原題 | I DON’T KNOW HOW SHE DOES IT |
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制作年・国 | 2011年 アメリカ |
上映時間 | 1時間30分 |
監督 | ダグラス・マクグラス |
出演 | サラ・ジェシカ・パーカー、グレッグ・キニア、 ピアーズ・ブロスナン、オリヴィア・マン、 クリスティナ・へンドリックスほか |
公開日、上映劇場 | 2012年6月2日(土)~シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート心斎橋、ほか全国ロードショー、6月16日(土)~シネ・リーブル神戸にて公開 |
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~ガンバル女性たちへのエールを込めた騒動記~
ヒロイン役が『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカー、脚本は『プラダを着た悪魔』のアライン・ブロッシュ・マッケンナとくれば、何となく映画の色が見えていたが、期待以上に可笑しく、毒味控えめで、ハッピーな仕上がりだ。
ニューヨークを本拠地とする投資会社のボストン支社で、ファンドマネジャーを務めるケイトは、建築士の夫と可愛い盛りの2児と暮らしている。仕事と家事の両方を傍目には完璧にこなしているようだが、実際は、夫や子どもの相手が十二分にできなかったり、地元のバザーに出品するパイを市販品のアレンジでごまかしたり…。それでもなんとか家庭は回っていたけれど、新投資ファンドに関する自分の提案が、ニューヨーク本社の責任者ジャックの目に留まったことから、これまで以上の大忙し状況に。
「仕事と私とどっちが大事?」などというアホな質問を夫や恋人に投げかける女性は、これだけ女性がバリバリ活躍している世の中で減っているのかどうなのか。一方、仕事も家庭もどっちも大事だから、どっちも犠牲にはしたくない、何とか自分の力で両輪を回したい、キャリアを積み上げたいというケイトのような女性は増えているだろうとは思う。性別を超え、一所懸命に仕事に取り組んでいる人なら、彼女の気持ちが痛いほどにわかるだろう。
安直なお話なら、ケイトとジャックの恋の発展型を記しただろうが、そうはいかないところがリアルだし、潔い。アメリカ映画によくあるような、出会った男女がその日にベッドインというパターンには、もういい加減、辟易気味だから。しかし、ほんと、このケイトというヒロインの心のまっすぐさには惹かれる。仕事に追い回されて疲れ切り、くたくたで、悩みも多いのに、他人への気配りを忘れない。自分だけが良くなればいいとは考えてはいないのだ。キャリアを磨きつつある女性たちには必見のドラマといえそう。(宮田 彩未)
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