原題 | Missinng Link |
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制作年・国 | 2019年 アメリカ |
上映時間 | 1時間35分 |
監督 | 監督・脚本・キャラクターデザイン:クリス・バトラー 編集:スティーヴンパーキンス 音楽:カーター・バーウェル |
出演 | ヒュー・ジャックマン(ライオネル卿)、ザック・ガリフィアナキス(Mr.リンク)、ゾーイ・サルダナ(アデリーナ |
公開日、上映劇場 | 2020年11月13日(金)~梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー |
~人類のご先祖様?Mr.リンクと旅する未知なる美しい世界~
『八十日間世界一周』を思わせるような、英国紳士のプライドを賭けた地球規模の大冒険譚。あの『KUBO/二本の弦の秘密』(2016)で、超絶技巧のストップモーションアニメと斬新な邦楽をダイナミックに融合させ未体験の感動をもたらしたスタジオライカが贈る、驚異の世界。人類進化の過程の“失われた環”(ミッシング・リンク)を証明するために、「ビッグフット」を探し求めて、英国からアメリカへ、さらにヨーロッパ、北アフリカからヒマラヤにある伝説の“シャングリラ”を目指す地球大紀行。不思議な生物との出会いから、伝説の永遠の世界へと、アップテンポで繰り広げられる映像美にひたすら圧倒される、アドベンチャー・エンタテイメント!
今回の主人公は、英国はヴィクトリア朝時代の紳士。目的達成のためなら他を犠牲にしても邁進するという自分勝手な偏屈男である。助手はすぐ辞めてしまうわ、家族も友人もいない有り様で、探検家にとって名誉とされる“貴族クラブ”への入会を切望するも、会長に嫌われて中々認可されず。そんな高慢ちきな紳士の吹替えを、歯切れのいい声でヒュー・ジャックマンが怪演。不思議な生物“ビッグフット”との出会いによって彼がどのように変化していくのか? 新発見の功名を競うライバルが差し向けた殺し屋との格闘は?元カノとのロマンスは?果たして伝説の“シャングリラ”へと辿り着けるのか? 異色キャラを吹替えたヒュー・ジャックマンの新たな魅力にもご注目!
【STORY】
英国、ヴィクトリア朝時代。酷寒の湖上で、悪戦苦闘する助手をよそ目に優雅に紅茶を楽しむ紳士、ライオネル・フロスト卿。そこに未確認巨大生物が現れて…。すぐさま冒険家の誉れとされる“貴族クラブ”へ報告するも確たる証拠とは認められず、あえなく今回も入会は不可。そんな時、「ビッグフット」の情報が寄せられ、直ちに新たな冒険へ向かおうとするが、助手は「とても付いていけない!」とj逃げ出す始末。
ひとりアメリカのワシントン州へ向かうフロスト卿。ゴールドラッシュの末期、荒くれ者の街を経て森の中へ進むと、猛スピードで駆け抜ける何物かを発見。追いかけると、まさにビッグフット!!! しかも人間の言葉を喋り、なんと博識ときた!? 「ずっと孤独だったので、自分の仲間かも知れないビッグフットを一緒に探して欲しい」と依頼。そこで、「Mr.リンク」と名乗らせて服を着せ、助手としてヒマラヤにある伝説の“シャングリラ”を目指す――そのためには先ず地図が必要。亡くなった旧友が書いた地図を求めようとするが、旧友の妻・アデリーナはフロスト卿の元恋人で、その険悪な関係から協力は得られず、仕方なく盗み出そうとするのだが…?
フロスト卿とMr.リンクを追い掛けて来たアデリーナまで同行して、アメリカ大陸横断鉄道から船で大西洋を渡ってヨーロッパへ、さらに中東からインドを北上してヒマラヤを目指す旅。新発見の功名を競うライバルが差し向けた殺し屋に何度も命を狙われながら、幾度もの危機を乗り越えて、目指すは伝説の“シャングリラ”!
スタジオライカのキャラクターは、いわゆる“カワイイ系”ではないが超個性的で味がある。さらに、超人だがどこか問題を抱えていて、人間らしい哀愁を滲ませている。自己チューで偏屈なフロスト卿に対し、ビッグフットのMr.リンクは正義感が強くて優しい。素直に自分の孤独な人生を認め、それを豊かなものにしようと勇気を発揮していく。功名心に走り過ぎるフロスト卿にはなかったものをMr.リンクは持っていたのだ。Mr.リンクと旅する未体験ゾーンの世界は、どこまでも濃い色彩に彩られて万華鏡のように美しい。子供の頃から憧れていた大人の夢を今まさに叶えてくれるようで、ワクワクする高揚感に浸れる映画だ。
(河田 真喜子)
公式サイト:https://gaga.ne.jp/missing-link/
配給:ギャガ GAGA
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