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『ワールド・ウォーZ』

 
       

 

WWZ-550.jpg『ワールド・ウォーZ』

 

       
作品データ
原題 World War Z
制作年・国 2012年 アメリカ 
上映時間 1時間56分
原作 マックス・ブルックス
監督 マーク・フォースター
出演 ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、マシュー・フォックス、デヴィッド・モース
公開日、上映劇場 2013年8月10日(土)~TOHOシネマズ系、他全国ロードショー

 

~人類の生き残りをかけた未知なるウィルスとの闘い~

~人類の生き残りをかけた未知なるウィルスとの闘い~

 劇場ではかなり早くから、何か分からないが未曾有の恐ろしい何かが起こりそうな予感のする、ブラッド・ピット主演の『ワールド・ウォーZ』の予告編が流れていたが、ようやくそのベールを脱いだ。エイリアンや天変地異ではなくテロでもない。それは、人間をゾンビのように凶暴化させるウィルスのパンデミックによるパニック映画だった。ゾンビと言っても今までのイメージとは異なり、そのウィルスの感染力の強さや動きの速さは驚異的。最初東アジアで発生し、瞬く間に世界中の大都市が壊滅状態に陥る。このまま人類は絶滅するのか?

WWZ-2.jpg ある朝、ジェリー(ブラッド・ピット)は妻と二人の娘をいつものように車で送ろうと街へ向かうと、ひどい渋滞に巻き込まれる。その前方では凶暴化した人々が次々と人を襲い、さらにその数が驚異的速さで激増していた。今までに経験したことがない大パニックに遭遇し、かろうじて家族と共にアパートに逃れる。行く手を阻む感染者の襲撃。政府軍の救援を待つが、既にワシントンも壊滅し、政府も消滅していた。もはや軍が仕切る空母だけが機能していて、ウィルスのルーツを探ることで未知なる敵と戦おうとしていた。

 そこで、元国連職員として国際紛争処理に当たっていたジェリーが呼び出され、家族共々空母へと護送ざれる。謎のウィルス解明の第一人者であり、人類にとって最後の希望の星である研究者と共に、最初にウィルスが報告された韓国駐留の米軍基地へ向かうことを要求される。この危機的状況の中家族と離れたくないが、協力しないと家族を空母から降すというのだ。家族を守るために、ジェリーは危険な旅に出ることになる。

WWZ-3.jpg 韓国からイスラエルへ、さらにイギリスへと、家族のことを案じながらも次から次に遭遇する危機的状況に立ち向かうジェリー。感染者に襲われたら、自分が凶暴化する前に自殺する者まで現れる。凶暴化してしまうと、相手が誰であれ襲ってしまうからだ。

 監督は、『チョコレート』『ネバーランド』『007/慰めの報酬』など、ドラマ性のあるエンターテインメント映画作りで定評のあるマーク・フォースター監督。最初の市街地での大パニックシーンといい、イスラエルの高い壁をよじ登ろうとするシーンなど、前代未聞の数のゾンビとスケールの大きな映像で、未体験の恐怖を体感させてくれる。

 

 ところで、確かゾンビは、カリブ海諸島に伝わる死者を甦らせる信仰(例えばブードゥー教等)が起源だったような…「脳ミソ食わせろ~」と迫り来る“バタリアン”は怖くて気持ち悪かったが、マイケル・ジャクソンの「スリラー」のミュージック・ビデオではポップなダンスを披露するなどして大人気となり、今やポップ・カルチャーには欠かせないアイテムとなっている。恐怖映画苦手な筆者はちと避けたい分野ではあるが、『ワールド・ウォーZ』を見ると、『バイオハザード』シリーズの面白さが一段と増し、さらに『ウォーム・ボディーズ』(2013/9/21公開)を続けて見ると、もうゾンビが愛おしくなって、その魅力にハマリそうになる。

(河田 真喜子

公式サイト⇒ http://www.worldwarz.jp/ 

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