さらに、逃亡の際に希和子が長かった髪をバッサリ切るシーンは、カツラではなく永作の自前の髪の毛だったことを教えてくれた。「カツラだと小豆島のきもちいい風で髪が揺れない。それはちょっと変だろうと監督と相談しまして髪は切ることにしました。ちょうど長い髪もありましたし」と屈託なく笑う。本作は希和子の逃亡先として小豆島が登場する。実際に島でロケを行っており、土地の風土や美しい景色も見どころのひとつになっている。
井上は「小豆島は空も海もキレイでした。でも、ラストへ向けての大事なシーンを撮るために終始緊張していたので、そこまで楽しむ余裕はなかったですね。もう一度機会があればもう一度訪れたいなと思います。」
さらに司会者から今後はシリアス派に転向するかと聞かれ「色んな役に挑戦したいです。こういった難しい役をやっていると、次は明るいやつをやりたいとか、もうヤダこんな難しい役!とか思ったりするんですけど(笑)終わってみるとその辛さは忘れてしまうので、また今度は悪役とか汚れ役とかにも挑戦してみたいですね。」と今後の抱負を語った。
そして最後に永作から「物語の内容を聞くと重たいしマイナスな印象があるかもしれませんが、『八日目の蝉』というタイトルにしても、作品のエンディングにしてもとっても希望に向けて発信しているような作品になっていると思います。見て感じたものを大切に、その感じたものが今自分に必要なものなのかもしれません。」とメッセージが送られた。 |