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『ライフ』

 
       

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作品データ
原題 LIFE 
制作年・国 2017年 アメリカ 
上映時間 1時間44分 PG-12
監督 ダニエル・エスピノーサ(「チャイルド44 森に消えた子供たち」「デンジャラス・ラン」 )
出演 ジェイク・ギレンホール、ライアン・レイノルズ、レベッカ・ファーガソン、真田広之
公開日、上映劇場 2017年7月8日(土)~丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、神戸国際松竹 ほか全国ロードショー

 

宇宙開発は人類の未来を危険にさらすのか?
こうして、“エイリアン”(地球外生命体)との闘いは始まった!

 

SF映画で描かれてきたことが次々と現実化していくようだ。国際宇宙ステーションや太陽系外へと飛行する探査機など、さらには生物が生きられる環境の星も発見されたという。今年公開の『パッセンジャー』や『エイリアン:コヴェナント』のように何億光年先の惑星移住も決して絵空事ではなくなってきた。だがしかし、科学の進歩がもたらす宇宙開発は人類を滅亡へと導くかもしれない。エイリアンとの闘いの始まりを示すようなSFスリラー『ライフ』を観て、近未来ではなく、今まさに人類に迫る危機を実感した。


life-500-4.jpg宇宙船の中だけでエイリアンと戦う映画『エイリアン』(1979年公開)を初めて観た時の衝撃といったら!? 新たなSFホラー映画に世界中が震撼し、興奮した。その後の人類VS地球外生物との戦いを描いたエイリアンのビジュアルがさほど変化していない中、本作では単細胞から急激に成長する想像絶する生命体が登場する。6人のクルーが無重力空間で暮らす国際宇宙ステーションを舞台に、驚異的な生命力と知能を持った凶暴な地球外生物体との死闘が見どころ。


life-500-3.jpg各国から参加した6人の宇宙飛行士の使命は、火星探査機が採取した土の中で発見された生命体の調査だった。人類史上初の地球外生命体発見の喜びに沸く地球の人々は、「カルビン」と命名してその成長を見守った。フリーズ状態の単細胞を温め、ようやく動くようになるとハイスピードで細胞分裂を繰り返し、1個の生命体として形状化していく。始めは赤ん坊をあやすようにその成長を喜んでいたが、ある日突然クルーに襲いかかる……。


life-500-1.jpg先の読める展開なのだが、ジェイク・ギレンホールやライアン・レイノルズにイングリッド・バーグマン似のレベッカ・ファーガソンや真田広之など、魅力的なスターたちが繰り広げるエイリアンとの壮絶な死闘ぶりが、リアルな感覚で肉迫する。そして、地球にも新たな脅威となる衝撃のラストは『エイリアン』の原型を連想させる。地球外生命体は人類がたやすくコントロールできるものではなく、ましてや友好的とは限らない。むしろ、自らの生命維持をかけて、人類にとって代わろうとするかもしれない。それが決して絵空事ではないと、改めて震撼する。


(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://www.life-official.jp/

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