『プンサンケ』チョン・ジェホン監督インタビューはコチラ
(C)2011 KIM Ki-duk Film. All Rights Reserved.
制作年・国 | 2011年 韓国 |
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上映時間 | 2時間01分 R15+ |
監督 | チョン・ジェホン(製作総指揮・脚本:キム・ギドク) |
出演 | ユン・ゲサン、キム・ギュリ、キム・ジョンス、オダギリジョー |
公開日、上映劇場 | 2012年8月18日(土)~渋谷ユーロスペース、銀座シネパトス、9月1日(土)~シネマート心斎橋、京都シネマ、元町映画館 ほか全国順次公開 |
~“分断国家の悲劇”を新たな視点で見れば~
「物語」正体不明の男プンサンケ(ユン・ゲサン)は、38度線を飛び越えてソウルとピョンヤンを往復し、3時間以内に何でも配達する男。電話どころか、名前も持たないこの男への連絡方法は“帰らざる橋”にメッセージを残すことだけ。運ぶのは、故郷に帰ることが許されない離散家族の最後の手紙やビデオメッセージ、時には幼い子供。北朝鮮製のタバコ豊山犬(プンサンケ)を吸う男はその名前で呼ばれていた。
ある時、韓国に亡命した北朝鮮の元高官の恋人イノク(キム・ギュリ)をソウルに連れてくる依頼を受ける。北朝鮮に潜入したプンサンケは無言のままイノクを連れ出し、裸に泥を塗って寒さに耐え、河を渡る。何度も危険にさらされるうち、2人にはある感情が芽生える。
イノクを韓国側に引き渡したプンサンケは、依頼者で実態は韓国情報員である男たちの裏切りにあい拘束される。隙を見てのがれた彼はイノクと元高官を拉致、引き換えに約束の報酬を受け取ろうとするが、元高官はプンサンケとイノクの間に微妙な空気を感じて激しく嫉妬、卑劣な手段でプンサンケを韓国情報員に引き渡し、彼は過酷な拷問を受ける…。
依頼を受けても、人を救出しても、拷問を受けてさえ一切無言の彼は、一体何者か? どちら側の人間なのか? 寡黙で仕事に忠実でなプンサンケは、イノクが拷問を受けるのを見て、初めて感情を表すが、声は言葉ではなかった。 (安永 五郎)
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