原題 | L.M.Montgomery's Anne of Green Gables Fire & Dew |
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制作年・国 | 2017年 カナダ |
上映時間 | 1時間30分 |
原作 | L.M.モンゴメリ「赤毛のアン」 |
監督 | 監督: ジョン・ケント・ハリソン 脚本: スーザン・コイン |
出演 | エラ・バレンタイン、サラ・ボッツフォード、マーティン・シーン、ジュリア・ラロンド、ドゥルー・ヘイタオグルー、ケイト・ヘニッグ |
公開日、上映劇場 | 2018年11月2日(金)~大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、109 シネマズHAT神戸 ほか全国公開! |
さあ、アンと一緒に世界一美しいプリンス・エドワード島へ♪
誰もがアンに夢中になる『赤毛のアン』三部作、いよいよ最終章です!
世界一美しい島と謳われ、不朽の名作『赤毛のアン』の舞台となったカナダ東部のプリンス・エドワード島。個人的には、死ぬまでに一度は訪れたい所です。出版から110年経っても世界中の女の子を魅了し続ける名作が三部作として再び実写映画化。ミーガン・フォローズ主演1985年版『赤毛のアン』以来の実写映画化に、甦るときめきに胸躍らせ、新たな若いファンと共感し合い、時代を超えて愛と友情と感謝の気持ちがストレートに伝わってくる、そんな歓びに溢れた作品。
原作者の孫娘ケイト・マクドナルド・バトラーが製作総指揮を務めた『赤毛のアン』三部作は、第1作『赤毛のアン』は2017年5月に公開され、13歳になったアンがダイアナとの友情とギルバートへの恋心に揺れる、第2作『赤毛のアン 初恋』は10月5日に公開されたばかり。そして、いよいよ16歳になったアンが進学の時期を迎え、グリーン・ゲイブルズを離れる最終章『赤毛のアン 卒業』が11月2日(金)に公開されます。
幼くして両親を亡くし養護施設にいたアン(エラ・バレンタイン)は、やっと見つかった養い親が住むプリンス・エドワード島へやってきます。そこで老齢のクスバート兄妹の家に引き取られることになったのですが、農作業を手伝える男の子を希望していた兄妹はがっかりしてしまいます。ところが、見るものすべてを自分の言葉で大げさに表現するお喋りアンに閉口しながらも、パッとその場を明るくする新鮮さに次第に魅了されていくのです。
独身のまま静かに生きてきた兄マシュウ(マーティン・シーン)と妹マリラ(サラ・ボッツフォード)にとっては、トラブルメーカーのアンは全くの想定外。マリラに叱られながらも優しいマシュウに支えられ、学校ではダイアナ(ジュリア・ラロンド)という親友を得、勉学への情熱も高まっていくアン。好奇心旺盛でおっちょこちょいで失敗も多いけど、明らかにグリーン・ゲイブルズに活気と温もりをもたらしていくのです。四季折々の美しい自然を背景にしたアンと島の人々が紡いでいく愛情物語は、観る者を幸せな感動で包んでくれます。
アンに無償の愛を注ぐマシュウとマリラを演じた、マーティン・シーンとサラ・ボッツフォードのベテラン俳優の存在は大きい。特に、寡黙なマシュウがアンのために精一杯の男気を見せたり、アンの活躍をマリラと共に見守りながら「アンは私たちに幸せをもたらせてくれる自慢の娘だ」と密かに感謝したり、実の親でも中々感じられない深い愛情に心が揺さぶられます。(もうここまでくると、ハンカチ2枚は必要でしょう。)
それから、アンの赤毛をからかったばかりに手痛い仕打ちを受けたギルバート(ドゥルー・ヘイタオグルー)についても触れておきたい。子供の頃には好きな子にいたずらしたりからかったりするものですが、プライドの高いアンは断固としてそれを許さない。そんな頑ななアンの気持ちを解きほぐそうと、卒業してからも一所懸命に誠意を見せるギルバート。そんなギルバートの健気さも、この物語に夢中のなる魅力のひとつなのです。
中にはアンが養女ということを蔑む輩もいますが、殆どの人がアンのハツラツとした聡明さに惹かれていきます。つくづく、幸せとは自ら引き寄せるものだと考えさせられます。久しぶりに、アンの世界に憧れていた頃の自分に戻って、プリンス・エドワード島の“きらめきの湖”や“恋人たちの小径”で遊ぶアンとダイアナの夢を見てみたい!と、心からそう思う今日この頃です♪
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://anne-movie.jp/
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