『ママはレスリング・クイーン』
原題 | Les reines du ring |
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制作年・国 | 2013年 フランス |
上映時間 | 1時間37分 |
監督 | ジャン=マルク・ルドニツキ |
出演 | マリルー・ベリ、ナタリー・バイ、アンドレ・デュソリエ、オドレイ・フルーロ、コリンヌ・マシエロ、イザベル・ナンティ |
公開日、上映劇場 | 2014年7月19日(土)~ヒューマントラストシネマ有楽町、テアトル梅田、8月2日(土)~シネ・リーブル神戸 ほか全国順次公開 |
~リングでも、行き詰った人生にも“ケリ”をつけろ!~
昨年のフランス映画祭で団長として来日したナタリー・バイ(『わたしはロランス』の母親役)。御年65歳とは思えぬ若々しいエレガントさで魅了した彼女が、なんとプロレスラー役に!? もうそれだけで、この映画を早く見たくて見たくて……。それにしても、映画は魔術!ナタリーがワンダー・ウーマンよろしく宙吊りで登場するシーンでは、御大女優にここまでやらせるか?と、その洒落っ気に舌を巻いた。
スーパーで働く女性たちが、新たな自分を求めてプレロスに挑戦する。身近に居そうな女性たちがよりによってプロレスとは、その奇抜なストーリーも面白いが、それぞれのキャラクターが抱える悩みもまた意外性があって面白い。信頼が崩れても、練習が上手くいかなくても、傷付き落ち込んでも、近くにいる誰かが応援している。いつの間にか、彼女たちの挑戦は自分自身の挑戦のように、握る拳に力が入る。“女性版ゆるキャラ《ロッキー》”といった感じだが、笑いと感動的爽快さはそれ以上かも?
【STORY】
前科のあるローズ(マリルー・ベリ)は、5年ぶりに息子ミカエルに会うが、「ママじゃない!」と、つれない態度に落ち込む。ミカエルを引き取るためスーパーのレジ係として働き始める。さらに息子の気を引こうと、彼が大好きだというプロレスに挑戦することを思いつく。
レジ係の仲間に相談するや否や、ダイナマイトセクシーのジェシカ(オドレイ・フルーロ)はド派手なパフォーマンスに乗り気十分。家庭を顧みない夫の浮気症に悩む主任のコレット(ナタリー・バイ)も恐る恐る参加することに。やる気満々で悪役向きのヴィヴィアン(コリンヌ・マシエロ)は、凶暴そうな容貌とは裏腹に意外にも嫌われていることに悩んでいた。ローズは息子の心を取り戻すため、コレットは現状から脱却するため、ジェシカは本当の愛を成就するため、ヴィヴィアンは悪役でも自信が持てるようになるため、それぞれの想いを込めた挑戦が始まる。
昼はスーパーでレジ係、夜はリングでプロレス――スーパーの常連客で元チャンピオンのルシャール(アンドレ・デュソリエ)にコーチを頼むが、プロへの道はそう簡単ではない。最初反対していたスーパーの社長も、彼女らの活躍を応援する顧客らに圧されて協力する。初めての試合の相手は、何とメガトン級の凶暴さで有名なメキシコの最強チームと決まった。果たして、最強のプロ相手にどんな闘いが繰り広げられるのか?
(河田 真喜子)
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