『怪盗グルーのミニオン危機一発』
原題 | Despicable Me 2 |
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制作年・国 | 2013年 アメリカ |
上映時間 | 1時間38分 |
監督 | ピエール・コフィン&クリス・ルノー |
出演 | 声の出演:スティーヴ・カレル、クリスティン・ウィグ、ベンジャミン・ブラッド、他 |
公開日、上映劇場 | 2013年9月21日(土)3D・2D~TOHOシネマズ有楽町 他全国ロードショー |
~さらに明るさ可愛らしさアップしたミニオンやアグネスに会いに行こう!~
前作『怪盗グルーの月泥棒 3D』から3年、サスペンスアクションの興奮度も、ミニオンが大活躍する可愛らしさも、すべてが度アップした『怪盗グルーのミニオン危機一発』は、ユニバーサル・スタジオが贈る大人が見ても大満足のアトラクション・ムービーだ。 “バナ~ナ~”と大好物のバナナだけは聞き取れるが、意味不明のミニオン語で喋って歌うミニオンたちに、もうすっかりメロメロになってしまった。
おっと、主役は怪盗グルー。目つきが悪く暗いイメージのキャラにあまり好感は持てなかったが、前作でみなしご3姉妹を引取り、今では泥棒も辞めて、すっかり“いいお父さん”になって穏やかに暮らしている。娘たちの健やかな成長を願うあまり、やや親バカなくらい気を配る有り様。それを日本語吹替版では笑福亭鶴瓶が関西弁をまくし立てて奮闘するのだから、何とも温もりのある明るさで見る者を癒してくれる。
そんな平穏な日々を送るグルーが突然「反悪党同盟」のエージェント・ルーシーに連れ去られる。そして、極秘研究所から盗まれた「PⅩ41」という突然変異を起こす劇薬の探索と事件の捜査を依頼される。ルーシーと共に捜査するうちに、伝説の怪盗エル・マッチョに再会する。そんな矢先、グルーの家から多数のミニオンたちが誘拐される事件が起こる。エル・マッチョの本当の目的とは?ミニオンたちの行方は?
な~んてミニオンたちの行方を心配していたら、なんと彼らは南の島のリゾートで、大好物のバナナ食べ放題のバカンスを楽しんでいるではないか!? 意味不明のミニオン語で歌って踊る、さながら大カーニバル状態の彼らの浮かれ様に、こちらまで笑いの渦の巻き込まれてしまう。なんだこのハイテンションは~???
悪党エル・マッチョの声を中井貴一が歯切れのいい力強さで圧倒してくる。ゆるい関西弁で奮闘する鶴瓶とは対称的だが、末娘アグネスを芦田愛菜がこれまたとけそうな位の可愛らしさで迫ってくる。ミニオンとアグネスの可愛らしさだけでも本作の価値は十分!と言っても過言ではない。さらに悪党との対決や長女マーゴの初恋の行方など、見どころいっぱい!
おっと忘れてはいけないのが、グルーとルーシーの恋の行方!? 女性に消極的なグルーは、子供の頃好きな女の子がいて、告ろうとしたら気持ち悪がられて嫌な思いをした経験があった。それでネクラなグルーが出来上がったんだな~と妙に納得しながら、他のキャラクターの意外な内面にも触れ、子供ばかりではなく大人も惹き付けられる内容で楽しませてくれるから嬉しい。さあ、ブルーな気持ちの人は特に、グルーとその家族やミニオンらに会いに行きましょう。きっと人を愛おしく思う気持ちが心を明るくしてくれますよ。
(河田 真喜子)
公式サイト⇒ http://minions.jp/
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