原題 | Poulet aux prunes |
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制作年・国 | 2011年 フランス・ドイツ・ベルギー合作映画 |
上映時間 | 1時間32分 |
監督 | マルジャン・サトラピ、ヴァンサン・パロノー |
出演 | マチュー・アマルリック、マリア・デ・メディロス、イザベラ・ロッセリーニ、ゴルシフテ・ファラハニ、キアラ・マストロヤンニ他 |
公開日、上映劇場 | 2012年11月10(土)~ヒューマントラストシネマ有楽町、梅田ガーデンシネマ、京都シネマ、シネ・リーブル神戸 にて公開 |
~作り手の感性が弾けた映像に妙味あり!~
冒頭、絵本のような風景の中に、カメラがす~っと降りていく。どこか懐かしい、古びた感じの街並み。もうそれだけで、これから始まる物語にワクワクさせられる。『ペルセポリス』で注目を浴びたイラン出身の女性アーティスト、マルジャン・サトラピの新作は、ファンタジックな映像効果を駆使して、死ぬことを決意した一人の男の半生をさかのぼっていく。
ヴァイオリン奏者のナセル・アリは、大切な楽器を妻に壊され、絶望して死ぬことにした。その最後の8日間、追憶が彼の心をかき乱す。渋々結婚した妻との日々、音楽の師匠の「人生はため息だ、そのため息をつかむのだ」という言葉、そして愛し合いながら叶わなかった恋。物語の中心はこの悲恋にあるようだが、私には、片思いの妻の方がいじらしく切ない。お話が過去へ過去へと突き進むかと思えば、再び現在時間にぶら下がったり…。アクロバット的な展開と、思わず噴き出してしまうユーモアの添え方も楽しい。(宮田 彩未)
公式サイト⇒ http://chicken.gaga.ne.jp/
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