topへ
記者会見(過去)
旧作映画紹介
シネルフレバックナンバー プレゼント
新作映画
★RED

(C)2010 Summit Entertainment LLC. All rights reserved.
『RED』(Red)
〜4人の芸達者による痛快シニアアクション〜

(2010年 アメリカ 1時間51分)
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ)
監督: ロベルト・シュヴェンケ
出演:ブルース・ウィリス、モーガン・フリーマン、ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレン、メアリー=ルイーズ・パーカー、カール・アーバン、リチャード・ドレイファス、ブライアン・コックス

2011年1月29日(土)〜全国ロードショー
公式サイト⇒ http://www.movies.co.jp/red/
 いささか年食った男(と女)たちが国家(CIA) を相手にとんでもない反抗を企てるというスリリングかつ痛快なシニアアクション。団塊世代にふさわしい、か!?
 引退生活を送っていた元CIAエージェント、フランク(ブルース・ウィリス)はある夜、謎の集団の襲撃を受ける。彼が愛せるただ一人の女サラ(メアリー=ルイーズ・パーカー)にも危険が及び彼はサラを無理やり連れ出し、元の仲間たちを訪ねる。元上司(モーガン・フリーマン)。トラブルメーカー(ジョン・マルコヴィッチ)に元MI6の女スパイ(ヘレン・ミレン)らそうそうたる4人組RED(レッド)がフランク救助にそろった。かつて超一流のスパイだったシニア軍団の年季の入った暴れっぷりはアクションに切れがあり、銃、機関銃の乱射も含めて痛快そのものだ。
 元はと言えば、NYタイムズの女性記者が殺され、その取材対象者が次々に殺される事件があり、そこにはグァテマラでのある兵士による皆殺し事件があったことが分かる。その兵士は、現副大統領で次期大統領候補という超大物と分かったから大変。その時、フランクもグァテマラにいたことから狙われたのだった。REDの面々は現役CIA、シークレットサービスの厳重警戒をかいくぐり、標的に肉薄していく。その過程はテンポもよく、何よりもベテラン4人の粋なセリフ、会話のやりとりがシニカルで面白い。
 国家権力内の巨悪という敵は、4人の破天荒な暴れっぷりを納得させるに十分だ。ハリウッド映画、とりわけアクション映画は近年(9・11以降)、敵の造形に困りめっきり精彩を欠いていた印象が強いが、元凄腕スパイによる現役への反逆という図式はなかなか興味深い。ブルース・ウィリス以下芸達者を多数そろえたキャスティングも含めて、久々に分厚いハリウッド大作の満腹感を味わった。 
(安永 五郎)ページトップへ
   
             
HOME /ご利用に当たって