原題 | KINGSMAN: THE GOLDEN CIRCLE |
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制作年・国 | 2017年 イギリス |
上映時間 | 2時間21分 |
監督 | マシュー・ヴォーン |
出演 | コリン・ファース、ジュリアン・ムーア、タロン・エガートン、マーク・ストロング、ハル・ベリー、チャニング・テイタム、ジェフ・ブリッジス他 |
公開日、上映劇場 | 2018年1月5日(金)~全国ロードショー |
~超豪華アーティストも参戦!見どころ盛りだくさんのイギリスVSアメリカ、スパイアクション~
『007』シリーズが生まれたイギリスのスパイアクションは、ジェントルマンの匂いがする。『キック・アス』『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でアクション映画の旗手となったマシュー・ヴォーン監督は、まさにイギリスらしい紳士服店(テーラー)を秘密基地にした新しいスパイアクション『キングスマン』(14)を誕生させ、ファンを熱狂させた。前作ではストリートキッズのエグジー(タロン・エガートン)が、キングスマンのエースエージェント、ハリー(コリン・ファース)の指導の元、一流エージェントに成長していく姿が描かれたが、続編となる本作ではいきなり絶体絶命のピンチ!そしてエグジーが地球を駆け巡るのだ。
冒頭から、いきなり何者かに狙われたエグジーがタクシーで繰り広げたカーチェイスでは、ロンドンの街中でこれでもかというアクションの連続。ドリフトまでやってのけるのだから、序盤でこんなに飛ばしていいのと心配になるぐらい。恋人、スウェーデン王女ティルデ(ハンナ・アルストロム)の両親に会いに行くエピソードなど、等身大の青年の姿を見せる一方、キングスマンの拠点を爆破され、メカニック担当のマーリン(マーク・ストロング)と二人きりになってからは、「審判の日作戦」により、アメリカのケンタッキー州に誘われる運命が待っていた。
今回の敵となるのは、世界の麻薬市場を制覇した組織、ゴールデンサークル。カンボジアのジャングルに、自らの名前、ポピーにちなんだポピーランドを作るサイコパスだ。50年代のアメリカンダイナーを再現した拠点で、命令に背いた手下は、即ミンチマシーンに投入。猫のような物腰でどぎつい指令を出すポピーを演じるジュリアン・ムーアのファッションと、そのドSぶりにも注目だ。ポピーが誘拐しているイギリスの超大物アーティストも、ポピーに負けない存在感で演奏まで披露する。映画出演は久しぶりというこのシークレットゲストをスクリーンで観ることができただけでも、個人的には大満足!マシュー・ヴォーン監督のリスペクトぶりが伺える。
ケンタッキーでエグジーたちを待ち構えていた、キングスマンの同盟組織、ステイツマンの面々。いかにもアメリカというカウボーイ風コスチュームに必殺技が炸裂し、キングスマンとの対比が面白い。更に、思わぬ人物との再会を果たし、物語は世界中のドラッグ使用者を人質に、究極の選択を突きつけたゴールデンサークルとの全面対決へ!アメリカ政府の対応を軽く皮肉り、世界を股にかけての活躍ぶりをみせるキングスマンの新ステージ。正月映画に相応しいアクション大作を、たっぷり楽しんで!
(江口由美)