原題 | 原題:SISU |
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制作年・国 | 2022年 フィンランド(フィンランド語、英語) |
上映時間 | 1時間31分 R15+ |
監督 | 監督/脚本:ヤルマリ・ヘランダー(『レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース』『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』) 撮影:チェル・ラゲルルース |
出演 | ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモサ・ヴィッラモ、オンニ・トンミラ |
公開日、上映劇場 | 2023年10月27日(金)~TOHOシネマズ(梅田、なんば、二条、西宮OS)、イオンシネマ茨木、MOVIXあまがさき、他全国公開 |
怒らせたら最恐!ツルハシ1本で戦う伝説の戦士“SISU/シス”
ハリウッド映画を凌駕する低予算簡潔型痛快アクション!
時は第二次世界大戦末期、荒涼としたラップランドの大地で独り、金鉱を掘り当て雄叫びを上げる初老の男・コルビ(ヨルマ・トンミラ)。子羊のような可愛らしい愛犬ウッコを伴い、意気揚々と金塊を愛馬の背に積み町を目指す。ところが、道中、フィンランドを焦土としながら撤退途中のドイツ軍と出くわす。最初はみすぼらしい年寄りと見過ごされるも、積み荷に目を付け奪おうとする。「奪われてたまるか!」ツルハシ1本で、敵の武器やその場にある物を利用しながら逆襲する。『イコライザー』のデンゼル・ワシントンよろしく、アナログ的な手法で敵を瞬殺。
地雷原で馬を失い、男の怒りに火が付く!この男を怒らせたら命はない!どんなに追い詰められても、痛めつけられても、殺されても(?)、めげない、決して諦めない!まさに「俺に死んでる暇はない!」というキャッチコピーの通り、地獄の底からでも這い上がって敵を倒しにいく。銃弾のシャワーを浴びても傷付かないハリウッドのヒーローとは違い、どんなに傷付きながらも諦めず、泥臭く戦う不死身の男。
ドイツ軍も、男がたった一人でソ連兵300人を殺した精鋭と知り一瞬ひるむものの、金塊に目がくらみ執拗に男を追い続ける。伝説のソルジャー・コルピがツルハシ1本でもって逆襲する痛快さには笑うしかないが、初めてマカロニウェスタンを観た時のような興奮を覚えた。91分を章立てた簡潔な展開の見やすさに、観ているこちらもボルテージは最高潮に達していく!
主演のヨルマ・トンミラとヤルマリ・ヘランダー監督は義兄弟(ヨルマ・トンミラの妻が監督の姉弟)で、息子のオンニ・トンミラもドイツの若き兵士役で出演。さらに主人公の愛犬・ウッコはヨルマ・トンミラの愛犬だという。しかも大掛かりなセットもなく荒涼としたラップランドを舞台に一族総出の低予算で作られた痛快アクション映画は、きっと巨額製作費を投じた長尺の大作を観た後のお口直しになるにちがいない。
(河田 真喜子)
公式サイト:https://happinet-phantom.com/sisu/
twitter:https://twitter.com/sisu_japan @SISU_japan #シス不死身の男
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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