原題 | The Conspirator |
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制作年・国 | 2011年 アメリカ |
上映時間 | 2時間02分 |
監督 | ロバート・レッドフォード |
出演 | ジェームズ・マカヴォイ、ロビン・ライト、ケヴィン・クライン、エヴァン・レイチェル・ウッド、ダニー・ヒューストン、ジャスティン・ロング、トム・ウィルキンソン |
公開日、上映劇場 | 2012年10月27日(土)~銀座テアトルシネマ、11月3日(土)~テアトル梅田、シネ・リーブル神戸、順次~京都シネマ にて公開 |
~真実は語られる歴史の裏側にある~
アカデミー賞を受賞した監督デビュー作の『普通の人々』や、主演のブラッド・ピットとフィリップ・ルースローの撮影が本当に美しかった『リバー・ランズ・スルー・イット』など、ロバート・レッドフォード監督の作品を観ると、いつも監督本人のことを想ってしまう。端正な容姿と善良な魂が放つ清々しさ。それがそのまま作品に反映されている気がするから。その印象は本作でも変わらない。
題材となっているのは、1865年のリンカーン大統領暗殺事件で、犯人グループの一人として捕えられた女性メアリー・スレッドの裁判。南北戦争の心の傷を背景に、ある理由で口を閉ざす彼女を救おうとする若き弁護士の孤独な戦い。かつては北軍の兵士で、初めは嫌々取り組んでいた弁護士が、やがて目的のために手段を選ばない国家と真剣に戦っていく。
主演はジェームズ・マカヴォイとロビン・ライト。その周囲をトム・ウィルキンソン、ダニー・ヒューストンら名優が固めるが、特に悪役を演じたケビン・クラインはさすがの存在感だ。物語の最後に主人公のその後が字幕で示されるが、その内容にあくまでもアメリカの正義を信じる監督の信念が感じられる。最後まできちっと観てほしい。(春岡 勇二)
公式サイト⇒ http://www.koe-movie.com/
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