原題 | Hello Ghost |
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制作年・国 | 2010年 韓国 |
上映時間 | 1時間51分 |
監督 | キム・ヨンタク |
出演 | チャ・テヒョン、コ・チャンソク、チャン・ヨンナム、イ・ムンス、チョン・ボグン、カン・イエウォン |
公開日、上映劇場 | 2012年6月30日(土)~シネマート心斎橋、8月11日(土)~神戸元町映画館 にて公開 |
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~誰しも独りじゃないよ、誰かが見守ってくれてるよ!~
世界一困った顔が似合うチャ・テヒョンの巻き込まれ型劇場のはじまりです! いつも誰かに翻弄される主人公を演じては、その明るいキャラで道を切り拓いて、見る者を笑いと感動の涙で癒してくれるチャ・テヒョン。今回は、自殺願望の青年がなんと4人のゴーストに取り憑かれてしまい、死ぬに死ねない困った事態に! 明るく心温まる作風で定評のある脚本家・キム・ヨンタクの監督デビュー作。「生きていることの幸せを感じてほしい」というメッセージは、ラストのチャ・テヒョンの表情に集約され、号泣必至の映画だ。
天涯孤独のサンマンは生きることに絶望し自殺を繰り返していた。ある日、橋から飛び降り自殺を図ったところまたもや助けられ、病院で目覚めると、見知らぬ4人に付きまとわれる。どうやらゴーストに取り憑かれたようだ。霊媒師によると、4人の願いを叶えてあげる以外成仏させる方法はないという。それまでひとりぽっちの生活を送ってきたサンマンにとって、迷惑な珍客たちだが、なぜか憎めない温もりを感じるようになる。
看護婦のお尻を見てはニヤニヤしているエロじじいの願いは、借りたカメラを返すこと。食いしん坊でTVに夢中の男の子の願いは、あるアニメ映画を見に行くこと。ヘビースモーカーで太目の中年男の願いは、愛車を取り戻しドライブすること。いつも泣いてばかりいる女の願いは、市場に買い物に行って美味しい料理を作ること。それらをひとつひとつ叶えながら、時折サンマンにゴーストが憑依し、サンマンのキャラが急変する。チャ・テヒョン“顔芸”の見せどころだ!
韓国映画は、暴力アクションや性描写、ヒューマンドラマにせよ容赦なくリアルで凄味がある。本作のようなコミカルな感動作でもそうだ。ラスト10分に至るまでずっとコミカル路線で見せていき、ラスト、怒涛のごとく見る者を感動の渦に巻き込む手法もまた桁違いに迫力がある。あ~またしてもやられた~! と呆れつつも、爽快さと満足感で映画館を後にすることができる映画だ。(河田真喜子)
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