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『南の島のフリムン』 合同記者会見 |
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『南の島のフリムン』
ゲスト:ゴリ(ガレッジセール)&諸見里大介(ハム)
(2009・日本/97分)製作:吉本興業株式会社 配給:角川映画
監督・脚本・主演 ゴリ(ガレッジセール)
出演 照屋正雄 諸見里大介(ハム) ボビー・オロゴン AKINA レイラ
2009年8月29日(土)なんばパークスシネマ、MOVIX堺、ワーナー・マイカル・シネマズ大日、三宮シネフェニックス、MOVIX京都
公式サイト⇒ http://www.furimun.jp/ |
松本人志が監督する『大日本人』がカンヌ国際映画祭に招待されてからというもの、吉本芸人の映画界進出ぶりがめざましい。木村祐一の『ニセ札』に始まり、大ヒットを記録した品川祐の『ドロップ』、松本の2作目『しんぼる』(9月12日公開)、板尾創路の『板尾創路の脱獄王』(2010年正月第二弾公開)など。バラエティで常に高度な笑いを生む彼らは、いわば空気を読む天才なわけだが、その鋭い観察眼は映画作りにも遺憾なく発揮されている。その上で独自の個性を消すことなく、軽く平均ラインを超えてくるのだから、本業の映画監督たちは冷や汗ものだ。 |
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だが、まだ吉本芸人の快進撃は止まらない。今回、新たに芸人監督の仲間入りを果たしたのはガレッジセールのゴリ。笑いのほかに、歌にも踊りにも抜群のセンスを発揮する男が、故郷・沖縄を舞台に愛すべき作品を作り出した。そんな監督ゴリと、彼の友人ヒトシ役で俳優デビューした吉本芸人の諸見里大介が大阪でインタビューに応えてくれた。 |
【STORY】
沖縄の養豚場で働く栄昇、60歳のマサル、タコス屋のヒトシはいつも3人一緒。いい年して仕事そっちのけで遊んでばかりいる。そんなある日。行きつけのポールバーで、新人ダンサーのオレンジにひと目ボレした栄昇は、さっそく友人2人の協力を得て告白を決行。だが、そこへマッチョなアメリカ兵・マックスが現れ、力ずくでオレンジを奪おうとしてきた。腰のひけた栄昇を見かねたマサルの提案で、2人はオレンジを賭けた1対1のガチンコ対決で勝負をつけることに。一方、栄昇にひそかに思いを寄せる幼なじみのりみは複雑な気持ちで見守っていた。 |
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―――劇中には色々なエピソードが登場しますが、ご自身の実体験が多いのですか?
ゴリ:いえ、エピソードは実体験じゃないです。でも、小さい頃に味わったコザの雰囲気を忘れられなくて、コザを舞台に選んだというのはあります。沖縄らしさがあって、今までの沖縄映画にないものといえば“米兵”や“米軍基地”かなと。 |
ケンカが起きそうな緊張感があり、でも、ロックの隣では沖縄民謡が流れているみたいな。アメリカと沖縄がチャンプルーされている文化。怖いけれど何か新しいものが生まれるんじゃないかという期待感がある雰囲気を撮りたかった。僕が小学生のときは、コザで筋骨隆々の米兵を見て「怖ぇ〜」と恐れつつも、自分から近寄っていって一緒にブレイクダンスを踊ったりしていました。
―――諸見里さんから見たゴリさんの監督手腕ぶりはいかがでした?
諸見里:ものすごくマジメです。初めて会ったときの印象はテレビ通り、明るくて優しくてという感じでしたが、監督するときは無茶苦茶ストイックで妥協しない。監督と主演をかねていて、東京の仕事もあってという一番きつい状況なのに疲れたって言わない。だから周りのスタッフも誰も弱音を吐くことなく、付いて行こうって気持ちになれました。
ゴリ:結構2人で取材受けているけど、初めて良いこと言ったな!そういう良いことはもっと言えよ(笑) |
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―――では、ゴリさんから見た諸見里さんの印象は?
ゴリ:初めて彼を見たときは、図鑑に載っていない生きものがいた!でしたね(笑)ヒトシ役はオーディションに行き詰っていたので、諸見里を見てすぐ彼で撮りたいなと思いました。でも、いざセリフ合わせをしたら「シュシュ、シュシュ」言って異様に滑舌が悪い(笑)ので、その持ち味を活かそうと思い、喋りを聞き取れないという設定に脚本を変えました。でも、芸人としての諸見里はよく知らないんですけど、役者としては“抜群”ですね。本当に諸見里はこの映画をきっかけに役者としての道も開けるんじゃないかなと。僕だけはそう思っているんですけどね。 |
諸見里:僕も思っています。
ゴリ:(笑)でも、今の段階でまだオファーはないようだけど…。
―――映画のなかで「相手を見くびったら負ける」という栄昇のセリフがありますが、これは誰かに教わった教訓ですか?
ゴリ:特に誰かに教わったとかではなくて、強いと自分の力を過信して弱い奴の前で足元をすくわれてしまうということを単純な言葉にしただけです。今どきこんなストレートな映画はない。女を奪うために、弱い男が強い奴に立ち向かって行って、最後に弱い男が勝つという昭和初期に見飽きたストーリーをあえてやったんです。なぜかというと、間に入れるネタの方に精力を注ぎたかったから。 |
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それに元々はジャッキー・チェンが好きで、今回の映画もジャッキーテイストだと思っています。絶対的なワルがいて、そいつを倒すためにダメなやつがヘマする仲間と立ち向かっていく。そのなかでちょっと可愛いヒロインがいて、コメディもあるみたいな。総合エンタテインメントを目指した。僕もそれが好き。分かりやすいのでいいんです。
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―――女性キャストがいいんですよね。
ゴリ:そうでしょ!特にオレンジ役のレイラはオーディションの時から気合が半端じゃなかった。ポールダンサーの役だったので、オーディション会場にブラジャーとパンティできて、ロシア語で何か喋ってると思ったら「ポールはないのか」って(笑)。オーディション会場にポールなんてあるわけない。そう伝えたら、もう僕らの座ってる机までどかして挑発的に踊り始めた。あの度胸にホレました。
―――今回の映画ではやりたいことを出し切りました?
ゴリ:そう、テレビではずっとストレスがたまっていた。やっぱり僕は、下ネタが好きなんですよ。でも、テレビは苦情がくるから、規制されているしストレスがたまって…。なのですべてをぶつけました。僕はこの作品を「沖縄エロコメディ」って言ってます(笑) |
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―――では、最後にメッセージをおねがいします。
ゴリ:みんな生活する上で色んなことで悩んでいると思うんですけど、悩んでいるのがバカバカしくなるくらい肩の力を抜けさせてくれる映画です。出ている人物が愛すべきバカたちなので、本当の金持ちじゃなくても、心の金持ちになればいいんだなって思ってもらえると嬉しいです。 |
エロと笑いと青い海がチャンプルーされた沖縄青春コメディ。地域に根ざしたロケーションとリラックスした演者の表情がみごと。これは、沖縄出身で故郷を愛すゴリ監督ならではの作品だ。内地の人間が撮る沖縄とはまたひと味違うのは、良い意味でテキトー主義の沖縄を前面に押し出しているところ。本当に悩みが吹き飛び、元気のもらえる映画に仕上がった。また機会があれば挑戦したいと言っていたゴリ監督。ぜひとも次回作にも期待したい。 |
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『セント・アンナの奇跡』ビリー隊長キャンペーン |
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『セントアンナの奇跡』
(2008・アメリカ・イタリア/163分)R15
監督 スパイク・リー
原作・脚本 ジェームズ・マクブライド
出演 デレク・ルーク マイケル・イーリー ラズ・アロンソ
2009年7/25(土)〜TOHOシネマズ
シャンテ、テアトルタイムズスクエア他、全国ロードショー!
関西では、7/25〜テアトル梅田、シネ・リーブル神戸、TOHOシネマズ西宮OS 8/1〜京都シネマ
公式サイト⇒ http://www.stanna-kiseki.jp/
新作紹介⇒ こちら
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1983年ニューヨーク。郵便局員が窓口に切手を買いにきた男を射殺する。犯人の局員に前科はなく、定年退職まであと3ヶ月という時期だった。そして、局員の部屋からイタリア・フィレンツェのサンタトリニータ橋をかざる彫刻の頭部が発見される。歴史的に価値のある美術品がなぜ、男のクローゼットに眠っていたのか。その謎をとく鍵は、局員が黒人だけの部隊“バッファロー・ソルジャー”の兵士として戦っていた第二次世界大戦下、1944年のイタリアにあった。 |
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現代のニューヨークで起きた殺人事件と、第2次大戦下のイタリアで消えた女神像。2大陸、2つの時代を結ぶ奇跡の実話を『インサイド・マン』のスパイク・リー監督が映画化。本作の公開に先がけ行われた大阪の試写会場には、あの最強エクササイズ「ブートキャンプ」で大旋風を巻き起こしたビリー・ブランクスが応援にかけつけた。 |
新妻の知子夫人と黒のハマーのリムジンで会場に乗りつけたビリー隊長は、試写会場で自身考案の「過酷な戦地に耐える1分間のエクササイズ」を披露。椅子に座ったままできるとあり、観客全員で挑戦!ビリー隊長の丁寧な指導の甲斐あって、誰ひとり脱落することなくブートキャンプに入隊を許可された。音楽に乗せてのエクササイズでボルテージが最高潮に達したところでビリー隊長から重大なお知らせが。 |
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「7月19日、大阪の心斎橋にスタジオをオープンさせたので、是非みなさんいい汗をかきに来てください。怖くないですよ(笑)ビリー隊長が教えます。何歳の方でもオッケー。アメリカの生徒の最高齢は102歳で、とても健康です。空手も教えますよ。」とアピール。さらに映画については「とても感動する映画で僕はもう5回も見ました。人種差別も描かれていますがオープンな心で見てください。彼らが自分たちのためだけでなく、次の世代のために戦ってくれたので、僕は自由を得てここにいられる。正義のための戦いです。」 |
そして、ビリーが経験した“奇跡”についての質問がおよぶと「ここにいること自体が奇跡。戦争でアフガニスタンにも行ったし、人生そのもの、娘がいることも奇跡」と語ってくれた。 |
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2009年1月に知子夫人と結婚したビリー隊長は、現在、茨木在住。エクササイズスタジオは大阪市中央区南船場2丁目12−17 ルグランデ心斎橋 B1階 お問い合わせは06−6241−0158まで。 |
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『HACHI 約束の犬』 リチャード・ギア来日キャンペーン |
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『HACHI 約束の犬』
@ リチャード・ギア
ハチ公銅像訪問記念セレモニーイベント
〜ハリウッドが涙した 海を越えたもうひとつのハチ公物語〜
配給:松竹(2009年 アメリカ 1時間33分)
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョーン・アレン、ケイリー=ヒロユキ・タガワ、サラ・ローマー、ジェイソン・アレクサンダー、エリック・アヴァリ、ダヴェニア・マクファデン、ロビー・コリアー=サブレット |
8月8日(土)全国拡大ロードショー
公式サイト⇒
http://www.hachi-movie.jp/
作品紹介はこちら⇒ |
主演リチャード・ギアが、渋谷のハチ公像を訪問し、記念セレモニーが執り行われました。
セレモニーには、ハチ公のふるさと秋田県大館市の小畑元市長、ハチ公が縁で大館市と友好関係を結んでいる渋谷区の桑原敏武区長、ハチ公像の制作者である彫刻家の安藤士氏、忠犬ハチ公銅像維持会会長の上條清文氏が出席しました。
渋谷の雑踏の中にリチャード・ギアが登場すると、道行く人々から大歓声が湧き起こりました。セレモニーでは、リチャード・ギアからハチ公像に花輪が贈られ、小畑市長と桑原区長からもリチャード・ギアへ地元の特産品などの記念品が贈呈されました。 |
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小畑大館市長:このたびリチャード・ギアさんをはじめとする皆様のお陰でこのハチ公のストーリーが世界各地に広められるということは、私共にとって何事にも代えがたく嬉しいことです。
桑原渋谷区長:日本国民のみならず世界中の人々にこの映画を観ていただき、すがすがしい思いをしていただきたいと思います。
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安藤氏:戦後ハチ公像制作の依頼を受け、夢中で作ったことを思い出します。私も映画を観ましたが、涙なくしては観られませんでした。
ギア:昨日日本に来て、少し時差を感じておりますが、また日本に来ることができて本当にうれしく思います。東京でたくさんの友人とも再会しました。初めて日本に来てからもう30年、何度も日本に来ています。
――― 実際にハチ公に会えていかがでしたか?
ギア:シナリオが送られてきたとき、ハチ公についてはなんとなく知っていた程度でした。しかしを読んでみると子供のように泣いてしまいました。つまり国境を越えて人の心に訴えかける映画であると思います。時代を越えて作る意義がある映画だと思いました。ハチに心から敬意を表したいと思います。映画の中では3匹の犬を使いましたが、どの犬も忠実で、私に本当によくなついてくれました。
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―――
記念品などを受け取られていかがですか?
ギア:時差があって今朝は4時に起きてしまったのですが、今日ここに来て本当によいことが起こりました。すばらしい方々に歓迎を受け、素敵なプレゼントをいただき、そしてこうして初めて本物のハチと対面できてうれしく思っています。本当にありがとうございました。 |
リチャード・ギアは、セレモニー中も小畑市長や桑原区長らに自ら話しかけ握手を求めるなど、終始フレンドリーな様子。フォトセッションの後はこの日取材に来たマスコミたちと握手を交わしていた。また、同じく来日中でセレモニーを見守っていたプロデューサーのヴィッキー・シゲクニ・ウォンとポール・メイソンも舞台上に招くなど、サービス精神旺盛でした。 |
A リチャード・ギア 息子と初共演!!
東北楽天ゴールデンイーグルスVS.千葉ロッテマリーンズ始球式に登場!! |
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来日中のリチャード・ギア氏が、本日7月9日(木)仙台のクリネックススタジアム宮城で行われた東北楽天ゴールデンイーグルス対千葉ロッテマリーンズの試合の始球式に登場いたしました!
リチャード・ギア氏は、大の野球好きであることと、待ち合わせスポットとして有名な忠犬ハチ公の生まれ故郷、秋田県大館市から一番近い球団からのオファーであることも何かの縁と感じ、今回の始球式参加へと至りました。試合は東北楽天が8-3で勝利。8連敗をストップさせました。
始球式では、リチャード・ギアとともに来日中の息子ホーマー・ギア(9歳)が投球し、見事な投球を披露。父リチャードが息子の様子を後ろから見守りながらの、ほほえましい始球式となりました。
始球式を終えてのリチャード・ギアのコメントは以下の通りです。
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【リチャード・ギアのコメント】
「始球式自体僕は1度ヤンキースでやったことがあるけど、息子と2人での参加ははじめて。やっぱり、息子と始球式をできるのは、特別にうれしく、すばらしいことだった。最近ホーマーが、草野球チームでクローザーをやっていて、僕(リチャード・ギア)がコーチをやっているんだけど、最近リーグで1位になったばかりだから、なおさら興奮したよ。」
●リチャード・ギア 1949年8月31日生まれ・59歳
●ホーマー・ギア 2000年2月6日生まれ・9歳 |
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『真夏の夜の夢』 記者会見 |
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『真夏の夜の夢』
(2009年 日本 1時間45分)
配給: オフィス・シロウズ、シネカノン、パナリ本舗
監督・脚本: 中江裕司
出演: 柴本幸 蔵下穂波 平良とみ 平良進 和田聰宏 中村優子
8月15日(土)シネ・リーブル梅田 京都シネマ シネ・リーブル神戸
公式サイト⇒ http://www.natsu-yume.com/ |
【STORY】
不倫の恋に疲れて東京から故郷・世嘉冨島に帰ってきたゆり子。到着早々、島の青年達から慌しく歓迎を受けていると、突然、東京から追いかけてきた恋人の敦が現れる。さらに敦を追って妻の梨花も島に来ていた!驚きのあまり慌てて逃げるゆり子は、森のなかでキジムンのマジルーと再会する。
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『ナビィの恋』『ホテル・ハイビスカス』『恋しくて』など、沖縄の土地と人間を撮り続ける中江裕司監督の最新作『真夏の夜の夢』が8月15日(土)より、関西は大阪、京都、兵庫にてロードショーされる。その公開を前に中江監督と主演の柴本幸が来阪。沖縄料理店「島唄ライヴ 琉球」にて会見を行った。
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シェイクスピアの「真夏の夜の夢」をベースに、人間と精霊“キジムン”がつむぐ絆をファンタジー風に描く本作は、沖縄の離島・伊是名島で撮影された。「島で撮影することによって、出演者もスタッフも逃げられない(笑)でも、みんなが島の豊かさを感じ始めると、求心力が増していってあらゆることが映画に向かって走り始める。」と監督。沖縄での撮影が初めてという柴本は、1ヶ月半の滞在で「沖縄には独特のエネルギーがある。自然を大事にすることで島の人々は守られている」と感じたという。だが、沖縄のビーム光線のような日差しと、のんびりすぎる島時間には少々戸惑ったようす。「頼みごとは、4回くらい言わないと通らないです(笑)島で料理をするために、この材料ある?って聞いたら「あるある」って言うんですけど、次の日に用意されていなくて。また次に聞いたら「じゃあ、今から買ってこようねー」って。おかげで、とてもおおらかな気持ちになりました(笑)」 |
小学3年生のとき3100人の中から『ホテル・ハイビスカス』の美恵子役を射止め、強烈な印象を残した伝説(?)の子役・蔵下穂波が、15歳になって再び中江作品に登場しているのも本作の見どころ。人間ではないキジムンという難役に抜擢された彼女の魅力を「穂波はキジムンの血が80%くらい入っている。あまり演技をしないんですよ。常にマジルーになっている状態で、素に戻らない。それが最大の魅力」と賞賛。ラストに突風が吹く“さんかく山”のてっぺんでマジルーとゆり子が別れるシーンも、この2人だから撮れたという。「カット割をして撮ることもできるけど、僕はあの奇跡のような瞬間を横から一発で撮りたかった。後から確認するとあの風も見方をしてくれたのかな」 |
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映画のテーマは「豊年満作」「子孫繁栄」を願い、その象徴でもあるキジムンと人間の狭間にある目に見えない絆。だが、そのつながりは時代と共に希薄になりつつある。劇中では平良とみが演じるキジムンの王様が「人間たちに忘れられては生きられない」とこの世界を去っていく場面があった。美しい自然に囲まれた沖縄もそこまで危機感を募らせているのか。そこで最後に、大学時代から約30年沖縄に住み続けてきた中江監督は、その変化をどう感じて、どう受け止めているのか聞いてみた。「風景が変わると、人の気持ちや価値観も変化していくように、沖縄も日本の都会風になってきた。その危機感を抱きながらこの映画を撮りました。でも、沖縄の人にこの映画を見せて感じたのは、彼らは100年200年のスパンで生きているということ。僕が沖縄に来て30年間で感じた「ヤバイな」という危機感なんて“ちっぽけ”で、沖縄の人はあらゆるものと生きる感覚というのは何も失っていない。ただ、忘れつつあるだけ。今でなくても50年後に思い出して、また風景も変わり始めるのかなと最近思うようになった。僕が感じているような、ちっぽけな危機感に左右されるような土地ではないのですね。」 |
この答えを聞いてますます中江監督と沖縄のファンになってしまった。劇中のテーマソングである「弥靭節」(みるくぶし)の教えは人々の心に残っており、マジルーはどこにいようとゆり子を見守っているのだ。「(作物や自然、他人を含む)周りが幸せにならない限り、自分も幸せになれない」と歌う「弥靭節」のように、『真夏の夜の夢』はやさしく観客の心に届くだろう。 |
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『斜 陽』 記者会見 |
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『斜陽』記者会見と初日舞台挨拶
記者会見ゲスト:秋原正俊監督、温水洋一
舞台挨拶:秋原正俊監督、温水洋一、黒色すみれ 製作・配給:カエルカフェ(2009年 日本 1時間6分)
監督:秋原正俊監督 原作:太宰治
出演:佐藤江梨子、温水洋一、伊藤庸佑、真砂皓太、小倉一郎、高橋ひとみ
2009年5/9〜ロケ地先行上映(姫路・岡山・静岡駿東郡)、
6/13〜大阪九条・シネ・ヌーヴォ、シネマデプト友楽(奈良)、7/4〜シネ・ピピア(宝塚)など、全国順次公開
公式サイト⇒ http://www.kaerucafe.co.jp/shayo/ |
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【ストーリー】
父親の死と共に財産も失った元富豪の母娘は、収入の目途もなく豪邸を後にし、伯父の援助で地方の海辺で暮らすようになる。世間の暮らしに慣れず次第に衰弱する母親(高橋ひとみ)。娘のかず子(佐藤江梨子)は家出していた弟(伊藤陽佑)を捜しに行って、上原(温水洋一)という小説家と出会う。世間との感覚がズレたかず子は、自堕落な生き方をする上原に惹かれていく。さらに、弟の帰宅によって変化する母との関係。そうして、没ブルジョアのお嬢様が初めて体感する自立への胎動がはじまる……。 |
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今年は、太宰治生誕100年ということで、太宰作品の映画化が続く。荒戸源次郎監督『人間失格』、根岸吉太郎監督『ヴィヨンの妻』、冨永昌敬監督『パンドラの匣』、そして、秋原正俊監督の『斜陽』である。今回、先陣を切って公開された『斜陽』の秋原正俊監督と出演の温水洋一さん、音楽を手掛けたロリータ・クラシック・ユニットの黒色すみれ(デュオ)が初日舞台挨拶のため来阪。舞台挨拶の前に、秋原監督と温水洋一さんが記者会見に応じてくれた。 |
―――
監督は学生の頃、太宰治については?
監督:文学部の中でも、私は芥川龍之介や夏目漱石の方が好きなタイプでした。でも、改めて読んでみて「深い」と感じました。『富嶽百景』で太宰は富士山のことを「大した山ではない」と言ってるんですよ。なんでそんなことを言うのかなと思って、実際青森へ行って磐城山を見たら、もっともだと思いましたね。青森との対比で独特の世界観が生まれているのなら、自分は太宰について何も知らなかった、と猛省しました。ここ数年は太宰にかなりはまっています。
――― 遅れてきた太宰青年ですね(笑)『富嶽百景』の時には、『斜陽』も撮ろうと思っておられたのですか?
監督:いえ。太宰治の世界観とは、常に青森が背景にあると思うんです。それを、あまりにも太宰治を知らずに『富嶽百景』を撮ってしまったので、リベンジをかけて誰も手掛けてない『斜陽』に挑戦しました。 |
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――― 今年は太宰治生誕100年ということで、他にも太宰作品が製作されますが、『斜陽』を手掛けるにあたり気を付けたことは?
監督:先ず、太宰色を払拭することですね。津軽の方や太宰治の実家の津島家の方々は、太宰に対し相当なリスペクトをお持ちなので、ネガティブな人物像だけを興味本位に描きたくなったんです。太宰のイメージを壊さないためにも、小説の中の人物は太宰とは関係のない別個のものとして描きました。 |
―――
それで現代風にアレンジされたのですね?
監督:はい。原作では疎開しているのですが、それでは戦争映画になってしまうので、若い人達にも見てもらうためにも今の時代性を強調しました。
――― キャスティングについては?
監督:『伊藤の話』で温水さんに主演して頂いた時には『斜陽』製作の予定がありましたので、上原の役は温水さんのイメージと勝手に決めてたんですよ。主役については、『富嶽百景』の時、太宰が若い頃のやんちゃな雰囲気を出すために太宰について全く知らない塚本高史君に演じてもらったので、今度は太宰通の方にお願いしたかったのです。
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―――
佐藤江梨子さんは太宰通なんですか?
監督:はい。太宰通で有名な女優さんは3人いまして、緒川たまきさん、押切もえさん、そして佐藤江梨子さん。一番若い佐藤さんが適していると思って。
――― 『斜陽』というブランド力も影響しているのかも?
監督:そうですね〜二つ返事でOKを頂いて、それから、あまり母親感のない高橋ひとみさんと次々と決まっていきました。 |
―――
温水さんは、太宰かぶれでしたか?
温水:確かに、中・高校生の頃にはよく読みましたね。その頃は、屈折したイメージだったのですが、芝居を始めた‘90年代の始めの頃にはネクラブームもあって、逆手に取って笑いにつなげてました(笑)。それを通り越して、今読み返してみても、凄い本だなと思います。
――― 上原という役柄については?
温水:正直言って、自分のイメージではないのでは?と。この役は決して二枚目という感じで解釈していませんでしたので、女好きな堕落した作家という人物を演じました。
―――「温水さん初の二枚目!」というキャッチについては?
温水:(笑)そうですか〜? 二枚目風にやってるつもりはないのですが……少ないシーンの中で酒と女にだらしない作家というイメージを出すのに苦労しました。 |
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――― 佐藤江梨子さんが、温水さんとのキスシーンがあると言ったら「女優だね!」って感心されたそうですが……?
温水:あっそうなんですか?(笑)(――どういう意味や!)
彼女がかず子を演じたらどうなるんだろう?と楽しみでしたね。彼女は僕より背が高いので、このかずこを突き放してぞんざいに扱ってやろうと(笑) |
―――
キスシーンは如何でした?
温水:一瞬でしたので。でも、本番前は少し緊張しました。
――― おそらく太宰も言葉や他の面で地方出身というコンプレックスがあったように思いますが、お二人は?
監督:僕のまわりに地方出身の方は多いですが、そんなに気にしておられないかと。
温水:僕は言葉の面ではコンプレックスはなかったですね。でも、視聴できるテレビ局が2局しかなかったので、お芝居仲間達が子供の頃から見てきた番組を知らないというのが、大きなハンディでした。吉本新喜劇も見たことなかったですし、出発点が違いましたから。
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―――
都城弁で語ることはありますか?
温水:しょっちゅうですよ。田舎の友人と会ってる時なんか、誰が見てようが田舎の言葉で喋ります。それを誇りに思っています。
――― 永瀬正敏さんと同じ高校ですが……?
温水:永瀬君の方が2学年下でした。彼がオーディションに受かったというので、1年生の教室へ見に行ったことがあります。僕は遠巻きに見ていた一人です。 |
―――温水さんは最近映画出演が続いて大変なご活躍ですが……?
温水:いえいえ、そんなことはありません。
――― ワンシーンしか出てなくても存在感がありますね? 笹野高史か温水洋一かと!?
温水:とんでもない!笹野さんにはまだまだかないません。 |
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その後行われた舞台挨拶では黒色すみれのお二方も加わり、和やかな雰囲気に。特に温水さんは急にテンションが上がり、「僕なんかミスキャストじゃないかな〜なんて」と、記者会見の時とはうって変わって元気な声で……さすが!舞台俳優としての貫禄を垣間見た気がした。黒色すみれのお二人は今回のサントラ製作について、「監督にだまされました。脚本を読んで音楽を付けたのですが、実際の映像と音楽が合ってなくて(笑)。でも、曲作りはやりやすかったです」と、正直なコメントが飛び出した。 |
本作は、太宰文学の雰囲気とはかなり違ったイメージかもしれない。秋原監督がどこへ向かおうとしているのか、その意図も解りづらいかもしれない。だが、太宰文学の大胆なデフォルメとデジタル映像へのこだわりは、新たな映像世界への挑戦として大変ユニークなものといえるだろう。また、今回、静岡・岡山・兵庫と各地でのロケを敢行した理由も、地域巻き込み型の映画製作のメリットとして観客動員が望めることもあげられるとか。監督のイメージの中には、ロケ地から作品を発想するという手法もあるという。今後、どんな世界を見せてくれるのか、注目していきたい。 |
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『はりまや橋』 高岡早紀
記者会見 |
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『The Harimaya Bridge はりまや橋』
ゲスト:高岡早紀
〜国境や人種を越え、
人の心も文化も命もつなぐ「はりまや橋」〜
配給:ティ・ジョイ(2009年 日本・アメリカ・韓国 2時間)
監督・脚本:アロン・ウルフォーク
出演:ベン・ギロリ、高岡早紀、清水美沙、ダニー・グローヴァー
2009年6月6日(土)〜TOHOシネマズ高知にて先行公開中
6月13日(土)〜梅田ブルク7ほか全国公開
(c)Harimaya Bridge,LLP
公式ホームページ⇒ http://www.harimaya-bridge.jp/ |
ご存じ土佐の高知のはりまや橋。「〜坊さん、かんざし買うを見た」という実らぬ恋を歌ったよさこい節で有名。そのはりまや橋にちなんで、アメリカ人のアロン・ウルフォーク監督が、国や人種を越え人として信頼し合うことの素晴らしさを謳った映画を創り上げた。監督は、23歳の時高知県須崎市で英語指導助手として1年間暮らした経験があり、その後も高知県内で短編『黒い羊』を撮影したり、頻繁に来日しては親交を深めたりしていた。そうした体験を基に脚本は書かれているので、アメリカ人が日本の文化や習慣に戸惑う様子や、日本人とのやり取りで感じた人情味などが細やかに描き出されている。従来のような物珍しい日本という視点ではなく、そこには驚くほど自然体の日本の情景が広がり、私達日本人も改めて気付かされることが多く、実に興味深い。 |
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【ストーリー】
サンフランシスコ在住のダニエル・ホルダーは、一人息子のミッキーが英語教師として赴任した日本で交通事故に遭い亡くなってしまい、悲しみに打ちひしがれる。画家としても活躍していた息子のために個展を開こうと、息子の絵を集めに高知県へやってくる。ダニエルにとって日本は、父親を太平洋戦争中に殺され、さらに愛する息子も奪った憎い国。日本人も野蛮人だと思って、最初は日本人の親切を理解できずに横柄な態度をとっていた。ところが、ミッキーが思いのほか日本人に愛されていたことや、紀子という恋人がいて、ミッキーが残した命の存在を知ると、次第に頑なな心が解きほぐされて、ミッキーと同じように日本に馴染んでいく。 |
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今回、ミッキーの恋人・紀子役の高岡早紀さんが、大阪市での舞台公演中にも拘わらず取材に応じてくれた。陶磁器のような白くつややかな肌に華奢な体型、それに少し高めの声が可愛らしく、『バタアシ金魚』以来変わらない雰囲気を保ち続けているようだ。
――― 製作発表時、「はりまや橋」と聞いて、一体どんな映画になるのか想像できませんでしたが……。
アメリカ人の監督とお仕事するのは初めてでしたし、珍しいカメラワークをする方で、撮影中もどんな映画になるのか私もあまり想像できませんでした。でも、ありきたりな撮り方をしていないので、ある意味新鮮な映画だと思います。
――― 出演を決めた一番の理由は?
人種や国境を越えた人としての触れ合いを描こうとしていましたが、想像できない部分が多かったので、それだけに興味が膨らんで、私自身もどういう風に変化するのだろう、と楽しみになりました。 |
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――― 今回シングルマザーの役柄ですが、役作りで苦労した点は?
一番苦労したのは英語のセリフですね。私も子供がいますので、紀子がどんなことがあっても、一人ででも子供を産んで育てていきたいという気持ちには共感できました。 |
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高知城でベン・ギロリさんと話すシーンでは、英語での会話なのに自然な形で感情が伝わってきて、とても英語で苦労されているようには思えませんでしたが……
確かにあのシーンは大変でした。日本語で演技するのも大変なことが多いのに、英語だと日本人としての感情を表現するのが難しくて……特に、日本語と英語ではそれぞれの単語の意味が微妙に違うので。あのシーンでは、ベンさんとセリフ合わせをさせてもらって入念に準備しました。
――― 今までいろんな役をされてきましたが、今回の役柄についての感想は?
舞台は高知県の小さな町です。そこにアフリカ系アメリカ人がいたら目立つのかもしれませんね…。東京などと違って普段あまり外国人を見る機会が少ないので、違和感を感じやすいのかもしれませんね。そんな環境でシングルマザーとして生きていく紀子が可哀想だと思いました。この映画で、少しでも国境や人種を越えた心の触れ合いができて、温かい気持ちになれたら素敵だなと思いました。 |
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――― 紀子の感情の変化については監督と話し合ったのですか?
はい、その都度話し合いました。監督の演出は細かいのですが、出来映えは人も時間もゆったりと流れるような感じで意外でした。よさこい節がとてもお上手なんですよ。きっと特別な思いがあるのでしょう。紀子は監督の昔の恋人に似ている、なんて言われてましたから(笑)。 |
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ベン・ギロリさんとの共演は?
ベンさんは見ての通り体も大きく心も広い方で、撮影中和ませて頂くこともありました。主人公と同じように初めての来日でしたから、初めは戸惑うことも多かったみたいですが、次第に馴染んでおられましたね。山の中での撮影では、ベンさんがマックを食べたいと言ったら監督が買ってきてくれたこともありましたよ。
――― 娘役のさくらちゃんは高岡さんによくなついていましたね?
しつけの成果があったのな…。 彼女とは撮影中、ず〜っと一緒にいました。遊んだり歌ったりして、抱っこしたり、ホント腕が太くなるんじゃないかと思えるくらい。(笑)本当の親子みたいにずっと一緒に過ごしてました!
――― 高知での撮影の雰囲気は?
監督は少しは日本語が解るのですが、ベンさんは主人公と同じく全く解らない状態でした。英語が全く解らない日本人達とお互い解り合いたいという気持ちだけでコミュニケーションをとっていましたので、自然と笑いが生まれて和やかな現場でした。 |
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――― 地元の方々との交流は?
紀子が住んでいた場所は高知でも山奥にある村でしたので、コンビニも何もない所でした。そこで、近所の方が炊き出しして下さって嬉しかったですね。 |
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高知でこれ程広範囲でロケをしたのは珍しいと思うのですが、高知の印象は?
山奥での撮影で棚田へ行くのが大変でした。バスで行ったのですが、道中は道が狭く恐いくらいで景色を楽しむ余裕はありませんでしたが、到着したら「なんてきれいな所なんだろう!」って感激してしまいました。今回は桂浜も四万十川へも行ってなくて、山ばかりでしたね。でも、暑くもなく寒くもなく、丁度いい季節でとても気持ち良かったです。
取材当日は、出演しておられる劇団新感線の舞台『蜻蛉峠』の休演日。そこで、映画と舞台との違いについても訊いてみると、「映画は瞬発力が必要ですが、舞台はそれだけでは不十分でもっと深いものを感じます。舞台はやればやるほど課題が増えていって、それを制覇できるかどうかは自分次第ですね」と。後日、観劇後楽屋へお邪魔したところ、既にメークを落とした状態で、すっぴんでも綺麗な高岡さんに驚いた。
脚本も監督もアメリカ人とは思えない程、日本人の心情を繊細に描いて、見ていて共感することが多い。また、高知県の美しい自然の風景を主人公の心象とは対比するように挿入している点など、余程の日本文化の理解と愛着がなければ表現できないようなシーンが続く。偏見を超越して得られる安らぎを、この映画を通して体験してほしい。 |
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『守護天使』合同記者会見 |
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『守護天使』
ゲスト: 佐藤祐一監督、カンニング竹山、忽那汐里
(2009年 日本 1時間49分)
配給 エイベックス・エンタテインメント
監督 佐藤祐市
出演 カンニング竹山 佐々木蔵之介 與真司郎(AAA)
寺島しのぶ 忽那汐里 2009年6/20(土)〜テアトル梅田、なんばパークスシネマ、MOVIX京都、109シネマズHAT神戸 他全国ロードショー
公式サイト⇒ http://syugotenshi.jp/index.html |
【STORY】
毎日、満員電車で出勤する薄給メタボのサラリーマン・須賀(カンニング竹山)。世の中は不況で、家には鬼嫁の勝子(寺島しのぶ)がいる。何もいいことがない彼の前に、ある日、天使のような女子高生・涼子(忽那汐里)が現れる。彼女の優しさにひと目ぼれしてしまった須賀は「彼女を守りたい」と宣言。後日、涼子がネット犯罪に巻き込まれていると知った須賀は、同級生のチンピラ・村岡(佐々木蔵之介)と引きこもり少年の大和(與真司郎)と共に捜査に乗り出す。 |
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貧乏サラリーマンが、恋した女子高生の救出に四苦八苦する勇姿を描く最弱ヒーロー映画『守護天使』のキャンペーンが大阪で行われ、来阪した『キサラギ』の佐藤祐市監督と、映画初主演のカンニング竹山、第50代ポッキーガールの忽那汐里がインタビューに答えてくれた。 |
―――前作の『キサラギ』ではオタク男子、次回作の『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』では労働ニート、今作の主人公も冴えない中年ですね?
監督:映画を作るとき主人公が弱者の方がストーリーになるし、魅力を感じる。お金持ちでハンサムで非の打ち所がない主人公でも、どこかにウィークポイントは作るように、弱点がないとストーリーは面白くない。そういう意味で欠点があり、屈折した人が主人公になることは、僕としては当たり前のこと。僕が昔ニートだったとか、そういう友達がいっぱいいるとか、そういう訳ではないです(笑)
―――テレビでは“切れキャラ”が定着している竹山さんですが、主人公の須賀と似ているなと感じる部分はありますか?
竹山:基本的に似ていないですね。台本を読んでいるときも「これお前がダメなんだろ」とイライラしていました。似ているとしたら“容姿”ですね。メタボで、メガネで、ハゲかけているという。性格は真逆です。 |
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―――映画では竹山さんが高校生の忽那さんにひと目ボレしますが、実際この年齢差での恋愛はありだと思いますか?
忽那:う〜ん…。
竹山:正直に言っちゃっていいよ。傷つかないから。
忽那:竹山さんはいくつですか?38歳?…ギリギリかも。 |
監督:すごい気を使わせちゃったね(笑)
竹山:ははは。でも、僕は正直ムリですね。やっぱり10代ですからね。芸人の合コンでも「19歳だったら帰らせろ」が合言葉ですから(笑)
―――忽那さんは、竹山さんや日村が近くにいるなかで後半はほとんど縛られた状態での演技でしたね。逆に辛くなかったですか?
忽那:あれは2、3日寝た状態の撮影でした。1日中ベッドに縛られて、足は大丈夫ですけど、腕を上に縛られているので、だんだん筋肉が敏感に反応するようになってくる。耳も触れないぐらいなので、スタッフの人が「かゆい所があったら遠慮なく言ってよ」って言ってくださるんですけど(笑)
監督:あれでしょ、日村さんが近くに来て気持ち悪くなかったの?ってことが聞きたいんでしょ?日村さんもパンツ一丁で、竹山さんもフンドシだし、そんな男がいる中でよく目をつぶってられたねアンタ!みたいな。
―――そうです(笑)
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忽那:(笑)カメラが回ってない所では、みんなストーブの回りに集まっているんですけど、最初は目線に困って話しづらかった。でも3日も経てば誰も違和感なくなりました。
竹山:僕と日村くんとかは、脱ぐことに何の抵抗もないんですよ。よくある光景なので、普通にブリーフと赤フン一枚で喋っているんですけど、途中で「あっ、ヤバイ」って気付いて。まだ彼女は10代だし、なんかゴメンネって(笑)まぁ、役なんですけど。
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―――今までにこれは惨めだなと思ったエピソードを教えてください。
監督:助監督時代、サメが近づいてくるカットを撮るときに、サメのヒレをつけてサメの役をやったんです。オモリをつけないとお尻がでてしまうので、仕方なくオモリをつけたら溺れてしまって、そのシーンがテレビ番組のNG大賞で流れたことです。
竹山:僕は若手で漫才やってたときは、ゴミみたいな扱い受けてましたからね。今もミジメですけどね。主演映画なのに浮気どうですかって聞かれて。
監督:(爆笑)
忽那:私は、オーストラリアに居たとき、ハロウィンの罰ゲームで、お相撲さんとか猿とかの格好をさせられたことです。 |
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―――最後に、今回の主人公はダメヒーローでしたが、今いたらいいなと思うヒーローがいたら教えてください。
監督:う〜ん、誰だろう。誰かGM救ってあげてくださいって感じですかね。
竹山:そうですね、腕利きのマネージャーが欲しいですね! |
忽那:単純なんですけど、まだ父がオーストラリアにいて、日本の家でゴキブリが出たときに誰もやっつけられないので、ゴキブリを仕留めてくれるヒーローが欲しいです。
気さくな監督、優しい竹山さんを中心にとても和気あいあいとした雰囲気で進んだ合同インタビュー。最後に監督が「観客が気軽に見て、楽しく劇場をあとにできるものを作りたいと思っている。えらそうなことを語ってもしょうがないだろうと。泣いたり笑ったり、ドキドキしたりして楽しんでいただければそれが一番嬉しいです。」と語ってくれた。
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『群青−愛が沈んだ海の色−』 福士誠治
記者会見 |
カットソー・シャツ・デニム/DU・DE+DU
問い合わせ先:DU・DE+DUルミネエスト新宿店 (03-3868-2475) |
『群青〜愛が沈んだ海の色』 ゲスト:福士誠治
〜群青色の海が見守る遺されし者の幸せ〜
(2009年 日本 1時間59分)
監督:中川陽介
出演:長澤まさみ、福士誠治、良知真次、
洞口依子、玉城満、今井清隆、宮地雅子、田中美里、
佐々木蔵之介
2009年6月27日(土)有楽町スバル座他全国ロードショー
関西では、梅田ブルク7、敷島シネポップ、TOHOシネマズ二条、
神戸国際松竹にて公開
(C)2009「群青」製作委員会
公式サイト⇒ http://www.gunjou.com
作品紹介⇒ こちら |
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本作は、沖縄の小さな島を舞台に、愛する人をおいて逝きし者と、死へ追いやった責任を感じて生きる者の悲しみが、群青色の海の力で再生へと変化していく物語。亡き人への想いを胸に、いまを生きる切なさと力強さを、群青という海の色が象徴しているような印象深い作品となった。 |
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主役の凉子(長澤まさみ)に親友の一也(良知真次)と共に想いを寄せる大介役を福士誠治さんが演じている。凉子への想いを内面に秘めて凉子と一也を見守り、そして悲しみの淵から凉子を救い出すという、物語の主軸を支える重要な役所だ。 |
―――― 出演にあたって、どのような課題をもって臨まれたのですか?
撮影に入るまでに東京で陶芸を、沖縄で素潜りを練習しました。ダイビングの方は、個人的にスキューバ・ダイビングの免許を取りにいった程でしたが、陶芸の方は、美大生という役なのに映画の中では完成品をひとつも作ってないんです。監督にも、「病気になった涼子の方が上手くできてどうなっているんですか?」と聞きました(笑)。
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―――― 今回の役柄については?
今回の役は、感情を抑えた演技が求められたのでリアリティを重視しながら演技しました。例えば、好きな女の子にアピールするのは勇気が要るものですが、それを大介だったら、と考えながら、その場の空気感とか距離感に気を遣いました。 |
―――― 今回は「静」の部分が多い役柄だったように感じましたが、自分自身と比較して如何でしたか?
確かに、自分だったら大介よりは積極的にアピールするだろう、と。舞台が東京だったら他に選択の余地がありますが、小さな島ですので対象となる女の子は一人しか居ない訳ですし、そりゃ違ってくるでしょう。でも、親友のことや惹かれ合う二人の運命を考えると、大介がとった行動もよく理解できます。それに、一也のようなタイプは大介ほど苦労しなくて済むのかなと。男らしく、真っ直ぐで、凉子が惹かれるのもよく解りますねぇ。
―――― 長澤まさみさんの体当たりの演技が話題になってましたが……?
彼女は、今回は精神的に病んでしまう役柄でしたので、表情や仕草など繊細な演技が求められました。監督や周囲が「大丈夫か?」と心配する程凄かったですね。僕も、心から助けたいという想いに駆られて、演じやすかったです。でも、「カット!」が掛かると普通の顔に戻っていましたので、さすが素晴らしい女優さんだと思いました。
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―――― 佐々木蔵之介さんとの共演は如何でしたか?
小さな島でしたから宿舎が3〜4軒しかなく、男子メンバーは同じ宿舎になりました。朝夕一緒にご飯食べたり、間仕切り程度の壁しかないものですから「そろそろ出る?」と声を掛け合ったり、蔵之介さんとは先輩なんですけど男同士で他愛のない話をしたり、とてもフランクなお付き合いをさせて頂きました。休日に、宿の人に「サザエでも捕りに行くか?」と誘われると、蔵之介さんに「頼むぞ」と言われ、夜の食卓に採れたサザエを焼いて出すと、「よくやった!」と褒められたり(笑)。
―――― 完全に仕切られていたのでは?
確かに(笑)。でも楽しかったですよ。 |
―――― 1ヶ月に渡るロケ中、飲み会とかされたのですか?
浜辺で島の人達と一緒に、ほぼ毎晩飲んでましたね。夜は真っ暗で何も見えないのですが、1ヶ月も居ると、そんな島の生活に慣れて、東京に帰るのがイヤになるほどでした。
―――― 島に魅力されたのですね?
映画を撮りに行ったのですが、1ヶ月も経つと島の自然や魅力を満喫してしまいましたね。最初の3日間は、コンビニ無い、自動販売機も少ない、「チキン食べたい」なんて言ってましたが、1週間もするとそんな生活に慣れてストレスに感じなくなってきました。その内、この自然の中に居ることが東京では絶対得られない贅沢なことに思えて来て……自然との触れ合いが尋常ではなく、人ってどこでも生きていけるんだなぁ、と体験できたことが大きな成果でしたね。 |
カットソー・シャツ・デニム/DU・DE+DU
問い合わせ先:DU・DE+DUルミネエスト新宿店 (03-3868-2475) |
―――― 『群青』というタイトルへの想いは?
シンプルだけどとてもいいタイトルだと思います。渡名喜島(となきじま)はダイビングスポットがいくつかあって、“渡名喜ブルー”と言われる特別な海の色で有名だそうです。熱帯魚が沢山泳いでいるような海ではなく、魚は一匹もいない静かで深い青、正に群青色の世界が広がっていました。役者では僕しか見ていないらしいですが、映画ではちゃんと映っていますので、他にはない“渡名喜ブルー”を体感して頂けると思います。
―――― ダイビング中のエピソードは?
島尻岬の辺りに潜っているシーンがあるのですが、凄い俯瞰で撮っていて、僕だと認識されなかったんですよ。必死に潜って“渡名喜ブルー”を体感して感動していたのに、吹き替えのダイバーだと思われてショックでしたね(笑)。 |
―――― 神奈川県のご出身ですが、海には慣れておられるのでしょうか?
小学生の頃海遊びをしたぐらいで、素潜りは今回が初めてでした。本番では15m位潜ったのですが、息継ぎするのに最低15秒はかかるんです。浮上するのに1m=1秒掛かることを知らないと、恐いなと思いました。
―――― とてもお上手でしたね。
練習のたまものでしょう。最初は水に慣れる練習といって、10m位の深さまである各レバーの所で何秒潜っていられるかを繰り返します。少しずつ深く、長く、といった練習を5日で。本番では、10mの地点にあるカメラを通過するカットを撮る予定だったのに、実際には12m位の所にカメラがあって、どう見ても15mは潜らされたような……鬼だ!と(笑)。でも、最近では海人(うみんちゅ)でも中々潜れない深さでしたから、良知(らち)君と僕は監督からも褒められました。 |
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―――― スキューバ・ダイビングの免許も取られたようですが。
最初始めた素潜りは苦しかったのですが、ボンベを使うと苦しくなくて、最高でしたね。スキューバ・ダイビングは楽しくって堪らなかったです。
―――― この映画は綺麗な海のシーンが多く、これからダイビングしたいと思われる方に何かコメントを。
ダイビングは非日常を体験できる素晴らしいスポーツですので、是非挑戦してみて下さい。 |
短時間に多くの質問に答えてくれた福士誠治さん。今回のような繊細な役から三枚目のコミカルな役まで演じられる若手実力派。精悍な面立ちに颯爽とした雰囲気は時代劇の侍姿が似合うが、一定のイメージだけでは収まらない演技の幅の広さも感じさせてくれた。
今後の活躍が楽しみな“注目の人”です! |
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『腐女子彼女。』 初日舞台挨拶 |
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『腐女子彼女。』
(2009・日本/97分)
原作: ぺんたぶ
監督: 兼重淳
脚本: 葛木英
出演: 大東俊介 松本若菜 古川雄大 EMI 奏みずほ 落合恭子
シネマート心斎橋にて5月23日(土)より公開中
公式ホームページ⇒http://fujoshi.gyao.jp/ |
【STORY】
主人公の大学生・ヒナタ(大東俊介)は、バイト先でひと目ぼれしたOL・ヨリコ(松本若菜)とめでたく付き合い始めるも、ヨリコは極度の腐女子だった…。デートは「執事喫茶」や「アニメイト」。呼び名はヒナタではなく「セバスチャン」。2コ上のヨリコに、完全に主導権を握られたヒナタだが、次第に腐女子ワールドに魅了されていき…。 |
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オタク女子とフツー男子の恋愛をコミカルに綴り、ブログ累計アクセス数1100万、ブログ本32万部突破!コミック版も絶好調で、ついには映画化にまで至った『腐女子彼女。』が5月23日(土)に大阪で公開初日を迎え、主演の大東俊介と松本若菜が舞台挨拶に駆けつけた。 |
“腐女子”とは、主にボーイズラブ(略してBL)やアニメを愛するオタク女子のこと。オタク界ではメジャーだが、一般にはあまり浸透していない“腐女子”について、主演の二人は「言葉は知っていたけど、実態についてはこの作品を通して知った」と言う。大東は「台本を読んだとき、すごく面白かったのですぐにやりたいと思いました。でも、現場では監督が一番楽しんでいましたね。コスプレの衣装を見つけると、すぐにカツラをかぶったりしていた(笑)」松本も「監督をはじめとする現場のチームワークがすごく良くて、演じやすかったです。『機動戦士ガンダム』のセイラさんのコスプレをしたときは、監督やスタッフから写メの嵐にあいました」と話すなど、撮影現場はかなり和気あいあいとしていたようす。 |
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演じた人物について、大東は「台本の段階でヒナタというキャラクターが出来上がっていたので、自分から共感する部分を引っ張り出してくるより、イチから作り上げていった感じです。」松本は「私自身、ヨリコのように没頭できる趣味がないので、仕事も趣味も恋も全力で頑張っている彼女に憧れを感じました」 |
そして最後に、大東「“腐女子”のインパクトに気を取られるかもしれませんが、作品を通して人としての大切な気持ちを描けたと思っています。作品がみなさんの心に届いていればうれしいです。」松本「スタッフキャスト全員で1つ1つのシーンを大事に作りました。私もまだ一回しか見ていないので、また劇場に行って観たいと思います。皆さんも一回と限らず何回でも観てください。」と締めくくり舞台挨拶は幕を閉じた。
さらに、舞台挨拶の合間にそれぞれが個別に取材に応じてくれた。
大東演じるヒナタは、“攻め”タイプの女性にはまさに理想の“受け”男子。ルックスが良くて、頭も良くて、ときどきメガネで、わがままをなんでも聞いてくれる。言い換えれば恋人に“振り回されている”だけのようだが、「ヒナタは尻に敷かれているけど、芯はしっかりしている。イエスマンに見えても、信念に基づいて行動しているし、優しいけど弱いやつじゃない。」と分析する。
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役作りのためにBL本は読んだかと聞くと「読みました。ある有名キャラをパロディにしていたので、タイトルは言えませんが…(笑)」その内容にかなりの衝撃を受けたようだが、いちばん新鮮な驚きを得たのは劇中にも登場する「執事喫茶」だとか。「実際の店舗を借りて、執事の方々にも協力してもらいました。みなさんプロ意識がすごく高い。」と異質な空間に興味津々。さらに、アニメの声優、福山潤と日野聡が実際に登場するイベントの場面では、エキストラとしてリアル腐女子に集まってもらったそうだが「リハーサルのときから二人が出てくると、「キャー!!」ってすごい歓声だった。リハと本番を何回繰り返してもテンションが落ちないんです」と腐女子パワーに圧倒されたようす。 |
実際の大東は、映画のようなオタク的要素はあまりないらしいが「現場で好きな映画の話になると、熱くなりすぎて引かれることもあります(笑)」と演技派俳優らしい“秘密”を教えてくれた。そして最後に「この映画を見て腐女子をカミングアウトできる人が増えれば嬉しい」と語った。
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美人で仕事もできてスタイル抜群だが、実はBL&アニメの世界にどっぷりハマる“腐女子OL”のヨリコを演じた松本若菜は、本作が映画初主演。撮影前はプレッシャーを感じていたようだが、撮影が始まるとすべてを吹っ切ってヨリコになりきった。「撮影前の本読みの段階から、監督にもっともっとテンションあげてと言われていたので、本番ではぶち上げていったら「ハイ、オッケー!」って。でも、時々テンションをあげすぎて白目になったりして(笑)」白目の部分は、松本の名誉(?)のためカットされているが、ほかにも“腐監督”のこだわりに苦労したと言う。それは腐女子のヨリコ、カスミ、ミルクが執事喫茶に集まり高笑いする場面。「腐女子的なことがあると「ふ(腐)、ふ(腐)、ふ(腐)と笑うのが、監督のこだわりだったみたいで(笑)実は、ふふふって笑いづらいんです。腹筋をすごい使って、もう最後は「ふっ、ふっ…ふ…」みたいになっていました。」 |
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劇中では彼氏のヒナタを「セバス」と呼ぶ女王様キャラの松本だが現実では「男の人に引っ張ってほしい“受け”タイプ」なのだとか。そこで、憧れの男性アニメキャラはと質問すると「大人になってから『北斗の拳』にはまっていたので、山のフドウみたいにすごく優しい人もいいと思うし、雲のジュウザとか自由に生きている人もいし、ラオウのように権力も手に入れるけど愛も持っている人も素敵」と目を輝かせる。超美人なのに意外とマニアック!そんな気さくな松本に親しみを覚えつつ、最後に次にしたいコスプレはと聞くと「コスプレとは違うけれど、時代劇に挑戦してみたい」と女優としての豊富を語ってくれた。 |
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