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『ウォーキング with ダイナソー』

 
       

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作品データ
原題 WALKING WITH DINOSAURS 3D
制作年・国 2013年 イギリス=アメリカ=オーストラリア 
上映時間 1時間28分
監督 ニール・ナイチンゲール、バリー・クック
出演 (吹き替え)木梨憲武、中村悠一、斎藤千和、森川智之、鈴木福他
公開日、上映劇場 2013年12月20日(金)~TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ梅田、大阪ステーションシティシネマ、TOHOシネマズなんば、なんばパークスシネマ、OSシネマズミント神戸、TOHOシネマズ二条他全国ロードショー


~太古の地球がよみがえる!草食恐竜パッチの大冒険~
 

WWD-4.jpg 広大な氷河、光のカーテンのように美しいオーロラ、果てしなく続く森や大地。7000万年前の地球はこんなにも美しいのかと感動する一方で、恐竜たちが繰り広げる激しい生存競争や、食糧となる草を求めて大移動する命がけの旅を目の当たりにし、命がけで生きる恐竜たちへの敬意すら芽生えてきそうだった。『ディープ・ブルー』、『アース』などネイチャー・ドキュメンタリー映画をプロデュースしてきたニール・ナイチンゲール監督、『ムーラン』のバリー・クック監督の2人が、単に恐竜時代を再現しただけではなく、一匹の草食恐竜を主人公にその成長や、友情、愛などを描くことで、より現代に生きる私たちに共感できる物語を紡ぎだした。

 

WWD-5.jpg 草食恐竜から肉食恐竜、動物まで、大きさや特徴も様々なかつての地球上の生き物たちが見事に再現され、今そこで生きているかのような息遣いを体感できる。本作の主人公である草食恐竜のパキリノサウルスをはじめ、彼らの敵となる肉食恐竜のゴルゴサウルスや、優雅に空を飛ぶプテロサウルス、そしてパキリノサウルスら草食恐竜と共生関係にあったと考えられているカラフルなアレクソルニスなど、次から次へと登場する恐竜、動物には鈴木福による「恐竜ナレーション」が入り、前知識がなくても大丈夫。まさに童心に戻って、ワクワクしながら恐竜の世界を楽しめる。

 

WWD-3.jpg パキリノサウルスのパッチの物語は子育てや敵から身を守る闘い方など、パキリノサウルスをはじめとする恐竜の生態を映し出す一方、肉食恐竜から守るために身を投げ打った父親の死や、好きな子のために幾多の苦難を乗り越え成長する姿など、いつの時代も変わらない生きることの厳しさや歓びをイモーショナルに映し出している。特に子どもの頃のパッチのやんちゃな姿や、森で一目惚れした他の群れのジュニパーと再会しようと何度も森に足を運ぶ初恋のときめきなど、微笑ましいシーンも盛りだくさんだ。

 

WWD-2.jpg 大移動の中で度々訪れる自然の猛威や、ゴルゴザウルスら肉食恐竜による攻撃など生死を分ける局面での闘いぶりや群れのリーダー争いは、パッチが大人になっていく過程で通らなければならない道である。責任ある大人へと成長していく波乱万丈の恐竜物語を、ナビゲーターとなるアレックス(歯を持つ鳥、アレクソルニス)が軽妙な語りで盛り上げ、親子で楽しめるエンターテイメントに仕上がった。この冬、恐竜に憧れるチビッコたちを連れて、また未知なる恐竜の世界に憧れて、映画館ではるか遠い昔の地球へタイムスリップするのも、きっと楽しい思い出になることだろう。(江口由美)

公式サイト⇒http://www.foxmovies.jp/wwd/
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