topへ
記者会見(過去)
旧作映画紹介
シネルフレバックナンバー プレゼント
新作映画
★ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
『ハングオーバー!
      消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
(原題:The Hangover)
〜抱腹絶倒!ベガスの夜は危険がイッパイ〜

(2009年 アメリカ 1時間40分)
監督:トッド・フィリップス
出演:ブラッドリー・クーパー、エド・ヘルムズ、ザック・ガリフィアナキス、ジャスティン・バーサ、ヘザー・グラハム他

2010年7月3日〜シネリーブル梅田、T・ジョイ京都、シネリーブル神戸ほか全国ロードショー
公式サイト⇒ http://wwws.warnerbros.co.jp/thehangover/
 気合いの入った抱腹絶倒コメディーが上陸する。本年度ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞、その面白さからTwitterの呼びかけに端を発した署名活動が実を結んで晴れて劇場公開が決まったという話題作だ。
 独身最後の夜に過ごす花婿にとって最高の夜、バチュラーパーティー(結婚前夜祭)をラスベガスで過ごすところから始まる本作。高級車で劇走する彼らの姿は青春ストーリーそのもの。風変わりな義弟のスベリ気味なギャグも軽くスルーしながら、豪華ホテルの屋上で祝杯を挙げたときから彼らの悲劇(喜劇?)が始まるのだ。
 目覚めると部屋はムチャクチャ、トイレにはトラが、クローゼットには赤ちゃんが、そして誰一人記憶がない。ん?花婿が消えた!?絶対絶命のシチュエーションから、記憶をたどり花婿探しを始める3人には次々と想定外の事実が降りかかる。「二日酔い」の失態を垣間見るドキドキ感と、次々露わになる半端じゃないバカ騒ぎぶりに驚きと笑いがこみあげる。
 男たちの友情と期限付きの花婿探しという難技を絶妙のコメディーに仕立てあげたのは、ベン・ステイラーとオーウェン・ウィルソンの最強コンビが伝説の刑事を演じた『スタスキー&ハッチ(劇場未公開、DVDのみ発売)』のトッド・フィリップス監督。コメディーでは定評のあるトッド監督がアメリカの実力派コメディー俳優を集め、キレと人間味のある万国共通の笑いを紡ぎ出した。
 特別な日である結婚式や結婚前夜などは、コメディーに適したシチュエーションなのだろう。様々な人の思いが交差する中で起こる奇想天外な出来事、そこに起こる得も言えない緊張感、そして深まる絆。悲劇も笑い飛ばすしかないような登場人物の必死さが滑稽さを醸し出す。どれだけハチャメチャなことになっても最後に「ベガスだから。」と水に流す花嫁の父の笑みが心憎い。
(江口 由美)ページトップへ
   
             
HOME /ご利用に当たって