原題 | SUNNY |
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制作年・国 | 2011年 韓国 |
上映時間 | 2時間4分 |
監督 | カン・ヒョンチョル |
出演 | シム・ウンギョン、カン・ソラ、ミン・ヒョリン、ユ・ホジョン、ジン・ヒギョン、コ・ソヒ、ホン・ジニ |
公開日、上映劇場 | 2012年5月19日(土)~Bunkamuraル・シネマ 、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開、5月26(土)~梅田ブルク7、シネマート心斎橋、MOVIX京都、MOVIXココエあまがさき 他にて公開 |
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~今を輝かせる思い出と友情と絆と~
またもや韓国からハートウォーミングな贈り物が届いた。何か人生に物足りなさを感じていた40歳代の主婦が、学生時代の仲間たちを探し出すことで人生に輝きを取り戻すという、大人の女性を勇気付けてくれるパワフルでユニークな感動作。 監督・脚本は、チャ・テヒョン主演の『過速スキャンダル』で家族の絆と在りのままの自分で生きることの貴さをコミカルに描いたカン・ヒョンチョル監督。本作では、個性豊かな“サニー”の7人のメンバーたちの過去と現在を巧みに絡ませながら、変わらぬ友情が人生に光を当て、見事なまでに見る者を感動の渦に巻き込んでいく。少々出来すぎ感のあるラストだが、これほど心を幸福感で満たしてくれるのであれば、大いに笑って楽しめる映画があっても許されるだろう。
高級マンションに住み、優しい夫と健康な娘と何不自由なく暮らしているように見えるナミ。だが、夫は仕事が多忙で留守がちな上に、思春期の娘はろくに口もきかない。そんなある日、母親の入院先で高校時代の友人チュナに25年ぶりに出会う。チュナはサニーというグループのリーダーで仲間からの信頼もあつく、田舎から転校してきたばかりでいじめられていたナミを助け、仲間に引き入れてくれた。それはそれは輝くような快活で素敵な女の子だった。
そんなチュナが苦痛のあまりのた打ち回る姿を見て愕然とする。余命2か月というチュナの「仲間に会いたい」という願いを叶うべく、ナミの旧友探しが始まる。彼女たちがはじけていた1980年代の韓国は、軍事政権のもと反体制運動が激化していた時代でもあった。そんな社会的背景なんてなんのその、グループ同士のトラブルや仲間の悩みの方が最重要課題! いつも助け合って、永遠に一緒にいようと誓い合っていたが、ある事件をきっかけに7人の仲間がそろうことはなくなった……。
少女時代を演じた7人と現代の7人の女優たちがいい!韓国映画界の女優層の厚さを実感させる面々だ。特に、少女時代のチュナとクールビューティのスジが超美少女!本作の明るく輝かしい印象は、彼女たちに依るところが大きい。主役のナミの普通っぽさもまた馴染みやすい。過去の自分を思い出すことで今の自分の潜在能力を呼び覚まし、自信を取り戻すという、ナミの心の旅は誰でも共感できる旅でもある。
【P.S】 今の自分が情けなく思えたり自信が持てなくなったりする時、ふと昔の自分を思い出すことはありませんか? 特に高校生の頃の自分に。あの頃は怖いもの知らずで、今よりは遥かに勇気があったような・・・。旧友に出会った時など、一瞬にして18歳のあの頃に戻ってしまう。もう何年も何十年も経っているのに無邪気にはしゃいでいる自分は、あの頃から全く成長していないような気もします。将来に対する不安や様々な問題やコンプレックスを抱え悩み多き年頃だったのに、今思えばあの頃にしか経験できない沢山のことがあって、一番輝いていたのかも知れません。もしあの頃の自分に出会えたら、「自信を持って、もっと楽しんで生きて!」と言ってあげたいです。(河田 真喜子)
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