『悪の法則』
原題 | THE COUNSELOR |
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制作年・国 | 2013年 アメリカ |
上映時間 | 1時間58分 |
監督 | リドリー・スコット |
出演 | マイケル・ファスベンダー、ぺネロぺ・クルス、キャメロン・ディアス、ハビエル・バルデム、ブラッド・ピット |
公開日、上映劇場 | 2013年11月15日(金)~TOHOシネマズ日劇、TOHOシネマズ(梅田、なんば、二条、西宮OS)、大阪ステーションシティシネマ、ほか全国ロードショー |
~裏社会のタブーに巻き込まれると、シロウトはかなりヤバいのですなァ~
冒頭は、甘くてエロティックなロマンス風味。だが、そんなヤワな映画として終わるはずはない、リドリー・スコットだもの。彼の作品にしては華やかな配役陣を揃えた理由として、昨年に自死した弟のトニー・スコット監督を悼み、彼の作風を取り入れたとも言われている。それぞれの俳優たちの個性がぶつかり合ってきらめく閃光、人の欲望のすさまじさやその果ての哀愁などをじっくり堪能できる。
メキシコとの国境に近いテキサスの街。“カウンセラー”と呼ばれる弁護士の青年(マイケル・ファスベンダー)は、美しい恋人ローラ(ぺネロぺ・クルス)との結婚を決意した。一方で、彼はローラに内緒で、レストランを経営している友人のライナー(ハビエル・バルデム)と組んで、裏社会のビジネスに手を染めようとしていた。だが、儲かるといわれる話にはリスクもある。裏社会のブローカーであるウェストリー(ブラッド・ピット)から警告を受けるカウンセラーだったが、まさか恐ろしい事態が自分の身に降りかかってくるとは思いも寄らなかった…。
自分自身が何かを仕出かしたわけでもないのに、ずるずるとはまり込み、脱出不可能となる悪の沼。自分だけでなく、大切な人をも狙ってくる見えない恐怖の影。そういう裏社会の怖さがじわじわとこちらにも伝わってきて、思わず背筋が寒くなる。そういう現実があると知って、それでもなお、アブナイ儲け話に乗る人間は少なからずいる。その欲の深さとは、いったい何なのだろうかと考えてしまう。最後に明かされる“黒幕”の正体、それも並みの感覚ではとても生きていけない“人となり”なのだ。草原を走るチーターの映像が印象的で、その黒幕と重なってくる。逃げるスピードがいくら速くても、過去に犯したことや、自分自身からは到底逃げ切ることはできないはずだが、そういうことすら平気で、笑っていられること。この社会の裏を牛耳る“悪の法則”、それはあなたの身の回りにもあるかもしれない。
(宮田 彩未)
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