|
『第九軍団のワシ』 |
★作品紹介 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
★第九軍団のワシ |
(C) 2010 Focus Features LLC. All Rights Reserved.
|
『第九軍団のワシ』 (THE
EAGLE) 〜ローマ時代の謎に挑む!若者の勇気と友情の物語〜
(2010年 イギリス・アメリカ 1時間54分)
監督:ケヴィン・マクドナルド
出演:チャニング・テイタム、ジェイミー・ベル、マーク・ストロング、ドナルド・サザーランド
2012年3月24日(土)〜渋谷ユーロスペース、4月7日(土)〜梅田ガーデンシネマ他にて公開順次公開
公式サイト⇒
http://washi-movie.com/ |
新世代のスター:チャニング・テイタムの新作は、ローマ時代のサスペンス・アクション。西暦120年、ローマ軍最強の第九軍団5000名が名誉の象徴である“黄金のワシ”と共にイギリス北部(現在のスコットランド地方)で忽然と消息を絶った。これは現在でも解明されていない史実である。当時イギリスでは、ローマ帝国ハドリアヌス帝の世に築かれた“ハドリアヌスの長城”より北は多民族が暮らす未開の地だった。この歴史上の謎を感動的なミステー小説『第九軍団のワシ』に仕上げたのが、アーサー王シリーズで有名な児童文学者ローズマリ・サトクリフである。あの宮崎駿が日本の東北に置き換えてアニメ化したいと考えていた作品である。
名誉の象徴“黄金のワシ”と共に第九軍団を全滅させたとされる指揮官フラビウス・アクイラの息子マーカスは、前線基地へ100人部隊の隊長として赴任する。不名誉な父の陰を引きずりながらも勇敢に戦うマーカス。部隊を救う手柄を立てたが負傷し退役を余儀なくされてしまう。生きる希望も失いかけた時、闘技場で共感する何かを感じた奴隷エスカを救う。マーカスに忠実に仕えるようになったエスカを案内役として、第九軍団の真相と“黄金のワシ”奪還のため、未開の地へと進む。果たして父の名誉を挽回させられるのか……。
1954年に発表された小説『第九軍団のワシ』を基に、『ラストキング・オブ・スコットランド』や『消されたヘッドライン』のケヴィン・マクドナルド監督が、『スラムドッグ$ミリオネア』で躍動感のある映像でインド社会を活写したアンソニー・ドット・マントルを撮影監督に迎えて映画化。主演のマーカスには、『ステップ・アップ』『G.Iジョー』『陰謀の代償』のチャニング・テイタムが。新作『君への誓い』や昨年公開の『親愛なるきみへ』では、包容力のある逞しい男性像で魅了。身体能力の高い軍人役だけではない繊細な愛情表現に、テイタムの人間性の深さがうかがえる。マーカスを未開の地へ案内する奴隷エスカに、『リトル・ダンサー』のジェイミー・ベル。他に、ドナルド・サザーランドやマーク・ストロングなどが脇を固め、重厚な人間ドラマとして盛り上げている。
イングランドの圧政に苦しむスコットランド民衆の抵抗を描いた『ブレイブハート』('95)は13世紀末のお話だったが、今回はローマ時代のスコットランド地方が舞台となっている。いずれも体中にタトゥーを入れたり、山岳地帯を機敏に駆け回る高い身体能力を身につけた脅威的部族が登場する。いにしえよりローマ人やイングランド人の侵略を受け戦いの歴史を繰り返していたのだろう。本作でも、戦いのシーンでは殺傷能力の高い武器が登場したり、執拗にマーカス達を追い詰めたりと、オリジナリティに富んだアクションはスリルと迫力がある。だがそれだけではない。ハイランダー地方の悠然とした美しい自然を背景に、苦難に満ちた冒険をしながら育まれるマーカスとエスカの友情が、戦いに血塗られた時代に光をもたらしているようだ。 |
|
(C)
2010 Focus Features LLC. All Rights Reserved. |
|
|