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★シスタースマイル ドミニクの歌 |
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『シスタースマイル ドミニクの歌』
(Soeur Sourire)
〜愛されなかった彼女が愛に包まれるまで〜
(2009年 フランス,ベルギー 2時間04分)
監督:ステイン・コニンクス
出演:セシル・ド・フランス,サンドリーヌ・ブランク,
マリー・クレーメル
2010年7月3日〜シネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開
関西では、8/14〜梅田ガーデンシネマ、9月〜京都シネマ、
秋〜神戸アートビレッジセンター にて公開
セシル・ド・フランス インタビュー⇒
こちら
公式サイト⇒http://www.cetera.co.jp/dominique/index.html
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ドミニーク,ニク,ニク…レコードが300万枚売れたという「ドミニク」。この歌を聞けば,これからはセシル・ド・フランスの扮したシスター・スマイルことジャニーヌ・デッケルスの笑顔が浮かぶに違いない。モントリオールの公演で,ギターを持ってステージに立った彼女は,「この瞬間を待ってました」と言って歌い始める。彼女は,この歌のため,人生で最高に輝き,そして追い詰められていく。良くも悪くも彼女を象徴する曲だ。 |
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従妹のフランソワーズは,「いつかアフリカへ行こう」とジャニーヌと約束する。友人のアニーは,憧れ慈しむようにジャニーヌを見ている。彼女たちのトライアングル,それも鋭角三角形のような適度の距離感を保った関係。そこから,傷付きながらも,強い意志で自分の人生を選択し,夢を求め続けたジャニーヌの姿が浮かび上がる。アニーとは愛と平和に包まれて共に旅立ち,フランソワーズには「決して諦めないで」という言葉を残す。
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そんな彼女の,窮屈でも意地を通し続けた人生。将来を勝手に決めようとする母親とはソリが合わない。修道院に入ってもマイペースを崩さない。夜一人で泣いているカットが挿入される。生きる意味を求めて修道院へ来たのに,今のままでは無意味だという無力感に泣く。そんな状況で生まれたドミニクの歌がヒットし,人前で歌い,宗教に無関心な人にも感動を与えたいと考える。だが,コンサートなど論外だと言われ,修道院を飛び出す。 |
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アニーとの新しい生活。フランソワーズとの再会。「アフリカは忘れていないわ」などと楽しげに話す2人を遠くから見ているアニーの顔には,微かな笑みと愁いが浮かぶ。このジャニーヌが寛げる時間が美しい。そして,彼女は,コンサートで素敵に輝くが,自由な女性に捧げる新曲「黄金のピル」を歌い,修道院の反発を買って八方塞がりとなる。彼女の意思に反して自由が奪われる。しかし,彼女は,フェニックスのように飛び立っていく。 |
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