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記者会見レポート
  『手のひらの幸せ』 出演者インタビュー
『手のひらの幸せ』 ゲスト:浅利陽介、河合龍之介
〜人の優しさを知る幸せ〜

(2009年 日本 1時間43分)
監督:加藤雄大  原作:布施明「この手のひらほどの倖せ」
出演:浅利陽介、河合龍之介、村田雄浩、生稲晃子、
    永島敏行、西田敏行
2010年2月13日(土)〜シネ・リーブル梅田、
2月下旬〜 京都みなみ会館 にて公開

・作品紹介は⇒ちら
・公式サイト⇒
 http://dreamonefilms.com/tenohira/
 本作は、二人の兄弟が織りなす、今では薄れてしまった家族の情愛の温もりと、また人の優しさに触れた時の幸せを改めて感じさせてくれる感動物語だ。原作は歌手の布施明。幼くして家族と死別し養護施設に引き取られた兄弟だったが、弟だけ養子として引き取られ、兄弟は別々に成長する。それでも、優しい養父母の元高校生となった弟と、施設を出て大工見習いとなった兄は、かけがえのない身内としてお互いを思いやっていた。そんな二人の絆は、幼い頃のある出来事をきっかけに、より強くなっていった。
 ここに、 成長してからの弟を演じた浅利陽介さんと兄を演じたの河合龍之介さんのインタビューをご紹介しましょう。
Q 昭和30〜40年代の設定ということで、何か特別に役作りをしましたか?

浅利:僕は、監督からの指定もあり、髪型をその当時の髪型にしました。七三分けにして、揉み上げを短く、前髪もパッツンに揃えたので、 まるでキノコみたいな頭なんですけれど(笑)。形から入るというわけではないですが、そういう役作りをしました。
河合:僕は、角刈り、肌黒、筋肉・・・という感じですね(笑)。

Q 兄弟を演じるうえで、お二人で何か話しあったり、お互い気を遣ったことはありますか? 

浅利:二人で「この兄弟ってどういう兄弟なんだろう・・・」という話しあい は、ほとんどしていないんです。 僕は、三人兄弟の末っ子なのですが、兄弟ってどんな存在なんだろうと、普段はあまり考えることはありませんが、この龍二と健一の兄弟愛について自分なりに考えながら、一つ一つ消化していきました。
河合:浅利くんは全然気を遣わせないし、こちらとしても気を遣いたくないし (笑)。ただ、気を遣わなくても良い雰囲気があったおかげで、芝居に 堅苦しく入っていく必要がなく、演じるうえで兄弟の関係性はそれで 十分だなぁ、と思いました。

Q 新潟でのオールロケでしたが、撮影中、あるいはそれ以外のエピソードについて何かありますか?

河合:日本酒飲んだよね(笑)
浅利:はい!! あれはホント美味しかった。
河合:美味かったね!
浅利:新潟限定のお酒もあって、あのお酒はやっぱりあそこでしか楽しめない ですよね。米も美味いし!
河合:メシがうまい!! 魚もうまい!!
浅利:あと僕は、信濃川に感動しました。撮影半ば頃のことだったのですが、 すんごいデカイ川に出くわして、「やっと新潟に来た〜!」という感じに なりました。
河合:僕は、花火に行きたかった・・・。ちょうど、撮影の日程とずれていた ので行けなくて残念でした。
浅利:ちょうどギリギリ行けなかったんですよね、確か。
河合:あれは、行きたかったね。
Q 浅利さんに質問です。初主演ということですが、何かいつもと違う感じで臨まれたのたでしょうか?

浅利:お話しをいただいた段階で、とても嬉しく思いました。そのあとすぐに、 本当に自分が主演で良いのか・・・とも思いました。 今までに映画以外では主演させて頂くこともありましたが、映画の主演 というのはとってもハードルが高いイメージがあって、すごく緊張しま した。
でも、僕で・・・と言って下さった加藤監督を信じ、僕なりに100パー セント出せるように努力しました。

Q 映画の中で、ご自分で気に入っているシーンはありますか?

河合:いっぱいあるのですが、龍二のシーンでは、健一のことを思い遣るシー ンが結構気に入っています。もちろん、僕がその健一を演じていたとい うこともあるのでしょうけれど。特に、ラスト近く、一人骨壺を抱えて 龍二が電車に乗っているシーンがあるのですが、ああいう何気ないシー ンがすごくいいなぁと思います。
浅利:僕は、兄ちゃんのカンナ刷っているところと、あと働いているところ。
    ・・・全部、鳶の話ですが(笑)。
河合:大工姿ですね(笑)。
浅利:はい、兄ちゃんの大工姿です! すごく良かったです。

Q 布施さんの原作本を読まれたと思いますが、この原作を読んでいる時に、 この役をどう演じようと考えましたか?

浅利:原作は、龍二が小さい頃の思い出を振り返って書いた風になっていまし たよね。自分の血が繋がっている家族といえる存在が自分の兄しかいな い・・・。 僕はそういう環境になったことが無いので、純粋に可哀そうだなぁ、と 思いました。ただ、二人はとても楽しそうな雰囲気にも思えました。
施設を抜け出し、旅をし、お腹がすいて柿とおにぎりを貰って、そして 突然兄ちゃんが泣き出して・・・。でもそれがすごくいい思い出です、 というふうに書いてあったので、ほのぼのするな、と。 それを自分が演じるにあたり、どうしていこうかと考えましたが、結果、 その時その時台本を読んでみて純粋に思ったことをそのまま兄ちゃんに ぶつけてみよう、また監督にぶつけてみようとしていました。
河合:僕は、ふとどこかで思い出して貰えるような兄ちゃんにしたいなぁ〜と 思って演じていました。強烈に存在を残すのではなく、どこかでふっと 思い出して貰えるような存在でいたいなと。だから、原作の持つ温かい 雰囲気に近いと言えば近いのかもしれません。

Q 最後に、映画をご覧になる皆様へ一言メッセージをお願いします。

浅利:この映画は、一言で言ってしまえば、兄弟の愛情ですね。
河合:そうですね。時代は自分たちの世代より少し前の昭和30〜40年代のお話 しなのですが、今、割と見過ごされているような兄弟の関係性や、支え てくれている周りの人間との関係性に気づかされる、そんな想いがこの 映画にはあると思います。
浅利:だから、誰もが共感できる映画ではないでしょうか。 自分が大切にしていた人との思い出とリンクして観ることのできる映画 ではないかな、と思います。 ぜひ、大切な人、友人や家族の方たちと観に行って頂ければ嬉しいです。 どうぞよろしくお願いします。
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