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『ヨンガシ 変種増殖』(韓国映画セレクション2013春)

 
       

kankoku-yon-1.jpg『ヨンガシ 変種増殖』(韓国映画セレクション2013春)

       
作品データ
制作年・国 2012年 韓国
上映時間 1時間49分
監督 パク・チョンウ
出演 キム・ミョンミン/ムン・ジョンヒ/キム・ドンワン
公開日、上映劇場 2013年3月2日(土)~シネマート六本木、4月6日(土)~シネマート心斎橋、5月18日(土)~京都みなみ会館、6月22日(土)~1週間限定、他順次公開

 

~何が何でも諦めない!家族は俺が救う!!~
 

 製薬会社勤務のジェヒョク(キム・ミョンミン)は、最初は新薬開発の研究員だったが営業に回され、取引先の家族の使い走りをさせられ、自分の家族と過ごす時間もとれない程の多忙な日々を送っていた。ある日、ソウルを流れる川で死体が次々と発見される。刑事をしているジェヒョクの弟ジェルピ(キム・ドンワン)は、死因を探るため川を遡って捜査したところ、無数の溺死体を目撃することになる。突然変異したヨンガシ(ハリガネムシ)が人間に寄生し、大量の水を欲して川で溺死させるという。もう国中がパニック状態になり、そのヨンガシを撲滅させる薬を求めて、人々が暴動を起こす。ジェヒョクは、日頃構ってあげてなかった妻と二人の子供を救うことができるのか?特効薬の行方は?突然変異の原因は?

 みるみるうちにパニックになっていく様がスピーディで、主人公に共感しながら危機感が高まる。製薬会社の陰謀と絡める辺りは、決して絵空事ではなく、実際あり得る事態に震撼させられる。父親として家族を救おうと必死に奔走する姿は、尋常ではない悲壮感にあふれて迫力がある。ひとつひとつ可能性を求めてぶつかるが、ことごとく絶望的状況に陥る父親。これでもか!これでもか!と父親に試練を与えているようで、見ている方も思わず力が入る。韓国映画の大きな特徴とも言える容赦ないリアルな描写がここでも活かされている。

(河田 真喜子)

公式サイト⇒ http://k-selection2013.com/

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