バイクデート中に起きた衝突事故で恋人を亡くし、そのショックから一部の記憶を失った女性の悲哀と再生を綴ったピュア・ラブストーリー『瞬
またたき』の特別先行上映が大阪市内で開催され、主演の北川景子、岡田将生、監督の磯村一路、主題歌を担当した歌手のKが舞台に登壇し挨拶を行った。
高校時代、大阪の学校に通っていた北川は「大阪での舞台挨拶は故郷に帰ってきた気持ちになる」と話し、客席から「おかえり!」と声が飛ぶと「ただいま!」と笑顔で返した。
北川が演じるヒロイン・泉は、恋人を失った最期の瞬間の記憶を取り戻そうと、事故当時の状況を調査し辛い過去を辿ってゆくという役どころ。「恋人を失ったショックは計り知れない。想像で演じるには難しかったですが、間に2人が幸せだった頃のシーンもあり、気分転換をしながら撮影をすることができました。」一方、泉の恋人・準一を演じた岡田は「僕の役は、過去の思い出として描かれているだけなので、感情の流れを掴むのが大変でした。」と語る。
その後、北川が「岡田くんと一緒に撮影できてよかったです。頼りにしていました。」とコメントすると、それを聞いた岡田は「ものすごいラブコールですね(笑)嬉しいです」と照れ笑い。映画さながらに初々しい2人を間近で見ていた監督は「撮影はデートのシーンから始まったんだけど、ずっと2人に見とれていました(笑)岡田くんは背も高くてカッコいいし、僕もそんな頃があったかなぁ、北川さんみたいな恋人がいたらなぁ、とボーっと見とれながらの撮影でした」
会場で映画の主題歌「会いたいから」を生披露したKは、この曲を作るにあたって映画を何度も見直したという。「一度曲を聞いただけで、映像が浮かんでくるように気持ちを込めて作りました。伝えたかったのは、会えなくなった寂しさより、またいつか出会えるかもしれないという希望。一緒に過ごして楽しかった時間を前向きに考えるという気持ちを伝えたかった」と主題歌の構想について語った。
そして最後に北川が「映画のタイトル通り、今の自分の一瞬一瞬をもっと大切にしようという気持ち、周りの人たちを大切に思う心を取り戻せる映画です。つらくて悲しいシーンもあるけれど、鑑賞後には前向きな清々しい気持ちになれると思います」とメッセージを述べ笑顔で舞台を後にした。