅野さんに聞くと、「私もそうなんですが、彼女は自由に人生を、何も後悔せずに生きた。その彼女の生き様がよかったです」と語る。立川さんはまた「ロックンロールをやる、ファッション、映画、アートをやるというと、それは僕らの世代では反社会的というか、一般社会でもう生きていく気がないんだねという事だったよね」と当時の状況を語った。


anita-10.25-tachikawa.jpgアニタをいつ知ったのか?という立川さんの問いかけに浅野さんは「実はあまりよく知らなかったんです。この作品で状況も含めてよくわかったかな、という感じです。それまでも女性の存在というのは、いろいろ聞いていたけれど、アニタの存在をあからさまに知ったのは、今回初めてです」と話す。立川さんが「アニタ・パレンバーグ、マリアンヌ・フェイスフル、ニコが、僕はエキセントリック・ビューティーの極みだと思っている」と話すと「男の生き方とは違いますね。女の人というのは途中で妊娠したり、いろいろな覚悟を持って生きなければならない事がどんどん増えてくる。彼女の生き方は子供の事、相手の事も考えているのだと思うが、自分の生き方に熱心で、自由に生きられたのではないかと思う。でも結果後悔がなく、あの様に生きられたというのは、人生にとってとても素晴らしい生き方をされたなと思います。なかなかできないですからね」と浅野さんは答える。


存在が女優とかモデルであるのを超えてしまって、いわゆるアイコンという言い方が、これほど似合う人はいないですね」立川さんの問いかけに「そうですね。最後のファッションショーに出てきた顔なんか、自信に満ち溢れていて、素晴らしいなと思います。最後が良ければ、いいんじゃないかなと思いました、自分の人生を自分で恥じることはないと思います」と浅野さんらしい返答が。アニタは美容整形が嫌いだということに立川さんが触れると、浅野さんも「私もダメです。まあ痛いのが嫌いだということもありますが笑」と共感していた。「MTVが81年に出て来てから後のロックの人たちって、ミック・ジャガーやキース・リチャーズがメイクしたのと、いわゆるビジュアル系の人たちがメイクしたのと、全然違うんですよね」という立川さんに、「そう思います」と浅野さんが答える。「この映画を見ていて、何しろ覚悟っていうのがね」というと浅野さんも受けて「そうですね、覚悟があれば、最後には笑えると思う」と話す。


映画の作り方に関して立川さんは「描かれる時代は古い、60年代とか70年代なんだけど、作り方は全然今の時代とコミットする作り方をしているところがあって、すごくうまいと思う。勇気を貰えると思う」と語り、浅野さんは「若い方にもどんどん見てほしいですね。ただ勘違いさえしなければ、ですが」と笑う。


anita-10.25-asano.jpgまた「同世代の女性に聞きたいんだけど、ブライアン・ジョーンズに会って、(アニタが)ひとめぼれするじゃないですか。ひとめぼれする瞬間って、どういう事が一番大きな要素なんですか?」との立川さんの問いかけに「なんなんだろう、やっぱり色気かしら。その人が持っている…私もブライアン・ジョーンズが一番好きだったのですが。自分の子供にもみんな“ブライアン・ジョーンズカット”にしていたぐらいなので。彼がもし今でもいたら、音楽性も全然変わっていたのではないかと思う。そういう芸術的な部分で、アニタは見抜いたんだと思います。他のメンバーとは違う存在だった」と浅野さんは語る。


「アンドリュー・ルーク・オールダムがミック・ジャガーをメインにしてやって行こうと決めた時に、少し芸能系のノリが入ってきて、ミックもその辺は心得ていたんだと思う。ブライアン・ジョーンズの、少し世の中に背を向けた感じは、ピンク・フロイドのシド・バレットと少し似ている感じがする。そのブライアンのあと、アニタはキースに行くじゃないですか。周囲に何を言われてもさらっとそうする」と話す立川さんに「自分の生き方に正直なんだと思いますね。そう思われようが、そういう事は彼女には関係ないんじゃない?すごいですね」と浅野さんは笑う。


あと、アニタのすごい点として「女優になった時、演技のセンスが従来の女優のセンスじゃないところがあります。表に出た時に自分をどう見せるかっていうのを、浅野さんも考えると思うんですが、どうですか?」とういう立川さんの質問には浅野さんは「あまり考えない。もうこのままです。いいか悪いかわからないけれど、このまんま」と爽やかに答えた。


続いて立川さんからの「映画は何が好きなんですか?」という問いに「息子(浅野忠信さん)の映画かな?」と浅野さんは答え、最近作の映画『レイブンズ』が面白いという話題になる。「今、日本の俳優さんの方がロックなんだよね」という立川さんに、浅野さんは「そうですね。リアルな感じがしますよね」と返答。日本のロックバンドの話、昔の女優の話、アニタと関係の深かったマリアンヌ・フェイスフルの話等、尽きぬ話題で盛り上がり、楽しいトークの時間は終了した。


ローリング・ストーンズのミューズであり共作者、女優、モデル、ボヘミアン・ロック・シックを生み出したファッションアイコン、そして愛情深い母親でもあったアニタ・パレンバーグ(1944-2017)。

1960年代から70年代の文化や風俗に多大な影響を与えた彼女の、波乱に満ちた人生が明らかになる。彼女は1965年ストーンズの公演を観に行き、リーダーのブライアン・ジョーンズと恋に落ちる。横恋慕するキース・リチャーズ、映画で共演したミック・ジャガーも彼女のとりこに。ブライアンの死後、キースとの間に三児をもうけるが末っ子を生後10か月で亡くす。ドラッグの問題もあり逃げるように引っ越しを繰り返すファミリーには、さらなる決定的な悲劇が待っていたー。しかし嵐の渦巻く地獄からアニタは不死鳥のごとくよみがえるー。


本人の死後発見された未発表の回顧録の言葉(声:スカーレット・ヨハンソン)を用いながら、息子マーロン、娘アンジェラ、そして彼らの父キース・リチャーズが、愛おしくも痛切な家族の秘話を語る。先ごろ(2025年1月30日)亡くなった、ミックの恋人でありアニタと親友でもあったマリアンヌ・フェイスフル、アニタを崇拝するケイト・モスらがアニタの影響力のとてつもない大きさ深さを物語る。


未公開のホーム・ムービーや家族写真から浮かび上がる、ストーンズと過ごした激動の日々とその後の年月。アニタ・パレンバーグは常に状況に立ち向かい新しい価値観を創造する女性だった。


監督は、アレクシス・ブルームとスヴェトラーナ・ジル。本作は、息子マーロン・リチャーズが母に捧げるべく製作総指揮を務めた。


アニタ・パレンバーグ

1942年生まれのイタリア系ドイツ人のモデル、俳優、ファッションアイコンであり、1960-70年代のロック文化における象徴的存在。多言語を操り、反体制的で自由奔放。彼女は、自身のペルソナとクリエイティビティで時代を体現した先駆者。彼女がいなければ、ローリング・ストーンズのイメージも、ロックとファッションの結びつきも大きく違っていたかもしれない。周囲からは「ミューズ」「It Girl」「ロック界のワルキューレ」と称された。2017年没。

【作品概要】

 『アニタ 反逆の女神』*第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門正式出品

監督:アレクシス・ブルーム/スヴェトラーナ・ジル
出演:アニタ・パレンバーグ/キース・リチャーズ/マーロン・リチャーズ/アンジェラ・リチャーズ/ケイト・モス/フォルカー・シュレンドルフ/スタニスラス・クロソウスキー・ド・ローラ/サンドロ・スルソック/ジェイク・ウエバー/ブライアン・ジョーンズ/ミック・ジャガー/マリアンヌ・フェイスフル/ジェーン・フォンダ/ジェイムズ・フォックス/アレン・ギンズバーグ/ジャスパー・ジョーンズ/アンディ・ウォーホル
声の出演:スカーレット・ヨハンソン
〈2024年/アメリカ/英語・フランス語・ドイツ語/113分/1.78:1)
原題:CATCHING FIRE: The Story of Anita Pallenberg/
©2023 Brown Bag Productions, LLC
日本語字幕:福永詩乃

公式サイト:http://anita.onlyhearts.co.jp/

2925年10月25日(金)から、新宿K’s cinema、アップリンク吉祥寺、11月7日(金)~テアトル梅田、アップリンク京都、近日~元町映画館 ほか全国順次公開


(オフィシャル・レポートより)


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■日程:10月8日 (水) 18:45-19:14の29分間

■会場:TOHOシネマズ梅田 8Fロビー スクリーン3横(大阪市北区角田町7-10 8F)

■AIに侵食された登壇者: トラッキー ※イベントの29分間は「トロッキー」

■MC: 浅井博章(FM802 DJ)


【『トロン:アレス』 公開記念フォトスポット 概要】

■設置期間: 10月14日(火)まで

■設置場所: TOHOシネマズ梅田 8Fロビー スクリーン3横

■設置物: ライトサイクル



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世界で初めて長編映画としてCGを本格導入し、その革新的な技術とビジュアルで世界を席巻。まさに映像エンターテイメントの歴史を変えた伝説の映画『トロン』。ジェームズ・キャメロン、ジョージ・ルーカス、ピーター・ジャクソン、ティム・バートン、ウォシャウスキー兄弟など名だたる映画監督に影響を与え、本作をきっかけにCGアニメーションの可能性を模索し始めたピクサー創始者ジョン・ラセターは、「『トロン』がなければ『トイ・ストーリー』は生まれなかった」と発言するなど、後に誕生する様々な作品に影響を与えてきた。その最新作『トロン:アレス』が10月10日(金)に日米同時公開となる!

 

 

そしてこの度、『トロン:アレス』の公開を記念して10月8日(水)、セントラル・リーグを制した阪神タイガースのマスコットキャラクター、トラッキーがAIに侵食さ、れた…! “トロッキー”として登場するフォトスポットイベントが開催された!

 

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ロビーに集まったご来場のお客様に手を振りながらトラッキーが登場!何かがいつもと違う…。普段の白黒のストライプユニフォームが、AIに侵食されて、赤と黒のストライプに変貌!映画『トロン:アレス』にちなみ、“トロッキー”として登場した。いつもと違う衣装に対し、トラッキーはご満悦な様子。“トロッキー”として存在できるのは、映画に登場するAI兵士の生存時間と同様、“29分間”限定である。早速、AIによって浸食された感想を聞かれるとトロッキーはかっこいいだろう!? というように満更でもないリアクションをとった。

 

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フォトセッションでは、バックパネルをみて何か驚いている様子…。トロッキーはバックパネルのある文字に反応していたようだ。『トロン:アレス』という映画タイトルの中に、2023年の流行語大賞にも選出された阪神タイガースのチームスローガンである「A.R.E(アレ)」を発見!!トロッキーは、とても喜んでいる様子だった。さらに、展示されているライトサイクルをみてカッコイイ!乗りたい!と興味津々な様子。MCから許可がでて、ライトサイクルに乗ってみることに…。さすがの運動神経!スマートにライトサイクルにまたがったトロッキーはまさにAI兵士アレスのようだった。さらにライトサイクルの前に立ち、腰を掛け、かっこよくポーズを決めた。

 

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フォトセッションが終了し、いよいよ、ご来場のお客様との写真撮影会へ。やる気満々の様子のトロッキーは、時間のリミットがある中で、この日来場した約40人のお客様と交流できた。なかには熱烈な阪神タイガースファンも!グッズを身に着けているファンの方もみられ、トロッキーは、とにかく嬉しそうに、撮影会に参加した全てのお客様と熱い握手を交わした。撮影会ラストには、トラッキー伝家の宝刀・自撮り棒での写真撮影!AIに侵食されても、いつものスタイルは崩さず、ライトサイクルと一緒にパシャリ。

 

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最後にMCから、AIに侵食されて“トロッキー”となったフォトイベントの感想を聞かれると、トロッキーとしていつもと違う姿でのイベントを楽しみながら、無事に終えたことに安堵した様子をみせていた。ラストには、連続ジャンピングで、来週からのクライマックス・シリーズへの意気込みをみせつつ、さらに「劇場に『トロン:アレス』を観にいって、みんなも僕みたいに、AIに侵食される体験してみてな!」と言わんばかりのアピールをし、イベントは大盛況のうちに終了した。
 


『トロン:アレス』

<あらすじ>

映像エンターテイメントに革命をもたらした伝説の映画『トロン』シリーズ、待望の最新作。AIプログラムの実体化によって誕生した、AI兵士アレス。“彼”は圧倒的な力と優れた知能を備えた究極の兵士だが、AI兵士が現実世界で“生存”できるのはわずか29分間だった。やがて “永遠”を求めてAI兵士たちは暴走を開始し、デジタル世界が現実世界を侵食していく。だが、世界滅亡の危機の中で、人間を知ったアレスにある“異変”が起こる。彼は人類を滅ぼすのか?それとも…?

デジタル世界と現実世界が鮮やかに交差する、圧倒的なスケールのデジタル・バトルアクション。ディズニーがAI新時代に挑む、驚異の“侵食系”デジタル映画体験がここに!


監督:ヨアヒム・ローニング(『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』、『マレフィセント2』)
キャスト:ジャレッド・レト(『スーサイド・スクワッド』)
原題:『Tron:Ares』    US公開日:2025年10月10日
コピーライト:© 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/tron-ares

2025年10月10日(金)~日米同時公開 !!


(オフィシャル・レポートより)


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主演・長澤まさみ、共演に永瀬正敏、髙橋海人を迎え、大森立嗣が監督を務めた映画『おーい、応為』が、2025年10月17日(金)に東京テアトル・ヨアケ共同配給にて全国公開。


破天荒な天才絵師・葛飾北斎の娘であり、弟子でもあった葛飾応為。美人画は北斎を凌ぐと評され、数少ない女性絵師として江戸の男社会を駆け抜けた先駆的な存在。本作は、豪胆で自由、そして絵にまっすぐに生きた応為の知られざる姿を、長澤まさみ主演で描き出す。


この度、主演・長澤まさみをはじめ、永瀬正敏、髙橋海人らキャストの熱演の裏側や、監督の演出風景を収めた現場レポートとメイキング写真が解禁!


oioui-makimg-oumorikantoku.JPG 2023年10月から11月、京都を中心に行われた本作の撮影。主人公・葛飾応為を演じた長澤まさみは、本作が初の時代劇主演。順撮り(*物語の順番通り)となった撮影初日は夫と大喧嘩の末に家を飛び出す場面から始まり、特報でも使用されていた「北斎の娘で悪かったな!」という怒声が現場の空気を一変させていた。大森立嗣監督は啖呵を自ら実演し、役者を煽りながらすぐに本番へ切り替えるなど、初日から熱を帯びた現場となっていた。


北斎の門人・善次郎役のKing & Princeの髙橋海人は、本作で初の大森組にして、時代劇初挑戦。長髪で崩れた色気を漂わせつつも、応為にとっては弟分のように描かれる役どころ。初日からドラマで共演経験があった長澤と笑顔で会話を交わし、監督の「弟っていうより、手下くらいの感じでいってみて」という演出にも自然体で応えるなど、瑞々しい存在感を発揮。食事シーンでは思わず食べすぎてしまい、「すみません!普通に食べちゃってました」と照れ笑いする場面もあり、現場を和ませていた。


oioui-makimg-nagase.jpg一方、応為の父であり、弟子たちからも破天荒な天才絵師として畏れられた葛飾北斎を演じたのは永瀬正敏。散らかった長屋で一心不乱に絵を描く姿を全身で体現。絵以外には無頓着な親子だが、愛犬・サクラを溺愛するなど、親しみやすい一面も見せた。そんな現場でもアイドル的存在だったサクラと戯れる永瀬の優しい眼差しからも、撮影合間の和やかな空気が垣間見えていた。長澤は、撮影を振り返り、「凄まじい情熱を持って生きた父娘の姿を温かい目で見てもらいたい。そんな映画になっていると思います」と語っている。天才絵師・北斎の側で、豪胆に、自由に、そして不器用ながらも絵に向き合い続けた応為。その知られざる生き様をスクリーンでぜひご覧ください。映画『おーい、応為』は2025年10月17日(金)より全国公開。
 


監督・脚本:大森立嗣  
キャスト:長澤まさみ 髙橋海人 大谷亮平 篠井英介 奥野瑛太 寺島しのぶ 永瀬正敏
原作:飯島虚心 『葛飾北斎伝』(岩波文庫刊) 杉浦日向子 『百日紅』(筑摩書房刊)より「木瓜」「野分」
配給:東京テアトル、ヨアケ 
©︎2025「おーい、応為」製作委員会  
公式サイト:https://oioui.com 
映画SNS:[X] https://x.com/oioui_movie 
映画SNS:[Instagram] https://www.instagram.com/oioui.movie
推奨ハッシュタグ:#おーい応為

2025年10月17日(金)~TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)


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『ミッドサマー』『シビル・ウォー アメリカ最後の日』や『関心領域』など、観る者の心に焼き付いて離れないジャンルレスな映画を数々手掛けてきたスタジオA24が新たに贈る、規格外のクィア・ロマンス・スリラー『愛はステロイド(原題『LOVE LIES BLEEDING』)が8月29日(金)より全国ロードショーいたします。


『愛はステロイド』は、大胆で示唆に富んだストーリーテリング、刺激的な演出、そして俳優陣の化学反応が各所から絶賛され、映画批評サイトRotten Tomatoesでは94%フレッシュ(※1)という高評価を獲得。ゴッサム・インディペンデント映画賞をはじめとする世界各国の映画賞に44ノミネートを果たし、第74回ベルリン国際映画祭にも出品され、『ピンク・フラミンゴ』などで知られる鬼才ジョン・ウォーターズが<2024年最高の映画>として挙げた一作。


この度、映画『愛はステロイド』のトークイベント付き試写会を開催し、試写会後のトークには、英国推理作家協会賞主催、世界最⾼峰のミステリー⽂学賞・ダガー賞を先⽉⽇本⼈作家として初めて受賞した『ババヤガの夜』の著者・王⾕晶さんがスペシャル登壇した。


■日時:8月21日(木) 20:50~21:20 ※上映後イベント

■場所:ユーロライブ(渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)

■登壇者(敬称略):王谷晶(『ババヤガの夜』) MC:奥浜レイラ


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暴力の世界でしか生きられない主人公の女性・新道が暴力団会長の一人娘のボディガードに抜擢されるー拳の咆哮轟く、シスターハードボイルド小説である『ババヤガの夜』の著者で、先月世界最高峰のミステリー文学賞・ダガー賞を日本人作家として初めて受賞した『ババヤガの夜』の著者・王谷晶さんが21日(木)夜、映画『愛はステロイド』の試写会上映後のトークイベントにスペシャルゲストとして登壇。


はじめに王谷は「こんな素晴らしい作品の試写会にお呼びいただいてありがとうございます。本当に嬉しいです」と挨拶。MCからダガー賞を受賞したことに触れられると、「書いたのはもう6年近く前のことで、今回の受賞は翻訳をしてくださったサムテッドさんのお力によるもの。自分が積極的に何かをしたという意識があまりなくて、ボーとしていたらえらいことになったな、というのが正直な気持ちです」と謙遜しながら語った。


aiste-tolk-240-1.jpg続いて本作を初めて観た印象について、「ついにこういう映画が出てきてくれたという驚きと喜びがありました」と述べ、『テルマ&ルイーズ』から四半世紀以上を経て、現代的にアップデートされたシスターフッド映画としての到達点を感じたと話す。さらに「親子の軋轢を描きながらも、主人公がセクシュアルマイノリティだから対立するという構造ではなく、問題はそこじゃないと示しているのが現代的」だと語り、物語の新しさを絶賛した。


主演のケイティ・オブライアンについては、「存在感とフィジカルの説得力が圧倒的で、あの肉体でなければ成立しない映画」と語り、クリステン・スチュワートについても、「暗い表情を魅力に変えられる稀有な俳優で、閉塞した地方に生きる若者の姿を完璧に体現していました」と称賛。さらに『セイント・モード/狂信』に続く長編2作目に挑んだローズ・グラス監督については、「キャリア初期でこの規模の映画をやれる胆力がすごい。いい意味で観客を納得させない勇気が素晴らしい」と称え、アメリカン・ニューシネマのように大きく転調するラストにも強い衝撃を受けたと明かした。


また、邦題『愛はステロイド』について、「ビデオ屋の棚に並んでいるのが目に浮かぶようなインパクトでとてもいい」と気に入った様子で語り、「80年代を時代設定にした作品で、ニューメキシコ州の地方都市を舞台にした作品は珍しい。都会のネオンに頼らず、音楽やファッションで当時を鮮やかに再現していた。ステロイドがまだ危険視されていなかった時代で、体を鍛えることがブームになり始めた頃の雰囲気を描く必然があったからかなと思います」と分析。「クリント・マンセルのシンセサイザーが鳴る音楽も含め、80年代らしい“ネオン・ノワール”の空気をまとっていましたね」と熱を込めて語った。


aiste-500-2.jpgさらに話題は、今年公開され話題を呼んだ映画『サブスタンス』にも及んだ。王谷は「ジャッキーが大会に出場した後の展開は『サブスタンス』と重なる部分があると感じました。注射というアイテムやボディホラー的な側面もそうですし、どちらもアメリカを舞台にしながら、実はアメリカ出身ではない女性監督が撮っている。偶然かもしれないけれど、共通点がすごく多い」と述べ、さらに「『サブスタンス』も全体的に80〜90年代のカルチャーを思わせるギラギラした質感があり、外から見たアメリカの下品さや勢いを現在に引き戻すような感覚がありました」と述べた。


またこれまでレズビアン同士の物語が映画としてほとんど作られてこなかったことについて、「映画雑誌やサイトでLGBTQ特集を組んでも、レズビアン作品が紹介されることは少ない。そもそも作品数自体が少ないのは、やっぱり制作現場に女性が少なかったからだと思います。『愛はステロイド』の宣伝映像では監督とキャスト2人が積極的にクィアであることをオープンにしていて、本当に羨ましいと思いました」と述べた。


aiste-main-550.jpg自身の小説『ババヤガの夜』にも触れ、「映画の舞台のアルバカーキの人口を調べたら宇都宮くらいで、ちょうど自分が舞台にした規模感と同じでした。狭い社会をぎゅっと凝縮して描けることが、作品に純度を与えていると思います」と語った。さらに王谷は、フィクションにおける暴力表現についても踏み込み、「現実の暴力が可視化されすぎた時代に、フィクションで暴力を描くことは難しいと感じます。自分でも戸惑いがあるけれど、どうしてもそういうものが好きだという気持ちもあって。倫理的に正しいものだけでは癒せない気持ちがあるし、若い頃はそうした作品に救われた部分もあった。だからこそ今の時代にどこまで描けるのか、どう責任を取れるのかは常に考えています」と真摯に語った。


そしてもしローズ・グラス監督から「『ババヤガの夜』を映画化したい」と言われたらどうするか、と問われた王谷は「めちゃめちゃ嬉しい。もし映像化の話が来たら、もう全部お任せすると決めているんです好きにやっていただきたい」と即答し、さらに「主人公の新道依子は、ケイティ・オブライアンのようにフィジカルに説得力のある俳優じゃないとできないと思います」と語り、新藤が守る暴力団会長の一人娘・尚子役についても「クリステン・スチュワートも演じられるのではないかなと思います」と妄想を膨らませた。


最後に王谷は「特に告知はないですが、『ババヤガの夜』は税込748円と最近の本にしては安めなので、1000円札の余りでぜひ手に取っていただければ!」と笑顔で締め、観客の大きな拍手に包まれてイベントを終えた。
 


【ストーリー】

1989年。トレーニングジムで働くルーは、自分の夢をかなえるためにラスベガスに向かう野心家のボディビルダー、ジャッキーに夢中になる。しかし、町で警察をも牛耳り凶悪な犯罪を繰り返す父や、夫からDVを受け続ける姉を家族に持つルーの身の上によって、ふたりの愛は暴力を引き起こし、ルーの家族の犯罪網に引きずりこまれることになる。


監督・脚本:ローズ・グラス(『セイント・モード/狂信』)
共同脚本:ヴェロニカ・トフィウスカキャスト
出演:クリステン・スチュワート(『スペンサーダイアナの決意』)、ケイティ・オブライアン(『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』)、エド・ハリス(『トップガンマーヴェリック』)、ジェナ・マローン(『メッセンジャー』)
配給:ハピネットファントム・スタジオ
© 2023 CRACK IN THE EARTH LLC; CHANNEL FOUR TELEVISION CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:https://a24jp.com/   

2025年8月29日(金)~全国ロードショー


(オフィシャル・レポートより)


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ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息⼦の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族を描いたヒューマンサスペンス『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(英題:『Dear Stranger』)が9月12日(金)に公開いたします。


Dear Stranger-pos.jpg主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、人気と実力を兼ね備えた、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。日本と台湾、それぞれの国を代表する俳優2人が夫婦役で共演します。


監督は、社会問題を鋭くえぐり、予測不可能な展開で観客を魅了する映画監督・真利子哲也。2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』 でロカルノ国際映画祭の最優秀新進監督賞を受賞。同作は2022年、『宮本から君へ』 とともにフランスで劇場公開され、好評を博しました。


新作が待ち望まれていた真利子監督の6年ぶりの最新作となる本作は、全世界に向けて各々の文化圏の人々に届く濃密なヒューマンサスペンス。撮影は、多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映しています。
 


【日程】 2025年8月5日(火) 16:00 ※上映・観客無し

【場所】 丸の内TOEI① (中央区銀座3丁目2−17)

【登壇者】西島秀俊、グイ・ルンメイ、真利子哲也(敬称略)


<以下、レポート全文>

2025年7月27日に閉館を迎え、すでに営業が終了した丸の内TOEI。本作では主人公が「廃墟」を研究していることから、「廃墟」さながらの会場で会見が行われ、主演の西島秀俊、台湾から来日したグイ・ルンメイ、そして真利子哲也監督が登壇した。


Dear Stranger-8.5bu-西島秀俊様.JPG登場した西島は「力強い作品が完成しました」と堂々たる挨拶をし、監督は「西島さんとルンメイさんと日本でこうして舞台に立てることが嬉しい」と感動を表現。そしてルンメイは「みなさんこんにちは、私はルンメイです、どうぞよろしくお願いします」と流暢な日本語で挨拶をして会場を驚かせた。


本作のオファーを受けた時の印象、出演の決め手について聞かれた西島は「真利子監督のファンだったのでとにかくご一緒したいと思いました。脚本を読んで、文化の衝突や家族の関係の難しさという、今社会が直面している問題、だけど解決方法が見つかっていないというテーマが多く含まれていて、自分自身もこの作品と向き合ってみたいという思いが生まれました」と、本作への強い熱意を明らかにし、ルンメイは「監督からオファーがあった時に光栄に思いました。今回の脚本には、廃墟というモチーフや、人形を用いて登場人物たちの内面を特別な方法で表現しようとしている素晴らしさを感じました。二人は国籍も言葉も違うけれども愛があるから結ばれた。しかしそこには隔たりがあって、どう向き合っていくのか、乗り越えていくのかというところにとても心惹かれてこの作品に参加したいと思いました。」と、二人ともが監督と作品への信頼を示した。


Dear Stranger-8.5bu-真利子哲也監督.JPGさらに、三人は初タッグであったことについて、真利子監督は西島に対して「西島さんは好きな俳優さんだったのでオファーさせていただいたのですが、映画に対する愛情がすごく強いという印象で、信頼できる方だと感じていました。ボロボロになる役が似合う印象があって、言語が何であっても、言葉に頼らず役を生き抜いてくれる印象がありました」と印象を語り、ルンメイに対しても「ルンメイさんも一映画ファンとして映画にご出演されるところを見て、繊細なことができる女優さんであり、強さも持っていらっしゃるのでお願いしたいと思った」と想像しながら、実際に撮影した際には「何事にも感謝して過ごしている方だと思いました。全てのことに献身的で全力でやってくれる、何もかも空っぽで挑んでくれるすごい俳優さんです」と映画ファンとして、監督としての感謝を伝えた。

また、西島のことを「追い込まれてボロボロになる役が似合う」と評する真利子監督だが、本作でも追い込まれていく西島の姿について「共に同年代で、同じように映画を観てきた信頼できる相手ということで、“どこまでいけるか”ということを西島さんと共有できました。信頼関係があったからできたことですが、そもそも英語の脚本なので、最初から追い込んでいる自覚はありましたが…(笑)そういう負担はあるだろうと思っていたので、西島さんともルンメイさんともコミュニケーションは取るように努めましたが、二人とも普通にそれをお芝居として成立させていたのはさすがでした。」と撮影の様子を振り返った。


Dear Stranger-8.5bu-グイ・ルンメイ様.JPGまた西島は共演したルンメイの印象を聞かれると「(ルンメイさんは)アジアを代表する素晴らしい俳優さんだと思います。とにかく全てを作品に投げ出す方で、1ヶ月半の撮影期間中、休みの日も含めて準備を丁寧にやっていらっしゃっていました。こんなにナチュラルに演技をする方がいるんだと感動しました。何度テストや演技をやっても集中力を切らさない方で、改めて自分がどういう演技が、どういう俳優が理想だったのかということを、見つめ直す機会を与えてくださった、本当に素晴らしい俳優さんです」と感謝と尊敬しきり。

それを受けルンメイは「そのようにおっしゃってくださってありがたいです。西島さんとご一緒することはとても光栄なことでした。西島さんはとても落ち着いていて冷静なのですが、心の中には無尽の情熱が渦巻いていると思うんです。例えば、芝居自体は変わっていないんですが、演技やリアクションが毎回微妙に違うんです。西島さんは大きな木で、その下で私は思う存分遊ぶことができる。毎回異なるエネルギーを受けさせていただいて、俳優として共演ができることはとても幸せです。だから私は準備を万全にして、現場ではエネルギーを浴びながら自由に演技させていただいたんです」と西島の俳優としての度量を褒め称えた。


続いて真利子監督の現場について西島は、「人間の根源的なエネルギー、本能みたいなものを突き詰めていて、それが哲学的に感じる瞬間がありました。監督は、今作では今まで描かれてきた肉体のぶつかり合いや暴力ではなく、社会のようなものにぶつかって向かったんだなと思いました。またもっと先へ進んでいくんだろうなと思います。また現場ではテストを繰り返して全てが揃う形を望んでいるのではなく、常に何か新しく生まれる、生々しい瞬間を捉えようとしていると感じました」と監督との仕事を述懐し、ルンメイは「監督は素晴らしい耳を持っていると思いました。今まで様々な監督とご一緒しましたが、我々が喋っているトーンや体現して成長しているところを監督はどこかでわかっている。“違うやり方でやって”と言われることもあって、その時は私たちの発しているセリフから人間の情感の表現を全部感じ取っている。こういう調整を通して我々の演技を引き出してくれるやり方は新鮮でした」と稀有な存在であったことを語った。


Dear Stranger-8.5bu-ビックカイ.JPG本作が生まれたきっかけを問われた監督はコロナ禍になって世界が一変して、全てが失われて変わった経験をみなさんされていると思うんです。それをきっかけに夫婦を通して『愛』を描きたいと思った」と本作のテーマを語った。さらに本作で描かれる象徴的な廃墟と人形劇に関しては、「様々な場所をロケしながら、西島さん演じる賢治が、廃墟が自分の過去と紐づくことで惹かれていくところに絡めたいと思いました。さらに、滞在時に大きな人形で演じる大人向けの人形劇がカルチャーショックでした。身体的な表現が素晴らしいルンメイさんなので、ぜひ取り入れてみたいと思ったんです」と自身の経験から生まれた設定を明かした。


そして、全編NYロケという撮影に関して西島は「雪が降っているシーンは本当に降っていて、寒さが想像以上でした。皆さんがイメージするNYとは違って、片隅で一生懸命生きる家族の姿、古いチャイナタウンなど、人がかつて生きていた、これからは忘れ去られていくであろう場所でロケをしていたのは非常に印象深いです」と語り、ルンメイは「るつぼのような街。なんでも受け入れるような街だと思いました。でもその反面、人間一人一人が孤独なんだと思います。この夫婦ふたりもそうなんだなと思いました。NYを舞台にして英語を共通語として話しますが、心のコミュニケーションはなかなか取れない、そういう意味でロケーションとしてはピッタリだったと思います。」と振り返った。


さらに、全編ほぼ英語でのセリフを選んだ経緯について真利子監督は「夫婦の中でお互いの思いやりがすれ違ってしまうという関係を描きたくて、その中で第三ヶ国語を入れることによって、その少しのすれ違いを描くのに有効でした。」と明かした。そんな英語での演技について西島は「研究が評価されてNYに呼ばれている役なので、ネイティブである必要がなかったこともありますが、目の前にルンメイさんがナチュラルな感情のままにいてくださったので、現場に入った瞬間に不安はなくなりました。内面に集中してその後に言語がついてくる感じになりましたし、“映画を撮る”という共通言語があってそれは世界中変わらない。みんなが監督をリスペクトして撮影する、同じ方向を向いていたので、改めて海外の企画で様々な国の人が集まることは挑戦のしがいがありましたし、豊かで分かり合える時間が過ごせるんだと思いました」と国境や言語の壁を超えた作品作りがあったことを明かした。ルンメイは「英語の脚本を読んでいたのですが、そもそも日本語からの英訳なので元々の日本語の意味などをお伺いしたんです。日本語はニュアンスが微妙な表現、行間の表現を重んじる表現だと思いますので、監督の本当に言いたかった内容をキャッチして英語の中に溶け込むようにさせていたと思います。」と、言葉の奥深くまで理解をする努力を語った


Dear Stranger-550.jpg最後に監督は「アメリカという地で、西島さんもルンメイさんも素晴らしい演技でやりきってくれました。不思議なことに観る人の立場によって印象が変わる映画なので、観た人と一緒に語り合ってくれると嬉しいです。自分の中でもラストが震える映画になっていますのでどうぞお楽しみください」と語り、ルンメイは「久しぶりの来日で、集まってくださった日本の皆さんに感謝します。本作での二人の関係性において様々な課題、問題を提起して崩れても、結局は愛がある。それぞれの立場から見て感じ取っていただけたらと思います」と伝えた。西島は「過去に囚われてなかなか抜け出せない人、自分が生きていくうえでかけがえのないものが周りから理解されない人、やりたいことと実際の生活のバランスが取れない人。今、懸命に生きている人にぜひ観ていただきたいです。ある人には希望の光に見えるかもしれないし、ある人には何も解決しないように見えるかもしれないけれど、ラストは不思議な爽快感がある映画だと思います。映画の中での登場人物たちも生々しく生きて、困難を乗り越えていきます。ぜひ劇場に足を運んでそんな姿をご覧になって欲しいです。」と締め括った。
 


【物語】

ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と、台湾系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇に翻弄される中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?

【作品情報】
作品タイトル:『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』 (英題:『Dear Stranger』)
公開日:9.12 Fri TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー
出演: 西島秀俊 グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
配給:東映
公式サイト: https://d-stranger.jp/   
公式Xアカウント: @d_stranger_mv   
公式Instagram:@d_stranger_mv

2025年9月12日(金)~ TOHOシネマズ シャンテ、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、京都シネマ、シネ・リーブル神戸ほか 全国ロードショー


(オフィシャルレポートより)
 
 


BULLETBULLET-bu-550.jpg(左から、古川慎、井上麻里奈、瀬戸麻沙美、朴性厚監督)

2025年7月16日(水)より、ディズニープラス「スター」で独占配信される『BULLET/BULLET』。同作は、前編『弾丸疾走編』が7月25日(金)より公開、後編『弾丸決戦編』が8月15日(金)に劇場公開も予定されている、オリジナルアニメーション。


7月26日(土)には都内映画館で前章『弾丸疾走編』の公開記念舞台挨拶が実施され、声優の井上麻里奈、瀬戸麻沙美、古川慎、そして朴性厚監督が参加した。


満員御礼で迎えたこの日、朴監督は「まさか映画館で上映されるとは思わず、初めて聞いたときはビックリしたし、嬉しかったです。本作は特にカーアクションに力を入れて作ったので、大きなスクリーンで体感してほしいです」と喜びを報告した。


BULLETBULLET-bu-iniue.jpgジャンク屋で働く少年であり、不当に奪われた品を取り返す盗み屋でもある主人公・ギアを演じた井上は「今から1年半くらい前にアフレコ収録をしていたので、ようやく皆さんに観ていただくことが出来て嬉しいです」とニッコリ。迫力満点のアクションシーンに触れて「完成作を観た時に大迫力に圧倒されたので、それを映画館の大画面で観ていただけるのが嬉しい」と見どころにあげた。


また前半から後半にかけてギアの変化について井上は「回を追うごとに自分の思っていた理想的少年漫画主人公とは違うギアの顔が見えてきました。そこから私が思う王道的主人公像からギアを引き剝がして、『BULLET/BULLET』という世界を生きる一人の少年として捉え直して演じていきました」と解説した。

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殺し屋に追われる謎多き美少女ノア役の瀬戸は「ノアは当初、ギアを利用しようと現れた存在なので、ギアがほだされてしまう様な女性像を演じようと取り組みました。でも二人の関係性が出来上がる中で、ノアには年相応の表情が出て来てもいるので、見た目のクールさを意識することなく、等身大の女の子を演じようと思いました。ギアとの関係性がこの先どうなっていくのか?後章も見どころです」と述べた。


 


 


BULLETBULLET-bu-furukawa.jpg荒野の武装集団のボス・バレル役の古川は「バレルは謎めいたまま前章が終わってしまって…。なので今日は『残りは後章で!』というお話をしに来ました」と笑わせながら「バレルは希望に満ち溢れた少年ギアとは対になるような存在で、アフレコ時も『やさぐれて欲しい。すべてを諦めていい』という演出がありました。バレルという人間の設定や影響をどこまで表現できるのか、そこが掴みだと思ったし、『もっともっと諦めて』と言われて改めて組み上がったものがあって、それを使って前半を作り上げていきました」と役作りを紹介した。


BULLETBULLET-bu-500-1.jpg“美学”や“こだわり”を抱えて生きる登場人物にちなんで「これだけは譲れない!」という“流儀”をそれぞれ発表。古川は「靴下は特定のコンビニでしか買いません。黒一色。そこで統一しました」と明かすと、井上も「外ではお酒を飲みません。外でお酒を飲んで酔っ払ってそこから家に帰ったりするのが億劫だから。家で眠れる準備を済ませてからお酒を飲んでそのまま寝たいです」と飲酒時のこだわりを打ち明けていた。


瀬戸は「次の日が休みだったら目覚まし時計をかけません。そうすると信じられないくらいの時間まで眠れるんです。休みの前日は朝までゲームをやって目覚ましをかけずに寝て、昼の12時かと思って目を開けるとその日が終わっている時間という事もありました。かつては休日を無駄にして損をしたと思っていたけれど、今ではそれすらも快感。無駄にしてやったぜ!の境地に辿り着きました」と意外な一面を明かして笑いを取っていた。

 

BULLETBULLET-bu-paku.jpg朴監督は「いい仕事が出来たら外で生ビールを飲みます。日本に来て生ビールの美味しさを実感しました」と宅飲み派の井上とは真逆タイプな事が判明。


ここで、新情報として原画・設定資料集『BULLET/BULLET ANIMATION WORKS』の発売決定が発表。キャラクターやメカなど、本作の世界観を構築する貴重な原画・設定画を多数収録した、ファン待望の一冊となっている。発売は9月6日(土)よりアニメイト秋葉原にて先行スタート。その後、ムービック通販などでの一般販売も予定されている。


さらにMCからは、『BULLET/BULLET ANIMATION WORKS』発売を記念したミニ原画展の開催決定も発表。展示は9月6日(土)〜9月21日(日)までアニメイト秋葉原で開催。最終日には朴監督とキャラクターデザイン・総作画監督・吉松孝博によるサイン会も実施予定だ。


最後に、8月15日公開の後章『弾丸決戦編』に向けて朴監督が「後半ではストーリーも大きく盛り上がり、バレルとギアの掛け合いなど、自分の中でも鳥肌が立って泣きそうになったシーンも出来上がりました。前章・後章の両方を観て欲しい」と期待を煽ると、瀬戸は「前章は登場人物や説明も多くて一度だけではわからないと思うので、もう一度鑑賞して整理して、後章も楽しんでいただきたいです」とコメント、さらに古川は「今回の前章は『BULLET/BULLET』の世界観を提示するための布石作り。登場人物も多くて『?』となるところもあるけれど、それらは伏線として後章で解決していきます」とガイダンス。井上も「後章を観たら前章を振り返りたくなるはずです」と改めて前章を見返す楽しさにコメントし、大盛り上がりのなか、公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。

 


【『BULLET/BULLET』ANIMATION WORKS発売記念 ミニ原画展】

イベント開催日:2025年9月6日(土) ~ 2025年9月21日(日)
イベント開催場所:アニメイト秋葉原2号館 6F
イベントURL:https://www.animate.co.jp/onlyshop/28021/


【『BULLET/BULLET』ANIMATION WORKS発売記念クリエイターサイン会】

イベント開催日:2025年9月21日(日)  開場:13:00 開始13:30
イベント開催場所:アニメイト秋葉原1号館 7F
イベントURL:https://www.animate-onlineshop.jp/contents/fair_event/detail.php?id=113682

※『BULLET/BULLET』ANIMATION WORKSをミニ原画展開催店舗にてご購入いただいたお客様に先着で、 イベント参加券 をお渡しいたします。


朴性厚監督を始めとする豪華スタッフが世界に放つ完全新作アニメーション『BULLET/BULLET』は、2025年7月16日(水)よりスター オリジナルシリーズとしてディズニープラス「スター」で独占配信。
劇場版は「弾丸疾走編」が公開中、「弾丸決戦編」が8月15日(金)から新宿ピカデリー他、全国公開。


【ストーリー】
BULLETBULLET-pos.png文明が崩壊し、荒野となった近未来の世界。人々は旧時代の遺物を活用し、貧しいながらも日々を暮らしていた。少年ギアはジャンク屋で働く裏で、4つの人格を持つロボットQu-0213、ギャンブル狂のシロクマとチームを組み、不当に奪われた品を取り返す”盗み屋”を営んでいた。ある日、殺し屋に追われる謎の少女ノアからの依頼をきっかけに、荒野の武装集団や、凶悪な殺し屋たちに追われることに。どうやらギアが盗んだのは、この世界を揺るがす「秘密」のようで—。

〈作品概要〉

★ディズニープラス「スター」で2025年7月16日(水) 独占配信
【1話~8話】2025年7月16日(水)~
【9話~12話】2025年8月13日(水)~

★劇場版
「弾丸疾走編」大ヒット上映中
「弾丸決戦編」8月15日(金)新宿ピカデリー他、全国公開

ギア:井上麻里奈 シロクマ :山路和弘 ノサ姉:釘宮理恵 カウ姉:花澤香菜 エイ婆:折笠愛 ナカ兄:関智一 ノア:瀬戸麻沙美 バレル:古川慎 ウィール:茂木たかまさ リン:若井友希 
監督・原案:朴性厚
原作:E&H production・ギャガ
シリーズ構成:金田一士
キャラクターデザイン・総作画監督:吉松孝博
「ガッチャ」デザイン:辻

 

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「アベンジャーズ」シリーズをはじめ、エンターテインメント史を塗り替える超大作を次々と贈り出し、世界中 に感動と興奮を届け続けてきたマーベル・スタジオ。アイアンマンやキャプテン・アメリカほか、魅力溢れるヒーロ ー誕生の礎を築いた彼らが贈る「ファンタスティック4」待望の第一作(ファースト・ステップ)にして、過去シリ ーズや他のマーベル作品の予備知識ゼロで 1 から楽しめるドラマチック・アクション超大作『ファンタスティック 4:ファースト・ステップ』が、ついに今月25日(金)日米同時公開!


来年冬全米公開の「アベンジャーズ」新章に向けた“ファースト・ステップ”として、この夏必見の超大作『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』。その公開を記念し、映画の世界観を堪能できるプレミアムなカフェの 開催が決定!


ここ大阪では7月19日(土)から8月31日(日)まで、映画館TOHOシネマズなんばも入る商業施設なんばマルイ7Fの 「和カフェ yusoshi chano-ma なんば」で展開される。ホットドッグなどのフードやピーチソーダのドリンクなど、各ヒーローたちをイメ ージしたオリジナリティ溢れるフォトジェニックな全6種(フード2種、ドリンク4種)のインスパイアメニューや、レトロフューチャーなキ ッチンを展示するなど、まるで映画のワンシーンのような店内装飾で、映画の世界観を楽しめる! さらに、店内でインスパイアメニューを注文された方には先着で、映画のノベルティをプレゼント!ドリンクメニューをご注文の方に はオリジナルカード&コースターを、フードメニューをご注文の方にはオリジナルカード(全4種/絵柄は期間によって入れ替え)を 進呈します。また TOHO シネマズなんばで鑑賞いただいた映画鑑賞券とカフェのレシート(インスパイアメニュー)を TOHO シネマズな んばでご提示いただくと、先着でオリジナルポストカードをプレゼントします。 この機会を逃すと二度と出会えないプレミアムなインスパイアメニューや店内装飾は、映画公開に向けていち早くテンションをあげ る場として、鑑賞後に余韻を味わう場としてもオススメです!!

 


<ストーリー>

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驚異の特殊能力で人々を救ってきた4人のヒーロー・チーム、“ファンタスティック4”。強い絆で結ばれた彼ら“家族”の前に、惑星を食い尽 くす規格外の敵が迫る!ヒーローでありながら一人の人間としての葛 藤を抱えた彼ら4人に、全人類の運命は託された──。


■監督:マット・シャクマン
■キャスト:ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラック
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
■コピーライト表記:© 2025 20th Century Studios / © and ™ 2025 MARVEL.


 2025年7月25日(金) ~TOHOシネマズなんば他 全国ロードショー



 


(オフィシャル・リリースより)



 

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『クワイエット・プレイス』プロデューサーが仕掛ける新たな絶望。全米トップ10入りのサバイバル・ホラー『エレベーション 絶滅ライン』が、7月25日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開いたします。
 

人類の95%が死滅 生き残るためには、地上2,500m以下に下りるな。
 

『クワイエット・プレイス』『パージ』シリーズを手掛けた名プロデューサー ブラッド・フラーが、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』主演で世界中を熱狂させたアンソニー・マッキーとタッグを組み、新たな絶望を届ける。人類を襲うモンスターのクリーチャー・デザインは『猿の惑星/キングダム』『ゴジラvsコング』を手掛けたクリエイターが参加。極限の緊張と恐怖の連続に、あなたは耐えられるかー!

 

『クワイエット・プレイス』『パージ』プロデューサー・ブラッド・フラー ×

 『ボーン・アルティメイタム』『オーシャンズ12』脚本家が仕掛ける新たな絶望は未来への危惧⁉


Elevation-500-1.jpg音を立てることが命取りとなるという独特の設定と、家族の絆を描いたストーリーで高い評価を受けた『クワイエット・プレイス』、社会の闇や格差、暴力の連鎖といったテーマを、「一晩だけすべてが許される」という衝撃的な設定であぶり出し、観客に強烈なインパクトを与えた『パージ』シリーズを手掛けた名プロデューサーのブラッド・フラー。本作では、人類の95%が死滅した世界で、生き残るためには地上2500m以下には降りてはいけないという条件のもと、スリル溢れるサバイバル・ホラーを生み出した。


Elevation-500-2.jpgこの設定についてジョージ・ノルフィ監督は「人口の95%が滅び、残りの5%が標高2,500m以上の静寂な山頂のコミュニティに住み、眼下の死と破壊とは無縁の世界を想像してみてほしい。このバーチャルなエデンの園は、食料、水、安全、そして素晴らしい自然の美しさなど、人が必要とするものすべてを提供している。私が興味をそそられたのは、このような世界で人類は本当に繁栄できるのだろうかという疑問だった。物理的なニーズはすべて満たされているのに、世界から隔離されたら、人はどうなるのか?私たちの進化と偉大な文明の創造を助けたテクノロジーと知性は、私たちを破滅に向かわせるものなのか?」と語る。


『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』で主演を務め世界中を熱狂させたアンソニー・マッキーや、『デッドプール』でライアン・レイノルズのタフでウィットに富んだ恋人ヴァネッサを演じたモリーナ・バッカリンらキャストの起用や美しい山脈での撮影については、「この物語に命を吹き込むこと、アンソニー・マッキーと3度目のタッグを組むこと、そしてモリーナ・バッカリンをはじめとする素晴らしい才能を持つキャストたちとの共演は、挑戦的でありながら爽快でもあった。コロラド・ロッキー山脈の営業中のスキーリフトから、地下1マイルの現役鉱山の奥深くまで、息をのむような絶景と、しかし過酷なロケーションで撮影を行った。これらの舞台は単なる背景ではなく、映画の緊張感と緊迫感を高め、真に没入できる演劇的な体験を作り出した」とコメント。


最後に「私たちのチームは全員、この映画が単に楽しませるだけのものでなく、人類の未来に疑問を抱かせるものであるよう、限界に挑戦し、総力を挙げた」と、映画のテーマについて明らかにした。
 

標高2500m以下は“死”という新たな絶望を生み出した『エレベーション 絶滅ライン』は7/25(金)より、全国公開!


【STORY】

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“リーパー”と呼ばれる謎のモンスターが地下穴から多数出現。人類の95%を死滅させて3年が経った。生き残った人々は、リーパーが侵入してこない標高2,500メートル以上の山岳地帯の孤立したコミュニティで暮らしていた。ロッキー山脈の避難所で幼い息子ハンターと暮らすウィル。妻はリーパーに殺された。肺の病気を患う息子の薬が不足し、ウィルは薬を求め、リーパーを倒す方法を研究している元科学者ニーナらと麓の病院へ向かうため2,500メートルのラインを越え下山することを決意するー。
 

■監督:ジョージ・ノルフィ『ボーン・アルティメイタム』(脚本) 
■製作:ブラッド・フラー『クワイエット・プレイス』『パージ』
■出演:アンソニー・マッキー『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』、モリーナ・バッカリン『デッドプール』シリーズ、マディー・ハッソン『マリグナント 狂暴な悪夢』
■2024年/アメリカ/英語/91分/カラー/シネスコサイズ/原題:Elevation
■配給:アット エンタテインメント
■© 2024 6000 Feet, LLC. All Rights Reserved.  
■公式サイト:elevationmoviejp.com

2025年7月26日(金)~ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開

 


(オフィシャル・リリースより)

 


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韓国映画初登場No.1、19歳未満鑑賞禁止にもかかわらず観客動員数100万人突破の快挙を達成した、<劇薬>サスペンス・スリラー『秘顔-ひがん-』が

6月20日(金)より、新宿ピカデリーほか全国公開いたします

 

消えたはずの婚約者が、鏡の中から覗くのは、

一線を越えた<秘密の顔>。

 

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「格が違う!<19禁>密室スリラー(JoyNews24)」 、「大胆露出、それ以上の衝撃!(StarNews)」、「鏡の後ろに隠された欲望、予測できないエンディング(アン・テジン(『梟-フクロウ-』監督)」と観る者の度肝を抜き、大ヒットを記録した<劇薬>サスペンス・スリラーが禁断のベールを脱ぐ。激しい情愛に溺れる男女と、そのすべてをすぐ“そこ”から見つめる婚約者の3人には〈秘密の顔〉があった。その〈秘密〉が剥がされるたびに、どんでん返しが連続する予測不能のストーリーに心をつかまれ、生々しくもエレガントなエロティシズムに息をのむ――。


出演は「エデンの東」ソン・スンホン、『パラサイト 半地下の家族』チョ・ヨジョン、「財閥 x 刑事」パク・ジヒョン。心ゆさぶる体当たりの演技合戦、格調高いクラシック音楽、そして深い闇さえも美しい映像表現が、欲望の螺旋の果てに待つ<超劇的>クライマックスへと観客を誘う。すべての纏が剥がされたとき、私たちの見ている世界は一変する―。
 



キム・デウ監督「感情のIMAX体験ができる映画です」


時代とジャンルを超えて独自のスタイルを確立してきたキム・デウ監督が、本作で再び人間関係と心理を深く掘り下げ、驚くべき演出力を見せた。映画『春香秘伝 The Servant』で朝鮮時代の古典小説「春香伝」を再解釈したキム・デウ監督は、古典を新たに蘇らせたストーリーテリングと大胆な演出、美しい映像表現で観客の支持を獲得。続く『情愛中毒』では、ソン・スンホンを起用し、1960年代のベトナム戦争後を舞台に抑圧された欲望と禁断の愛を描き、高ぶる緊張感とビジュアルの美しさを両立してジャンル映画の巨匠としての地位を確立した。作品ごとに新たな視点と挑戦を試みるキム・デウ作品は、常に社会通念を揺るがしながら本能的で原始的な感情を掘り下げ、観客に深い余韻を残す。10年ぶりの監督復帰作となった本作は、観客の好奇心を刺激する異色の密室スリラー。ソンジン(ソン・スンホン)とスヨン(チョ・ヨジョン)、ミジュ(パク・ジヒョン)の秘密と抑圧された感情の衝突を繊細に描いたキム・デウ監督は、「人に言えない秘密は誰にでもあるものだ」と語る。「所有したい、という欲望同士が衝突することはよくあるもの。今回は、秘密がさらなる秘密を呼び、ぶつかり合ったらどうなるかと考えた。魂や本能の暗い道筋を描いてみたかった」と製作経緯について明らかにした。


higan-500-1.jpg本作と以前のキム・デウ監督作品との違いについて、「以前は、コミカルさを入れたり表現したいと思っていましたが、今回はそういった部分がない、密度のある真剣で内的な作品を作ってみたかったんです」とし、各キャラクターについては「互いに持っている好意や善意だけではなく、反転を繰り返し、ある意図と欲望が互いに交差し瞬間的に決定されていくことで、人間というものは良い人も悪い人もいなくなるのです。こういったことを、作品を通して表現したかった。俳優たちは、私の意見を本当によく聞いてくれましたが、そんな彼らに投影したかったのは、善悪が不明な人物でした。またそういった人物を演じたという記憶を持っていて欲しかったんです」と、本作で表現したかった人間性についてあげながら答えた。


風変わりな密室スリラーを描くうえで神経を使った点は「まず、熟練していて経験豊富なヘッドスタッフたちと仕事をすることに重きを置きました。各々に十分な自律権を与えながら私が何か細かく指示するというよりかは、彼らがすでにディテールに富んでいましたので、彼らの助けを沢山もらわないと、と思いました。撮影、美術、音楽を担当した監督には本当に細やかさを要求しましたね。それを十分に表現してもらえるよう私の役割は、環境を保証することでした」という。


higan-500-2.jpgこの点について主演のソン・スンホンも「『情愛中毒』の時よりもさらにディテールに焦点を当てていましたね。簡単なセリフ一つにしても、何十回も撮りました。映画を観ていただくとソンジンというキャラクターは、僕が今まで演じてきたキャラクターとは一味違うと感じられると思います。僕自身凄く期待しています。監督との間には信頼関係があるので、とても幸せな時間でした」とした。


ソン・スンホンとは2回目、チョ・ヨジョンとは3回目となるタッグだが、それについては「二人とも、永遠に色褪せない俳優です。人々に対していつも謙虚で、演技者として自分を持っていて、活力があって、二人と一緒ならどんな難しい課題も簡単に解決できる俳優です」と絶賛。


最後に観客に向けて「オーディオに本当に気を使いました。携帯よりも、劇場の巨大なサウンドで視覚的衝撃や経験をしていただきたいです。とてもいい経験になると自信を持って言えます。あなたは感情のIMAX体験をするでしょう」と語った。



併せて公開まで1週間を控え、ソン・スンホン×チョ・ヨジョン×パク・ジヒョンよりコメント動画が到着!

「『秘顔-ひがん-』の公開まであと1週間です。皆さん、たくさん期待してください!公開を心待ちにしている日本の観客の皆さま、こんにちは。あと1週間で公開されますが、ぜひ劇場にお越しになって面白い設定とストーリーを体感してください。映画館でお会いしましょう!」とした。

▶キャストコメント映像YOUTUBE:https://youtu.be/L9aW9xqNa5s
 


【STORY】

婚約者が消えた。残された手がかりは、「あなたと過ごせて幸せだった」というビデオメッセージだけ――。

将来有望な指揮者ソンジンは、オーケストラのチェリストでもある婚約者スヨンの失踪に動揺していた。喪失感に苦しむなか、ソンジンは公演のためにチェリスト代理のミジュと対面する。スヨンの代わりはいないと考えていたソンジンだったが、言葉にしがたいミジュの魅力にたちまち惹かれていった。大雨の夜、ソンジンとミジュは、スヨンのいない寝室で許されない過ちを犯す。しかし、欲望のままに求め合う2人を失踪したはずのスヨンがすぐ<そこ>で覗いていた―
 

監督:キム・デウ『情愛中毒』 
出演:ソン・スンホン「エデンの東」  チョ・ヨジョン『パラサイト 半地下の家族』  パク・ジヒョン「財閥 x 刑事」
2024年/韓国/115分/1:2ユニビジョン/カラー/5.1ch/字幕翻訳: 田村 麻美/原題:히든페이스/R18
© 2024 [STUDIO&NEW, SOLAIRE PARTNERS LLC]. All Rights Reserved.
配給:シンカ/ショウゲート 
公式サイト:https://synca.jp/higan/

2025年6月20日(金)~新宿ピカデリーほか全国公開


(オフィシャル・レポートより)



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『囚人ディリ』、『ヴィクラム』のローケーシュ・カナガラージ監督が、『マスター 先生が来る!』に続き再びヴィジャイとダッグを組んだインドの大ヒットクライム・アクション『レオ:ブラッディ・スウィート』(原題:LEO/配給:SPACEBOX)の特別先行上映会が、埼玉のSKIPシティービジュアルプラザ映像ホールで13時から行われ、上映後にインド文化研究家、本作の字幕監修:小尾淳氏によるトークショーが行われた。


LEO-6.7-500-2.jpg司会から「小尾さんは、本作を含めローケーシュ・カナガラージ監督の「囚人ディリ」、現在公開中の「ヴィクラム」の3作品の字幕監修をご担当されています。まず、『レオ』をご覧になったご感想をお聞かせください」と聞かれると「皆さんご存じのように、本作はローケーシュ監督がデヴィット・クローネンバーグ監督の「ヒストリー・オブ・バイオレンス」に着想を得て製作されました。比較して見ましたが、ヴィジャイがカリスマ性がすごく、平凡な男と何度も言われているが、全然平凡ではありません。監督のインタビュー映像を探してみてみたのですが、平凡な男パールディバンを8割描いたということです。レオの見分け方、どこでレオになるのかという所ですが、グレーな境界線はあるのですが、レオはチェーンスモーカーというところがポイントだという事です。ワシがいい動き、役割をしています。最後にたばこをふかし交信するシーンがあります。鷲は30年ぐらい生きるので、20年前のレオのことをおぼえている。あらゆる動物と交信できるようなキャラクター設定にしたと話しています。


LEO-6.7-500-1.jpgブチハイエナが大きな存在感を持つのですが、名前がスブラマニと言い、少し神様的な名前かと思いました。スプラマニとかチュプラマニとか、ヴィジャイの発音がセリフによって違ってくる。字幕翻訳家の渡辺はなさんや配給さんと話しました。タミル語はスとチュ、ブとプを同じ文字で表します。渡辺さんがチュプラマニの方がかわいいのではという事でその表記を採用しました。皆さんにかわいいと思って頂ければと思っています。


チュプラマニは、カマル・ハーサンの映画「三つ目の三日月」(原題:Moondram Pirai/ 1982/未)いう作品の中でシュリデヴィが飼っていた犬の名前ではないかというトリビアがあります。


LEO-500-1.jpgヴィジャイの一人二役が印象的でした。「カッティ 刃物と水道管」のカディルとジーヴァ、「ビギル 勝利のホイッスル」のラーヤッパンとマイケル・ラーヤッパンと、非常に巧みに演じ分けられたヴィジャイですが、今回は過去を封印して平凡な男を演じています。家族にも完全に封印している。サティヤに「何で疑うんだ」と泣いていたシーンがあり、最後までどっちなんだ、レオは誰なんだと考えながら見ていました。


LEO-pos.jpgワシに関しては、「ヴィクラム」で置物が出たり、オープニング曲のタイトルにも使われたりしている。ヴィクラムはヴィシュヌ神に関係している部分もあります。「ヴィクラム」と「レオ」の関係性も、そこからワシが関係していると読み取れる。ラスト近くで電話がかかってくるシーンで、その声が誰なのか、ワシだけが知っている。ローケーシュ監督の張り巡らせた謎解きに夢中になりました」と語った。


続いて、小尾さんの後について観客席の皆さんも印象的なセリフをタミル語で話したり、ヴィジャイ演じる主人公のキーになるタバコの銘柄に関するトリビア、作品の中に見るインドの風習の話等で、楽しいトークは終了した。

321席の座席はほぼ満席、主演のヴィジャイ人気の高さを反映してか、8割が女性だった。
 


【ストーリー】

インド北部、ヒマーチャル・プラデーシュ州シムラーに近いテオグの町。カフェを経営し、動物保護活動家でもあるタミル人のパールティバンは、妻と2人の子供とともに平穏な暮らしを営んでいた。しかしある時、シャンムガムが率いる凶悪な強盗団が一帯を荒らしまわり、夜にパールティバンのカフェに侵入する。レジの現金を渡してその場を収めようとするパールティバンだったが、女性スタッフと彼自身の娘に危害が及びそうになり、反撃に出る。驚くべき身体能力で5人の敵をあまりにも手際よく仕留めた彼に、周囲の人々は唖然とする。事件が大きく報道されると、彼を標的として複数の闇の勢力が動き始める。その中には彼を“レオ”と呼んでつけ狙う謎の男たちもいた。“レオ”とはいったい何者なのか?
 

監督:ローケーシュ・カナガラージ
脚本:ローケーシュ・カナガラージ、ラトナ・クマール、ディーラジ・ヴァイディ
撮影:マノージ・パラマハムサー 音楽:アニルド  
出演:ヴィジャイ、トリシャー・クリシュナン、サンジャイ・ダット、アルジュン・サルジャー
原題:LEO/2023年/タミル語/R15+/161分
© Seven Screen Studio
配給:SPACEBOX
公式サイト:https://spaceboxjapan.jp/leo/

2025年6月20日(金)~新宿ピカデリー、なんばパークスシネマ、MOVIX堺、シアターセブン、アップリンク京都、MOVIXあまがさき、kino cinema神戸国際、塚口サンサン劇場、他にて全国順次公開。


(オフィシャル・レポートより)

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