原題 | JOHN WICK |
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制作年・国 | 2014年 アメリカ |
上映時間 | 1時間41分 |
監督 | 監督:チャド・スタエルスキ 脚本:デレク・コンスタッド |
出演 | キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクヴィスト、アルフィー・アレン、ウィレム・デフォー、ディーン・ウィンタース、エイドリアン・パリッキ、ジョン・レグイザモ、イアン・マクシェーン |
公開日、上映劇場 | 2015年10月16日(金)~TOHOシネマズ(梅田、なんば、二条、西宮OS)、OSシネマズミント神戸 ほか全国TOHOシネマズ系にて一斉ロードショー |
~キアヌ復活!最強のブギーマン(殺し屋)降臨!!~
2013年のカンヌ映画祭で、「もはや誰だかわからない!」とまで言われ、その激太りが話題になったキアヌ・リーブス。アゴと首の境目がないほど太った彼を見て大ショックを受けた方も多いと思う。でもご安心下さい。美しいフェイスラインに引き締まったボディ、やわらかい表情に秘めた激情、“ガンフー”(=ガン+武術)という鮮やかなアクションで魅了する、超クールなキアヌの復活でございます。『マイ・プライベート・アイダホ』『スピード』『マトリックス』など、スリムでナイーブな表情が魅力のキアヌは、トム・クルーズやジョニー・デップらと共に日本でも大人気のイケメンスターである。近年パッとしなかったが、51歳にしてまたしても代表作のひとつに挙げられる作品が完成した。(すでに続編の製作も決まっているという)。
【STORY】
殺し屋を殺す最強のブギーマンだったジョン・ウィック(キアヌ・リーブス)は、愛する人と結婚するために不可能といわれた仕事を成し遂げ、闇組織から無事にリタイアできた唯一のプロの殺し屋だった。マフィアも恐れる伝説的存在のジョンは、同業者からのリスペクトも半端ではなく、その動向は注目の的だった。ところが、最愛の妻が病気で亡くなり、失意のどん底にあったジョンを救った仔犬のデイジーと共に穏やかな日々を送ろうとしていた矢先に悲劇は起きた。ジョンの愛車‘69年製のマスタングに目を付けたヨセフ・タラソフ(アルフィー・アレン)が、ジョンの家を襲撃し、仔犬を撲殺した上に愛車を盗んでしまった。
デイジーは、「あなたには安らぎが必要よ。この子を愛して。」と、ジョンを心配した妻が生前贈った仔犬だった。さらに体の一部のように高度なドライブテクニックを磨いていた愛車まで盗まれ、ジョンに怒れるブギーマンが降臨する。決して触れてはならない眠れる獅子を怒らせたことに震撼したのは、ヨセフの父親ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)だった。ヴィゴはマフィアのボスで、ジョンの元雇い主でもあり、ジョンの恐ろしさを誰よりも知る人物だった。バカ息子を守るため組織を総動員してジョンの抹殺に躍起になるが、ことごとく返り撃ちに遭う。ジョンの復帰に色めく闇社会。果たして、愛する者を奪われたジョンの復讐の行方は?
本作の大きな魅力の一つが、“コンチネンタルホテル”という殺し屋御用達のホテルの存在だ。ジョンが5年ぶりに顔を見せると、フロントマンが「お迎えできて光栄です」とジョンの復帰を歓迎する。「ディナーの予約を頼む」というと、死体も現場もすべて綺麗に処理してくれる凄腕クリーニング屋が来る。ホテルのオーナーは殺し屋の元締め的存在で、あらゆる情報に精通し、ホテル内での殺しは御法度という厳しい掟を科している。彼らの紳士的対応が実に気持ちいい。このホテルを中心に続編も作られるのだろうか?楽しみだ。
他に、車修理工場主のオーレリオ(ジョン・レグイザモ)や、親友の殺し屋マーカス(ウィレム・デフォー)のジョンを気遣う様子も、冷たいだけではない殺し屋たちの熱い友情を感じさせる。誰よりも怖れられ、誰よりも尊敬と信頼を集めるジョン・ウィック。今後の活躍が期待されると同時に、キアヌにはまた太らないようトレーニングを続けて欲しいと心から願う。
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://johnwick.jp/
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