原題 | ROCK OF AGES |
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制作年・国 | 2012年 アメリカ |
上映時間 | 2時間3分 |
監督 | アダム・シャンクマン |
出演 | トム・クルーズ、ジュリアン・ハフ、ディエゴ・ボネータ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アレック・ボールドウィン、ポール・ジアマッティ、ラッセル・ブランド、マリン・アッカーマン |
公開日、上映劇場 | 2012年9月21日(金)~丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマ、なんばパークスシネマ、神戸国際松竹、T・ジョイ京都他全国ロードショー |
~80年代LAにタイムトリップ、人生はロックだ!~
実に見事に80年代ロサンゼルスを再現しながら、アラフォー世代には涙が出るぐらい懐かしい当時のヒットナンバーを新しい解釈で散りばめたロックミュージカル『ロック・オブ・エイジズ』。トニー賞5部門ノミネートの大ヒットミュージカルを映画化、『ヘアスプレー』のアダム・シャンクマン監督による2時間あまりの80’s体験は、ワイルド&ビートの効いた最高にロックな瞬間を与えてくれるのだ。
サンセット通りの老舗ライブハウス「バーボンルーム」を舞台に、夢のロックミュージシャンを目指すシェリー(ジュリアン・ハフ)とドリュー(ディエゴ・ボネータ)が出会う。初デートの場面では、タワーレコードの中で歌い踊る二人を映し出しながらも、チラチラと映り込むLPジャケットが音楽好きにはたまらない。ロスの市街を一望する夜景をバックに歌う愛の歌や、その後の別れと挫折など当時の恋愛模様、音楽シーンやナイトクラブ事情を映し出しながら、抜群の歌唱力を持つ二人による若さ弾けるラブストーリーが展開する。
一方、伝説のロックミュージシャン、ステイシー(トム・クルーズ)の迷走ぶりや、ロサンゼルス市長の妻であり、街の浄化のためロック廃絶を目指すパトリシア(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)たちとオーナー、デニス(アレック・ボールドウィン)のバーボンルーム存続をかけた闘いをロックにのせてコミカルに描写。ミュージカル初出演のトム・クルーズが奇行三昧、セックスシンボルと化したロックスターをまさに怪演、その振り幅の広い演技ぶりは必見だ。更にステージではカリスマスターであり続けるステイシーのロック魂全快パフォーマンスで、ガンズ&ローゼズの『パラダイス・シティ』を披露。あまりもの美声に、観る方のボルテージが高まるのは言うまでもない。
デフ・レパード『シュガー・オン・ミー』のようなハードロックから、フォリナー『アイ・ウォナ・ノウ』のようなバラードナンバー、そしてジャーニー『お気に召すまま』、『ドント・ストップ・ビリーヴィン』、スターシップ『シスコはロックシティ』まで、柔軟取り揃えたヒットナンバーがロックを愛した登場人物たちの物語をパワフルに彩るバックトゥーザ80‘sの夢物語。音楽によって青春の記憶さえ甦らせてくれるのだから、観終わってもまだその熱は冷めそうにない。(江口 由美)
公式サイト⇒ http:// www.rockofages-movie.jp
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