『ラストベガス』
原題 | LAST VEGAS |
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制作年・国 | 2013年 アメリカ |
上映時間 | 1時間45分 |
監督 | 監督: ジョン・タートルトーブ 脚本:ダン・フォーゲルマン |
出演 | マイケル・ダグラス、ロバート・デ・ニーロ、モーガン・フリーマン、ケヴィン・クライン、メアリー・スティーンバージェン |
公開日、上映劇場 | 2014年5月24日(土)~角川シネマ有楽町、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、神戸国際松竹 ほか全国ロードショー |
~悪ガキ4人組、ジジイになっても変わらぬ友情とにじむ人生模様~
ラスベガスを舞台にしたバチェラー・パーティ(独身最後の夜)と言えば、悪名高き『ハングオーバー』シリーズがある。悪い酒を飲まされて、気が付けばとんでもないトラブルに巻き込まれているという、おバカ過ぎて下品な映画だった。『ラストベガス』は違う。おバカなことをするのは男性みな同じだが、なんせラスベガスですから。だが、今回は70歳になろうかというかつての悪ガキ4人組が主人公。やること為す事、それまでの人生がにじみ出て、共感しながらも心底笑えちゃう!愛すべきメンズの最後の饗宴にご同行頂きたい。
さらに、このゴージャスなキャストをご覧あれ! ハリウッドセレブ界出身のマイケル・ダグラス、今なお大活躍の誰もが目指す役者・ロバート・デ・ニーロ、黒人俳優の重鎮・モーガン・フリーマン、ミュージカルもこなすイギリス出身のケヴィン・クラインと、アカデミー賞受賞者ばかりの名優揃い。この4人のバラバラな個性を活かしたキャラで、沢山の思い出を共有した友情が、何年経っても人を輝かせ、人生を豊かにしてくれることを証明してみせる。こんな年期の入ったバチェラー・パーティ、見たことない!
【STORY】
ビリー(マイケル・ダグラス)、パディ(ロバート・デ・ニーロ)、アーチ-(モーガン・フリーマン)、サム(ケヴィン・クライン)の4人は、ニューヨーク生まれでガキの頃からのダチ。58年経って、ずっと独身を続けていたビリーが結婚することになり、それまで自分たちのためにしてくれたビリーのために、ラスベガスでバチェラー・パーティを開くことにする。
妻に先立たれてから心配性な息子のもと、すっかり病弱な年寄り扱いされているアーチ-は、脱走を謀る。フロリダで妻と悠々自適な老後を送っていたサムは、老人だらけの生活の中で生気を失っていた。そんな夫を気遣った妻は、浮気OKの許可を出してサムを送り出す。二人が向かった先はニューヨークに住むパディの家。4人の幼なじみだった女性と結婚したパディは、1年前にその妻を亡くし閉じこもり気味。妻の葬儀に参列しなかったビリーに腹を立てており、ラスベガス行きも拒否。だが、4人が揃わないとパワーが出ない。無理やりパディを引っ張り出して、いざラスベガスへ!
年金の半分をギャンブルに賭けて大儲けしたり、ビキニ・コンテストの審査員を務めたり、パーティで華麗なダンスを披露したり、それはもう大人男子の魅力全開のはしゃぎぶりは、見ている方も楽しくて心地いい。4人が魅了される歌姫が登場して、ビリーとパディの隠された関係性が明らかになっていく。果たして、混迷したビリーのバチェラー・パーティの行方は?4人の友情は?
熱気ムンムンのラスベガスで、いい歳をしたオッサンたちがバチェラー・パーティをすること自体驚きだが、それより、4人ともダンディでカッコイイことこの上ないのだ! タキシード姿もビシ~っと決まっているし、グラスを傾ける背中は哀愁を漂わせ、そのダンディさで魅了する。さらに、ラスベガスの狂騒をパワーアップさせるハイテンポのサウンドや、4人組の若かりし頃のしっとりサウンドも織り交ぜながら、彼らの人生を彩る音楽がいい! サムがやっと若い女の子とベッドインしようとして思わぬことになったシーンが、忘れられない。
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://lastvegas.jp/
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