『シルビアのいる街で』(2007)で、その映像の美しさがセンセーションを巻き起こしたスペインのホセ・ルイス・ゲリン監督。
『ミツバチのささやき』の名匠ビクトル・エリセ監督が「今のスペインでもっとも優れた映像作家」と讃えるホセ・ルイス・ゲリン監督の世界初となる映画祭が日本で実現する。
『ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』と題し、幻の処女作『べルータのモチーフ』(1984)を含む全8本を一挙上映する他、7/3(火)は同志社大学にて一日限りの選考上映会および初来日のホセ・ルイス・ゲリン監督によるトークセッションも予定されている。
想像力を喚起させる映像美と音で綴られるホセ・ルイス・ゲリン監督の知られざる名作を是非堪能してほしい。
『ホセ・ルイス・ゲリン映画祭』公式サイトはコチラ
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名作ながら、日本での公開が見送られた珠玉の作品を集めた『映画の國 名作選Ⅴ フランス映画未公開傑作選』が全国順次公開中だ。
関西では、第七藝術劇場で6/23より、京都シネマで7/7より、神戸アートビレッジセンターで8月より公開される。
上映作品は、下記の三本。
2010年9月にこの世を去ったヌーヴェル・ヴァーグの巨匠クロード・シャブロル監督の遺作『刑事ベラミー』。
少女時代のシャルロット・ゲンズブール主演の『なまいきシャルロット』『小さな泥棒』で知られ、この4月に70歳で亡くなったクロード・ミレール監督による、実話を基にした『ある秘密』。
エリック・ロメール監督の脚本の妙を堪能できる実話を元にしたスパイサスペンス『三重スパイ』。
フランス映画ならではの深い味わいを堪能できる絶好の機会だ。
『映画の國 名作選Ⅴ フランス映画未公開傑作選』公式サイトはコチラ
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6月9日から7月13日までシネ・ヌーヴォ(九条)で開催される、大阪での過去最大規模となる『ロシア・ソビエト映画大特集2012』。
世界で高く評価されてきたロシア・ソビエト映画を、エイゼンシュテインの『戦艦ポチョムキン』から、70年代の傑作、『戦争と平和』や『カラマーゾフの兄弟』などの超大作、ソクーロフ特集と、時代や作家を切り口に、1か月以上に渡ってロシア・ソビエト映画を堪能できる。
期間中には、トークイベントも開催。上映作品、スケジュールはコチラ
このGWに神戸アートビレッジセンター&同志社大学で開催される爆音映画祭より、タランティーノの『デス・プルーフ in グラインドハウス』にて爆音初体験!
爆音上映プロデューサーのboid樋口泰人さんにより仕込まれた会場では、スクリーン下に大きなスピーカーが客席側に並び、壁側にも特別にスピーカーが追加、客席中央には音声席(音のバランスを調整)があって、まるでライブかコンサート会場並みの音響設備が用意されている。全体的な音量を上げるだけでなく、低音を響かせたいところやセリフが聞こえにくくならないようにと、微調整しながら、音の調整を仕込んでいくのだとか。
激しいカーアクション&クラッシュシーンや、タランティーノならではの音楽満載の本作では、車のエンジン音や振動まで座席にビンビン伝わってきて臨場感満点。音楽もライブで聞いているみたいにド迫力でエッジの効いたバイオレンスアクションが、USJアトラクション並みの体感具合だった。ただ、これが2時間近く続くとさすがに観終わったらぐったりしてしまうのだけど、それもまた体感のなせる技(笑)。3Dとはまた違った、聴覚と体に訴える体感型映画といったところだろうか。
音にこだわりぬいた爆音上映、一度体験したらちょっと癖になる「スゴイ」感じは間違いなく一度体験すべし!
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