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『一度死んでみた』

 
       

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作品データ
制作年・国 2020年 日本
上映時間 1時間33分
監督 監督:浜崎慎治 脚本:澤本嘉光 音楽:ヒャダイン
出演 広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作、木村多江、松田翔太/妻夫木聡、佐藤健、池田エライザ、志尊淳、古田新太、大友康平、竹中直人、城田優、西野七瀬 その他
公開日、上映劇場 2020年3月20日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 他全国ロードショー

 

au「三太郎」✖ ソフトバンク「白戸家」

「CM界のヒットメーカーコンビによるハートフルなS・(死んだ・ふり)コメディ」だって!?

こりゃ、観るっきゃないっしょ!

 

ちまたでは、こんなことが話題になっているという――清楚な演技派・広瀬すずが絶叫「デスメタル」のコメディに初挑戦!だとか? 来年NHK大河ドラマ主役の国宝級美男子・吉沢亮がなんと“存在感ゼロ”の役だとか? 娘にディスられっぱなしの研究オタク親父を堤真一が怪演しているとか?――それより、ソフトバンク「白戸家」シリーズ等を生み出したCMプランナーの澤本嘉光が脚本、au「三太郎」シリーズ等を手掛けるCMディレクターの浜崎慎治が監督しているなんて、もうそれだけでワクワクして観たくなる!


ichidosinu-500-1.jpg就活中の野畑七瀬(広瀬すず)は、父親が社長を務める会社「野畑製薬」の面接を受けていた。七瀬は、家庭を顧みず若返り薬の研究開発に余念のない父親の野畑計(堤真一)のことが大嫌いだった。母親(木村多江)が亡くなった時も研究中で看取らず。22歳になっても“反抗期こじらせ女子”よろしく、家でも父親に反発してはディスりまくり、デスメタルバンド《魂ズ》のライブでも「一度死んでくれ~!」と父への怒りを「デス!デス!」と絶叫する有り様。ところが、ある日、計が本当に死んでしまったのだ。社長命令でいつも七瀬を見張っていた松岡卓(吉沢亮)に案内されて、父親の遺体と対面する七瀬。なんだか、そこには込み入った事情があるようだ……。

 


ichidosinu-500-3.jpg“存在感ゼロ”を社長に見込まれた社員・松岡卓の、真を突いたボヤキや、社内で暗躍する陰謀を阻止すべく七瀬を助ける活躍ぶりがいい。秦の始皇帝の若き日を演じた『キングダム』での高貴な美しさが記憶に新しい吉沢亮をして、“存在感ゼロ”の男を演じさせるとは!? また、社長が「じいさん」と呼んでいた研究室チーフの藤井(松田翔太)の存在も謎。彼が若返り薬開発中に偶然発明した「2日だけ死んじゃう薬」がもたらす騒動の顛末は、パズルの謎解きのように愉快な達成感がある。社長の宇宙への夢の象徴だった宇宙服や、秘書の渡部(小沢征悦)が工作した遺書、さらには亡き妻の仏壇に飾られている3Dホログラムの存在など、痛快なラストを迎えるための伏線がいたるところに埋め込まれている。


ichidosinu-500-4.jpgあの世への案内人を務めたリリー・フランキーと堤真一とのやり取りがまた面白い。その他、あっと驚くような豪華キャストが次々と登場する。「ええっ、こんな人まで!?」と、意外な人物の登場に爆笑すること必至。ぶっ飛びコメディというだけではない。親子愛や初恋の予感ありの、心憎い演出に胸アツになることも。先行き不安だらけの今だからこそ観てほしい映画です。 ボ~と観ていたら勿体ない!最初から最後までしっかりとご覧下さい。


(河田 真喜子)

公式サイト⇒ https://movies.shochiku.co.jp/ichidoshindemita/

配給:松竹

© 2020 松竹 フジテレビジョン

 

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