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『ズートピア』

 
       

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作品データ
原題 Zootopia 
制作年・国 2016年 アメリカ 
上映時間 1時間49分
監督 バイロン・ハワード、リッチ・ムーア  共同監督:ジャレド・ブッシュ  音楽:マイケル・ジアッチーノ
出演 日本版声優:上戸 彩、サバンナの高橋茂雄、森川智之、玄田哲章 他
公開日、上映劇場 2016年4月23日(土)~全国ロードショー

 

大人は人生の機微に触れ、子どもの瞳はキラキラ。

夢と友情を軸に描いた傑作ファンタジー・アドベンチャー。

 

主人公の夢と憧れを乗せて走る列車。車窓に広がる壮観なランドスケープと主題歌「トライ・エヴリシング」がもたらす高揚感のまま、一気に映画の世界へと誘われる。さまざまな動物たちが、ニューヨーカーさながらスマホ片手に街を闊歩する…現代の人間社会を翻案したディズニー映画最新作「ズートピア」(動物=ズーと楽園=ユートピアをかけあわせた造語)は、ユーモアをちりばめたスリル満点のアドベンチャーで子供たちを釘づけにし、夢を忘れ、人生の迷子になってしまった大人に、自分を信じる力を与えてくれるエンターテインメント。

 
zootopia-500-2.jpg小さな草食動物のウサギが、警官になんてなれっこない。ウサギはウサギらしくニンジン農家になるべきだという周囲の偏見をものともせず、自分の手で運命を切り開いていくヒロイン、ウサギのジュディの成長ドラマを軸に、夢がかなう楽園ズートピアで発生した連続行方不明事件の真相を暴くアクション・サスペンスが描かれる。

 
zootopia-500-1.jpg厳しい訓練にもへこたれず、サイやカバなど屈強な動物を押し退け警察学校をトップの成績で卒業。史上初ウサギの警官としてズートピア警察署(通称ZPD*ニューヨーク市警察NYPDのもじり)に着任したジュディ。ところが、スイギュウの署長ボゴは、ウサギだからという理由で、彼女を半人前扱い。それでも、自分の能力を認めてもらうためと奮起するジュディは、交通違反の取り締まり中にキツネ(肉食動物)の詐欺師ニックと出会う。


zootopia-500-3.jpg「ズートピアに来れば、なりたいものになれるわけじゃない」。ニックの皮肉な言葉は、夢はかなうと信じていたジュディの心を、小さなトゲのように刺した…。与えられた任務は、相変わらず交通違反の取り締まり。さすがに心が折れそうになるジュディだったが、チャンスは自分で掴むものとばかり、ボゴ署長に直談判。ある行方不明事件を担当できることになったものの、2日間で解決できなければクビだと言明されてしまう。絶対不可能な任務で窮地に追い込まれたジュディ。署内で孤立していた彼女に頼れる仲間はいない…が、ズートピアの裏も表も知り尽くしたニックがいた。こうしてピンチをチャンスに変える、たった2人(匹?)の捜査が始まった。


zootopia-500-4.jpg夢を信じる新米警官のジュディと、夢を見失った皮肉屋の小悪党ニック。図らずもコンビを組んだ2人が、反発し合いながらも互いへの理解を深めていくさまは、まるで一流の青春サスペンス小説の名コンビを思わせるほどエモーショナル。そんなストーリーの面白さと細部に至るまでの遊び心に加え、動物の生態や特性を反映したキャラクターたちの求心力といったら!とりわけ、実写でも映しきれない「毛の質感」を表現した究極のモフモフ感は出色の出来栄えだし、随所で笑いを誘う個性的なキャラクターが続々。ツンドラ・タウンの“ゴッド・ファーザー”ミスター・ビッグはなかなかの役者ぶりだが、強烈な存在感を放っていたのは免許センター職員・ナマケモノのフラッシュ。名前に反して、動作がガチに超絶スロー。

(映画ライター:柳 博子)

公式サイト⇒ http://www.disney.co.jp/movie/zootopia.html

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