映画レビュー最新注目映画レビューを、いち早くお届けします。

『X-ミッション』

 
       

X-mission-550.jpg

       
作品データ
原題 POINT BREAK
制作年・国 2015年 アメリカ 
上映時間 1時間54分 2D&3D
監督 監督・撮影:エリクソン・コア(『ワイルド・スピード』シリーズの撮影監督)
出演 エドガー・ラミレス(『ゼロ・ダーク・サーティ』『カルロス』)、ルーク・ブレイシー(『かけがえのない人』『スパイ・レジェンド』)、テリーサ・パーマー、デルロイ・リンドー、レイ・ウィンストン
公開日、上映劇場 2016年2月20日(土)~新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ系、なんばパークス、MOVIX系 など全国ロードショー!

 

~世界の絶景で超絶アクション連発!ヤバすぎる映画にご注意を!~

 

3D、4DX、iMAXシアターと、映画も体験型アトラクション趣向の時代となってきた。それに相応しい映画が続々と公開される中、行きたくても行けない世界各地の秘境で人間技とは思えない超絶アクション連続の、凄すぎる映画が『X-ミッション』だ。そのスリルたるや身をよじり歯ぎしりしながら驚愕の態勢で見入ってしまうので、終映後どっと疲労困憊に陥る。だが、気持ちは爽快そのもの。何度でも観たくなるアドレナリン出まくりのヤバさだ。


X-mission-500-3.jpg『ワイルド・スピード』シリーズの撮影監督のエリクソン・コアが、自ら撮影と監督を務める驚異の映像は、FBI捜査官の潜入捜査を主軸に据え、“ビッグ・ウェンズデー”もびっくりの大波サーフィンや、アルプスの山岳からのムササビ飛行や、ベネズエラのエンジェルフォールを命綱なしでよじ登るロッククライミングなど超人的離れ技を繰り広げるエクストリームスポーツの活躍を描いている。各分野の世界のトップアスリートがCGなしで敢行したマジでガチなMG映画の凄さに、どこまで耐えられるか。命が惜しかったら決して真似しないで下さい。
 


【STORY】
エクストリームスポーツのトップアスリートだったジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、モトクロスの撮影で無茶をし過ぎて親友を亡くしてしまう。そのショックで選手生活を引退、自制の意味を含め規律を求めて大学で法律を学び、7年後FBI捜査官を志望する。そのインターンとして任されたのが、世界各地で連続して起きている前代未聞の強盗事件だった。過激なエクストリーム・チームの仕業と直感したユタは、自ら潜入捜査を申し出る。こうして、かつての名選手だったユタと強盗団との息詰まるやり取りが始まり、舞台は世界各地へと飛ぶ。


X-mission-500-4.jpgだが、強盗団は強奪したお金を貧者に還元し、8つの自然への究極の挑戦「オザキ8」に基づく命懸けのチャレンジを達成していく。その自然への畏怖と感謝を込めた純粋な精神の持ち主でリーダーのボーディ(エドガー・ラミネス)に次第にユタも同調していくようになる。だが、その犯行が度を越すようになり、罪もない人を巻き込む事態にユタも許容できなくなる。FBI捜査官であることを暴露してからの追跡もまた、アスリートとして共感するからこそ分かる道を指し示していた。ユタとボーディの決着はつくのか?未遂だった巨大波への挑戦は?果たして「オザキ8」は達成されるのか?

X-mission-500-2.jpg


アメリカ・ユタ州スイングアーム・シティでの細い尾根伝いに激走するモトクロスシーンから始まり、メキシコのゴロンドリーナス洞窟では、スカイダイビングで滑空して洞窟内に入ってからパラシュートを開花させるという、遠目から見ると大地直撃にしか見えない離れ技を見せる。さらに、劇中では大西洋仏領とあるが、実際には世界最大級の大波が発生するタヒチ島近海のチョーポーで撮影されたサーフィンのシーン、スイスアルプスではムササビ飛行やスノーボードによるリアル滑空、ベネズエラのエンジェルホールでの命綱なしのロッククライミングと、普通の人間は容易に行けない世界の秘境でのアクションに身も心も奪われる。


X-mission-500-1.jpgユタを演じたルーク・ブレイシーは、日本では昨年公開された『かけがえのない人』で主人公の高校生時代を演じて大好評だった。イギリスの俳優ショーン・ビーンの若い頃に似ているルークは、ブロンドの髪に影のある表情が魅力的で、本作でも一番強い印象を残していた。そのルークが逞しくなって大活躍する『X-ミッション』は、単なるアクション映画の枠を超えて、大自然へのチャレンジャーたちの誇りと純粋な魂が観る者を圧倒する、『ハートブルー』('91・キャスリン・ビグロー監督)を意識したハートフルな映画でもある。また劇場で観たくなった!

(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/xmission/

©2015WARNER BROS .ENTERTAINMENT INC.