制作年・国 | 2012年 日本 |
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上映時間 | 2時間1分 |
原作 | 水波風南著『今日、恋をはじめます』小学館Sho-Comiフラワーコミックス刊 |
監督 | 古澤健 |
公開日、上映劇場 | 2012年12月8日(土)~全国東宝系ロードショー |
~想定外ファーストキスで始まる、初恋の甘さと苦さと~
中高生世代はリアル感覚で、それ以上の世代はなんとも懐かしい“初恋”を、アニメそのままのキュンキュンさで描くX’masデートにピッタリのラブストーリーが登場!2007年に連載がスタートした人気コミック『今日、恋をはじめます』が、今ノリに乗っている松坂桃李と武井咲のフレッシュコンビで実写化された。清々しい高校生の純愛物語は、ちょっとしたことにトキめいた学校生活もたっぷり描かれ、心のアルバムをめくり直すかのような懐かしく新鮮な感動を与えてくれる。
お下げ髪のどまじめ高校生日比野つばき(武井咲)は、希望校ではない高校に行く羽目となり、滑り止めの滑り止めのチャラチャラした高校に入学してしまった。入学式当日に学年代表で新入生挨拶をした女性ファンも多数の色男椿京汰(松坂桃李)に突然キスをされたあげく、自分の女にする宣言をされ猛然と反抗するつばきだったが・・・
現役女子高生世代の武井咲はダサい恰好をしていようが、なんだろうがとにかくかわいい。ちょっとお兄さんの雰囲気がある松坂桃李も女たらしを装いながら、根は繊細で純粋な高校生を熱演。超昭和女と超モテ男という設定で、ギャップに惹きつけられる恋愛のテッパン方程式は、今も昔も変わらない。最悪な第一印象の京汰に対し、思わぬ一面を発見して“好き”の気持ちが大きくなっていくつばき。どんどん綺麗に(昭和風のままもかわいいのだけど)なっていくつばき演じる武井咲のファッション七変化もファンにはたまらないだろう。
昭和スタイル女子ながら、真っ直ぐな気持ちでぶつかっていき、一度拒絶されてもめげないつばきの行動は恋する女子ならではの強さと、初恋ならではの熱さがある。イマドキ男子なら「重い」と言われかねない彼女のパワーが、母親に捨てられ女性不信に陥っていた京汰を救うのは、フィクションならではの恋愛模様かもしれない。
相手のことを想って必死になり、悩み、傷つき、離れ、そして自分の人生で本当に大事なものを見つけていく。そんな初恋を通じた高校生の二人の成長が胸キュンエピソードを散りばめながら綴られる等身大のラブストーリー。胸の奥に眠っていた初恋の甘さと苦さに久しぶりに触れた気がした。(江口 由美)
公式サイト⇒http://kyokoi-movie.jp/
(C)2012映画「今日、恋をはじめます」製作委員会