『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
原題 | STAR TREK INTO DARKNESS |
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制作年・国 | 2013年 アメリカ |
上映時間 | 2時間12分 |
監督 | J.J.エイブラムス |
出演 | クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、ベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・チョウ、サイモン・ペッグ、カール・アーバン、ピーター・ウェラー |
公開日、上映劇場 | 2013年8月23日(金)~全国超拡大ロードショー (お盆先行公開決定8月16日(金)・17(土)・18(火)) |
~3Dで見たいSF大作!最強にして最高にカッコイイ敵役登場!~
『スター・トレック』ほど長年継続してTVドラマや映画になったシリーズも珍しい。1966年に『宇宙大作戦』(原題:STAR TREK)がTVで初放映されて以来、『宇宙家族ロビンソン』と共にスリルとサスペンスに富んだドラマで宇宙を身近かなものにしてくれた。米ソによる宇宙開発競争が激化し宇宙への関心が高まる中、まだ見ぬ宇宙の世界を豊かな創造力で惹きつけ絶大な人気を誇ってきた。そのシリーズ最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』は、カーク船長やスポックやスコットなど『宇宙大作戦』の頃のUSSエンタープライズ号クルーの面々を復活させ、彼らの若い時代を描いて大ヒットさせた『スター・トレック』(2009年)の続編。ヒットメーカーのJ.J.エイブラムス監督によって、 “スター・トレック” 新シリーズは3D映画として甦り、新たな宇宙への挑戦が始まる。
今回は、かつてない強力な敵がカークたちの前に立ちはだかり、地球を危機に陥れる。エンタープライズ号の仲間を守るためリーダーシップを問われるカーク(クリス・パイン)やスポック(ザッカリー・クイント)たちの成長物語でもある。例によって、若きカーク船長の熱血行動によりハラハラドキドキの連続だが、常に論理的で無表情の副長スポックとのコンビネーションはバッチリ! スポックの論理に合わない時の戸惑った表情や、そんなスポックに苛立つカークとの掛け合いなどは堪らなく可笑しい。特に、情熱を秘めてカークを説得したり、最強の敵と対決したりとスポックの活躍が目立っていた。
さらに、地球外生物と対戦するため人工的に能力を高められた元USS隊員の存在が大きい。その名はハリソン。演じたのはイギリスTVドラマ『SHERLOCK(シャーロック)』(‘10~‘12)でシャーロック・ホームズを演じて一躍世界的スターとなったベネディクト・カンバーバッチ。その風格のある演技で強烈なカリスマ性を発揮して、またもや主役を喰うような存在感を示していた。来日キャンペーンの際にも大勢の熱狂的ファンに迎えられ、本人が一番驚いていたというから、その急激な人気ぶりが伺える。“スター・トレック”シリーズの中でも伝説の人になるに違いない。
スケールの大きな大迫力の映像は、この夏のSF大作の頂点に立つと言っても過言ではない。1977年に打ち上げられたヴォイジャー1号が太陽系に一番近い恒星ケンタウルス座のアルファ星に到達するまで約8万年もかかるというから、ワープや転送技術など夢のまた夢。生きている内に、宇宙の彼方を旅するUSSエンタープライズ号の活躍を見ておきたいものだ。
(河田 真喜子)
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