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★『恋の罪』 水野美紀記者会見
『恋の罪』 水野美紀 記者会見
〜嘘のない、園監督作品に出たかった〜

(2011 日本 2時間24分)(R18+)
監督:園子温
出演:水野美紀、冨樫真、神楽坂恵、児嶋一哉(アンジャッシュ)、津田寛治、二階堂智、小林竜樹、五辻真吾、深水元基、内田慈、町田マリー、岩松了、大方斐紗子

2011年11月12日(土)〜 よりテアトル新宿、シネ・リーブル梅田ほか公開
・作品紹介⇒ こちら
・公式サイト⇒
  http://www.koi-tumi.com
(C) 2011「恋の罪」製作委員会
園子温監督「恋の罪」で全裸の体当たり熱演を見せた水野美紀(37)が9月26日、来阪会見。念願の園子温監督作品に出演した充実感を語った。

――― 園監督作品に惹かれたきっかけは?
「部屋」「紀子の食卓」「自殺サークル」を見て、振り切ったストーリーと映像に普遍的なものがあると思いました。監督のような強烈なカラーは日本にも世界にもないと思います。

――― 共演者が「監督に追い込まれた」と言っていたが?
私は監督が追い込む姿を目の当たりにしていません。神楽坂(恵)さんと同じシーンはなく、リハも別でした。監督は穏やかでした。

――― 水野さんの役は飢えてるような感じだったのか?
女性はみんな、場所や人に合わせて意識的に演技していると思います。映画で私は母親であり刑事であり、そして女でもある。私は違和感なく入れました。神楽坂さんはひとつ扉を開いて落ちていく。冨樫(真)さんはトラウマ抱えた女。リアリティーあるなあ、と。園監督の実話的なところもあるのではないかと思いました。

――― 刑事役はイメージ通り?
「踊る大捜査線」で婦人警官役はありますが、刑事という役は自分にとって一番リアリティーがないので、元刑事さんに現場まで来て頂きました。

――― 現場で監督とは?
現場では多くを語らない人。キャメラマンと息ピッタリで、1シーン1カットの長回しが多く、テンションが高かったです。緊張感を大事にしていましたね。空き家での雨漏りのシーンでは、監督がペットボトルを持って私の上に馬乗りになったりも。これは緊張しました。

――― 自分のオールヌードを見てどう?
ドキドキしました。自分の裸を見ることがないので不思議な感じがしました。(映画が)カンヌ(国際映画祭)に行ったことはうれしい。(この映画は)他国の人にも通じると思います。

――― 出演のきっかけは?
台本もらって、この役やりたい、と。

――― やってみて如何でしたか?
いろんな世代の人に感想を聞いてみたいです。毒にも薬にもならない映画が多い中で、これだけ毒のある映画は珍しい。体内に毒を入れて免疫力を高めてもらいたいですね。60〜70代の人も、高校生にも……。あっ、R18だから見られませんね(笑)。

――― こうして園監督作品に出る夢を果たされて如何ですか?
役者としての喜びを実感しています。園監督の映画には綺麗事や嘘がない。その分、センスと情熱を感じます。私が出てなくても見てみたいです。
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