★<映画の内容>
舞台の稽古風景。ちょこまかと動き回り厳しい表情で激を飛ばす芸歴64年の仲田幸子。御年78歳。彼女からウチナーグチ(沖縄の方言)が容赦なく劇団員に浴びせられる。赤ん坊の時に母を亡くし、母の顔を知らずに育つ。幼少時代の沖縄戦体験。乗るはずだった「対馬丸」にお金がなかったため乗船できず九死に一生を得るがたくさんの友人を失った。そして終戦、米軍の捕虜となる。その時に見た芝居の美しさに惹かれ芝居一筋の人生が始まった。
そして昭和40年代。野外舞台公演に集まった観客2万人。一ヶ月に40公演。4日間での最多公演数は16舞台。どこへ言っても大入り満員の大盛況、喜劇の女王仲田幸子が誕生していた。衰退の一途をたどる沖縄芝居の中でなぜ「でいご座 仲田幸子」の魅力は失せないのか?でいご座の活動を中心に本人、家族、仕事仲間等のインタビューも交え喜劇の女王仲田幸子の凛とした生き様を紐解く。
@宮本亜門(演出家)
何もない焼け野原になった沖縄を生き延びきて、心の痛みがあるからこそ他人の気持ちが分かる人。
幸子さんの笑いには根源的な強さがある。
A名嘉睦稔(版画家)
悲劇の真只中でも面白さをかもし出す仲田幸子の身体性。その偉大さ。悲しみを連れながらも面白いわけです。
Bゴリ(ガレッジセール)
僕の小さい頃、日常にTVがあるようにTVをつけたら仲田幸子がいた。沖縄のおじいやおばあをあそこまで笑わせられる人は今も昔もいない。
【出演】仲田幸子 仲田龍太郎 仲田まさえ 前川守賢 宮本亜門 名嘉睦稔 ゴリ(ガレッジセール)
【監督】出馬康成 【製作】「沖縄の喜劇の女王 仲田幸子」製作委員会
公開日: 2011年12月17日?12月30日(2週間限定上映)
劇 場: ヒューマントラストシネマ有楽町
※わした島の住民登録証(“わしたショップ”のポイントカード)の提示で1,100円で鑑賞
詳細は公式ページをご覧下さい。→
http://www.sachiko-movie.com/ |