原題 | He named me Malala |
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制作年・国 | 2015年 アメリカ |
上映時間 | 1時間28分 |
原作 | 関連書籍:「わたしはマララ 教育のために立ち上がり、タリバンに撃たれた少女」(学研パブリッシング刊)、「マララ 教育のために立ち上がり、世界を変えた少女」(岩崎書店刊) |
監督 | デイヴィス・グッゲンハイム 『不都合な真実』 |
出演 | マララ・ユスフザイとその家族 |
公開日、上映劇場 | 2015年12月11日(金)~TOHOシネマズみゆき座、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズ二条、OSシネマズミント神戸、ほか全国ロードショー |
~アフガニスタンを救った伝説の少女の名を持つマララが、今度は世界を救う!~
「ひとりの子供、ひとりの教師、一冊のノート、一本のペン、これらが世界を救う!」と誰でも平等に教育を受けられることが世界平和に繋がると、国連本部で力強く訴え、その翌年2014年にはノーベル平和賞を史上最年少で受賞。マララ・ユスフザイ、17歳。15歳の時、生まれ故郷のアフガニスタン北部の村で、男女が平等に教育を受ける必要性をメディアで訴えたせいでタリバン兵に銃撃され、瀕死の重傷から奇跡的に生還した、正に奇跡の少女である。暴力にひるむことなく、今なお世界中の子供たちが教育を受けられるよう活動を続けている。何がそこまで彼女を突き動かしているのか。マララの名前の由来や日常生活から平和活動までを追ったドキュメンタリー映画『わたしはマララ』が、今再び世界中の人々の心をざわつかせる。
父親が名付けた「マララ」という名前は、帝国主義の時代、イギリスがアフガニスタンに侵攻した際、「奴隷として百年生きるより、獅子として1日を生きたい」と叫んでアフガニスタンの兵士らを励ました勇気ある少女・マラライに由来しているという。マラライは敵の銃弾に倒れたが、現代の勇気ある少女・マララは、銃撃されても奇跡の復活を遂げている。伝説となったマラライの物語を手書きのアニメーションで描き、現代のマララと絡ませる。かつての敵国だったイギリスで一命を取りとめてから、両親と二人の弟と一緒に同地で暮らしている。未だに脅迫を受けながらも、普通の女の子と同じように学校へ通い、弟たちと痴話げんかをしたり、大好きなブラッド・ピットやテニスプレイヤーのフェデラーの写真を見ては頬を赤らめたりと、女の子らしい可愛らしい面も見せる。
苦労して大学を卒業した父親はアフガニスタンで男女共学の学校を設立し、タリバンからも狙われていたが、マララが「女の子にも教育を」と訴える運動を止めなかった。マララが銃撃されて親としての責任を感じたようだが、奇跡の復活を遂げた今では、それが「神がマララに与えし使命」だと考えているのだろう。マララが教育問題や人権問題の世界的活動家として活躍するのを全面的に支援している。改めて、マララの真っ直ぐな強い信念と父親の影響力の大きさを感じた。
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://www.foxmovies-jp.com/malala/
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