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『パディントン』

 
       

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作品データ
原題 PADDINGTON
制作年・国 2014年 イギリス 
上映時間 1時間35分
原作 マイケル・ボンド
監督 監督・脚本:ポール・キング
出演 ベン・ウィショー(パディントンの声)、ニコール・キッドマン、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ピーター・カパルディ、ジュリー・ウォルターズ、ジム・ブロードベント
公開日、上映劇場 2016年1月15日(金)~TOHOシネマズ(梅田・なんば・二条・西宮OS)、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、OSシネマズミント神戸 他全国ロードショー

 

~ジェントルベアのパディントンが教えてくれる“幸せな居場所”~
 

あのジェントルベアのパディントンがついにスクリーンに登場!今から60年前のクリスマスに、小説家のマイケル・ボンドが妻へ贈ったクマのぬいぐるみを元に物語を書いたのが始まり。はるか南米ペルーから貨物船に乗って住む家を求めてロンドンへやって来た若いクマが、ブラウン一家と出会い“パディントン”と名付けられ、いろんな人と関わりながら幸せをもたらすハートウォーミングな物語。個性的な豪華俳優陣や、今までにないポップでカラフルなロンドンの街やファッションなどの映像美で実写映画化され、年齢を問わず大満足できるコミカル・ファンタジー映画。


Paddington-500-1.jpgパディントンの大きな特徴は、そのお行儀の良さだろう。丁寧な言葉遣いにマナーの良さはイギリス紳士もびっくりのジェントルマンぶり。(モフモフぬいぐるみの“不良オヤジキャラ”のテッドとはエライ違い!? )その上、正義感が強く素直で優しい。でも慣れない都会生活にちょっぴり気弱になることもある寂しがり屋。マーマレードが大好きで、ヨレヨレの赤い帽子とネイビーブルーのダッフルコートがよく似合うジェントルベアに、もう目が釘付けになっちゃう!(すでにパディントンのマスコット人形を5個も買ってしまった筆者!ウチ1個は行方不明に)。


Paddington-500-3.jpgパディントンの声を演じているのはベン・ウィショー。『パヒューム ある人殺しの物語』や『007』シリーズ(『007 スカイフォール』から「Q」の役を)、さらに今年公開の『白鯨との闘い』や『リリーのすべて』にも出演。情熱を秘めた繊細な演技で存在感を放つイギリスの人気俳優。日本語吹替版では松坂桃李が担当。落ち着いた低い声が、パディントンのジェントルぶりに似合っているようだ。
 


【STORY】
南米ペルーの島でおじさんとおばさんの3人で楽しく暮らしていた若いクマは、火山の噴火でおじさんを亡くし家も失ってしまう。かつておじさんが仲良くしていたイギリス人の探検家を頼りに貨物船に乗ってイギリスへやって来る。ロンドンのパディントン駅に降り立ち、イギリス紳士もびっくりの丁寧な言葉遣いで道を訊こうとしても誰も立ち止まってくれない。それもそのはず、本物のクマだから。スーツケースいっぱいに詰め込んできたマーマレードも底をつき、途方に暮れている所に家族旅行帰りのブラウン一家が通りかかる。一家は足早に通り過ぎたが、母親のメリーさん(サリー・ホーキンス)が戻って来てこの珍しいクマに話し掛ける。メリーは嫌がるブラウン氏(ヒュー・ボネヴィル)の反対を押し切り駅名の“パディントン”と名付け、家に連れて帰る。


Paddington-500-2.jpgこうして、ブラウン一家にお世話になることになったパディントンだったが、バスルームの使い方が分からず早速大騒動を引き起こす。リスク管理の仕事をしている心配性のブラウン氏に、冒険物語の挿絵を描いている好奇心旺盛なメリーさん、クールな勉強家で反抗期のジュディ、宇宙飛行士を夢見る活発なジョナサン、そして親戚の家政婦さんで酒好きなバードさん(ジュリー・ウォルターズ)。一晩だけの約束で泊めてもらうことになったのだが、メリーさんが赤い帽子をくれた探検家捜しを手伝ってくれることになり、友人の骨董品屋(ジム・ブロードベント)へ。そこでスリ逮捕劇に一役買ったパディントンは一躍ヒーローとなって、皆が探検家捜しに協力してくれることになる。


Paddington-500-5.jpgそんなパディントンに危険が迫る。自然史博物館に勤める動物学者のミリセント(ニコール・キッドマン)は剥製マニアで、パディントンを剥製にしたいと狙っていた。パディントンが捜している探検家とミリセントとの思いがけない関係。それはパディントンにも関係するミリセントの悲しい過去が秘められていたのだ。
 



『101』(101匹わんちゃん)のグレン・クローズばりにパディントンを執拗に追い詰めたり、『ミッション・インポシブル』のトム・クルーズもびっくりするようなアクションを披露したりする、ニコール・キッドマンの悪女ぶりが可笑しい。また、随所にパロディっぽいシーンを散りばめた、映画の記憶がいっぱい詰まった映画でもある。多分、文明社会へやってきたパディントンと共に映画の旅をしたいというポール・キング監督の“映画愛”が込められているのだろう。

(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://paddington-movie.jp/

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