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★『遠くの空』 主演:内山理名舞台挨拶レポート
遠くの空』
主演:内山理名舞台挨拶レポート

(2010年 日本 1時間24分)
監督:井上春生
脚本:草野陽花
出演:内山理名、キム・ウンス、黒田福美他

2010年9月25日〜新宿K’sシネマ、
10月9日〜シネマート心斎橋、アップリンクXほか全国にて順次公開

・作品紹介⇒こちら
・公式サイト⇒ http://www.to-kunosora.jp/
 韓国の過去を新たな視点で見つめ直し、国を超えての革命、恋、そして親子のカタチを描いた『遠くの空』が2010年9月25日〜新宿K’sシネマ、10月9日〜シネマート心斎橋他全国で公開される。公開に先立ちシネマート心斎橋で行われた先行上映会で主演美江役の内山理名が登壇し、久々の主演映画となる本作のエピソードを語ってくれた。

━━━内山さんの美しさが映像からにじみ出てきていますが、この映画はあて書きだったそうですね。
以前に映画をご一緒した監督(草野陽花氏)が今回脚本を書いて下さって。私は韓国に全く縁がなかったんですけれど、こういう物語になってちょっとびっくりしました。

━━━でも韓国語をペラペラと話されていましたね。
今回はテープに韓国語を吹き込んだものをもらいまして、それを耳で聞いて覚えました。ちゃんと勉強するのはこれからですね。セリフの部分しか言えないんですけど、その部分は今でもまだ覚えています。

━━━韓国に行ったことはありますか?
一度だけですね。映画が終わってから一年後に行きました。韓国に興味があるといえば、韓流ドラマとか韓国料理ぐらいだったのですが、この映画をやりまして韓国の知らない部分に触れたので訪れてみたくなりました。

━━━光州事件はご存じでしたか?
私の生まれる一年前なので、多分知らなかったです。この映画をやることになって勉強しまして。

━━━この映画に出演して、理名さんの中で韓国に対するイメージは変わりました?
すごく変わりました。韓国って、盛り上がって夢見ているような韓流ドラマのイメージがあって。この映画を見ているとそれだけではない深いものが根底にあるなと思いました。

━━━映画の中で美江はウンスさんに恋をする訳ですが、理名さんは年上の男性に恋をする気持ちは?
そうですね、年上の男性はすごく魅力的に思える部分がたくさんあります。話題が豊富であったりとか、包容力があったりとか。でも父親ぐらいの年齢というのはやはり考えたことがないです。

━━━結構ゆったりとした感じの時間が流れる作品ですが、撮影期間は長かったんですか?
それがですね、8日間で撮りました(笑)。本当にタイトなスケジュールで。でも、逆に期間が短いからこそコミュニケーションの時間をたくさんとって、相手が何を考えているのかということを感じながら演じました。せりふも多くなかったので、どういうふうに考えているのかということを常に話し合いました。

━━━映画の中で散歩のシーンがすごく素敵でしたが、普段歩いているところでも違う風景に見えたのではないですか?
そうなんです。今回は東京の六本木トンネルが散歩のシーンで出てきます。普通トンネルを通っていると意識していなかったんですけれど、横から見るとすごくきれいだなと思いました。東京のいろいろなところのいつもと違った風景が見れるので楽しかったです。

━━━お母さん役の黒田福美さんは韓流映画の先駆けといわれる方ですが、親子役で共演なさってどうでしたか?
撮影中2日間ぐらいしかお会いしなかったのですが(笑)、韓国語のセリフがあったので、黒田さんに聞いていただきまして、OKいただきました。あと韓国語が本当にお上手なのでキムさんとのラストのシーンで台本にないセリフがあったんですけれど、二人で韓国語で打ち合わせを始められて。私はさっぱり分からなくて(笑)。

━━━客観的に、この映画の初稿をご覧になったときはどうでしたか?
テーマがすごく重いのにやわらかくて、素敵な音楽にも助けられて明るく仕上がったなと思いました。やわらかい雰囲気が気に入りました。

━━━これからの女優としてのやりたいこと、目標は何ですか?
舞台はやっぱり大好きですが、今回久々に映画をやって、やっぱり映画の現場がすごく好きだと思いました。私自身も映画を見ることがすごく大好きなので、このような大きなドカンとしたようなものではないんですけれど、後味に残る、そんな作品にまた出れたらいいなと思います。

━━━最後に、みなさまにメッセージをお願いいたします。
この物語はこの秋にぴったりのラブストーリーでもあり、家族愛でもあり、いろんな形の絵が見られる映画だと思います。すごく時間の流れをゆっくり感じられるので、夏が終わった今この季節に見るのにぴったりです。是非多くの方に見ていただきたいです。よろしくお願いします。

 満席のお客様に囲まれ、終始笑顔で撮影のエピソードや日常のエピソード(実はおっちょこちょいだそう)を披露した内山理名。ファンから「理名さんはどういう男性が好きでしょうか?」と核心をつく!?質問が飛び出し、会場が大爆笑する場面もあった。短い撮影期間ながら、久々の映画の現場を楽しんだという内山の自然な演技が魅力的な『遠くの空』。インタビューでも登場した散歩のシーンや、度々映る東京の空など、日常のふとした瞬間に光を当てながら、韓国の革命の歴史にも触れた壮大さを併せ持つラブストーリーを是非スクリーンで堪能してほしい。

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