『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』
原題 | Planes:Fire&Rescue |
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制作年・国 | 2014年 アメリカ |
上映時間 | 1時間24分(2D/3D 日本語吹替版のみの上映) |
監督 | 監督:ロバーツ・ガナウェイ 製作総指揮:ジョン・ラセター |
出演 | 声の吹替:瑛太 |
公開日、上映劇場 | 2014年7月19日(土)~全国ロードショー |
~責任をもって使命を果たしてこそ、本当のヒーローになれる!~
今年のディズニー・アニメの勢いは凄い!3月14日公開の『アナと雪の女王』はいまだに観客動員数と興業収入を塗りかえ、さらにDVDやサントラCDの売上も驚異的伸びを示している。伝統のウォルト・ディズニー・アニメーションとはひと味違うストーリー性や、ミュージカル仕立ての覚えやすい楽曲、さらにテンポのいい展開と美しい映像に、年齢を問わず誰もが陶酔できる。筆者は3回見たが、それ以上見たというリピーターは多い。
さらに、ディズニー・アニメの傑作『眠れる森の美女』(‘59)を、大胆にも魔女を主人公にした実写版『マレフィセント』も、ダークファンタジーながら7月5日に公開されるや否やいきなりトップに躍り出た。そして、夏休みが始まる7月19日には、『プレーンズ2/ファイアー&レスキュー』が公開。今年の夏休みは、親子で見に行く映画はこの3本で決まりだろう!
『カーズ』や『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』など、革新的手法で大ヒットを飛ばすディズニー・ピクサー・スタジオ製作の『プレーンズ』の第一作目は、日本では昨年末に公開されたばかり。車やオモチャやおさかなさんの次に人格を持たせたのは飛行機。農薬散布機のダスティが世界一周レースに挑戦するという、成長型サクセスストーリーは、正直、小さい子供向けの単純な内容に食傷気味になっていた。だが、本作は違う! 一躍スターとなったダスティの、本当の意味での成長がここでは描かれている。しかも、実写版より迫力ある山林火災のシーンにスリルを感じ、レスキュー隊のアニメならではの愛嬌あるキャラクターに心癒され、愛と勇気と感動をもらえる、熱きアドベンチャー・アクション・ドラマだ。
【STORY】
世界一周レースに優勝したダスティはヒーローとして凱旋したが、致命的な故障が見つかり、もうレースには出場できないことを悟る。そこで、消防士不足で空港が閉鎖されることになり、今度はみんなのために消防士になろうと、その訓練所へ行くことになる。そこでは、消防救助ヘリコプターのブレードがレスキュー隊を率いて、ダスティにも厳しくその責務とノウハウを指導する。チャンピオン・レーサーの誇りなど何の役にも立たず戸惑うダスティ。
そんな時、重量貨物ヘリコプターのウィンドリフターから山火事の一報が入り、恐れ知らずの地上作業車部隊の“パラシュート隊”や、水陸両用飛行機のディッパーなど、全員出動しての救助活動と消火活動にあたる。ダスティは、日頃の訓練の成果を次々と発揮しながらも、危険な状況判断に緊張する。我が身を挺しても救助にあたるメンバーの決死の活動を目の当たりにして、真の勇気と責任ある使命を果たすことの重大さを、身に沁みて体得していくダスティだった。
5台のブルドーザーからなる“パラシュート隊”の可愛らしいこと! 元軍用輸送機キャビーのお腹からパラシュートで現場に着陸し、素早く障害物を除去したり、消火作業をしたり、小回りの利く小さな車体で大活躍する。また、ベテラン修理工マルーの魔術的技術の高さや、無口で厳しいブレードの仲間を思い遣る気持ちと責任感の強さなど、教えられることは多い。臨場感あふれる消火活動のシーンは、実在の山林消防隊や飛行隊などをリサーチした上で構築されているという。こうしたリアリティへのこだわりが生み出す数々の名シーンに、大人も子供も大いに納得。さらに危険な状況下で勇敢に行動する緊迫したシーンの連続に、完全に感情移入して魅入ってしまうのも、本作の大きな特徴といえよう。
小さなお子様でも楽しめる映画です。この夏休みは、親子でダスティたちの活躍を見に行って下さいね。
(河田 真喜子)
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