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★『はやぶさ/HAYABUSA』
竹内結子記者会見 |
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『はやぶさ/HAYABUSA』 竹内結子記者会見
〜はやぶさチームの偉業を伝える感動作!〜
(2011年 日本 2時間20分)
監督:堤幸彦
出演:竹内結子、西田敏行、高嶋政宏、佐野史郎、山本耕史、
鶴見辰吾、筧利夫、甲本雅裕、生瀬勝久、マギー
2011年10月1日(土)〜TOHOシネマズ梅田ほか全国ロードショー
・作品紹介⇒ こちら
・公式サイト⇒
http://hayabusa-movie.com
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7年もの間、60億キロの宇宙を旅した小惑星探査機[はやぶさ]。途中いくつもの絶体絶命の危機を乗り越え、小惑星[イトカワ]のサンプルの入ったカプセルを地球にもたらした。だが、はやぶさ本体は大気圏突入時に燃え尽きてしまった。その光景を目にする度に、健気なはやぶさの健闘ぶりに胸を熱くされた方も多かったはず。本作は、その奇跡的偉業を支えた数多くの科学者たちの努力と忍耐、情熱や葛藤などを、研究員水沢恵の目を通して感動的に綴られている。架空の人物:水沢恵を演じた竹内結子が、10月1日(土)公開を前に、作品に懸ける思いを語ってくれた。
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――― [はやぶさプロジェクト]の内部事情を聞いてどう思ったか?
奇跡の偉業を成し遂げられて、それに携われた方々はスーパーマンのようなイメージでしたが、実際お話を伺うと、みなさんとても気さくで親近感を持てる方々ばかりでした。少ない予算の中で、多くの人々の手で成し遂げられたんだなぁと実感しました。それまで遠い世界のことと思っていたものが、とても身近に感じられて、改めて凄い!と思いました。
――― 今までの女性らしい役柄と違って美を排除したような役柄でしたが、何か工夫は?
管制室に入って行くと皆さん同じような格好をしているので、他の方と同じ衣裳を身に付け、女を感じさせるような可愛いメイキャップは避け、なるべくシンプルに心掛けました。目の前のことに夢中になるあまり周りが見えなくなるという不器用さを持ち合わせた人だと思ったので、男性の多い世界に「女が入ってきた!」と思われないように演じました。
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――― 専門用語が多かったと思うが、初めて台本を読んだ感想は?
理数系が苦手な上に、宇宙開発のことや[はやぶさ]のこともあまり知らなったものですから、最初にお話を頂いた時には「ムリ、ムリ、ムリ!ホントに私でいいの?」って。でも、いろんなポジションを手伝って回る面白い役のようでしたので、多く人々がどんな思いでいたのかを知ることができるのも楽しそうだと思いました。ただ、セリフに専門用語が多かったので、調べたり意味を理解したりするのが本当に大変でした。概要だけざっくり覚えようとしましたが、先生方からどんな状況か教えて頂きながら自分の中に叩き込める量にして覚えました。
――― 勉強を進めていく上で印象的だったことは?
正直、難しいな〜!って。いろんな先生方のお話を聴いていくうちに次々と疑問が湧いてきて、例えばJAXAの川口淳一郎先生に「宇宙空間では音はするのですか?」と質問して、あっさり「無音です」と答えられて、「すみません!子供のような質問をして」と(笑)。でも、些細なことを聴いていくのは楽しかったですね。
――― 少しは理数系に近づいて来た?
その時点では賢くなっていたかも?(笑)でも今は別の作品に入っているので、せっかく覚えたことも忘れてしまって勿体ない気がします。 |
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――― [はやぶさプロジェクト]を通してアピールできることは?
映画製作でも何でも、目標に向かって自分のやるべきことを精いっぱいやって、大勢で力を出し合い結果を出していくということは共通していることだと思います。私もそうですが、仕事を始めて何年かしてくると自分のやるべきことが分かってきます。大変なことにぶつかった時、その大変さの意味や自分自身を見失う瞬間ってあると思います。そんな時、頑張ってもう少し我慢したらきっと何かいいことになるかも知れないよと思って頂けたらいいなと思います。 |
――― 何か仕事などで悩んだ時の解決法は?
私なりの解決の仕方ですか……、迷ったりする時大体は答えは自分の中にあると思います。それを選択していいものかいろんな事情で本質が見えなくなることもあると思いますが、人と話すことによって自分が見えてくる場合もあります。でも、悩んだ末決められない時は、最初の印象で決めます。
――― この主人公の魅力とは?
前のめり加減というか、脇目もふらず精いっぱい取り込む純粋さが羨ましいと思いました。人のコミュニケーションをとるのが苦手なタイプですが、好きなことで集中している時は相手を掴み取ろうと眼を見開くような、ちょっと変わったところが面白いなと。
――― 竹内さんだけ架空の人物像ですが、演じる上での難しさは?
最初に目指すものがなかったという心許なさです。後は現場に入ってからでいいや!と開き直りました(笑)。他の実在の人物に対する反応を監督と相談しながら作っていきました。私の反応によって、深刻な状況なのかそうでないかも表現できる。言わばリアクション班とも言えます(笑)。
――― 今回リアクションが大きかったようですが?
(笑)変でしょう?時には相手を追い詰めるように、また魚を定規で食べる人に対する反応とか…別に変な人になろうと思ってオーバーに演じた訳ではありません。
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――― 錚々たる男性メンバーの中では?
リアクションとるのが楽しかったです。他の作品でもご一緒させて頂いた方が多かったので、現場に慣れるのは早かったです。この錚々たるメンバーの中でも臆せずに居られたのは、このキャラクターのお陰かな?女としてアピールする必要もなければ、愛想良くする必要もなかったし、ただただ目の前のことに向かって行けばいいという、相手の反応を気にしなくていいという珍しいポジションのためだったと思います。
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――― はやぶさの声を演じていましたが?
出演者の方々と、誰の声がいいかと話していたのに、まさか自分がやるとは!?
「はやぶさの気持ちになって!」と監督に言われ、スタジオで1人…とても寂しい収録でした。子供に絵本を読んで聴かせている時を思い出して、「ボクは精いっぱい頑張ったんだよ!」って感じで演じました。
――― 印象に残ったシーンは?
高嶋政宏 さんのセリフで「何でできないのか?ではなく、どうしたらできるのか?という発想をすべきだ」というシーン。考え方、やり方の方向性が変わった。「できない、できない」ではなく、「やる」方向から考える事ってステキだなと思いました。
――― 東日本大震災後の撮影でしたが……?
撮影は勿論ですが、明日からの生活をどうしようと不安だった時期に、映画が作れるのはとてもありがたいことだと思いました。先ずは目の前にある出来ることをやって行けば、大きな力になれるはずだから皆で頑張ろう!って。人に頑張れということではなく、寄り添うようなものになれたらいいなと。私達は[はやぶさ]を見守る立場にありながら逆に[はやぶさ]に励まされたことでもわかるように、この映画を見て何かやれる!とエネルギー源になれば嬉しいです。
――― [はやぶさ]の映画がいくつか控えてますが気になりますか?勝てる自信は?
とても気になります!私達の作品は事実に忠実に作られています!それに一番に公開される「早いもん勝ち!」(笑)。確かに、3Dのように迫り来るものはありませんが、それ以上に心に滲みるものはあると思います。何より[はやぶさプロジェクト]の力の大きさだと思います。事実がフィクションを越える!
他の映画もお金を払って見に行きます。で、文句は言いません。なぜなら、私達の作品の方がいいと思うからです。
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[はやぶさプロジェクト」を分かりやすく親しみやすい観点で描いた『はやぶさ/HAYABUSA』。撮影自体がひとつのミッションで、現場でも同じ目標に向かって一致団結していたという。本作へ懸ける竹内結子の思いは、今までにないキャラクターに臨んだ女優としての挑戦を物語っているようだ。
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(c)
2011『はやぶさ/HAYABUSA』フィルムパートナーズ |
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