topへ
記者会見(過去)
旧作映画紹介
シネルフレバックナンバー プレゼント
  『ホームカミング』
  作品紹介
記者会見レポート
★『ホームカミング』主演:高田純次インタビュー

(C) ホームカミング製作委員会

『ホームカミング』
〜映画初主演の高田純次が脱・テキトーで町おこし〜

(2010年 日本 1時間45分)
監督 飯島敏宏 
出演 高田純次 高橋惠子 麗奈 秋野太作 黒部進 森次晃嗣 掘内正美 木野花

2011年3月12日(土)〜テアトル梅田にて公開
公式サイト⇒ http://home-coming.jp/

 芸能界一のテキトー男と称され『適当日記』なる著者まで出版する絵に描いたような自由人・高田純次が64歳にして映画に初主演!がむしゃらに働いて定年退職を迎えたサラリーマン・鴇田をコミカルかつシリアスに演じ、高齢化でさびれたわが町「虹の丘タウン」の再生を図ろうと奮闘する。
 高度経済成長期に建設され、かつては夢の町ともてはやされたニュータウンも、今や住民の平均年齢が68歳の老人街と化していた。さらに、町の唯一の催し「虹の丘祭り」も廃止の危機に!そんな時、町に若くて美人の女性警官が赴任してくる。色めきたつ老人たちは、彼女の後押しを受けて町おこしのためのお祭り復活を画策する。
 第二の人生を前向きに生きる団塊世代を力強く鼓舞する応援ムービー。主演の高田はいつものいい加減な芸風を封印して、町のためにひと肌脱ぐシニアを“真面目に”演じきった。
今回の役について「バラエティの感じでやってもしょうがないからね。普通に定年を迎えた自然なオヤジができればいいかなと。でも、特にキャラクターの立っている役じゃないので、逆に難しかったですね。肩肘に力を入れて説明的になるのも嫌だし、カッコイイ感じになるのも嫌。まぁ、僕がそのままやるとカッコよくなっちゃうんだけど(笑)」
 「今回は監督の書き下ろしの台本だったので、セリフも一字一句変えずにやっていました。その中で定年を迎えたオヤジの寂しさ、これからのセカンドライフをどう生きていくかを探せればいいかなと」 監督は元祖『ウルトラマン』や大ヒットテレビドラマ『金曜日の妻たちへ』を手がけた飯島敏宏。出演者も飯島作品常連の高橋惠子、秋野太作、黒部進、森次晃嗣らベテラン俳優が勢ぞろいする。 高田は初主演という大役に抜擢されたものの「出演者はほとんど先輩ばかりで、何で高田が主役なんだと言われていた」といつもの調子で軽口をたたくも実際は「同窓会気分で楽しくやっていた」そうで「待ち時間も多いからみんな鴇田家に集まって、過去の女性の話や、監督の話をネタにずっと喋っていた。僕は、ほぼ周りが先輩なので意味無く笑って話を聞いていました(笑)」
 空き時間はそれぞれの“過去自慢”に話の花が咲いたようだが、映画のテーマでもある定年や老後の話などは一切話題に上がらなかったと言う。やはり役者に定年は無いからだろうか。健康であればいくつになっても活躍できる俳優という立場で、定年という概念をどう捉えているか聞いてみた。「ひとつの会社に30年40年と勤めた区切りで、次の日から会社に行かなくていいとなるとショックは大きいでしょうね。男はほとんど仕事優先で生きているから、セカンドライフに対する不安とか怖さとかあると思う。僕なんか趣味も何もないからねぇ。趣味がないと定年後の緊張感が無くなってくるかも。肉体的にも衰えてくるし、特に男は年を取ると爺さんになって汚くなっていくから(笑)高校時代の友人はほとんどが定年を迎えて、自然菜園する者いれば建築関係の個人事務所をやったりと色んな奴がいるけど、やっぱりテンション的に厳しくはなってくる気がするね。僕ももっとパワーがあれば地元の町に秘宝館のひとつでも建てたいんだけど(笑)」
 「でも、会社によっては定年を過ぎた人を社員に迎えるという所もあるみたいですね。技術は持っているし、今はまだ60歳って若いから65歳でも70歳でもまだまだ働けるっていう時代に来ている。そういう会社のあり方もいいと思いますね」映画はシニア層を勇気付けるような内容となっているが、是非若い人たちにも見て欲しいと意気込む。「同世代はもちろんですが、若い人たちにも映画を見てもらって、おじさんやおばさんたちも大変なんだくらいのことを思ってもらえると嬉しいです」
中西奈津子ページトップへ
   
             
HOME /ご利用に当たって