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『ニード・フォー・スピード』

 
       

nfs-550.jpg『ニード・フォー・スピード』

       
作品データ
原題 Need for Speed 
制作年・国 2014年 アメリカ 
上映時間 2時間11分
原作 原案ゲームシリーズ「ニード・フォー・スピード」(エレクトロニック・アーツ)
監督 監督・製作総指揮・編集:スコット・ワウ(『ネイビー・シールズ』)
出演 アーロン・ポール、ドミニク・クーパー、イモージェン・プーツ、マイケル・キートン
公開日、上映劇場 2014年6月7日(土)~丸の内ピカデリー・新宿ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、109HAT神戸 ほかTOHOシネマズ系など全国ロードショー

 

~初体験!スタントマンの意地と誇りを賭けたド迫力映像に興奮!~

 

 車やアクション映画に興味のない人でも、同名の世界的ヒットゲーム「ニード・フォー・スピード」シリーズを知らない人でも、まあ騙されたと思って見て頂きたい。歴代カーアクションのレベルをはるかに超越したカメラワークに、数々の世界最高級スポーツカーのクラッシュに、さらにアメリカ大陸を横断するビッグスケールのアクロバティックな追跡劇に、臨場感あふれる超高速のスピード映像に、もう興奮しっ放しの未体験ゾーン突入必至の映画だ。

 『ネイビー・シールズ』(2012年)で長編映画デビューを飾ったスコット・ナウ監督を始め、スタッフの中にはスタントマンの関係者が多く、CGに頼らないナマのスタントアクションを駆使して圧倒する。劇中、『ブリット』や『フレンチコレクション』『バニシング・ポイント』などの映像も登場する。歴代スタントマンたちが命を賭けて作り上げた傑作映画にリスペクトを捧げている処が、何とも心にくい!

 この映画の主役は、何と言っても錚々たるスポーツカーだろう。「シェルビー・マスタング」「ランボルギーニ・エレメント」「サリーンS7」「マクラーレンP1」「ブガッティ・ヴェイロン」「GTAスパーノ」「ケーニグセグ・アゲーラR」「グラン・トリノ1969」等々。これらが1960年代に製作されたものだとはとても思われない程のクールで斬新なデザインだ。世界に数台しか存在しないような、超高価な芸術品がクラッシュする様は本作の見どころでもある。だがご心配なく、撮影に使われているのは、メーカーに了解を得て製作されたコピー車ばかりだから。

 そして、人間の主役はというと、イケメンでもなければ可愛げがある訳でもない。地味で無愛想で、どちらかと言うと悪役顔だ。だが、ハイスピードの運転テクニックの巧さと、俊敏な判断力、そして勇気ある男気に、映画の中盤くらいにはすっかり魅了されてしまうから、不思議だ。男はビジュアルではない、中身だ!と実感する!?


 【STORY】
nfs-2.jpg ニューヨーク近郊の街にある整備工場でメカ好きな仲間たちと働いていたトビー(アーロン・ポール)は、週末に行われる非合法の公道レースに出場しては、その天才的ドライブテクニックを称賛されていた。レースで得た賞金を親が残した借金返済に充てていたが、それも焼け石に水で、いよいよ工場を手放す処まで追い込まれてしまう。そこで、宿敵ディーノ(ドミニク・クーパー)の提案に乗ってマスタング改造を引き受けるが、それが元で、トビーを兄と慕うピートをディーノの卑劣な行為で死なせる羽目になる。トビーだけが逮捕され、刑務所へ。

 2年後、仮出所したトビーは、ピートの仇を討つことを心に誓い、年に一度開催されるアンダー・グランド・レース「デレオン」に参加してディーノを打ち負かそうとする。だが、「デレオン」は、主催者の億万長者モナーク(マイケル・キートン)に認められなければ参加できない。そこで、かつて改造マスタングを売ろうとした時に知り合ったカー・ブローカーのジュリア(イモージェン・プーツ)に連絡し、資金調達をはかる。彼女のオーナーはジュリアの同行を条件に承諾し、こうして西海岸で開催される「デレオン」目指して、45時間以内に、ニューヨークからカリフォルニアへと大陸横断する危険な旅が始まる。

 レース前夜の説明会までにサンフランシスコへ着かなければ参加資格を得られない。ハイスピードで警察の追跡をかわし、さらには、ディーノが差し向けた刺客たちをかわしながら、穀倉地帯を抜け、ネヴァダ山脈を越え、グランドキャニオンを飛び越え(!?)、西へ西へと突き進む二人を乗せたマスタング。トビーの天才的ドライブテクニックにすっかり参ってしまったジュリア。次第にふたりの間には信頼と特別な感情が芽生えてくる。果たして、トビーは「デレオン」に出場できるのか?そして、かつてピートが語っていた夢の中で見たゴールの先の光景を、トビーも見ることができるのか?


  親が残した借金を返済し、仲間と共に整備工場の再建を図ろうとするトビーの誠実さがいい。仲間を大切にする優しさがいい。金持ちにも女性にも媚びない心意気がいい。ジュリアが運転中に刺客に追撃される場面では、的確に指示する冷静さがいい。そんなトビーがレースの最後に見た光景に、見る者すべてが吸い込まれるに違いない。大いなるカタルシスが待ち受けていることだろう。

(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://disney-studio.jp/movies/nfs/

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