原題 | Into the Woods |
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制作年・国 | 2014年 アメリカ |
上映時間 | 2時間04分 |
監督 | 監督・製作:ロブ・マーシャル『シカゴ』『NINE』 製作:マーク・プラット『ウィキッド」』 作詞・作曲:スティーヴン・ソンドハイム『ウエスト・サイド物語』『ジプシー』『スウィニー・トッド』 |
出演 | メリル・ストリープ、ジョニー・デップ、エミリー・ブラント、ジェームズ・コーデン、アナ・ケンドリック、クリス・パイン |
公開日、上映劇場 | 2015年3月14日(土)~全国ロードショー |
~“願い”が叶った後の人生をどう生きる?~
私たちが知っているおとぎ話は、子供の成長を願う大人が子供に言い聞かせていた民話が基になっていることが多い。識字率が低かったり絵本がなかったりした時代から、子供が健康に生きられるよう、危険な物事や思想などに対する教訓や道徳がテーマになっていることが多い。この映画は、「シンデレラ」「赤ずきん」「ラプンツェル」「ジャックと豆の木」と誰もが知っている物語のそれぞれの主人公が森の中で出会い、パン屋の夫婦と魔女が彼らを結ぶキーパーソンとなって、「願い」が叶ってからの新たな物語を紡いでいく。4つの物語をいっぺんに楽しめて、さらに物語の続きが見られるなんて、かつて子供だった大人が見たくなるこんな興味深いおとぎ話は他にない!
監督のロブ・マーシャルは、1987年にブロードウェイ・ミュージカル『イントゥ・ザ・ウッズ』を見て即座に映画化を決意。「人は願いを叶えるためにどこまでしようとするのか、その影響にどう対処するのか。登場人物たちが入って行く森は、人生における願望、夢、希望、恐怖など様々なものの暗喩なのです」という監督の意図は、本作の普遍的テーマの具現化へと繋がり、ディズニーとのコラボが実現した。舞台版の物語と楽曲をさらに膨らませるような映像と豪華俳優陣の見事な歌声に魅了される、まさに夢のような豪華さのおとぎ話だ。
子供のいないパン屋の夫婦に『ワンチャンス』のジェームズ・コーディと『ヴィクトリア女王世紀の愛』のエミリー・ブラントが、パン屋の隣りに住む魔女にメリル・ストリープ、出番は少ないがオオカミにジョニー・デップ、赤ずきんちゃんはブロードウェイ・ミュージカル『アニー』の主役を11歳でデビューしたリラ・クロフォード、シンデレラには『マイレージ、マイライフ』のアナ・ケンドリックが、その他クリス・パインとビリー・マグヌッセンのふたりが王子様を演じている。特に、エミリー・ブラントがこんなにも美声の持ち主だとは思わなかった。アナ・ケンドリックはミュージカル『ラスト5イヤーズ』(4/25公開)で歌とダンスを披露しているが、その多才ぶりには舌を巻く。
子供のころ童話の世界に憧れたあなたの「願い」は叶いましたか? 大人になって本当は恐い童話の世界を知ったあなたにこそ見てほしい映画です。テーマが込められた「NO One Is Alone」「Children Will Listen」は必聴♪
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://www.disney.co.jp/movie/woods.html
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