2010年4月26日、大阪市内の映画館で行われた先行試写会には、なおこを演じた菅野美穂が舞台挨拶に登場。「働きマン」「キイナ」「曲げられない女」など数々のテレビドラマを大ヒットに導き、女優として確固たる地位を築く菅野だが、映画の主演は北野武監督の『dolls』以降、実に8年ぶりとなる。しかし、本人曰く意識的に映画から遠ざかっていたわけではないそうで、「気がついたら8年経っていました。自分でもビックリ」と笑う。
そんな久しぶりの映画となる西原作品について「女性の可愛らしさと、ファンキーな一面と、肉食の部分がきっちりと描かれていると感じた。本を読んだ後、みっちゃんか、パンチシスターズか、どの役を演じるのかなと考えていたら、なおこをやらせてもらえたので光栄です(笑)お芝居の上では、みなさんの楽しげな掛け合いをジッと見ているだけというのは“我慢の演技”でしたね。今まで自分から動く役が多かったので、受け身の演技はあらためて難しいなと感じました。」さらに、なおこのキャラクターについては「透明で儚さそうなんだけれど、母親としての逞しさもある。恋の炎も燃えてはいるのだけど、皆がメラメラと揺れる赤い炎だとすると、なおこの炎は青白いぼぉっとした炎かな」
|